![『TrinityS』プレイレビュー! ボス戦だけの協力マルチプレイアクションに、ジョブの役割と"停止による強化"で挑む!](https://blog.ja.playstation.com/tachyon/sites/7/2023/10/5684d6a5c1a02de3f22b8585e68080eaab6e301a.jpg?resize=1088%2C612&crop_strategy=smart)
PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『TrinityS』は、ファンタジーアクションRPGのボス戦だけを抽出し、連続で遊べることにフォーカスした、最大3人で遊べる協力オンラインアクションゲーム。プレイヤーはそれぞれ役割の違うキャラクターを選択し、迫りくる強大なボスの撃破に協力して挑戦する。
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かつて「Lord of Element」と契約を交わした王の治める大地。人々は自然の実りに感謝し、大いなる平穏を享受していた。しかし、長らく続いた安寧の日々にも、不穏な影が差しつつあった。天候不順、大地の咆哮、魔獣の出現。人々はこれがエレメントのもたらす災いだと噂した。それはやがて、辺境の地で暮らす3人の若者の耳にも届くことになる。世界の異変を感じ取った彼らは旅に出るのであった──。
こうした世界で繰り広げられるのは、凶悪な技と並外れた体力を持つ難敵との連戦に次ぐ連戦。MMORPGのエンドコンテンツの要素を凝縮した構成で、短時間でエキサイティングなバトルを体験できる。
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CHECK POINT ①
ボスだけと戦うボスラッシュアクション
ボス戦だけに特化したアクションゲームである本作に、マップの探索やレベリング、アイテム集めといった過程は存在しない。チュートリアルを終えれば、MMORPGにおけるエンドコンテンツに相当するボスラッシュをすぐに楽しめる。
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パーティーは3人編成となっており、各プレイヤーはタンクのナイト「グレイ」、ヒーラーのプリースト「ベル」、アタッカーのウィザード「エミール」から使用するキャラクターを選択する。ノーマルモードはソロでもプレイでき、残りの仲間はCOMが担当。ノーマルモードをクリアしたあとに解放されるハードモードはマルチプレイ専用だ。
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操作方法は左スティックでキャラクターを移動させ、射程範囲に入れば自動的に攻撃する。あとは○□×ボタンで対応したスキルを発動するだけなので簡単に覚えられる。スキルを発動するには規定量のマナを消費し、発動後はクールタイムを経て再発動が可能になる、MMORPGでよく見かけるシステムだ。
ボスバトルならではの苛烈な攻撃と難解なギミック
ゲームの構成も操作方法もシンプルだが、戦う相手はエンドコンテンツ級のボスばかり。体力は多く、限られた広さのステージで強力な範囲攻撃も仕掛けてくる。範囲攻撃は予兆として危険エリアが表示されるが、キャラクターを追うように発生するものや、早いタイミングで発生範囲が変化するものなど、安全地帯の見極めが難しいものが多い。
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いわゆるDPSチェックやHPチェックと呼ばれるタイプの特殊攻撃もある。DPSチェックは、制限時間内に規定のダメージを与えなければならないというギミックで、失敗すると即全滅、あるいはそれに近いダメージを受けることになる。HPチェックは制限時間内にパーティー全員のHPを満タンにするというギミックで、失敗すればやはり即全滅級の被害が待っている。
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ボス討伐をさらに難しくしているのが、初見では正解にたどりつきにくい複雑なギミックだ。例えば「麒麟」のステージでは、雷の玉がいくつか配置され、キャラクターが触れると体にまとわせることができる。この時点ではなんの効果もないが、やがて上空から巨大な雷が降ってきて、その中にある雷玉の数と、キャラクターがまとわせている雷玉の数が同じなら、ノーダメージで受け止められる。しかし、雷玉の数が一致しないキャラクターが受け止めると即死ダメージになり、誰も受け止めずに地面に落ちればパーティーが全滅してしまう。
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こうした全滅ギミックの仕組みを解明するには、想像力を働かせてトライ&エラーを繰り返すしかない。仕組みがわかれば討伐への道が一気に開き、それまでの鬱憤を晴らせるのが気持ちいい。ちなみに、ソロプレイ時に仲間のCOMはギミックの仕組みを理解したうえで行動しようとしているので、まずはその様子を見て攻略のヒントにするといいだろう。
CHECK POINT ②
3つのジョブの特徴に応じた立ち回りで戦おう
グレイ、ベル、エミールの3人はジョブが異なり、その特徴によって立ち回り方がガラリと変わる。一度クリアしたあとも別のキャラクターで挑戦してみると、全く違うプレイスタイルで戦えるのは面白いところだ。
グレイのジョブであるナイトの役割はタンク。ほかのジョブより体力が多く、防御力を高めるスキルやボスのヘイトを自身に向けるスキルを持っているため、仲間を守る盾として機能する。戦闘中はとにかくボスに近づき、防御力とヘイトをアップするスキルを発動し、ボスの通常攻撃をすべて受け止めていく。自身の通常攻撃によるダメージはそれほど高くなく、立ち回りも地味ではあるが、仲間を守りパーティーを支えているというやりがいのある仕事だ。
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ベルのジョブであるプリーストの役割はヒーラー。ダメージソースとしての攻撃力はほとんど期待できないが、多彩な回復スキルを駆使して傷ついた仲間の体力を癒す、パーティーに欠かせない仕事を担当する。体を張ってボスの攻撃を受け止めているタンクも、ヒーラーの回復力なしに仕事を続けることはできないため、タンクの近くに位置して回復してあげることが立ち回りの基本となるだろう。
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エミールのジョブであるウィザードの役割はアタッカー。高火力の魔法スキルを駆使してボスの体力を削っていく、パーティーのダメージソースとなる。攻撃力を高めるスキルと攻撃魔法スキルを組み合わせて大ダメージを狙い、クールタイムが明けたらまたすぐにスキルを発動していく。自身はけっして撃たれ強くないためボスの攻撃には注意しなければならないが、タンクとヒーラーのコンビが引きつけてくれているからこそ攻撃に集中できる。
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アタッカーがしっかりと火力を出すためにタンクがボスのヘイトを集め、タンクの傷はヒーラーが治し続ける。パーティーとしての戦い方は3つのジョブの相互関係で成り立っており、それぞれが自分の仕事を全うできていると安定して戦える。しかし、このバランスが崩れはじめると劣勢に傾いてしまう。誰かひとりでもダウンしたなら、蘇生やそのフォローで自分の仕事どころではなくなり、挽回するのはかなり難しいだろう。
マルチプレイは全体の意思を合わせにくいが、それぞれがジョブの役割を指針にすることで連携が取れるし、お互いがそれを想定して立ち回っている。マルチプレイでパーティーを機能させるためにも、ジョブの役割は重要になるというわけだ。もっとも、連携が崩れてピンチに陥ったとして、そこから臨機応変に挽回していくのも燃える展開ではある。
CHECK POINT ③
停止状態でパワーアップする戦略的な位置取り
各ジョブが持つスキルの種類は、アクティブスキルとパッシブスキルに大きく分けられる。アクティブスキルは対応するスキルボタンを押して発動するもの。一方でパッシブスキルは、キャラクターが移動せず停止状態で自動的に発動するものだ。
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タンクなら被ダメージが減少し、ヒーラーは近くの味方ひとりと自身の体力を回復させ、アタッカーは通常攻撃のダメージが上昇する。各ジョブの特徴的な能力がパワーアップし、この効果は停止状態を続けることで最大5段階まで強化されていく。
また、停止状態ではアクティブスキルの発動に必要なマナも回復。本作のバトルにおいて立ち止まり続けることは、ジョブの特徴を際立たせ、強力なアクティブスキルの発動にも必要な、戦略的にとても重要な行動となっている。
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もちろん、ボスの範囲攻撃を回避したり、全滅の危険があるステージギミックに対処したりと、絶対に移動しなければならない場面は多い。仲間の誰かがダウンしているような状態なら蘇生と回避に奔走することになり、立ち止まってパワーアップを図る余裕はないだろう。
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ボスの苛烈な攻撃にさらされる中で、いかに停止できるタイミングを見つけられるかはプレイヤーしだい。ボスの行動はある程度パターン化されているので、移動しなければならない場面と、停止状態を続けられる場面をしっかりと見極められるようになると、驚くほど効率的に戦いを進められ、これが本当に気持ち良い。
MMORPGのボス戦で楽しいところを凝縮した本作に、どこか見知った要素が多くなるのは自然なことだ。その中にあって、停止状態でパワーアップする戦略的な位置取りという要素は、本作ならではのオリジナリティを感じられる。探索やレベル上げをすっ飛ばして緊迫のボスラッシュを楽しみたい方も、移動と位置取りの戦略性に注目することで新しい面白さを味わえるだろう。
『TrinityS』プレイ動画
![『TrinityS』プレイレビュー! ボス戦だけの協力マルチプレイアクションに、ジョブの役割と"停止による強化"で挑む!](https://img.youtube.com/vi/AkFJoLCU80U/maxresdefault.jpg)
TrinityS
・発売元:Phoenixx
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:協力オンラインアクション
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 1,870円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 2,970円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:最大3人)
・CERO:B(12才以上対象)
※ダウンロード専用タイトル
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Published by Phoenixx Inc
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