こんにちは、『FANTASIAN Neo Dimension(ファンタジアン ネオディメンジョン)』の楽曲を手掛けた植松伸夫です。
『FANTASIAN Neo Dimension』のお話しをプロデューサーの坂口さんからいただいた当初から、この作品を“自分ひとりで全編通して作曲する最後のゲーム作品にする”ことを決めていました。
最後の作品であるからには全力投球したく、数多くの遊び道具の散らかった自分の仕事部屋を“ファンタジアンシフト”と呼ぶものに模様替えして自らを追い込み、作曲だけに没頭した悔いのない数ヵ月間を送ったものです。ゲーム音楽の仕事に関わらせてもらった30数年間の集大成といえる『FANTASIAN Neo Dimension』、どうぞお楽しみください!
※映像は英語版です。
今回は、『FANTASIAN Neo Dimension』のサウンドトラックのなかから、お気に入りの5曲をご紹介します。
『FANTASIAN Neo Dimension』メインテーマ Main Theme of Fantasian
ゲーム作品のメインテーマの作曲にはいつも悩まされます。“これまで作ったどれよりもいい曲を!”と思うのですが肩に力が入っているうちはなかなか進みません。 “結局自分にはこれしかできないんだよなぁ……”と諦めたときにスルスルと筆が進んだりします。 『FANTASIAN Neo Dimension』のメインテーマもそうでした。
チクッタハクッタ Prickle and Clicker’s Theme
最新型……というよりも、ひと昔前のぎこちなく動いて、片言しか喋ることができない不完全であるからこそ愛嬌の持てる旧いロボットをイメージして作りました。 曲調もデコボコしているでしょ?
シャングリラ Shangri-La
これは個人的に相当気に入っている曲です。 曲中では「ランラン〜♪」とスキャットで歌われていますが、そのうち歌詞付きのver.をライブでやってみたいな。
神の世界 God Realm
美しい旋律が美しい和音に乗って美しい音色で奏でられるものが正しい音楽なのだろうか? それではギクシャクした旋律が不気味な和音に乗って無茶苦茶な演奏の上に奏でられるものは間違った音楽なのだろうか? 長いこと、この仕事をやっていますと“正しい音楽”とは一体何だろう? という疑問に駆られることがあります。
キーナ(運命)vo. ユリアミヤゾノ Kina (Destiny) vo. Yuria Miyazono
坂口さんが作詞に要する時間は驚くほど短いです。僕が完成したメロディを彼に渡したらその翌日か、翌々日には第一稿が上がってきます。 今回も……と書きたいところですが、今回に限っては彼の詞が先にあってそれにメロディを付けたのではなかったかな? いずれにせよ、悩む箇所もなく驚くほどの速さでツルツルと完成したことを覚えています。 それにしてもユリアミヤゾノさんの歌声は美しい……。
『FANTASIAN Neo Dimension』をPS Storeで購入する
FANTASIAN Neo Dimension(ファンタジアン ネオディメンジョン)
・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation®5 / PlayStation®4
・ジャンル:RPG
・発売日:発売中
・価格:PS5 パッケージ版 希望小売価格 6,500円(税込)
PS5/PS4 ダウンロード版 販売価格 6,500円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
※ダウンロード版は、PS5版とPS4版の両方をダウンロードすることができます。
PS Blogの『FANTASIAN Neo Dimension』記事はこちら
『FANTASIAN Neo Dimension』公式サイトはこちら
『FANTASIAN Neo Dimension』公式X(旧Twitter)はこちら
© MISTWALKER/SQUARE ENIX
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