『NITRO GEN OMEGA』プレイレビュー! 戦術重視のロボバトルが熱いタクティカルRPG

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『NITRO GEN OMEGA』プレイレビュー! 戦術重視のロボバトルが熱いタクティカルRPG

荒廃した終末世界でカスタマイズした自慢のメカを駆り、役割分担と戦術が鍵となるロボバトルを迫力満点のアニメーションとともに楽しめる『NITRO GEN OMEGA』の魅力とは?

PlayStation®5ダウンロード専用タイトル『NITRO GEN OMEGA(ナイトロジェンオメガ)』は、戦術を重視したロボットバトルとアニメ調のグラフィックや演出が特徴となるタクティカルRPGだ。本作は『Dice Legacy』を手掛けたイタリアのデベロッパー「DESTINYbit」が開発。字幕やUIは日本語に対応している。

CHECK POINT①
荒廃した終末世界で機械の軍勢に立ち向かう”愚か者”たち

物語の舞台は、人工知能の発達に伴って機械が人類に反乱を起こした世界だ。機械との戦争に敗れた人類は、各地に点在する高層ビルの上につくられた都市に逃げ込んだものの反撃の望みはなく、終わりが訪れるのを待つことしかできないでいた。しかし、生き残った若者たちのなかに、メカを操って機械の軍勢に戦いを挑む傭兵たちが現われる。人々はそんな彼らのことを”フールズ”と呼んだ──。

プレイヤーは傭兵たちを率いて過酷な世界を飛空艇で探索し、機械との生き残りをかけた戦いに挑むことになる。最初の仲間となる4人の傭兵はランダムに生成されるが、事前に作成しておいたキャラクターたちを登場させることも可能。ランダム生成キャラクター3人に、自分で作成したキャラクターひとりを加えて合計4人という組み合わせでゲームを始めることもできる。

面白いのは、ランダム生成されるキャラクターの名前が「FUYUKO」や「HARUTO」といった日本人の名前ばかりということ。言語の設定を日本語にしているからかな? と思い、試しに英語へ切り替えてみたのだが、やはり日本人っぽい名前のキャラクターしか生成されなかった。

ロボットアニメを彷彿とさせるグラフィックや演出

“機械やAIの反乱”という題材は、ゲームはもちろん、映画、漫画、アニメなどのさまざまなエンタメでよく目にする、もはや王道といってもいい設定だろう。とはいえ、それに立ち向かう手段に巨大ロボットを用いるという展開は、やはりロボットアニメファンにはたまらない。グラフィックがアニメ調なのはもちろん、傭兵や自分のメカ、敵の機械たちのバトル時のアニメーションやカット割りなどが、ロボットアニメを彷彿とさせる演出となっているのも心憎いポイントだ。

本作で傭兵が操縦するメカは4人乗りの複座式となっており、ひとりのスーパーパイロットが強力な力を持つスーパーロボットで無双する物語ではない。ギリギリの戦いを仲間の力と戦術で乗り越えていくというシビアな展開に興味がある人は、ぜひチャレンジしてみよう。

CHECK POINT②
役割が鍵となる戦術重視のシネマティック・ターン制バトル

本作の大きな魅力が、歯応えのある戦術的なシネマティック・ターン制バトルだ。メカに乗り込む4人の傭兵は「ドライバー」「ガンナー」「エンジニア」「オペレーター」という4つの役割にそれぞれが従事する。ドライバーは主にメカの移動や回避、近接攻撃などを担当。ガンナーは射撃による遠距離攻撃やリロードを、エンジニアはメカに蓄積された熱の冷却やサポートを、オペレーターは敵の行動を分析するスキャンや敵ミサイルの迎撃などを担当する。自分のメカ一機で複数の敵を相手にするのが基本だが、ほかの傭兵チームのメカがともに戦ってくれるバトルも存在する。

バトルは、味方と敵の行動が入り混じる「ラウンド」を繰り返すことによって進行。ひとつのラウンドは、傭兵と敵の行動を決める「計画フェーズ」と、決めた行動が実際に行なわれる「実行フェーズ」で構成されている。計画フェーズで傭兵や敵の各種行動が「タイムライン」に配置され、その結果を実行フェーズでタイムラインに従って再生されるアニメーションで確認していくという流れが基本だ。

戦場は東西南北4つのエリアに分かれており、行動が実行される際に自分のメカや敵がどのエリアにいるかが重要となる。遠距離攻撃は敵がどのエリアにいても当たるが、近接攻撃は同じエリアにいる敵にしか当たらない。また、多くの行動はメカの熱を上昇させ、熱が最大値になっているとそれ以降の行動は失敗してしまう。

ここまでの説明で「なんだか難しそう……」と思う人がいるかもしれない。確かに最初は難しく感じるかもしれないが、基本的には、自分で移動したり敵が移動してきたりするのを待ってから攻撃するか、攻撃してから移動して敵の攻撃を回避するかを決めるくらいで、しばらく遊んでいれば自然に慣れていくはずだ。

敵の行動に合わせた立ち回りが決まったときの達成感は格別!

ただし、より効率的に立ち回ろうとすると、さらに難しく、そして楽しくなっていくのが本作のバトルの奥深いところ。タイムライン上では基本的に敵の行動は「攻撃」「移動」といった簡潔な言葉で表示され、どんな攻撃をするのか、どのエリアに移動するかは不明なのだが、オペレーターのスキャンを使うとそれらの一部の詳細を可視化でき、それに合わせた行動を選択できるようになる。

敵の近接攻撃がタイムラインの後半に集中しているので、前半でこちらの攻撃を済ませてほかのエリアに退避する。その逆に敵の攻撃が前半に集中しているので、まずそれに対処してから攻撃を仕掛ける、といった判断が容易に可能だ。

慣れてくると敵の種類によって、近接攻撃と遠距離攻撃のどちらが主体か、それによる移動の傾向などがわかるようになり、スキャンを使わなくても予測できるようになってくる。つねに表示されている敵の弾薬や装備、行動回数なども、予測に役立つ重要な情報となる。もちろん、「移動手段があと一手足りない!」「一発当てれば敵を倒せて被害を抑えられるのに!」などと頭を悩ませることも増えるのだが。

敵の行動の合間を縫って華麗に立ち回ることができたときの”してやったり感”は格別。うまくいったラウンドをカッコいいアニメーションとともに眺めるのがクセになってくる。

傭兵のコンディションにも要注意

バトルで気をつけたいのが、傭兵のコンディションだ。傭兵には「機嫌」と「疲労」というパラメータがあり、機嫌が悪いと士気に悪影響をおよぼす。低い士気に高い疲労が重なると「メンタルブレイク」状態になることがあり、一切の行動ができなくなってしまうのだ。ただし、強いプレッシャーが功を奏して敵の攻撃を防御したり、クリティカルヒットが発生したりすることも。さらに、同ラウンドで追加行動ができる「リミットブレイク」という驚異的な力を引き出すこともある。まさに、ロボットアニメのパイロットが窮地で覚醒するような要素だ。

メカが攻撃を受けると、パイロットが怪我をする恐れがあるのも気をつけたいポイントとなる。メカの耐久力が低いと怪我をする確率が上昇。「負傷」の状態の傭兵は戦闘を続行できるのだが、そこから「重傷」となった傭兵は行動不能になってしまう。さらに、戦闘終了後に死亡してしまう可能性も……。本作では死亡してしまったキャラクターは復活できず、新たな傭兵を雇うしか手立てがない。セーブデータをロードすれば大丈夫とはいえ、重傷者が発生した際は手に汗握る緊張感を味わえる。

本作のバトルはシビアなうえに考えることが多く、一度の戦いで消費するプレイヤー自身のカロリーは高めだ。しかし、勝利した際に得られる達成感はかなりのもの。実行フェーズのアニメーションはカッコよくテンポもいいため、つい繰り返し戦いたくなってしまうはずだ。

CHECK POINT③
メカをカスタマイズして理想の戦闘マシンをつくりあげよう

傭兵たちが乗り込むメカの強化やカスタマイズも、ゲームを進めるうえで重要かつ楽しいポイントだ。メカには、大きく分けて「モンキ」「オセロット」「パトリオット」という3つのフレームがあり、見た目や特徴がフレームによって大きく変化する。モンキは最初から所持しているフレームであり、オセロットとパトリオットはゲームを進めると解放される仕組みになっていた。実際に使ってみたところ、モンキはバランス型、オセロットは遠距離特化型といった感じだった。

そしてメカは、心臓部や腕部、脚部といったパーツで構成されており、それぞれのパーツには耐久力や必要エネルギー、そしてバトルで実行可能な行動などが設定されている。世界の各地に点在する都市で購入するのが基本だが、クエストの報酬で入手できるパーツも存在する。

パーツにはコモンやレア、レジェンダリーといったレアリティも設定されており、基本的には高レアリティのパーツを選択していけば順当に強化していくことが可能。ただし、必要エネルギーの合計が心臓部に設定されたエネルギー容量の最大値を超えてしまうと出撃できないため、まずは心臓部のパーツから選択していくのがよさそうだった。

しかし、同じ部位かつ同じレアリティのパーツでも、弾薬の数や必要エネルギー、付与された行動などが異なるものも。例えば、主に遠距離攻撃を司るモンキタイプの腕部では、付属している銃が同じエリアの敵にはダメージが高いものの、ほかのエリアの敵に対してはダメージが半減してしまうショットガンになっているパーツがあったり、その逆にほかのエリアの敵にはダメージが高く同じエリアの敵には半減という狙撃銃になっているパーツがあったりする。

また、同じ胸部でも、ミサイル発射がガンナーの行動として設定されているものがあれば、ミサイル発射がエンジニアの行動として設定されているものもある。武器の種類や選択できる行動はバトルの立ち回りに大きく影響するので頭を悩ませることになるのだが、ああでもない、こうでもないと思考をめぐらせるのもまた楽しい。全体的な形状はフレームによって共通ではあるものの、カラーリングはパーツの部分ごとに変更可能。ただし、使いたい色のペンキを購入する必要がある。

傭兵自身は戦闘後に入手できる経験値でレベルアップが可能だが、メカの強化はお金でパーツを買う必要があるのがポイントだ。本作はメインクエストを進めることで物語が進行する仕組みではあるものの、メインクエストだけではパーツの購入に必要なお金が貯まらず、強化が追い付かなくて行き詰まってしまう。都市で受けられる依頼をこなしながらお金を集め、じっくり強化していこう。

本作のバトルはプレイヤーが任意で行なうシステムになっており、探索中にランダムエンカウントすることはない。そのため、お金が貯まったら遠くの都市まで足を運び、高価で強力なパーツを先に入手してしまうのもひとつの手だろう。

荒廃した終末世界でカスタマイズした自慢のメカを駆り、役割分担と戦術が鍵となるバトルを迫力満点のアニメーションとともに楽しめる『NITRO GEN OMEGA』。さらに上級者向けのモードとして、手動でセーブができないうえにゲームオーバーになるとセーブデータが削除されるという過酷な「アイアンマンモード」も用意されている。

ロボットアニメ好きはもちろん、骨太なバトルが大好きな人にもおすすめのタイトルとなっているので、ぜひ傭兵たちを率いて過酷な終末世界へ飛び込んでみよう。


NITRO GEN OMEGA(ナイトロジェンオメガ)

・発売元:Beep Japan
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:RPG
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 3,850円(税込)
・プレイ人数:1人
・レーティング:IARC 12+(12才以上対象)


『NITRO GEN OMEGA』公式サイトはこちら(海外サイト)

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