※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
“闇の魔法と古の伝説に満ちたファンタジー世界。その世界を探索し、怪物を退治するストイックなヒーローの物語”というと、一見『Destiny 2』のようなゲームとは、ほとんど共通点がないように思えます。しかし、よく考えてみると、『Destiny 2』とCD PROJEKT RED(以下CDPR)の「ウィッチャー」シリーズは、思っていたより共通点が多いのです。
実際、2本の剣を使いこなす“リヴィアのゲラルト”を遠い未来に転移させたとしたら、彼がガーディアンという役割にぴったりはまるのでは、という予想はそう的外れではなさそうです。人類にとっての敵を倒している。印象的な武器の数々と、ミステリアスなパワーの源から引き出した異世界の力を使う。強大な敵を倒したり、宝が待ち受ける冒険にぴったりの世界観がある。──どちらのゲームにも当てはまる共通点です。
本日11月29日(水)Bungieは『Destiny 2』「望みのシーズン」開始とともに、「ウィッチャー」シリーズに着想を得た、各ガーディアンクラスにひとつずつの3種類の新たな万能装飾や、新しいアクセサリーなどを含むセットアイテムをリリースします。これらのアイテムをデザインするにあたり、BungieのチームはCDPRと緊密な連携を取り、ゲラルトが生きる世界観を原作そのままに『Destiny 2』へと持ちこみました。
「コラボレーションするにあたって、CDPRは素晴らしくクリエイティブなパートナーでした」と『Destiny 2』のアートリード、Josh Deeb氏は言います。「CDPR側のチームは私たちと交渉する際、『Destiny 2』を核とし、そのフレームワークに「ウィッチャー」シリーズの象徴的なビジュアルを真正面から肉付けしたアイデアを持ってきてくれました」
「「Destiny」シリーズの特徴はその未来的な見た目です。「ウィッチャー」シリーズの世界とのコラボレーションは、そんな未来の世界をロー・ファンタジー的な要素と融合させるチャンスだと思ったのです」とCDPRのフランチャイズアート責任者、Przemysław Juszczyk氏は語ります。「デザインのプロセスにおいては、「ウィッチャー」シリーズで見られるような革のパッドやベルト、分厚い布地、金属をアクセントにした鎖かたびらなどの組み合わせをより多く取り入れることに重点をおきました」
「”ウィッチャー”は、怪物退治に熟練しているのが特徴です」とJuszczyk氏は続けます。「すべてのアーマーのデザインは、“怪物と渡り合う準備はできているぞ”とひと目見てわかるようにする必要がありました。また、アーマーのデザインには「ウィッチャー」シリーズに登場する象徴的な要素をあしらってあります。よく観察すれば、狼流派のメダリオンや2本の剣、グラゴル文字の碑文などが見つかります。これらはすべて、才能にあふれたBungieのアーティストたちが「Destiny」シリーズ風にアレンジされています。たとえすべてが“宇宙的”な世界で繰りひろげられる物語だとしても、私たちのコラボレーションでお披露目するすべてのアイテムで「ウィッチャー」シリーズの精神を表現できたと思います」
新たな3種類のアーマーセットは、『ウィッチャー3 ワイルドハント』でゲラルトが身にまとった装備から着想を得ています。
「私たちの目的は、プレイヤーの皆さんに『Destiny 2』のなかで真のウィッチャーになりきってもらうことでした」とDeeb氏は説明します。「アーマーのデザインには「ウィッチャー」の流派(熊、狼、蛇)からインスパイアされた要素を取り入れました。そうすることで、このファンタジーにすぐさま命を吹き込むシルエットを制作できたのです。あとは、鋼鉄と銀の剣を足せば完成でした」
もちろん、アーマーのディテールはファンにとって非常に重要です。ここに関してはBungieのチームが実力を発揮してくれました。楽しみながらディテールに生命を宿してくれたのです。「私たちは、「ウィッチャー」シリーズのように中世的であり、すでに数々の戦いをくぐり抜けてきたかのような出来栄えにするという目標を設定しました」と『Destiny 2』のアウトソーシングスペシャリスト、Joel Moran氏は言います。「ディテールを作っていて一番楽しかったのは剣かもしれませんね。全セットの見た目が同じように見えるよう、私たちは足並みを揃えて作業する必要がありました」
『Destiny 2』のゲーム内で2本の剣を使うことはできませんが、Bungieのチームが真剣に取り組んだ、溢れだす「ウィッチャー」シリーズの雰囲気を作りだすことに貢献しています。「問題は、スケーリングしたときに、剣が突然オモチャみたいに見えないようにすることでした。これは鞘から抜くことができる剣なのだというフィクションを維持する必要があったのです」と『Destiny 2』のシニアアーティスト、Jay Rios氏は言います。「また、衣装のアニメーションのシミュレーションに干渉しないよう、剣の長さを抑える必要もありました。スケール、位置、長さ、そして技術的なハードルを考慮した上で最適なバランスを模索しながら剣を作るのは難しい挑戦でしたが、うまくやれたと思います」
ハンターは、新しいWhite Wolfセットを身にまとって戦闘に赴くことができます。ゲラルトが身に着ける伝説級の狼流派装備を基にしたこのセットは、ハンターのトレードマークであるフードと胸のところで交差したストラップに加え飾りびょう付きの革のガントレットが特徴です。
「ハンターのアーマーを製作中、小さなクロスボウ(ハンターの太もも部分に付属する装飾要素)だけではシンプルすぎるということに気付きました。開発メンバーは、もっと多様な素材のバリエーションや面白い形を試して、クロスボウをよりよく見せたいと思っていました」と、Moran氏は言います。「CDPR側のチームによる指示をもとに、解決策をスケッチするのはとても楽しい経験でした。また、スパローのような当時進行中だったほかの案件で使用していた参考画像も利用しました。というのもスパローは、CDPR側のチームがクロスボウで求めていた木材と金属の層を重ねたような見た目だったのです。私たちはCDPR側のチーム側のリクエストにひとつずつ応えながらさまざまなバージョンのクロスボウを送り、全員が満足するまで変更を加えていきました」
ゲラルトが霊薬作りと魔法の印に精通しているように、ウォーロックは「Destiny」シリーズの世界の謎を深く理解しています。ウォーロックの新しい万能装飾“Hexer”セットは、ゲラルトが身につける伝説級の熊流派装備にインスパイアされています。毛皮の装飾と十分なパッドにより、このセットはゲームのなかでも極めて過酷な環境に適応できるようになっています。
「各アーマーセットにおいて、「ウィッチャー」シリーズの要素を引き出すのは素材と色です」と、Rios氏は言います。「毛皮や革、キルト、鎖かたびらを使うことで、中世に着想を得たファンタジーの空気感をより強く打ち出しています。「Destiny」シリーズの要素においては、印象的なアーマーセットの形状をデザインするほうがより重要でした。それには、各クラスの象徴的なシルエットをうまくマッチさせることが不可欠であり、全クラスのアイテムが「Destiny」シリーズらしく見えるようにすることで、「Destiny」シリーズの要素をアーマーセットに結び付けることが出来ました」
ときには真正面から取り組むのが最善の解決策という場合もあります──それがタイタンの万能装飾における非公式なテーマかもしれません。タイタンのアーマーセットであるKaer Morhenは、上記を念頭に置いてデザインされました。ウィッチャーたちの訓練所かつ本拠地である砦の名を冠したこのアーマーセットは、蛇流派の装備をモデルとして作られています。このセットは強固で、まっすぐ敵の弱点を狙うような単刀直入さを持つのが特徴です。まさにタイタンが好むスタイルです。
「CDPR側にとっては、ヘルメットが左右非対称に彫刻されたような形状であること、そして傷がついていることは重要でした」と、Rios氏は言います。「最終的に、それがすべてのヘルメットに個性を与えたと思います。各セットに独自の傷をつけるというのはなかなか面白い挑戦でした」
これら3つのアーマーセット以外にも、「ウィッチャー」シリーズのファンであれば、ゲラルトの生きる世界にインスパイアされた3つの新アクセサリーに目が留まることでしょう。そのなかには新しい船“Wolven Storm”、ゴーストの外殻として使えるWolven Shellが含まれます。さらには、新たなスパロー“Roach-VGH”が登場します。これにはグラゴル文字の刻印が刻まれ、側面には(あとで懸賞金に換えられるであろう)大きなベックスの頭蓋骨がくくりつけられているほか、スラスターのエフェクトとしてイグニの印のエフェクトが使用されています。
スパローが残す航跡として使用するイグニの印のエフェクト作成のほか、このコラボレーションに大きく貢献したのは、BungieのVFXアーティストを務めるAmanda Golla氏です。自身も「ウィッチャー」シリーズの大ファンである彼女は、非常に多くの時間と労力を費やして、スパローにぴったり合うようイグニの印のエフェクトを作成しました。「イグニの軌跡自体は、別の印でプレイヤーが敵に向かって真っすぐ伸びる火流を放つときのものを参考にしました。イグニの火花が飛ぶ方向は一直線ですが、スパローは曲がったりターンしたりするようデザインされているので、スパローの航跡のエフェクトは、特に制作が困難でした。進行方向と速度に合わせてスパローを追いかけているように見える火花を表現するために、真っすぐ伸びる短い火花をコアとし、そこに方向が変わる長い火花の軌道を組み合わせる必要がありました」
Bungieのチームは「ウィッチャー」シリーズの見た目や質感を『Destiny 2』で再現するために、鋼の剣と銀の剣にぴったりのディテールを模索すること、そして新エモート“Tub Time”を作成するために浴槽に浸かる適切なモーションをキャプチャーすることに非常に苦労したようです。今回紹介したアイテムはすべて、「望みのシーズン」の開始にともない、本日11月29日(水)から全プラットフォームのエバーバースストアで登場します。
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Destiny 2「光の終焉」
・発売元:BUNGIE INC.
・フォーマット:PlayStation®5 / PlayStation®4
・ジャンル:アクションシューティング
・発売日:好評発売中
・価格:ダウンロード版 販売価格 通常版 5,500円(税込)
・プレイ人数:16人(オンライン専用)
・CERO:D(17才以上対象)
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