『ドラゴンクエストVII Reimagined』レビュー! 哀感あふれる世界観はそのままに快適プレイを実現【特集第2回】

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『ドラゴンクエストVII Reimagined』レビュー! 哀感あふれる世界観はそのままに快適プレイを実現【特集第2回】

2月5日(木)発売予定のPlayStation®5用ソフトウェア『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、2000年にPlayStation®で発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を再構築(Reimagined)したリメイク作品。人形のような温かみのあるアートスタイルの3DCG“ドールルック”を採用したうえ、大人になった親友・キーファと共闘するエピソードが追加されるなど、シナリオも新たに再構築されている。

特集第2回では、発売に先駆けてプレイした製品版のレビューをお届けする。なお、現在PlayStation®Storeでは無料体験版「旅のはじまり先行プレイ版」が配信中だ。いち早くプレイしたい人はこちらもチェックしよう。セーブデータは製品版へ引き継ぐことができるうえ、先行プレイ版のセーブデータがあると製品版で使えるマリベルの見た目装備を特典として入手できる。

『ドラゴンクエストVII Reimagined』旅のはじまり先行プレイ版をPS Storeでダウンロードする

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『ドラゴンクエストVII Reimagined』インタビュー! 懐かしさと新しさを両立させ物語を再構築【特集第1回】

快適さを徹底的に追求し、テンポよくゲームが進行

今回プレイしたのは、ゲーム冒頭から中盤の難関「聖風の谷」エリアのボス戦まで。スタート時に難易度を選択できるが、オーソドックスな「バッチリ冒険」でプレイした。主人公は小さな孤島・エスタード島で暮らす漁師の息子。ある日、親友の王子キーファとともに不思議な石版のかけらを見つけたことから、世界を揺るがす彼らの冒険が始まる。

プレイしてまず感じたのは、テンポのよさだ。オリジナル版は最初のバトルまでにかなりの時間を要したが、本作では序盤からサクサク進行する。バトルシステムも進化し、展開がスピーディに。戦闘を重ねてモンスターとのレベル差が広がれば、敵を一撃で倒せる「フィールドアタック」も導入している。加算される経験値やゴールドなどは通常戦闘よりも少ないものの、バトル画面に移行することなく勝利できるのはありがたい。

世界を探索する楽しさは残しつつも、煩わしさを感じることもない。ミニマップには宝箱や石版のありかが表示されるうえ、「なぞの神殿」では世界各地に眠る石版についてヒントがもらえる。一度訪れた場所なら、ルーラを使って移動もラクラク。序盤から利用できるうえ、室内で発動しても頭をぶつけることもなければMPも消費しない。石版を探して旅するというゲームの性質上、世界各地と「なぞの神殿」を行き来することになるが、マップから目的地を選ぶだけでファストトラベルできる。もちろん、徒歩や船、空飛ぶじゅうたんで、時間をかけて世界各地をくまなく巡るのも楽しい。

ほかにも、フィールド上でのHP回復、転職、マップ上に残された宝箱の確認などがボタンひとつでできるように。メニュー画面も一新され、アイテムの一元管理もできるようになっている。ストレスになりそうな要素を徹底的に排除しており、とにかく最後まで気持ちよく遊んでほしいという作り手のホスピタリティが感じられる。まさに令和の時代にふさわしい再構築だ。

ギュッと凝縮されながらも、心に残るストーリー

主人公たちは、石版を求めて世界を旅することに。石版のかけらが集まったら「なぞの神殿」から過去へと旅立ち、その地域の問題を解決。その後、現在に戻り、今その地がどうなっているのかを確認する。基本的には、その繰り返しによって物語が進んでいき、やがて世界を侵食する邪悪な存在と対峙することになる。

数あるシリーズ作品の中でも、『ドラゴンクエストVII』は哀感あふれる世界観が持ち味だ。『ドラゴンクエストVII Reimagined』になっても、独特のテイストは変わらない。各地で繰り広げられる物語は、「なぜこうなった……」というほろ苦い結末を迎えるもの、人間の弱さや愚かさを感じるものなど、どこか物悲しさが漂っている。ネタバレになるため詳しくは語れないが、さまざまな分断、歴史の軽視が問題視される今の時代だからこそ心に沁みるエピソードも。プレイヤーの選択によって結末が変わる話もあり、その違いもまた興味深い。子どもはもちろん、大人にこそプレイしてもらいたい物語に仕上がっている。

基本的なストーリーはオリジナル版を踏襲しつつ、全体の構成には細かく手が入れられている。すでに報じられているとおり、クレージュ、リートルード、プロビナのシナリオはカットされているほか、ダイアラック、グリンフレークなど一部のシナリオはメインストーリーとは別立てのサブストーリーに。メインストーリーをどんどん先に進めたい人は、こうした物語を必ずしもプレイする必要はなく、任意で楽しめるようになっている。

……と言うと、ただシナリオが短くなっただけだと思うかもしれないが、そんなことはない。新たなエピソードも加わり、物語により深く感情移入できるようになっている。ドールルックのビジュアルになったことで、既存のシナリオの印象も大きく変わっている。キャラクターのしぐさや表情から彼らの感情がリアルに伝わるうえ、ボイスも新たに導入されたため、この世界に入り込んだかのような没入感を味わえる。こうした演出により、キャラクターの内面もより陰影深く描き出されている。時にわがままに聞こえそうなマリベルのセリフも、表情や声のニュアンスから照れ隠しだと伝わってきて、かわいらしく感じられた。旅を重ねるにつれて、どのキャラクターに対しても愛着が増すはずだ。

冒険心をくすぐるフィールド探索

フィールドは、ドールルックのキャラクターに合わせてジオラマ風にリニューアルされている。訪れる場所によって異なる景色を楽しむことができるうえ、L1/R1ボタンでフィールドを回転すれば、死角になっていた場所から宝箱やつぼなどが見つかることもある。各地に眠る石版を探すだけでなく、町や村の人々と会話を楽しんだり、「ちいさなメダル」を集めたりするのも楽しい。

今回はカジノがなくなっているが、ダーマ神殿近くの町で「ラッキーパネル」をクリアすれば、装備品などのごほうびももらえる。神経衰弱のようなシンプルなミニゲームだが、ひとつクリアすると難しいステージにチャレンジでき、もらえるごほうびもより豪華に。1日3回までしかチャレンジできないが、つい熱中してしまった。

ストーリーを進める過程では、謎解きにチャレンジする局面も。難しくて行き詰まるような高難度ではないが、適度に頭を使う必要があり、解けるとスカッと気持ちいい。ゲームを進めるうえでも良いアクセントになっており、飽きずにプレイできる。

新たな職業システムで、奥深さを増したバトル

本作は、スピード感あふれるバトルも大きな特徴で、マップ上のモンスターに触れるとバトルが発生するシンボルエンカウント方式を採用。最大4人のパーティで、コマンド選択式のバトルに挑むことになる。ぴょこぴょこと飛び跳ねたり、吠えるように威嚇したりするモンスターの動きやビジュアルも見どころのひとつだ。

バトル中、呪文や特技を選ぶ際には、モンスターの頭上に「ばつぐん」「いまいち」と表示されるのも便利だ。敵の弱点を突く攻撃を選んで、バトルを有利に進めることができる。こうした親切な設計も、バトルの快適さにつながっている。

「ガンガンいこうぜ」「バッチリがんばれ」などの「さくせん」を設定すれば、パーティメンバーが作戦どおりに戦ってくれる。バトルスピードも3段階から選ぶことができ、「超はやい」にすればあっという間にバトルが終了する。主人公だけ操作して、残りのメンバーにはオートで戦ってもらったり、完全オートバトルに切り替えたり、通常戦闘はスピーディに進めてボス戦はじっくり攻略したりと遊び方もいろいろ。通常の難易度でプレイしたが、レベル上げのために寄り道をすることもなく、スムーズにストーリーを進めることができた。

職業選択や育成がさらに楽しくなった「かけもち」システム

主人公たちは、さまざまな職業に就くことができ、職業ランクを上げることで新たな呪文や特技を覚えていく。まずは「ひよっこ漁師」などの初期職から始まり、ゲームが進むと10種類の基本職に就けるようになる。さらに、戦いを重ねて各職業を極めると、上級職やマスター職も解放される。

どの職業にも、それぞれ「職業とくせい」が備わっており、バトル中に条件を満たしてバーストチャージ状態になると効果を発揮する。例えば武闘家なら会心の一撃を必ず発動し、羊飼いなら攻撃後に羊が追撃を仕掛けてくれる。パーティに僧侶がいると、体力と状態異常を回復してもらうことができ、命を救われたことも。攻守のバランスよく職業を割り振るとよりスムーズに進められるが、あえて同じ系統の職業でそろえるといった楽しみ方もできる。

さらに本作では、ふたつの職業を「かけもち」できる。基本職をふたつ「かけもち」するもよし、マスター職×マスター職の組み合わせでもよし。ふたつの職業に就くと使える「職業とくせい」もふたつになり、バースト状態になった時にどちらを発動するかプレイヤー自身で選ぶことができる。

ただし、新たな職業に就くと、それまでにほかの職業で覚えた呪文や特技は使えなくなり、一から職業熟練度を上げる必要がある。仲間の職業を一度にまとめて変更すると、使える呪文や特技が減ってパーティが弱体化してしまうことも。そのため、バラバラに転職したり、ボス戦が近づいたら職業熟練度の高い職業に切り替えたりという戦略性も生まれている。実際、「聖風の谷」の強敵ヘルクラウダーとのバトルでは、職業レベルが低い状態で戦うことになり、大いに苦戦させられた。職業によって装備する武器を変更したり、パーティ全体をどう育てるか方向性を考えたり、やり込むほどに奥深さを味わえる。

今回のレビュー範囲には含まれなかったが、製品版では新コンテンツ「闘技場」も楽しめる。キャラクターをひとり選んで戦いに挑むことができ、通常の戦闘とはひと味違う戦術が求められそうだ。ストーリーに大鉈を振るい、まさに「Reimagined」=再構築された『ドラゴンクエストVII Reimagined』。オリジナル版を知る人は懐かしくも新しい冒険譚として、新たにプレイする人にとっては重厚な令和のRPGとして、幅広く楽しめる作品になっている。

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ドラゴンクエストVII Reimagined

・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:RPG
・発売日:2026年2月5日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 8,778円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 通常版 8,778円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックス版 10,978円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)


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