『メタルブリンガー』プレイレビュー! 自分好みにカスタマイズしたロボットで無双するローグライトアクション

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『メタルブリンガー』プレイレビュー! 自分好みにカスタマイズしたロボットで無双するローグライトアクション

PlayStation®5ダウンロード専用タイトル『メタルブリンガー』は、人型アンドロイド「レイバー」と大型重機「アームズ」を駆使し、襲い来る敵を薙ぎ払うローグライトアクションゲーム。2022年に発売されたPlayStation®4ダウンロード専用タイトル『サムライブリンガー』を手掛けた「ALPHAWING GAMES」の最新作だ。レイバーやアームズを自分好みにカスタマイズする戦略性と、迫りくる無数の敵を相手に無双する爽快感を味わえる。

『メタルブリンガー』リリーストレーラー

『メタルブリンガー』プレイレビュー! 自分好みにカスタマイズしたロボットで無双するローグライトアクション

CHECK POINT①
人型アンドロイド「レイバー」と大型重機「アームズ」を操作して危険な地下都市へ

物語の舞台は、滅亡に瀕した惑星の地上から人類が地下都市へと避難している世界だ。1000年の時を経てコールドスリープから目覚めた少女「スーリア・ユーガ」は、母親や生き残りの人類を探すべく、相棒の小型ロボット「バド」とともに人型アンドロイドのレイバーを組み立て、統合管理システム「シヴァ」が支配する地下都市の調査に旅出つ。

地下都市には、シヴァの管理下にある無数の敵レイバーが徘徊している。生身の人間であるスーリアが向かうにはリスクが高すぎるので、彼女は自作のレイバーを拠点のラボから遠隔操作し、調査を行なうことになるわけだ。調査の途中で敵にやられてしまっても、スーリア自身はラボにいるため安全。しかし、調査中に獲得したポイント「Dチップ」の半分と、入手した強化アイテム「APPディスク」は失ってしまう。

地下都市は複数のエリアによって構成されており、そのつながりやエリア内の構造、配置された施設などは、出撃するたびに変化する。探索するたびにステージが変化するというランダム性と、やられてしまうとすべてを失うわけではないものの拠点のラボからやり直しという仕組みが、本作のジャンルが”ローグライト”を冠する所以だ。最下層で待つシヴァへの道のりは毎回異なるため、繰り返しの出撃でも新鮮な気持ちと緊張感を味わえる。

また、本作にはアームズと呼ばれる大型重機が存在し、レイバーで乗り込んで操作できる。アームズは調査中に現地調達したりラボで作成したりすることができ、自由に乗り降りが可能。フォークリフトのように”いかにも”な形状の重機もあるが、多くはアニメに登場する巨大ロボットのような外見や武装となっている。レイバーとアームズの耐久力は別々になっており、乗り込んだアームズが壊れてしまってもレイバーを操作して調査を続けることが可能だ。

レイバーもしくはアームズを操作して地下都市を探索していると、戦闘に特化した危険な「ヴァス・レイバー」が操縦するアームズが登場。ヴァス・レイバーを倒すと開くハッチの先にいる巨大アームズ「ギガント・アームズ」を撃破すると、地下都市の下層へ移動できる。ギガント・アームズを倒すにはまだ早い……と思ったら、次のヴァス・レイバーが出現するまで同じ層を探索することも可能だ。これを繰り返してシヴァのいる最下層を目指すのが、調査の主な流れとなる。

CHECK POINT②
レイバーとアームズの性能や外見を自分好みにカスタマイズしよう

本作の大きなポイントは、レイバーとアームズの性能や見た目を自分好みにカスタマイズできることだ。レイバーは、ヘッド、ボディ、右手武器、左手武器という4つのパーツで構成されている。カスタマイズは拠点のラボで実行でき、使用できるパーツは調査中に設計図を見つけることで増えていく。それらを自由に組み合わせたり色を変えたりすることで、自分だけのレイバーが作成可能だ。ヘッドとボディのパーツに性能差はないため、見た目の好みだけで選べるのはうれしい。ただし、ボディのカラーに赤を多用すると、敵の赤い攻撃に対するダメージを軽減できるといった効果もある。

武器は、ソード、ランス、斧、チェーンソーといった近接武装と、マシンガン、ショットガン、ミサイルランチャー、クロスボウといった銃撃武装が存在し、攻撃モーションや速度、範囲、射程距離、連打した際のコンボなどがそれぞれ異なる。新しい武器を入手したらラボで使い心地を試してみるといいだろう。見た目はもちろん性能にもこだわってパーツや色を選んでいると、あっという間に時間が溶けてしまうはずだ。

アームズの設計図は拾ったパーツを解析するとゲットできる

大型重機のアームズは基本的に、下半身のライドギア、上半身のヘッドギア、右腕武器、左腕武器という4つのパーツで構成されている。ただし、ライドギアさえあれば乗り込むことは可能だ。下半身だけのライドギアを操縦しながら、レイバーの銃撃武装で敵を攻撃することもできる。ヘッドギアを装着していないと、左右の武器は装備できない。武器が内蔵されているものや、メインとサブとで合計4つの武器を装備できる、特殊なヘッドギアも存在する。

ゲームスタート直後は、フォークリフトのライドギアとヘッドギアしかカスタマイズで使用できるパーツはない。しかし、調査中に見つけたパーツをエリア内の「ビルドショップ」で解析することで設計図を入手でき、カスタマイズで使用できるようになる。もちろんカラーリングを変更することも可能だ。ラボでカスタマイズしたアームズに乗り込み、そのまま出撃することだってできる。

敵のアームズを倒すとそのパーツをドロップするのだが、どれを落とすかは運しだい? 「すごい動きや攻撃をしてくる敵がいる! そのパーツが欲しい!」と思っても、目当てのものではないこともあるのが悩ましい。欲しいパーツを手に入れるためには、繰り返し出撃したりお祈りしたりする必要があるものの、目的のパーツがドロップしたときのうれしさはひとしおだ。「やったぜ!」と喜んでいたら、ビルドショップで解析する前に敵の攻撃を受けてパーツが壊れてションボリ……なんてことも。

アームズはパーツごとに耐久力が設定されており、調査中に右腕武器が壊れてしまって左腕武器だけで戦う状況も。ただし、壊れたパーツと同じ部位のパーツがドロップすれば、それを拾って付け替えることができる。より使いやすいパーツに変更したり、耐久力が低くなったパーツを壊れる前に交換したりすることもあるため、調査中に見た目や攻撃手段が変化することもザラだ。

それでは自分の好きな見た目と性能のアームズで攻略できないのか? と思われるかもしれないが、耐久力の減ったパーツはビルドショップで修理可能だ。修理に必要なDチップさえあれば、パーツをこまめに修理することによって、お気に入りのアームズで最後まで地下都市を調査することができる。

「OSチューニング」と「APPインストール」でさらなる強化も

レイバーとアームズは、「OSチューニング」と「APPインストール」というシステムによって強化することが可能だ。OSチューニングはDチップを消費して、レイバーの耐久力や防御力、アームズの防御力といった基本性能や、武器種ごとの攻撃速度向上やアクションの追加など、さまざまな項目を上げることができる。しかも、OSチューニングで強化した項目は、調査中にやられてしまってもそのままだ。繰り返し出撃してDチップを稼ぎ、OSチューニングを重ねることによって、レイバーとアームズの基本性能がどんどんアップしていく。

APPインストールもレイバーとアームズの性能を強化するシステムだが、その内容は多岐にわたるうえに取捨選択が可能だ。「APP」は、レイバーとアームズの制御プログラムのこと。調査中に敵レイバーを倒すとAPPディスクと呼ばれるアイテムを落とすことがあり、それを拾うと効果を発揮する。移動やジャンプの速度を上げたり、空中でさらにジャンプできるようにしたり、攻撃に特殊な効果を付与したりなど、さまざまな効果のAPPディスクが存在する。

入手したAPPディスクはやられてしまうと失ってしまうのだが、調査中にエリア内の「ジャンクショップ」で解析することでAPPの設計図を入手できる。手に入れた設計図の効果はラボでインストールでき、出撃時からその効果が発揮されるというわけだ。APPのインストールやアンインストールは何度もできるうえに、やられてしまってもなくならない。

ただし、インストールできるAPPの数は、OSチューニングを実行した数によって拡張されるストレージ容量に依存する。インストールできるAPPの種類が増えてくると、ストレージが足りなくなってしまうことがあるため、どんな効果のAPPをインストールするか頭を悩ませることに。また、APPには特定の武器種だけに効果があるものや、近接武装の性能を上げる代わりに銃撃武装の性能を下げるものもある。装備している武器種によっては効果のないAPPもあるため、取捨選択はもちろん、パーツを変更した際の入れ替えも重要だ。調査中に入手したAPPディスクの効果が発揮されないように、無効化することもできる。

OSチューニングとAPPインストールを活用すれば、強力な性能のレイバーやアームズを出撃直後から操作できるため、攻略がグッと楽になる。パーツ選びと合わせてさらに時間が溶けてしまうのだが、ああでもない、こうでもないと試行錯誤するのが本当に楽しい。

レイバーとアームズを強化するにはかなりの数のDチップが必要だが、敵を倒す以外の入手方法もあるのはうれしいところだ。さまざまな条件の達成を目指す「実績」や、エリア内に配置されたパズルに挑戦する「訓練施設」でも、報酬として多くのDチップが手に入る。

CHECK POINT③
カスタマイズしたレイバーとアームズで、群がる敵や強大なボスに立ち向かえ

作成した自慢のレイバーやアームズで大暴れできるのも、本作の大きな魅力だ。雑魚の敵レイバーはもちろん、中ボスのような存在のヴァス・レイバーやギガント・アームズが相手でも、出撃とカスタマイズを繰り返して強化したレイバーとアームズなら無双できる。怒涛の攻撃によって巨大なギガント・アームズを一瞬で倒せるようになったときの爽快感と達成感は格別だ。

今回のレビューでは主に銃撃武装に特化したアームズでチャレンジしてみたのだが、つねに離れた場所から落ち着いて敵を攻撃できたのが功を奏したかも? 自動的に攻撃してくれるドローンを射出できるヘッドギアと、無数の弾をばらまくマシンガンやショットガン、周囲の敵を吸い寄せる弾を発射する重力弾砲の組み合わせがお気に入りだ。着弾時に大爆発を起こす弾を放つソリッドシューターも気持ちよく、空中をホバリングしながら地上の敵を吹っ飛ばしていると極上の無双感を味わえる。

姿が大きく外見が派手なアームズを操作するプレイがメインになるかもしれないが、強化すればレイバーでも十分に立ち向かうことができるのも本作の面白いところだ。ギガント・アームズとの戦いでアームズが破壊されてしまい、「今回はダメか……」と思っても、レイバーの小柄な体躯を活かして敵の攻撃を巧みに回避し、銃撃武装を叩き込んで撃破できたこともあった。

無数のパーツや強化項目を選択して自分だけのレイバーやアームズを作成するカスタマイズと、それを使用して群がる敵や強大なボスを蹴散らしていく爽快感がたまらない『メタルブリンガー』。アクションゲームの得意な人はもちろん、繰り返し遊ぶことで活路が見えてくるため、アクションゲームが苦手なロボットファンにもオススメだ。


メタルブリンガー

・発売元:PLAYISM
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:アクション/ローグライト
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 1,980円(税込)
・プレイ人数:1人
・レーティング:IARC 12+(12才以上対象)


『メタルブリンガー』公式サイトはこちら

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