PS5®クリエイターズ:『鉄拳8』──PS5のパワーと機能によって実現した“バトルや物語への没入感と破壊の臨場感”

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PS5®クリエイターズ:『鉄拳8』──PS5のパワーと機能によって実現した“バトルや物語への没入感と破壊の臨場感”

シリーズ累計5,500万本以上の世界販売本数を誇る3D対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズの最新作として開発が進められているPlayStation®5用ソフトウェア『鉄拳8』。ビジュアルは『鉄拳7』から完全リニューアルされ、すべて新規で作成されるプレイアブルキャラクターの高解像度のモデリングや、水滴が肌を流れる様子や髪・筋肉の動きなどの忠実な表現は必見です。また、破壊されていくステージの背景や、ダイナミックな波しぶき・竜巻などの情景はバトルステージに重厚感を与え、プレイヤーをより没入感のあるバトルへと誘います。

PS5の限界に挑戦して開発される本作で、そのマシンパワーがどのように活かされたのか、『鉄拳8』ディレクターの池田幸平氏にお話をうかがいました。

──高解像度のモデリングはもちろん、細部の緻密な表現は、本作の大きな見どころだと思います。それらのビジュアルを実現するために、ハードウェアのパワーをどのように活用したのでしょうか。

『鉄拳8』では、筋肉の伸縮や汗が流れる様子など人体の微細な表現の再現に重点を置き、細部までこだわっています。例えば本作では、プレイアブルキャラクターを動かすために必要な骨格のセットアップが前作に比べて倍以上も必要となっています。しかし、PS5の演算処理性能がこれらの実装を可能にし、より自然な筋肉の動きを再現することに成功しました。

さらに、汗だけでなく、肌の紅潮や汚れ、力んだ際に浮き出る血管などもリアルタイムかつシームレスに切り替えるビジュアル表現にも取り組みました。こうした表現により、よりリアルで没入感のあるゲーム体験を提供できるようになりました。これらの高度なビジュアル表現をPS5のGPU処理能力を活用して、60fpsのスムーズな描画で実現しています。

──PS5ならではの機能であるハプティックフィードバックは、ゲーム内でどのように活用されているのでしょうか。

『鉄拳8』の開発において、私たちはタイトルピラーのひとつとして「全力×破壊」というキーワードを掲げています。全力を込めた戦闘と破壊のエキサイティングな体験を提供するひとつの手段として、ハプティックフィードバックは重要な役割を果たしています。

例えばバトルにおいては、新しいシステム「ヒート」の発動時に集中力が高まる感覚や、「レイジアーツ」の迫力、バトルステージの破壊の臨場感などを、振動を通じてプレイヤーが存分に味わえるよう導入しています。

また、ストーリーモードでは、大きなパワーとパワーのぶつかり合いを直接感じることができるダイナミックな表現や、登場人物がバイクに乗って移動している時の微細な振動など、物語への没入感を高めるために取り入れています。

──3Dオーディオによるサウンドを構築していくなかで、どのような工夫をしているのでしょうか。

『鉄拳8』では、バトル中のSEやステージのアンビエンス、さまざまなギミック、そしてリバーブに至るまで、Ambisonicsやオブジェクトオーディオなどの3Dオーディオの再生手法を駆使して、没入感のあるサウンド空間を構築しています。これにより、プレイヤーはよりリアルで臨場感あるサウンド体験を楽しむことができます。

さらに、ストーリーモードのカットシーンは全編を7.1.4chで制作しており、映像とダイナミックにリンクしたサウンド演出を行なっています。3Dオーディオを有効にすることで、まるでストーリーの中にいるかのような感覚を味わうことができます。

──コマンド入力による従来の操作に加えて、カジュアルプレイに特化したアクションゲームに近い感覚の新操作「スペシャルスタイル」の導入は、シリーズの歴史において大きな改革だと思います。シリーズ作品を開発していくなかで、『鉄拳8』のバトルにおいて「あえて変えないようにしたこと」と「変えようとしたこと」を、それぞれ教えてください。

「鉄拳」シリーズならではの操作感や駆け引きを通じて得られる壮快感は不変のものです。そのうえで、本作の「アグレッシブ」というバトルコンセプトを体現するために、さまざまな新要素を取り入れています。その中でも特に注力した要素のひとつに「スペシャルスタイル」という操作方法が挙げられます。このシステムは、すべてのプレイヤーが手軽に「鉄拳」らしい楽しさを体験できるよう制作しました。

スペシャルスタイルでは、各プレイアブルキャラクターが持つ100にも及ぶ技の中から、厳選した主要技を各ボタンに割り当てています。これにより、アクションゲームのような簡単な操作でバトルを楽しむことができます。初心者の方々には、これまでの「鉄拳」シリーズならではの楽しさを手軽に味わえるような体験の入り口を広げる役割を果たしています。

また、中級者や上級者にとっても、バトル中にアーケードスタイル(従来の鉄拳操作)とスペシャルスタイルをワンボタンでシームレスに切り替えることができるため、これまであまり使用してこなかったキャラクターに触れてみるきっかけを提供したいと考えています。

──これまでに発売されたPS5タイトルのなかで、お気に入りを教えてください。また、開発者の視点から、PS5の利点をどのように活かしていると感じますか?

『FINAL FANTASY XVI』です。細部までこだわり抜いた圧倒的な映像クオリティと王道ファンタジーのストーリーに、ド派手で大迫力の召喚獣合戦がシームレスに繋がることで、プレイヤーや観ている人が惹き込まれるような体験に仕上がっていると感じました。

またアクション部分も素晴らしく、外連味たっぷりのキャラクターアニメーションに美麗なVFXが加わり、壮大なBGMとともにコントローラーから伝わってくる手触りが心地よく壮快でした。


鉄拳8

・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:3D対戦格闘
・発売日:2024年1月26日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 9,680円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 特装版 26,180円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 フィギュア付通常版 31,680円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 超特装版 53,680円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 9,680円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 13,970円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Ultimate Edition 14,960円(税込)
・プレイ人数:1~2人(オンライン時:1~16人)
・CERO:審査予定

※「特装版」「フィギュア付通常版」「超特装版」はECサイト「アソビストア」「プレミアムバンダイ」にて販売しています。


PS Blogの『鉄拳8』記事はこちら


『鉄拳8』公式サイトはこちら

『鉄拳』公式X(旧Twitter)はこちら

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TEKKEN™8 & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。

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