ハンティングアクション「モンスターハンター」シリーズの最新作として、2025年2月28日(金)に発売が予定されているPlayStation®5用ソフトウェア『モンスターハンターワイルズ』。本作は、モンスターが群れて争う過酷な環境と、豊かな生命があふれる環境という二面性を持つ世界に生きるモンスターと人々の物語だ。プレイヤーは、強大なモンスターの狩猟を生業とする”ハンター”として、狩猟で得た素材から強い武器や防具を作りながら、世界と人々との関わりを解き明かしていくこととなる。
今回はゲーム開始直後から、メインミッションChapter1の最後となる「土砂降りの向こう側」のクリアまでという序盤の展開をプレイすることができた。「東京ゲームショウ2024」とオープンベータテストでは体験できなかったモンスターの狩猟や、新フィールド「緋の森(ひのもり)」、トレーニングエリアなどを中心に、プレビューをお届けしよう。
※動画および静止画は開発中のバージョンで収録したものです。製品版とは異なる内容が含まれる可能性があります。
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広大な砂原から始まる、心躍る新たな物語
ゲーム開始直後の展開は、「東京ゲームショウ2024」やオープンベータテストでプレイできた「ストーリー体験クエスト」とほぼ同じだ。主人公が所属する「禁足地調査隊」が「隔ての砂原(へだてのすなはら)」で沙海竜(さかいりゅう)「バーラハーラ」の群れに追われている少女を救出し、纏蛙(まといがえる)「チャタカブラ」から少女の兄を救う物語が描かれる。その詳細については、過去の試遊レビューをご覧いただきたい。
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トレーニングエリアではダミーに攻撃させてカウンター技の練習も可能
チャタカブラを討伐してベースキャンプへと戻ったハンターは、救出した兄妹を「風音の村 クナファ」へ送り届けることになる。そのタイミングで、トレーニングエリアや武器、防具の生産・強化など、ベースキャンプで実行可能な一部の機能が解放された。
トレーニングエリアでは責任者のアイルーに話しかけると、トレーニングダミー「ネコ式訓練タルパンチャー」の肉質や傷の発生など、さまざまな設定を変更できる。設定の「モード選択」を「叩きつけモード」にすると、トレーニングダミーが攻撃してくるようになる。大剣の「相殺斬り上げ」といったカウンター技を決めるタイミングや、そこからの追撃などもじっくり練習できるのはうれしい。
武器にも「装備スキル」が付属するように
これまでのシリーズ作品において狩猟に役立つ「装備スキル」は、基本的には防具、護石、装飾品に付与されているものを組み合わせていたが、本作では序盤から登場する武器にも装備スキルが付与されている。例えば大剣の場合は、「バスターソードI」に「抜刀術【技】」、「ボーンブレイドI」に「集中」、「ボーンブレイドII」に「集中」と「攻撃」など、武器種にマッチした攻撃的なスキルが付与されていた。本作は狩猟の最中でもふたつの武器を切り替えることができるため、近接用武器と遠距離用武器を持ち込んだ場合でもスキルを組みやすそうだ。
尻尾で炎を発生させる獣竜種「ケマトリス」の狩猟
兄妹を送り届けたハンターは、炎尾竜(えんびりゅう)「ケマトリス」と遭遇する。隔ての砂原に生息しているものの、オープンベータテストにはいなかった獣竜種のモンスターだ。その特徴的な長く発達した尻尾を振り回したり、噛みついてきたりなどの攻撃に加えて、撒き散らした発火性の物質を尻尾で擦って炎を起こす攻撃が最大のポイントとなる。この攻撃をくらってしまうと、ハンターは体力が時間経過で減少していく火属性やられ状態に。「ウチケシの実」を使用するか、回避を繰り返すかなど、属性やられ状態の対処を求められる最初のメインミッションとなっていた。
隔ての砂原から緋の森へとシームレスに移動
闢獣(びゃくじゅう)「ドシャグマ」の調査のため、ハンターたちは隔ての砂原を流れる川を遡った先に広がる新たなフィールド、緋の森へと向かう。このとき驚いたのが、ベースキャンプから緋の森へとワープするのではなく、隔ての砂原からセクレトで走って行けたことだ。エリアチェンジによるロード画面を挟むことなくシームレスに移動できるため、この世界の広さとつながりを実感できる。
緋の森の特徴は豊かな森林と、赤い水に満たされた水辺だ。生物学者のエリックによると飲んでも害はないらしいのだが、血の池を彷彿とさせる光景には少し抵抗がある。しかし、砂漠や岩場などが広がっていた隔ての砂原とは全く異なる景色のため、とても新鮮だ。試遊時間が限られているためあまり探索することはできなかったが、隔ての砂原にはいなかった生物を見かけたり、獣人族の「モリバー」が生活している遺跡のようなアジトがあったりなど、じっくり探索するのが楽しみなフィールドだ。
刺花蜘蛛「ラバラ・バリナ」の立体的な攻撃と綿毛に要注意!?
緋の森で最初に遭遇する大型のモンスターは、刺花蜘蛛(しかくも)「ラバラ・バリナ」だった。糸で木にぶら下がりながら攻撃してきたり、ジャンプして上空から襲い掛かってきたりなど、立体的な攻撃を仕掛けてくるモンスターだ。綿毛をまき散らす際は腹部を展開するのだが、その姿はまるで色鮮やかな大輪の花のようで目を奪われてしまう。幸いにも綿毛による攻撃はすべて避けることができたのだが、食らってしまうと麻痺やられ状態になってしまうかも? 狩猟中に乱入したドシャグマとの縄張り争いでは、ドシャグマを麻痺させてから逃走するシーンを見ることができた。
桃毛獣「ババコンガ」とのスリリングな狩猟
次に緋の森で遭遇したモンスターは、桃毛獣(ももげじゅう)「ババコンガ」。『モンスターハンター:ワールド』にはいなかったが、過去のさまざまなシリーズ作品に登場した牙獣種のモンスターだ。その名が示すように桃色の体毛が特徴ではあるものの、強烈な放屁による攻撃が印象深いモンスターでもある。放屁を食らってしまうと悪臭やられ状態になり、一部のアイテムが一定時間使用不可に。しかも、メインミッションではこの放屁を食らった状態から狩猟が始まるという衝撃のシチュエーションになっていた。
放屁だけでなく、勢いよく吐き出す口臭といった、悪臭やられ状態に関する攻撃が多いのもやっかいなポイントだろう。慣れないうちは、悪臭やられ状態を解除できる消臭玉を多めに持っていくとよさそうだ。巨体に似合わぬ軽快な動きから繰り出される両腕の攻撃も、なかなか痛い。小型モンスターであるコンガの群れの中に逃げ込んで多数のコンガと一緒に攻撃してくることもあった。
バーラハーラやドシャグマを討伐するメインミッションも
ババコンガの狩猟後に、メインミッションの舞台は再び隔ての砂原へと移る。そこでは、バーラハーラとドシャグマという、オープンベータテストでも遭遇できたモンスターを討伐するふたつのミッションがスタート。バーラハーラのミッションでは、流砂によって地形が変化したり、岩場を利用したダイナミックな攻撃を繰り出したりしてくるのがまた熱い。
ドシャグマのミッションはオープンベータテストや「東京ゲームショウ2024」での狩猟とは異なり、群れに挑むところからではなく1体を相手にするところから始まる内容になっていた。しかし、舞台は雷鳴が轟く砂嵐のなかとなっており、いやがうえにもテンションが高まる。おそらくドシャグマのミッション中には遭遇しないと思われるが、雷が鳴っていると隔ての砂原の生態系の頂点に君臨する煌雷竜(こうらいりゅう)「レ・ダウ」がオープンベータテストのように出現しないかと、ドキドキしてしまった。ドシャグマ討伐に合わせて砂嵐がやみ、砂で霞みがかった視界から色鮮やかな視界へと移り変わる演出は感動ものだ。
緋の森の頂点に君臨する波衣竜「ウズ・トゥナ」との死闘
メインミッションChapter1の最後は、緋の森の生態系の頂点に君臨する波衣竜(はごろもりゅう)「ウズ・トゥナ」の狩猟だ。緋の森の豊富な水源に適応し、集中豪雨の際に目撃されることが多いとされている。そのためか、食らうとスタミナが回復しにくくなってしまう水属性やられ状態になる攻撃が多い。空中へと飛び上がってその巨体を叩きつける攻撃は、攻撃力が高いうえに巻き込んだ大木を破壊する演出もあって迫力満点。繰り出してきた際は回避に専念したほうがよさそうだ。
かなりの強敵だが、このミッションは禁足地調査隊の一員であるオリヴィアがサポートしてくれるのがうれしい。ウズ・トゥナの狙いが分散するため、側面や背後から攻撃を仕掛けやすく、比較的安全に戦えるシチュエーションも多々あった。しかし、体から分泌する成分と水を混ぜ合わせてヴェール状にし、体表を覆って外見を変化させる挙動も。その状態ではヴェールがハンターの攻撃を軽減しているのか、与えるダメージが少ないように感じた。ヴェールのない箇所はダメージが通りやすいようなので、集中モードでうまく狙いを定めながら攻撃するといいかもしれない。
オープンベータテストでは遭遇できなかったモンスターの狩猟や、隔ての砂原からシームレスに移動できる緋の森など、序盤であるChapter1からダイナミックかつスリリングな展開を満喫できる『モンスターハンターワイルズ』。ネタバレを避けるためにストーリーの詳細には触れなかったが、熱いシチュエーションや思わずクスリとしてしまう展開もあって心が躍る。今回はプレイできる範囲が広かったので、メインミッションをひたすら進める駆け足でのプレイになってしまったものの、フリークエストに挑んで素材を集めたり、ミッションやクエストとは関係なくフィールドを探索したりといった狩猟生活がますます楽しみになってきた。
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モンスターハンターワイルズ
・発売元:カプコン
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:ハンティングアクション
・発売日:2025年2月28日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 9,990円(税込)
ダウンロード版 販売価格 通常版 9,900円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デラックスエディション 11,900円(税込)
ダウンロード版 販売価格 プレミアムデラックスエディション 13,900円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:1~4人)
・CERO:C(15才以上対象)
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