1月26日(金)の発売が迫るPlayStation®5用ソフトウェア『鉄拳8』。本作はシリーズ累計5,500万本以上の世界販売本数を誇る3D対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズの最新作だ。新たな操作方法「スペシャルスタイル」や、よりアグレッシブな殴り合いを楽しめる「ヒートシステム」、没入感満点の「STORY MODE」、プレイヤー自身が一人前の「鉄拳」プレイヤーとなっていく過程を楽しめる「ARCADE QUEST」、大規模オンラインビジュアルロビー「TEKKEN FIGHT LOUNGE」など、さまざまな新システムや新モードが用意されている。今回は発売に先駆けて製品版をプレイする機会をいただけたので、そのプレビューをお届けしよう。
初心者でも攻防の駆け引きや空中コンボを手軽に楽しめる「スペシャルスタイル」
「鉄拳」は、左パンチ、右パンチ、左キック、右キックに対応した4つの打撃ボタンで攻撃を繰り出す操作が特徴だが、本作には、各キャラの得意技や空中コンボ、状況に応じたアクションをワンボタンで手軽に繰り出せる「スペシャルスタイル」という新たな操作方法も用意されている。この「スペシャルスタイル」と従来の操作方法である「アーケードスタイル」は、L1ボタンを押すとバトル中でも瞬時に切り替えることが可能だ。
「スペシャルスタイル」では、□ボタンでそのキャラの得意技、△ボタンで相手を浮かせる技、×ボタンで相手の攻撃を食らいながらも技を繰り出すパワークラッシュ属性の技、○ボタンで足もとを狙う下段攻撃や投げ技を簡単に繰り出せる。方向キーの左と□ボタンでワンツー系の素早い攻撃や、方向キーと○ボタンの組み合わせにより、方向キーを入力せずに出したものとは異なる下段攻撃を繰り出すこともできる。
△ボタンで相手を浮かせると、いずれかの攻撃ボタンを連打するだけで自動的に空中コンボが発動する。空中で無防備となっている相手にコンボを叩き込む壮快感が味わえるのはもちろん、初心者でも一度のチャンスでまとまったダメージを与えられるのは大きい。また、後述する新システムのヒート状態やレイジ状態になると、割り当てられたボタンがその状態に応じたアクションへと変化し、より強力かつド派手な空中コンボを繰り出せる。使用キャラを変更してもボタン割り当ては共通なので新たに技を覚える必要がなく、さまざまなキャラに手を出しやすい。
使用できる技は「アーケードスタイル」より少ないものの、攻防の駆け引きや空中コンボを手軽に楽しめるのは大きな魅力。まだ「鉄拳」シリーズに触れたことがないという人は、まずはこの「スペシャルスタイル」で「鉄拳」の醍醐味を味わってみよう。慣れてきたら、本格的な操作でさらに熱いバトルが楽しめる「アーケードスタイル」にチャレンジしてみるといいだろう。
よりアグレッシブなバトルを演出する「ヒートシステム」
「ヒートシステム」はバトル中に発動して「ヒート」状態になると、さまざまな効果を一定時間得られるという新たなバトルシステムだ。「ヒート発動技」や「ヒートバースト」を仕掛けるとヒート状態となり、よりアグレッシブに攻め込むチャンスが訪れる。
ヒート状態では、攻撃をガードされても相手の体力を削れることに加えて、特定の技がキャラの個性や特徴に応じて大幅に強化。相手に急接近する「ヒートダッシュ」や、強力な大技の「ヒートスマッシュ」を使用することもできる。相手を浮かせたらヒートバーストを当ててヒート状態となり、そのままヒートスマッシュを叩き込むという、お手軽かつ強力な空中コンボを決めることができるのもうれしい。
ただし、ヒート状態には1ラウンドに1回しかなれないため、使いどころは見極める必要がありそうだ。慣れないうちはヒートシステムのことを忘れてバトルに没頭してしまい、発動せずにラウンドを落としてしまったことも。せっかくの切り札を無駄にしてはもったいないので、最初のうちは積極的にヒート発動技やヒートバーストを使うといいかもしれない。
相手に大ダメージを与える手段としては、「レイジシステム」による大技の「レイジアーツ」が頼りになる。こちらの体力が減ってレイジ状態にならないと使用できないものの、当てることができれば大逆転のチャンスだ。ヒートシステムとレイジシステムを駆使した、アグレッシブな熱いバトルを堪能しよう。
三島サーガの新章開幕! 没入感満点の「STORY MODE」
対戦だけでなく世界観やストーリーに力を入れているのも「鉄拳」シリーズの特徴だ。オフラインで楽しめる1人用の「STORY MODE」では、前作から半年後の物語が描かれる。「GALLERY」には初代『鉄拳』から前作『鉄拳7』までのあらすじを振り返ることができるダイジェストムービーが収録されているので、これまでの展開を忘れてしまった人やシリーズに初めて触れる人は、チェックしておくと物語を理解しやすいはずだ。本作の物語は風間仁と三島一八の親子対決によって開幕し、やがて全世界を巻き込む大闘争へと発展していく。
「STORY MODE」では、ムービーからバトルへ、バトルからムービーへと、流れるようにつながっているのが大きなポイントだ。ムービーやレイジアーツの最中には、指定されたボタンを押すQTEのような演出が挿入されることもあるので気が抜けない。その結果によって物語が大きく変化することはないようだが、直後の会話やバトルの状況は変化する。一度クリアしたチャプターはやり直すこともできるため、すべての結果を試してみたいという人も安心だ。
また、本作にはメインストーリーが描かれる「STORY MODE」以外にも、キャラごとの物語を楽しめる「CHARACTER EPISODES」も収録されている。各キャラの背景をより深く知ることができるので、こちらもぜひプレイしてほしい。
プレイヤー目線で語られるもうひとつの物語「ARCADE QUEST」
「鉄拳」キャラクターの物語を描く「STORY MODE」や「CHARACTER EPISODES」とは異なり、「ARCADE QUEST」ではプレイヤー自身が一人前の「鉄拳」プレイヤーへと成長していく過程が描かれる。物語の舞台は、『鉄拳8』の登場によって多くの格闘ゲーマーが熱狂している世界のゲームセンターだ。プレイヤーは自身のアバターを作成し、その世界へ降り立つことになる。
使用するアバターは、顔や髪型、肌の色、服装、アクセサリなどを自分好みにカスタマイズ可能。一部のカスタマイズアイテムは、「ARCADE QUEST」のバトルやオンライン対戦で入手できるゲーム内通貨の「鉄拳ファイトマネー」で購入したり、名前の横に宝箱のアイコンがついたキャラクターと対戦して勝利したり、バトルに勝利しての段位アップや、ミッションの達成などによって入手できる。
ゲームセンターの中ではアバターを操作して自由に動き回ることができ、他のプレイヤーに近づいて役に立つ情報を聞き出したり、対戦を申し込んだりすることが可能だ。
また、アバターだけでなくバトルで使用するキャラクターの髪型や服装、アクセサリもカスタマイズできる。髪型を変えるだけでも印象がガラリと変化し、服装も変更するともはや別のキャラクターといった外見に。カスタマイズしたキャラクターは複数保存でき、オンライン対戦でも使用できるのでこだわりたいところだ。
「ARCADE QUEST」では物語の進行に合わせて、パワークラッシュやヒートシステムといったバトルの基礎知識や、空中コンボといった実践的なテクニックを学ぶこともできる。「スペシャルスタイル」から「アーケードスタイル」に挑戦しようかな、と思っている初心者にはうってつけかもしれない。
他のプレイヤーや自分の動きを学習したAIと戦える「SUPER GHOST BATTLE」
「ARCADE QUEST」を進めると「SUPER GHOST BATTLE」がアンロックされ、「ARCADE QUEST」やオンライン対戦のプレイデータをAIに学習させたゴーストデータを作成できるようになる。作成されたゴーストデータとは、自分だけでなく他のプレイヤーも戦うことが可能。「他のプレイヤーと直接対戦するのは苦手」という人でも、気兼ねすることなく対人戦の気分が味わえる。
ひとりのプレイヤーにつき、最大32キャラクターぶんのゴーストデータが作成され、やり込むほどにそのキャラのゴーストデータは強くなっていく。まだ何も学習していないキャラのゴーストデータは攻撃はおろか、防御もしてこないものの、バトルを繰り返していくうちに人間らしい動きとなっていくのが面白い。自分がよく使っている連携や空中コンボをゴーストデータが繰り出してきたときのうれしさはひとしおだ。
AIとはいえ自分自身と戦えるというこれまでにない体験が味わえるのはもちろん、自分のゴーストデータが他のプレイヤーとどのように戦っているのかも気になるところ。
「鉄拳」プレイヤーが集う大規模オンラインビジュアルロビー「TEKKEN FIGHT LOUNGE」
「TEKKEN FIGHT LOUNGE」は、対戦や観戦を楽しめる「バトルエリア」、キャラクターやアバターなどをカスタマイズできる「カスタマイズショップ」、過去作に収録されたミニゲーム「TEKKEN BALL」が楽しめる「ビーチエリア」、練習モードの「PRACTICE」にアクセスできる「TEKKEN DOJO」という、4つのプレイエリアで構成された大規模オンラインビジュアルロビーだ。
「ARCADE QUEST」と同じく、作成したアバターを操作して各プレイエリアを動き回り、他のプレイヤーと対戦したり、エモートやテキストチャットを通じてほかのプレイヤーとコミュニケーションをとったりすることができる。
バトルエリアでは真剣勝負の「ランクマッチ」と気軽に遊べる「クイックマッチ」に加えて、設置された筐体に座って楽しむ「グループマッチ」、そしてバトルエリアにいればどこでも対戦相手を探すことができる「どこでもマッチング」で、対戦や観戦が楽しめる。今回は限られた人による先行体験だったためあまり他のプレイヤーはいなかったが、昨年に行なわれたクローズドベータテストでは多くのプレイヤーで賑わっていたプレイエリアだ。
また、他のプレイヤーに近づいて×ボタンを押すとプロフィールを見ることができ、メニュー内の「ゴーストと対戦」を選ぶと、そのプレイヤーのゴーストデータと対戦できる。実際のプレイヤーと戦う前にゴーストデータと対戦し、立ち回りで使用してくる技を覚えたり、対策を練ったりするのもアリだろう。
ミニゲーム「TEKKEN BALL」のオンライン対戦も可能!
「TEKKEN BALL」はオフラインでも友達やCPUを相手に戦えるものの、オンライン対戦ができるのは「TEKKEN FIGHT LOUNGE」のビーチエリアのみとなっている。オフラインで腕を磨いておけば、オンライン対戦で活躍できるかも?
「TEKKEN BALL」ではボールを攻撃して吹き飛ばし、相手に当てるとダメージを与えることが可能だ。大振りな技でボールを攻撃すると、その隙に相手が打ち返してきたボールをくらってしまうこともあるので、状況に応じた技の選択が求められるかもしれない。
また、各キャラに設定された4つのオススメ技をボールに当てると「魔球状態」となり、ボールがものすごい速度で吹き飛んだり、ジグザグな軌道を描いたりする。よりハチャメチャな試合を楽しめるので、ぜひ活用したい。オススメ技のコマンドは試合中に表示させたままにすることができるので、慣れないうちは表示させておくとよさそうだ。
的確なコンボや反撃を学べる「MY REPLAY & TIPS / PRACTICE」
「MY REPLAY & TIPS」では自分の対戦リプレイを再生し、過去のバトルを振り返ることができる。オンライン対戦はもちろん、「ARCADE QUEST」や「SUPER GHOST BATTLE」など、オフラインモードのバトルもリプレイの対象だ。そしてなんと本作では、的確な行動をリプレイを見ながら教えてくれるという画期的な練習システムが用意されている。
リプレイを見ていると、相手を浮かせた際や相手の攻撃をガードした際に一時停止され、その状況に適したコマンドを表示してくれる。そこから「PRACTICE」へ移行して、空中コンボや反撃技などを練習できる。「相手の隙に確定する反撃技を調べる」というのは中~上級者の発想であり初心者には難しいため、かなりうれしい機能だ。「この技はこれで反撃できたのか!」という発見があり、リプレイを見るのが楽しくなってくる。
「PRACTICE」では、アドバイスされたもの以外の反撃技も、CPUに技を出させながら練習することができる。ちょうどいいリプレイがなくても、苦手な技を選択して対策できるのはとても便利だ。
格闘ゲームの醍醐味であるオンライン対戦はもちろん、ゴーストデータと戦う疑似対人戦や、ひとりで楽しめるさまざまなストーリー、上達の手助けとなるさまざまなシステムが用意された『鉄拳8』。手軽に攻防の駆け引きや空中コンボを楽しめる新操作の「スペシャルスタイル」もあるから、これまでシリーズを遊んだことがない人も挑戦して、「鉄拳」ライフを満喫しよう!
鉄拳8
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:3D対戦格闘
・発売日:2024年1月26日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 9,680円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 特装版 26,180円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 フィギュア付通常版 31,680円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 超特装版 53,680円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 9,680円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 13,970円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Ultimate Edition 14,960円(税込)
・プレイ人数:1~2人(オンライン時:1~16人)
・CERO:D(17才以上対象)
※「特装版」「フィギュア付通常版」「超特装版」はECサイト「アソビストア」「プレミアムバンダイ」にて販売しています。
TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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