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8月29日(木)の発売が迫るPlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『ガンダムブレイカー4』(以下『4』)。本作はパーツを組み合わせて作成した俺ガンプラを操作して戦う、創壊共闘アクション「ガンダムブレイカー」シリーズの最新作だ。
特集第3回では、PS5製品版のプレイレビューをお届けする。自分だけのガンプラを創造して強化していくカスタマイズ要素を中心に、作成したガンプラを実際に操作してミッションに挑むバトル、シリーズ初登場の「ジオラマモード」など、さまざまな見どころを紹介しよう。
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パーツを集めて組み合わせ、自分だけのガンプラを気軽に創造できる喜び
「ガンダムブレイカー」シリーズ最大の特徴は、ガンダムのプラモデルである”ガンプラ”をモチーフにした唯一のガンダムゲームシリーズであることだ。ほかのガンダムゲームではアニメなどに登場したMSをそのまま操作するものが多いが、本シリーズではさまざまなパーツを組み合わせて作成した自分だけのガンプラを操縦できるのが大きなポイントとなる。カスタマイズで使用するパーツは、倒した敵が落としたものを回収したり、獲得したゲーム内通貨(GP)で購入したりすると入手できる仕組みだ。
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250以上の登場機体、SDガンダムのプレイアブル化などによりカスタマイズの幅がアップ!
『4』には250機以上の機体が登場するため、カスタマイズのバリエーションが大幅にアップしている。また、これまでのシリーズでは、腕パーツは両腕が同じMSのパーツでセットになっていたが、『4』では左右の腕に別々のパーツや武器を装備させることができるようになった。さらに、SDガンダムのパーツを交えたカスタマイズや、武器以外のパーツのサイズを細かく調整できるようになり、俺ガンプラの創造がますます奥深くなっている。
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お気に入りのガンプラのパーツをそれぞれ組み合わせた理想の機体や、見た目がハチャメチャなネタ機体、奇をてらわないアニメそのままの機体、とにかく強いパーツをかき集めた機体など、どんなガンプラを創るかはプレイヤーの自由だ。入手したパーツを組み替えながら、あれもいい、これもいい……と思案していると、時間があっという間に溶けていく。作成したオリジナルガンプラは「設計図」として保存できるのも楽しい。
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追加パーツの「ビルダーズパーツ」で、ディテールアップと同時に性能もアップ
カスタマイズで使用する主なパーツは、頭、胴体、右腕、左腕、脚、バックパック、射撃武器(左右)、近接武器(左右)、シールドの11種類だが、「ビルダーズパーツ」と呼ばれる追加パーツを装着することもできる。このビルダーズパーツは最大8個まで装着でき、見た目を変えるだけのものから、バトルで実際に使用できるOPスキルやEXスキルなどの追加武装を施すものまで用意されている。
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例えば、ビルダーズパーツの「ダブルガトリングガン」を装着すると遠距離攻撃用のOPスキルがセットでき、「ABCマント」を装着するとビーム被弾時にダメージを軽減してくれる効果のOPスキルがセット可能に。「ファンネルラック」を装着すればEXスキルのファンネルがセットできる。ガンダムの特徴である「V字型ブレードアンテナ」を装着すると、ガンダムではないMSもガンダムっぽい見た目にすることができるのは面白い。
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ビルダーズパーツは、サイズ、位置、向きなどを細かく設定できるので、こだわることでディテールアップとスキルの増加を両立できる。
充実したペイント機能で、統一感のある外見へ手軽にチェンジ
無数のパーツを組み合わせただけでは、パーツによってカラーリングが異なるツギハギのような見た目になってしまう。そこで活躍するのが充実したペイント機能だ。パーツごとに色を変えたり、すべてのパーツの色を一括して変えたりすることが可能。新機能の「プリセットカラー」を用いれば、オリジナルガンプラをガンダムっぽいトリコロールカラーにしたり、百式の特徴である金色にしたりすることも簡単にできる。ハチャメチャなシルエットの機体だったとしても、カラーリングに統一感を出すだけで、それっぽい見た目になるのはうれしいところだ。
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カラーリングの変更だけでなく、デカールを貼り付けたり、汚しや傷などのウェザリング加工を施したりすることができるのも、俺ガンプラの見た目をアップさせる要素のひとつだ。ダメージ加工や汚しなどを入れることで、実在するメカのような存在感を出すこともできる。こういったペイント機能はバトル中の機体性能にはまったく関係ないのだが、自慢の力作をドレスアップすることで操作するモチベーションも上がるはず。また、本物のガンプラを塗装する際にもお手本として活用できそうだ。
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お気に入りのパーツを強化して使い込むことも可能
さまざまなパーツを組み合わせることができる本作だが、「結局は強いパーツを使わないとゲームを進められないのでは?」と疑問を持つ人もいるだろう。結論から言ってしまうと、それは大きな間違い。入手できるパーツには、レベル、レアリティ、アビリティ、スキルの有無など、バトルに影響をおよぼすステータスはあるものの、それらは合成によって強化したり進化させたりすることができる。つまり、見た目はお気に入りだが性能は低いパーツでも、強化を重ねればどんどん強くなっていくというわけだ。
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とはいえ、合成などの強化要素は、ストーリーを進めることで少しずつ解禁されていく仕組みになっている。ゲーム開始当初は所持しているパーツが少ないため、手持ちのパーツをやりくりして機体を創り、ミッションに挑むことになる。しかし、そのおかげであまり気にしていなかったMSのパーツが目にとまり、「このパーツを使ってみたら面白い機体が創れるかも!」という発見があるのは楽しい。
こだわりの力作を操縦して挑む、白熱のガンプラバトル
自慢のオリジナルガンプラが完成したら、実際に戦場で活躍させてみたくなるはずだ。本作のバトルは、実際にガンプラを操縦して行なうアクションバトル。組み合わせたパーツによって耐久値や移動速度、攻撃力、武装、スキル、アビリティなどが変化するため、機体ごとに異なる立ち回りを楽しめる。さまざまなパーツの中でもバトルに大きく影響するのが、左右の腕に装着した射撃武器と近接武器、そしてセットしたスキルだ。
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左右の近接武器を駆使する二刀流アクション
基本的な攻撃操作は、R2トリガーで右腕に装備した武器で射撃、L2トリガーで左腕に装備した武器で射撃、△ボタンで右腕に装備した武器で近接攻撃、□ボタンで左腕に装備した武器で近接攻撃となっている。射撃武器による攻撃は、左右同時に繰り出すことも可能。左右の近接攻撃は連打すると連続攻撃のコンボになり、△△□や□△△などの組み合わせによって左右の近接武器を駆使する二刀流アクションを繰り出せる。
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近接武器は、サーベル、アックス、大剣、ランス、ムチ、ツインブレード、格闘という7種類のカテゴリがあり、それぞれで特徴が異なる。安定性に優れたサーベル、攻撃力は高いもののリーチは短いアックス、敵のパーツを外すことに長けたツインブレード、広範囲に攻撃可能で当てると敵を引き寄せることができるムチ、といった感じだ。これらの武器種を組み合わせた二刀流アクションは、本作のバトルの醍醐味となっている。
さまざまな組み合わせを試して使い勝手がいいと感じたのは、アックスとムチの組み合わせだ。ムチを連打して複数の敵を引き寄せたところに、強力なアックスを叩き込むのが気持ちいい。さらに、アックスで吹き飛んだ敵を左右の射撃武器や、OPスキルのミサイル、EXスキルのビームなどで追撃するといったこともできる。
もちろん、バランスを重視してサーベルの二刀流にしたり、格闘やツインブレードで敵のパーツを外して有利にバトルを運んだりするのもアリだろう。武器の最適な組み合わせはプレイヤーのスタイルによっても変わるため、強さを求めるなら武器種だけは見た目以上にこだわったほうがいいかも?
オンラインマルチプレイで共闘プレイやガンプラ鑑賞を!
本作はオンラインマルチプレイに対応しており、最大24人が入れるビジュアルロビーに集まったり、最大3人のプレイヤーで挑む協力プレイを楽しんだりすることができる。ストーリーやクエストなどのミッションで熱い共闘ができるのはもちろん、自分の創ったオリジナルガンプラを披露したり、ほかのプレイヤーの力作を観賞したりすることができるのはうれしい。
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協力プレイでは、ほかのプレイヤーと力を合わせることでミッションを素早くクリアでき、目当てのパーツを集めるための周回が楽になると感じた。自分とは違う武器の組み合わせやスキル構成で攻撃しているプレイヤーの立ち回りを見ることができるので、パーツ選びの参考にもなる。メンバーを募集しているミッションであればストーリーの進行具合などに関係なく参加できるため、友達とも気軽に共闘プレイを楽しめるはずだ。
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50WAVEと長丁場なことに加えて、どんどん敵が強くなる「サバイバル」ミッションは、ソロプレイだとかなり難しかった。とても歯ごたえのあるコンテンツになっていたので、発売後はぜひマルチプレイでほかのプレイヤーとともに挑戦してみたい。
シリーズ初登場の”俺ジオラマ”づくりにも熱中
メカのクオリティだけでなく、ポージングやオブジェクトなどにこだわって創るジオラマも、プラモデルの楽しみのひとつだ。本作では作成したオリジナルガンプラや、ゲーム内のショップで購入できる素組のガンプラを用いる”俺ジオラマ”づくりも楽しめる。
アニメの情景を再現したり、オリジナルガンプラが活躍する場面を創ったりなど、俺ガンプラの創造と同じくジオラマづくりもプレイヤーの自由。ベースに配置できるガンプラや、ビル、木などのオブジェクトの数はコストによって決まってはいるものの、ポージングの細部や配置にこだわることで、かなり凝ったジオラマを創ることが可能だ。
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ジオラマづくりは、まずメインの土台となる「ジオラマベース」を選ぶところからスタートする。平原、荒野、市街地といった現実のジオラマにもありそうなものだけでなく、宇宙や水中といったゲームならではのジオラマベースもあり、想像力を掻き立てられるだろう。あとは選択したジオラマベースにガンプラやオブジェクトを配置していくのだが、気づくとガンプラ制作と同様に時間がみるみる経過していた。
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ガンプラの位置やポージングを細かく設定したり、爆発、衝撃波、水柱などのエフェクトを加えたり、ビームやバーニアなどの光で動きを表現したりなど、やれることがとにかく多い。同じジオラマベースでも背景を変えることで雰囲気がガラリと変わり、こだわればこだわるだけ完成度が上がっていくことを実感できる。完成したジオラマは写真に撮ってネットワーク上に公開できるので、多くのプレイヤーの力作を鑑賞するのも楽しみだ。
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理想の俺ガンプラを”創る”、スピーディな二刀流アクションで”戦う”、手間暇をかけた俺ジオラマで”魅せる”など、さまざまな遊びが詰まった本作。発売を待ち望んでいたファンはもちろん、初めてシリーズに触れる人も、ぜひガンプラをモチーフにした本作ならではの醍醐味を満喫してほしい。
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ガンダムブレイカー4
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:創壊共闘アクション
・発売日:2024年8月29日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 8,470円(税込)
ダウンロード版 販売価格 通常版 8,470円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックスエディション 12,430円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デジタルアルティメットエディション 13,970円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:1~3人)
・CERO:B(12才以上対象)
※PS4パッケージ版をお持ちの方は、PS5ダウンロード版を追加料金なしでダウンロードすることができます。
※ダウンロード版は、PS5版とPS4版の両方をダウンロードすることができます。
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