PlayStation®5用ソフトウェア『鉄拳8』は、累計5,800万本以上の世界販売本数を誇る3D対戦格闘ゲームだ。物語の舞台は前作から半年後の世界となり、父である三島一八に挑む風間仁の戦いは、全世界を巻き込む大闘争へと発展していく。オンライン対戦はもちろん、もうひとつの「鉄拳」ストーリー「アーケードクエスト」や、プレイヤーの動きを学習したAIと対戦できる「SUPER GHOST BATTLE」、大規模オンラインビジュアルロビー「TEKKEN FIGHT LOUNGE」など、”鉄拳ライフ”を満喫できるモードが充実している。
今年1月26日(金)の発売以降、さまざまなアップデートやダウンロードコンテンツ(DLC)による追加キャラクターの配信が行なわれている本作は、10月1日(火)にストーリーの追加を含む無料のアップデート(v1.08)を予定。また、その同日に追加DLCキャラ「三島平八」のアーリーアクセス開始と新ステージの配信が決定している。
今回は、アップデートの内容と追加DLCについて紹介する。また、先日行なわれたメディア向けの体験会にて、第8弾アップデートの一部や平八を体験する機会をいただいたので、試遊レビューと開発陣へのインタビューもお届けしよう。
無料アップデート──追加ストーリー、ゲーム内コラボ、新機能を実装
①追加ストーリー「Episode “Unforgotten Echoes”」
ゲーム本編のメインストーリーの裏側で繰り広げられていたサイドストーリーを無料で追加。この追加ストーリーに登場するエディ、リディア、平八の3人は、DLCを購入していない人でも操作できるのがポイントだ。
②「NIKE」と「GENTLE MONSTER」とのコラボアイテムがゲーム内に登場
NIKE:鉄拳コラボスニーカー
仁と一八にインスパイアされたコラボレーションスニーカーが、ゲーム内キャラクターカスタマイズアイテムとして登場。アップデートのリリースとともに始まる「TEKKEN FIGHT PASS ROUND 3」の無料ティアで入手可能だ。
GENTLE MONSTER:鉄拳コラボサングラス
韓国のアイウェアブランド「GENTLE MONSTER」と一八のコラボレーションによるサングラスがゲーム内に登場。本アップデートのリリース日から期間限定で、「TEKKEN SHOP」で無料で入手できる。
③さまざまな新機能追加と改善
オンラインプラクティス
大規模オンラインビジュアルロビー「TEKKEN FIGHT LOUNGE」内の「TEKKEN DOJO」に、ふたりのプレイヤーが一緒に練習できる機能が追加される。
※画像は英語版です
メインメニュー
メインメニューに表示するキャラクターを、自由に選択することが可能になる。
※画像は英語版です
追加DLC──追加キャラの平八と新たなバトルステージが登場
① 追加プレイアブルキャラクター「三島平八」
エディ、リディアに続くシーズン1の追加プレイアブルキャラ第3弾として、前作『鉄拳7』で死亡したとされていた平八が復活する。
復活の鉄拳王
三島平八
圧倒的な軍事力を持つ三島財閥の創設者であり、さまざまな悪事を重ねる暴君として知られた”鉄拳王”。息子でありデビルの血を引く三島一八が統率するG社と、世界を二分する激しい戦いを繰り広げた平八は、一八との壮絶な最終決戦の果てに敗北し、灼熱の溶岩流へ投げ落とされて絶命……したはずだった。
②追加バトルステージ「GENMAJI TEMPLE」
山奥の秘境で謎の修行僧たちが血のにじむような鍛錬を重ねている「GENMAJI TEMPLE(拳磨寺)」。厳かな雰囲気の昼、紅葉が舞い散る夕方、雪がしんしんと降る夜の、時間帯によって印象が変わり、風情あふれる景色を堪能しながらプレイすることができる。
【試遊レビュー】配信に先駆けて追加ストーリーやDLCキャラの平八を体験
今回の試遊では、追加ストーリーのチャプター5までと、平八と新ステージを使用したバーサスモード、そしてメインメニューに表示されるキャラの変更機能を、実装に先駆けて体験することができた。
メインメニューの表示キャラを変更して気分を一新!
まずは、メニュー画面に登場するキャラクターを変更できる新機能を体験。通常は配信がスタートしたDLCキャラに合わせて変更され、現在はリディアが表示されるのがデフォルトだが、今回のアップデート以降はメニュー画面に表示されるキャラを自由に選択できるようになる。
今回の試遊では平八も先行体験できるということで平八がデフォルトで表示されていたが、「オプション」から「画面設定」→「メインメニューキャラクター設定」と選択することで、メニュー画面に表示されるキャラを手軽に変更できるようになっていた。発売時からいるキャラはもちろん、DLCキャラのエディ、リディア、平八を含めたすべてのプレイアブルキャラから選択でき、さらに衣装も4種のプリセットから選択できる。
平八からパンダに変更してみたところ、雰囲気がガラリと変わってビックリ。こちらを見つめるつぶらな瞳がとてもキュートで癒される。デフォルトの際と同様に「STORY」「OFFLINE」「ONLINE」といったカテゴリを切り替えるとカメラワークが変更されるのもうれしい。キャラの表情をじっくりと見られるので、お気に入りのキャラだけでなく、気分によってさまざまなキャラに変更してみるのもアリだろう。
メインストーリーの裏側で起きていた出来事が明かされる追加ストーリー
続いて、今回のアップデートで追加される新たなストーリー「Episode “Unforgotten Echoes”」をプレイしてみた。チャプター1と2では、父の仇である一八への復讐に己の半生を捧げ、技を磨き続けてきたカポエイラの使い手であるエディの物語が語られる。物語は、反乱軍が一八を討つための作戦「オペレーション・ライトニング」を発動する2ヵ月前からスタート。エディを操作して、反乱軍の一員となるまでの過程や、仁とのわだかまりの行方、G社に襲われていた鉄拳衆の救出劇などを体験することができた。銃を携えたGソルジャーや、次々と現われるジャック7との連戦も見どころだ。
チャプター3と4はリディアの物語だ。一八の開催した「The King of Iron Fist Tournament」のアジアBブロック予選まであと3日となったその日、彼女はなんと麗奈と出会っていた。そして鉄拳僧という謎の集団に導かれ、エディたちとともに日本の拳磨寺を訪れたリディアが見たものとは……? 麗奈や鉄拳僧との戦いはもちろん、鉄拳僧正・青龍と朱雀の試練など、熱い展開が盛りだくさん。チャプター1、2のエディと、チャプター3、4のリディアを操作する戦いでは、バトル中に回想が挿入されるシーンもあって盛り上がる。
そしてチャプター5では、いよいよ平八を操作することに。一八によって溶岩流へと投げ込まれた平八は鉄拳僧に命を救われ、拳磨寺に身を寄せていたようだ。ただし、そのまなざしはとても穏やかで物腰も柔らかく、かつての暴君の姿は見受けられないことに驚く。なぜ平八は変わってしまったのか? そして星砕きの試練とは? のちにバーサスモードで通常の平八を操作して気づいたのだが、追加ストーリーの平八は性格だけでなく技の構成も変化していた。追加ストーリー専用の平八となっているので、ぜひ追加ストーリーを進めて実際に操作してみてほしい。
復活した平八は、ふたつの構えや独自の強化状態の追加によってパワフルに!
最後はオフラインのバーサスモードで追加プレイアブルキャラの平八を操作し、追加バトルステージの「GENMAJI TEMPLE」で遊んでみる。「GENMAJI TEMPLE」は、昼、夕、夜の時間経過があるステージとなっており、夕方から始まる「GENMAJI TEMPLE」と、昼から始まる「GENMAJI TEMPLE(DAY TIME)」の2種類を選択できるようになっていた。
『鉄拳8』で復活を遂げた平八の大きなポイントは、新たに追加された「風神呼法(ふうじんこほう)」と「雷神呼法(らいじんこほう)」という、ふたつの構えだ。これらの構えから派生して、さまざまな技を繰り出すことができる。風神呼法の構えから繰り出せる技は扱いやすいものがそろっており、中段技の「秘伝風神拳」などを使ってアグレッシブに立ち回ることが可能。風神呼法の構えから風神ステップへ移行することもできる。また、ヒート中は構えに相手の上中段攻撃に対して返し技の効果が付与される。雷神呼法は、相手を揺さぶる中段技や下段技など、ガード崩しに特化した技への派生が多い構えだ。雷神呼法の構えから、「雷神拳」や「奈落払い」を直接繰り出すこともできた。
また、構えに限らずヒート中は稲妻をまとった強力な技を使用でき、さらに最速風神拳や最速雷神拳を最速入力でなくても繰り出すことが可能になっていた。
もうひとつのポイントは、体力ゲージの下にあるアイコン「奥義カウント」だ。これはヒート発動技を当てるとひとつ上昇し、3つ溜まると特殊な強化状態「三島流最終奥義・武の境地」を発動できる。武の境地は1試合に1回のみ発動でき、発動したラウンド中は持続。発動中は「究極閃光裂拳」や「究極無双連拳」といった特殊な技を使用できるだけでなく、こちらの攻撃時の回復可能ゲージ回復量が増加する。さらに攻撃ヒット時に相手の体力に発生する回復可能ゲージが少なくなる。発動できるタイミングは試合の中盤や終盤となるため、勝敗を分かつ鍵となるだろう。
新たな平八は、ふたつの構えの追加によって三島流喧嘩空手ならではの技を手軽に繰り出すことができるうえ、よりパワフルかつ気持ちよく戦えるようになった印象だ。武の境地は発動するための条件を整えたり、使うタイミングを見極めたりとテクニカルなものの、平八独自の強化状態のため強力な武器となる。ぜひ使いこなし、帰ってきた鉄拳王の力を見せつけよう。
【インタビュー】追加ストーリーや追加DLCのポイントを開発陣が語る
池田幸平
『鉄拳8』開発プロデューサー/ゲームディレクター(写真左)
安田イースポーツ
「鉄拳」プロジェクト マーケティングプロデューサー(写真右)
追加ストーリー「Episode “Unforgotten Echoes”」について
──追加ストーリーがメインストーリーの続きではなく、裏側を描くサイドストーリーというのは最初から決まっていたのですか?
池田:はい。メインストーリーの裏側で、エディ、リディア、平八の3人が何をしていたのかが、追加ストーリーのキモとなっています。そこを補完しながらメインストーリーとのつながりをうまく感じられるものにしようと決めていました。また、今回は「鉄拳」における通常の1対1のバトルを主軸とし、奇をてらった変則的なバトルは入れていません。
安田:リディア、エディ、平八の3人はDLCキャラなので、通常なら購入しないと操作できないんです。それを無料の追加ストーリーでトライアル的にプレイしてほしいという思惑もありました。DLCキャラ3人と、プラスアルファとして他のキャラも操作することができることに主眼を置いて制作してもらいました。
──前作『鉄拳7』で平八は死亡しましたが、そのときから『鉄拳8』で復活させるつもりだったのでしょうか?
池田:『鉄拳7』では一八と平八の親子喧嘩の決着を、しっかりお見せしたかったんです。一八が平八にとどめを刺して溶岩流に投げ入れることで、物語は幕を閉じました。一八の勝利と平八の死は、皆さんに感じていただけたと思います。『鉄拳8』で平八を復活させるにあたって議論を重ねたのですが、シリーズが30周年を迎えるタイミングで平八がいないのは、やはり寂しいですよね。また、『鉄拳8』の発売後に平八の復活を望む声が、かなり多かったんです。平八を復活させるのであれば、皆さんが納得できる物語をしっかり描かなければならないという覚悟を持って復活を決めました。
──チャプター5で登場した平八の表情が、まるで憑き物が落ちたかのように穏やかだったので驚きました。そのあとにバーサスモードで使用した平八はわれわれがよく知る暴君だったのですが、なぜ、追加ストーリーの”綺麗な平八”がデフォルトではないのでしょうか?
池田:平八はシリーズを通して暴君であり邪悪なことをやってきた人間なので、皆さんにとって悪役の印象が強いと思います。そのため、皆さんのイメージとは異なる追加ストーリーの平八をデフォルトにはしませんでした。なぜ追加ストーリーの平八はああなってしまったのか? そしてどのようにして悪役の平八に戻っていくのかは、追加ストーリーを進めていくと判明するようになっています。
──追加ストーリーの平八を描くにあたって意識したポイントを教えてください。
池田:皆さんが見たことのない平八をお見せしたい、という気持ちがありました。物語に没頭しながら平八がどうなっていくのかを想像し、驚いたりワクワクしたりしてほしかったんです。”綺麗な平八”……特に名称はないのですが、その状態の平八を描く際は、穏やかな表情や丁寧なしゃべり方などに気を付けました。
──鉄拳僧とは、具体的にどういった組織なのでしょうか?
池田:鉄拳僧は、数百年前に悪鬼退治で知られた「三島流拳術」の継承者争いに敗れ、仏門に入った一族です。秘境に隠れて、武を追究し続けています。その悲願は、失伝した最終奥義の復活を成し遂げて三島流を正しき道に戻すことです。
──今後もDLCキャラが何人か登場したタイミングで、新たなストーリーが追加されるのでしょうか。
池田:今回はメインストーリーを補完するためにエディ、リディア、平八の3人が必要だったことと、「鉄拳」の30周年で平八が復活するという背景もあり、追加ストーリーが機能しました。しかし、ストーリーとの関わりに引っ張られすぎてしまうと、物語に関係ないキャラやまったく新しいキャラを登場させにくくなってしまいます。今回の追加ストーリーが好評であれば考えますが、物語に縛られて追加キャラを決めたくないなと考えています。個人的にはやりたいという想いはありますが。
安田:今回のように大掛かりな追加ストーリーを、今後も無料アップデートのために開発できるのかという、現実的な問題もあります。ちなみに私は、今回の追加ストーリーをここまで作り込んでほしいとは言っていません(笑)。
池田:気づいたら「やりすぎですよ!」と言われました(笑)。今回はDLCとして販売できるような規模のものを無料アップデートで実装します。ただし、今後も追加ストーリーも含めて無料でやらせてくれと会社に言うのは、開発としても心苦しいです。やりたいという想いはあるのですが……。
安田:とはいえ、その甲斐があり今回の追加ストーリーは魂のこもった内容になっていますので、ファンの皆さんには楽しんでもらえると思います。
追加DLCの平八と新ステージについて
──『鉄拳8』で復活を遂げた平八の、デザインのコンセプトを教えてください。
池田:まずは、「鉄拳」シリーズの平八だということがひと目でわかることを重視しました。『鉄拳8』本編でも協力いただいたイラストレーターのヒロアキさんにデザインをお願いしたのですが、おなじみの黒い道着でありながらも、片方の肩を出したり、拳磨寺のマークや鉄拳僧などのキーワードを盛り込んだり、背面にあるトレードマークの虎のビジュアルをリニューアルしたりといった工夫が取り入れられています。ダボっとしたズボンは、平八のどっしりとした力強さを表現しています。
──風神呼法と雷神呼法というふたつの構えの追加は、平八の歴史において大きな変化だと思います。このふたつの構えはなぜ追加されたのでしょうか?
池田:新しい平八を表現するためと、本作で新たに興味を持った人でも平八ならではの立ち回りができるようにするためです。三島流喧嘩空手ではおなじみの風神ステップを使わなくても平八の操作が楽しめますし、往年の平八使いならふたつの構えによって新たな攻めの起点を作ることができます。設定としては、鉄拳僧として修業を積むなかで身に着けたものになります。
安田:平八は知名度が高いため、技を増やすことで操作が難しくなるのは避けたかったのですが、ベテランにとってはやり込む要素もほしいと思います。DLCキャラはそのバランスが特に難しいですね。
池田:『鉄拳7』の平八は小技を中心に、ジャブ、左アッパー、ホーミングアタックを使って立ち回るという地味なプレイになりがちだったので、それは改善したいと思っていました。『鉄拳8』ではすべての技を見直し、ふたつの構えや武の境地を用いて、とても激しく、そして力強く戦えるようにしています。
安田:『鉄拳7』では競技シーンで平八をあまり見かけませんでしたが、何かの大会のグランドファイナルで一八と平八が戦うことがあれば、開発的には嬉しいですね。ぜひ見てみたいです(笑)。
──武の境地を発動しているとき限定ですが、発生13フレームの無双連拳が使えるのはうれしかったです。
池田:「鉄拳王が帰ってきた!」と、往年の平八使いが喜んでくれる要素は盛り込みたいと思いました。ただし、いつでも使用できるとバランスブレイカーとなってしまうので、試合の中盤から後半にかけて発動できる武の境地発動時限定としています。遊んでいる人はもちろん、その試合を見ている人も盛り上がると思います。新たな構えや武の境地もそうですが、どんな技があれば復活した平八を使ってみたくなるのか、しっかり考えたうえで制作しました。細部まで本当にこだわって作っているので気づいてもらえるとうれしいですし、ぜひ実際に操作してほしいですね。
──対戦格闘ゲームの初心者に向けて、平八というキャラはどんな戦い方を好むプレイヤーにオススメなのか教えてください。
池田:平八はパワフルで派手な攻撃が多いので、一撃の重みを感じたい人にオススメです。さらに、風神呼法と雷神呼法によってスピーディーに立ち回ることもできるため、力強さとスピード感の両方を味わいたい人向きのキャラだと思います。
安田:平八は「鉄拳」の主人公のひとりであり代表的なキャラクターなので、「知っている」という理由で使っていただいても大丈夫なキャラだと思います。
──新ステージ「GENMAJI TEMPLE」の特徴やこだわりについて教えてください。
池田:「GENMAJI TEMPLE」はスタンダードな24×24の広さで戦いやすく、ナラティブ性とBGMを含めて盛り上がるステージとなっています。ギミックなどは特にありませんが、鉄拳僧たちが修行しているコミカルな様子は、ぜひ注目してほしいです。
──昼、夕、夜という時間経過があるステージはこれまでにもありましたが、「GENMAJI TEMPLE」は昼から始まるステージと、夕方から始まるステージとを選択できますが、なぜふたつに分けたのでしょうか?
池田:同じく昼からと夕方とを選択できる「URBAN SQUARE」と同じで、特に意図はありません。見た目が好きな方で遊んでもらえればいいかなと思っています。
──昼、夕、夜がある「SEASIDE RESORT」は、今後時間帯を選択できるようになるのでしょうか。
池田:「SEASIDE RESORT」は、昼、夕、夜という一連の時間経過を唯一演出に組み込もうとしたステージなので、今後も分けるつもりはありません。「URBAN SQUARE」や「GENMAJI TEMPLE」は、ストーリーにおいて分ける必要があったのですが、それがステージを選択できることにも反映されているといった感じです。
新機能のメインメニュー表示キャラ選択について
──メインメニューに表示されるキャラを選択できる新機能の特徴やこだわりについてお聞かせください。
安田:その新機能の追加は、エディが表示されていたときに「エディに睨まれるのが怖い」という声が多かったことがきっかけです(笑)。
池田:発売時は一八で、DLCでエディが配信されたタイミングでエディが表示されるようになりました。今はリディアになっていますが、その際に私も皆さんの気持ちがわかったんです。対戦で負けたときにメニュー画面へ戻ると、エディが怖い目でにらんでいたときは気持ちが沈んだのですが、リディアがこちらを見ていると「もう少しだけ頑張ってみようかな」という気分になるんです。メニュー画面に表示されるキャラはとても大事だと実感しました。
メニュー画面には単純にキャラのアップを表示しているのではなく、それ専用にライティングやカメラワークをアートディレクターが時間をかけて設定し、キャラクター性も表現しています。例えば、ファランのように面倒くさがりで相手のことを見るのも嫌だというキャラは、基本的に目線を合わせてくれません。そういったこだわりを持ち、平八まで含めて35キャラ、4着のコスチューム、そしてメニューを切り替えるごとに設定しているので、皆さんにはお待たせすることになってしまいました。かなり手間がかかっているので、少しでも気に留めてくれるとうれしいですね。キャラの魅力が一番伝わる場所だと思うぐらい作り込んでいるので、ぜひさまざまなキャラを設定してほしいです。
──今後、表示キャラをランダムに設定できたりするようになるのでしょうか。
池田:ランダム設定の案も出たのですが、今回はお知らせしたいDLCキャラというデフォルトの設定と、自分の好きなキャラに変えられることを優先しました。要望が多ければ、ランダム設定も検討したいと思います。
──変更したキャラ表示設定をデフォルトに戻すことはできますか?
池田:基本的にはできません。ただし、メニュー画面に入る前のタイトル画面に表示されるキャラは、デフォルトの設定になっています。
NIKE、GENTLE MONSTERとのゲーム内コラボについて
──ゲーム内コラボはどのような基準で行なっているのでしょうか?
安田:経緯はそれぞれバラバラですが、基本的にはゲーム外のリアルで何かしらの展開があることが前提です。NIKEさんにもGENTLE MONSTERさんにもリアルのコラボグッズを販売していただくので、それに対して告知という形で協力するという感じです。コラボグッズは「鉄拳」のグッズなので、「鉄拳」プレイヤーに訴求するのが一番じゃないですか。NIKEさん、GENTLE MONSTERさん、そして以前コラボしたUNIQLOさんやメキシカンレストランチェーンのCHIPOTLEさんも「鉄拳」プレイヤーにピンポイントでプロモーションできるわけではないので、それを我々が担う形です。お互いの利害が一致したうえで、キャラを部位ごとにカスタマイズできるという「鉄拳」の大きな特徴を、より強調できると思っています。
そういった取り組みはどうしてもお相手ありきなので、われわれの一存だけで仕掛けることはできないのですが、コラボは「鉄拳」の文化というか特徴のひとつだと思いますので、コラボは引き続き行ないたいと思っています。
池田:スニーカーやNKIEさんが好きなので、仁モデルと一八モデルが発売されるというお話が来たときはテンションが上がりました。ステージをジャックしたり、キャラがコラボスニーカーを履いていたり、ステージの見た目やスニーカーの出来栄えにこだわって、やりたかったことができたのがうれしかったです。
鉄拳8
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:3D対戦格闘
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 9,680円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 9,680円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 13,970円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Ultimate Edition 14,960円(税込)
・プレイ人数:1~2人(オンライン時:1~16人)
・CERO:D(17才以上対象)
TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
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