![『Gift』プレイレビュー! 知恵とテクニックで沈みゆく豪華客船からの脱出を目指すパズルアクション](https://blog.ja.playstation.com/tachyon/sites/7/2024/05/b58f3ebe49f18dd6befcf4567c5e092577ac1ed5.jpg?resize=1088%2C612&crop_strategy=smart)
PlayStation®5用ソフトウェア『Gift(ギフト)』は、沈みゆく豪華客船からの脱出を目指すパズルアクションゲーム。ブシロード、トイジアム、Million Edgeの3社が手掛けたタイトルだ。
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豪華客船脱出パズルアクション『Gift』PV第2弾
![『Gift』プレイレビュー! 知恵とテクニックで沈みゆく豪華客船からの脱出を目指すパズルアクション](https://img.youtube.com/vi/o69LbQL-Dgo/maxresdefault.jpg)
CHECK POINT①
危機的でありながらも不思議な美しさを感じさせる独自の世界観
本作の主人公は、豪華客船で旅をしていた「おじいさん」だ。航海は順調だったようで、船内ではたくさんの乗客が談笑している姿も見られたのだが、突如として物々しい音が鳴り響き船体が傾いていく。その衝撃で気を失った老人が目を覚ますと、船内は衝撃による破壊や浸水によって危機的状況に陥っていた……。プレイヤーは主人公である老人を操作して、沈みゆく豪華客船から脱出を図ることになる。
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船内はかなり広いうえに破壊されて通れなくなってしまった場所などもあり、エリアの構造やつながりはかなり入り組んでいる。老人は、歩きやすい通路だけでなく、足場が崩れておりジャンプを駆使しないと進めないエリアや、通常であれば乗客が立ち入ることのない倉庫や機関室のようなエリアなど、さまざまな場所を進んでいかなければならない。
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BGMは基本的に流れず、船体のきしむ音や水の流れる音といった、状況に即した環境音がメインとなる。船内は危機的な状況だが、破壊をまぬがれた部屋やホールといった、豪華客船ならではのリッチな場所も。そういった場所では老人の足音のみが響く、静謐的な美しさを感じさせてくれる。その代わりにBGMが流れる激しいアクションパートやイベントシーンは特別感があり、とても印象深いものとなっていた。
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おもちゃのような姿をした乗客たちとの、言葉のないやりとり
本作に登場するキャラクターは主人公の老人をはじめとして乗客も皆、おもちゃのような外見をしている。その不思議な雰囲気も相まって、やはり危機的な状況ながらも凄惨な空気を感じさせないのが特徴だ。船内を探索していると随所で乗客たちの姿を見かけることがあり、彼らと会話をしたり助けたり、探索に役立つアイテムを入手したりといったイベントが発生する。
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しかし、乗客たちとのやりとりは身振り手振りやテキストのない独自の言語で行なわれ、詳細はわからないのも特徴のひとつとなっている。そのときの状況やキャラクターたちの動作から、おそらくこういった会話をしているんだろうな……という想像はできるものの、その解釈はプレイヤーにゆだねられるというわけだ。メインストーリーについても多くは語らないスタイルとなっているため、自身の考察を同じく本作をプレイした他のプレイヤーと語り合うのも面白いかもしれない。
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CHECK POINT②
船体の傾きや浸水による水位が状況によって変化
本作の大きな特徴が、沈没の危機に瀕した豪華客船の傾きや浸水による水位が、状況によって変化していくことだ。それによって以前は通ることのできたルートが使えなくなってしまったり、逆に新たなルートが開けたりすることもある。そういった状況の変化を把握するとともに利用して、脱出ルートを模索するのがたまらなく楽しい。
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船体の傾きは大小さまざまで、通路がちょっとした坂道になるくらいのものから、壁が床になってしまうほどダイナミックなものも。ときには180度も傾いて天井が床になってしまったこともあって驚いた。△ボタンでマップや現在地を確認できるのだが、船体が傾いているときにマップを開くと傾きながら表示され、さらにビックリしてしまう。
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浸水して水が満ちてしまった場所でも、水面を泳いだり水中へ潜ったりすることもできる。しかし、水中での動作はゆっくりなうえに、あまり長く潜っていると溺れてしまうため注意が必要だ。とはいえ、溺れてしまったり高所から落下して死んでしまったりしたとしても、すぐに復活してリトライできるのがうれしい。
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さまざまな難所を知恵とテクニックで切り抜ける達成感
船内の各エリアを進む際に活躍するのが、ジャンプを駆使したアクションだ。段差や隙間を飛び越える普通のジャンプと、ボタンの長押しによるハイジャンプが基本だが、ゲームを進めると壁を使った三角飛びや、空中で飛距離を伸ばす「パタパタジャンプ」もできるようになる。
プレイする前は世界観の表現に重きを置いた”雰囲気ゲー”なのかな? と思っていたが、シビアな操作を要求される場面が多々あり、姿勢を正し気合を入れて臨むこととなった。落下してくる樽をジャンプで避けたりハンマーで破壊したりしながら進む場所では、なかなかタイミングが掴めずに失敗を繰り返し、リトライを重ねてしまったことも。
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また、船内には木箱などを動かして足場をつくったり、スイッチによって作動する仕掛けを活用したりしないと突破できない、パズル的なギミックも用意されている。パズルを解くだけで進める場所もあれば、パズルを解く知恵に加えてテクニカルな操作も必要な場所もあり、こちらも歯ごたえのある内容となっている。
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CHECK POINT③
謎の敵の出現や、乗客や「思い出」を探すコレクション要素も
主人公である老人が主に立ち向かうのは、これまでに紹介したような複雑な地形やトラップなどだが、ときにはさまざまな敵も登場する。そういった敵に対処しながらジャンプアクションを駆使したり、パズルを解いたりしないといけない場所もあるため気が抜けない。
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ボスのような敵も登場し、巨大な体躯とスリル満点のチェイスシーンによって、ゲームを大いに盛り上げてくれる。しかし、彼らが何者なのかということについては、やはり多くが語られることはない。ことあるごとにプレイヤーの前に立ちはだかる「医者」というキャラクターが関係していそうなのだが……。
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また、船内には出会わなくても先へ進める乗客や、「思い出」と呼ばれるコレクション要素が隠されており、それらを探し出すのも本作の楽しみとなっている。すべての乗客や思い出を見つけるためには、周囲や地形の注意深い観察と巧みなテクニックが必要となるだろう。
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ゲームをクリアする直前に、それまでに出会った乗客が並んでいる部屋があったのだが、出会っていない乗客が何人かいたことにそこで気づかされた。もしかすると、すべての乗客を見つけ出すことが真のエンディングを迎える条件なのかも? 見つけていない思い出もたくさんあるので、それらの収集も含めてまだまだ遊ぶことができそうだ。
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独特のキャラクターたちが織り成す不思議な世界観はもちろん、ゲームの進行によって変化する船内の状況や、それを利用する歯ごたえのあるアクションとパズル、そして多くが語られないことによって考察がはかどる物語など、さまざまな魅力が詰まった『Gift』。アクションゲームが苦手な人でも、リトライを重ねることでコツが掴めてくるバランスとなっているので、ぜひ挑戦してほしい。
Gift(ギフト)
・発売元:ブシロード
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:豪華客船脱出パズルアクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 3,520円(税込)
ダウンロード版 販売価格 3,520円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
©Toydium Inc. ©MillionEdge Inc. ©bushiroad
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