Cygamesの王道RPG『グランブルーファンタジー』を題材とした対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下『GBVS』)が、数多くの新要素を追加して新生! PlayStation®5/PlayStation®4ダウンロード専用タイトル『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』(以下『GBVSR』)の発売日が11月30日(木)に決定した。
通常版となる『スタンダードエディション』と、さまざまなゲーム内特典がセットになった『デラックスエディション』に加えて、一部の機能を制限した無料の『フリーエディション』が配信予定だ。本日8月7日(月)より、PlayStation®Storeで予約受付を開始している。
先日、Cygamesにてプレスイベントが行なわれたので、『グランブルーファンタジー』総合ディレクター・『GBVSR』クリエイティブディレクターである福原哲也氏へのインタビュー、そして『GBVSR』の試遊レビューをお届けしよう。
対戦格闘ゲーム『GBVS』がパワーアップし、”ライジング”の名を冠して新生!
インタビューや試遊に先駆けて、福原ディレクターより本作の概要が説明された。前作『GBVS』は、洗練されたグラフィックとシンプルな操作で深い駆け引きが楽しめる格闘ゲームとして2020年2月にPS4で登場。11月30日(木)に発売される『GBVSR』は前作からすべての要素がパワーアップし、より多くの人が楽しめる”格闘ゲーム入門の決定版”となることを目標に開発を進めているという。
バトルでは、前作の特徴だったシンプルな操作システムはもちろん継承したうえで、キャラクターを動かす楽しさや気持ちよさをより引き出せるよう、攻撃的な新アクションがいくつか追加される。対戦格闘ゲームの続編はシステムが増えて複雑になりがちだが、本作では前作における一部のシステムをオミットすることで、あらためて調整を行なっているそうだ。
また、シェーダーやビジュアルエフェクト(VFX)のブラッシュアップによって、グラフィックがさらに強化。原作である『グランブルーファンタジー』のイラストを彷彿とさせる表現も取り入れられている。
新規4人を加えた28キャラクターが参戦! クライマックスに向けた新たなストーリーも展開!
本作のプレイアブルキャラは、前作に登場した24人に加えて、新たに4人のキャラクターが登場する。発売時の参戦キャラクターは合計28人だ。もちろん発売後にはダウンロードコンテンツ(DLC)で、新たなプレイアブルキャラが順次追加されていくとのこと。
▲こちらが前作から登場する24人のプレイアブルキャラだ。前作ではDLCによって追加されたキャラも、本作では最初から使用できる。
▲『GBVSR』では上記の24人に加えて、「アニラ」「ジークフリート」「ニーア」「グリームニル」の4人が新たなプレイアブルキャラとして初期参戦する。
独自の物語が展開する「RPGモード」は「ストーリーモード」として刷新され、より遊びやすくリニューアル! 3部構成となっており、1部が前作の発売時に実装されていた内容で、2部が前作におけるアップデートで追加された内容、そして3部が本作による新規の物語となる。
3部はこれまでに登場したキャラクターはもちろん、新キャラクターのアニラ、ジークフリート、ニーア、グリームニルを含めた全員で、物語のクライマックスへと向かっていく。全編がフルボイスかつボリューム満点ということもあり『グランブルーファンタジー』のスピンオフとしても興味深い内容になっている。
ロールバックネットコードとクロスプレイに対応
前作ではオンライン対戦で同期を取るネットコードは”ディレイ方式”と呼ばれる形のものだったが、本作では”ロールバック方式”に対応。これによって、より快適なオンライン対戦が可能になる。ロールバック方式への対応は、海外のプレイヤーから最も多く寄せられていた要望だったそうだ。ディレイ方式からロールバック方式への切り替えは、新作の開発と同じくらいのコストがかかるため大変だったものの、検討を重ねてついに実現。PS5とPS4はもちろん、他機種とのクロスプレイにも同じく対応する。
プレイヤーを応援してくれる「パートナー」機能
「パートナー」機能は、任意に設定したキャラクターがプレイヤーのプレイ内容や状況に応じて、応援やアドバイスをしてくれるという新要素だ。フルボイスかつ応援などのバリエーションも豊富に用意されており、かなり力の入った機能となっている。知らないキャラの魅力に気づくきっかけとなるかも?
拡張されたオンラインロビーには、最大30人が参加できるパーティゲームも
前作では対戦やコミュニケーションの場となるオンラインロビーは騎空挺「グランサイファー」の甲板だけだったが、本作ではひとつの島全体にスケールアップ。対戦台以外のアトラクションや、ジャンプアクション、グライダーによる滑空などの要素もあり、息抜きの場としてもより楽しめるものになっている。
また、アバターを操作して最大30人のプレイヤーが参加可能なパーティゲーム「ぐらぶるレジェンドばとるっ!」に挑戦できる。障害物競走の「ライジングダッシュ」や、自チームの陣地にヒヒイロカネをよりたくさん集める「ヒヒイロカネパーティー」、破壊されていく足場に最後まで立っていた人が勝利となる「キング・オブ・タフネス」など、さまざまなルールのパーティゲームが用意され、格闘ゲームの対戦以外でも盛り上がること請け合いだ。また、看板などがCygamesのコンテンツにジャックされた渋谷のようなマップも登場。これに関しては続報に期待してほしいとのこと。
【インタビュー】追加要素によって、前作を遊んでいた方がより満足できるものにしたい
Cygames
『グランブルーファンタジー』総合ディレクター
『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』クリエイティブディレクター
福原 哲也
──バトルシステムの調整で注力したポイントを教えてください。
前作は守る側が強くて膠着状態になりやすい部分があったので、攻めが強いアグレッシブなゲームにしたいと思いました。なんらかの行動をしたら試合が動くようにしたい、より派手にしたいという気持ちは、われわれCygamesと開発のアークシステムワークスさんとで合致していたので、それを軸にバトルシステムをリニューアルしています。
──前作からオミットされたアクションや、新たなアクションについて教えてください。また、先日にオンラインβテストが行なわれましたが、ユーザーからの反響によって改善を考えている箇所などはありますか?
しゃがみガードで防ぐことができない「オーバーヘッドアタック」は、ガードを崩す手段が多くなりすぎるためオミットしました。それに変わる手段が相手のガードを打ち破る「レイジングストライク」です。投げよりも強力な選択肢という位置づけで、ふたつのボタンの同時押しで繰り出すことができ、とりあえず出しておけば当たってもガードされても試合が動くところがポイントです。
ただし、オンラインβテストの反響を見ていると、レイジングストライクが強すぎるのではないか、奥義ゲージの使い道が多いのでは、という気はしています。奥義ゲージが50%を下回っているとレイジングストライクに対処できず押し切られてしまうので、奥義ゲージが溜まるまでは互いに動きづらい部分があるんです。その点については考える必要があると思っています。
前作からわかりやすくなった部分もあれば、逆にわかりづらくなった部分もあるのかなと感じています。オンラインβテストのアンケートは届いたものから順次目を通していますので、アークさんと調整したいと考えています。
──オンラインロビーの拡張はかなり大規模なものになっていますが、その狙いについてお聞かせください。
前作のオンラインロビーやロビーアバターが好評だったこともあり、そこは素直にパワーアップさせたいと思っていました。ロビーアバターをオンラインロビー内での移動以外にも使いたいとも考え、ロビーアバターを使ったパーティゲーム「ぐらぶるレジェンドばとるっ!」という、本作の幅を広げる目玉となるものをつくろうと思ったんです。また、対戦で勝っても負けても、とりあえずジャンプしておけば無言のコミュニケーションができて楽しいのではと思い、ロビーアバターでジャンプができるようにしました。
──「ぐらぶるレジェンドばとるっ!」では、何か報酬が用意されているのでしょうか?
順位に応じて経験値のようなものを獲得でき、それが一定に達するとレベルが上がって、称号やゲーム内通貨、新しいロビーアバターなどの報酬がもらえます。また、格闘ゲームの対戦のほうにも使用キャラクターごとにレベルが設定されており、勝っても負けても経験値を獲得できます。キャラクターのレベルが一定に達すると、新しい武器スキンやEXカラーが入手できます。
──新たなプレイアブルキャラとして4人が発表されましたが、キャラクターを選出する際や対戦のバランスを取る際には、どのような点に注意していますか?
キャラクターの選出については、格闘ゲームとして全員が並び立ったときのシルエットや、バトルスタイルのバランス、原作での人気や立ち位置などを考慮して、悩みながら決めています。『GBVSR』では、原作での人気をより重視しました。アニラは初心者向けのシンプルな性能でありながらも特殊な軌道のジャンプができるキャラです。ジークフリートはリーチの長い剣をブンブン振っているだけでも豪快に戦えて気持ちよく、ニーアは星晶獣「デス」との波状攻撃が楽しいキャラとなっています。
──前作のアンケートではコラボの希望についての項目がありましたが、Cygamesにおける他コンテンツとのコラボ予定はありますか?
例えば「ウマ娘」などの看板がある渋谷のようなマップが登場予定です。コラボについては難しいのですが、常に検討したり探したりしています。さまざまな要望があることは認識しており、「絶対にやらない」という方針ではないので、確約はできませんが期待していただければと思います。
──現在は他社タイトルの影響もあり、格闘ゲームというジャンルがとても盛り上がっています。この状況をどのように見ているのか、また本作はスタートダッシュを決めるためにどのようなことを考えているのかお聞かせください。
格闘ゲームが盛り上がっていてうれしいです。スタートダッシュについては、無料の『フリーエディション』がプロモーションのひとつになるかなと。『フリーエディション』で製品版のプレイヤーと一緒に対戦や「ぐらぶるレジェンドばとるっ!」を楽しめるのは、たくさんの方に触れていただく最大の機会になると考えています。また、大会なのか、コミュニティ向けのイベントなのかは未定ですが、格闘ゲームは長くプレイしてほしいので、そこに向けたさまざまなアプローチを行なっていけたらなと思います。
──前作をプレイした人向けに、セーブデータ引き継ぎなどの特典はありますか? また、オンライン対戦では前作をプレイしている人と、本作からプレイする人とではかなりの実力差があると思います。それについてどのように考えていますか。
オンライン対戦のランキングについては全員最初からとなります。ただし、前作で獲得できた大会系の特別な称号やキャラのEXカラー、バトルパスの武器スキンなどは引き継ぐことが可能です。また、ストーリーの進行度も引き継げるようになっています。前作の1部と2部についてはスキップすることもできます。
ゲームを始めた際に、格闘ゲーム初心者か経験者といった質問があり、それによって初期のランクが変わるようになっているので、そこは正直に答えていただければと。ランクマッチの仕組みは少し変わる予定ですので、こちらは続報をお待ちください。
──最後に、本作を楽しみにしているプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
通常のアップデートでは実現できないレベルの追加要素によって、前作を遊んでいた方がより満足できるものにしたいと考えています。ギリギリまで調整を行ないますし、前作以上に長期にわたって盛り上げたいと考えていますのでご期待ください。また、キャラクターのコスチュームスキンなども、本作の目玉になるかなと思います。初めてプレイする人に向けては無料の『フリーエディション』がありますので、ぜひ触れていただきたいです。
【試遊レビュー】経験者はもちろん初心者でも楽しめる! 簡単操作で自在に必殺技を繰り出せる手軽さ!
今回の試遊ではPS5版を用いて、オフラインによるプレイヤー同士の対戦や、CPUとの対戦を体験できるバージョンをプレイできた。本作における必殺技(アビリティ)は、方向キーとR1のアビリティボタンを組み合わせるだけの「クイック入力」で簡単に繰り出せるのが大きな特徴だ。強力かつド派手な演出の奥義や解放奥義も、ゲージさえ溜まっていればいくつかのボタンを同時に押すだけで使用できる。
また、初心者が苦手とするガードも、方向キーを入力するか、R2ボタンを押したままにするか、どちらの操作でも可能なのがポイントで、遊びやすいほうを選択できるのがうれしい。
相手の近くで攻撃ボタンを連打すると連続攻撃ができ、そのあとに続けてR1ボタンを押せばアビリティを絡めたコンボが可能。初心者でもコンボを決める爽快感や攻防の駆け引きといった、格闘ゲームの醍醐味を手軽に味わうことができる。もちろんコマンド入力によってアビリティを繰り出すこともできるので、他の格闘ゲームの操作に慣れている経験者も安心だ。本作ではクイック入力によるアビリティのクールタイム延長などのデメリットなくなったため、対空技をとっさに出したいときは経験者もクイック入力に頼るのが賢い選択かもしれない。
奥義ゲージがより重要に? 新システムをめぐる攻防が熱い!
ここからは、他のメディアの参加者やCPUと対戦しながら触れてみた、本作の新システムについて紹介しよう。奥義ゲージを50%消費して繰り出す大技「アルティメットアビリティ」は、発動時に相手の動きを遅くする効果があるのがポイントだ。ただし通常技をキャンセルして出せないため、相手を浮かすことができるアビリティ+(プラス)のあとや、相手の大技の隙に反撃として使用するのがいいかも?
特に注目したのが、相手のガードを打ち破って「ガードクラッシュ」状態にするレイジングストライクと、そのヒット時に追撃を行なう「レイジングチェイン」、そしてガード中やガードクラッシュ状態のときに素早く反撃する「ブレイブカウンター」という、3つの新システムを絡めた攻防だ。
レイジングストライクとレイジングチェインは、ともに奥義ゲージを25%消費するものの、相手のガードを崩して強引にコンボを叩き込めるのがたまらない。もちろん相手も狙ってくるので注意が必要だが、そこをうまくブレイブカウンターで切り返した際の達成感はかなりのものだ。
ただし、その3つのシステムはいずれも奥義ゲージを使用するのが悩みどころ。何も考えずに使用していては奥義ゲージがすぐに枯渇してしまうし、強力な奥義や解放奥義による一発逆転も狙いにくくなってしまう。これらのシステムに関わる「ブレイブリーポイント(BP)」と呼ばれるポイントの仕組みも、対戦中に把握するには慣れが必要だろう。
シンプルな操作でアビリティやコンボを繰り出せる手軽さは健在なものの、βテストバージョンでは奥義ゲージの運用が少々複雑になっているかも? 調整は今後もまだまだ続けていくとのことなので、さらなるブラッシュアップに期待が高まる。
PS Storeで予約受付が開始! 無料の『フリーエディション』を含む3つのエディションが登場!
本日8月7日(月)よりPS Storeでは『GBVSR』の予約受付がスタート。ダウンロード専用タイトルである本作は『スタンダードエディション』に加えて、さまざまなゲーム内特典がセットになった『デラックスエディション』と、一部の機能を制限した無料の『フリーエディション』という、3つのエディションで展開される。また『デラックスエディション』は予約特典として、最大72時間のアーリーアクセス権が付属する。
2024年3月31日(日)までに購入すると、原作の『グランブルーファンタジー』で使用できるシリアルコードが付属
『スタンダードエディション』もしくは『デラックスエディション』を2024年3月31日(日)までに購入すると、ブラウザやスマホで展開中の『グランブルーファンタジー』で使用できる「グラブルスペシャルアイテムセット・GBVSRパック」のシリアルコードが付属する。
期間限定特典
グラブルスペシャルアイテムセット・GBVSRパック
<付属期間>
2024年3月31日(日)23:59まで
<内容>
・「十天衆限界超越お助けセット」or「十賢者お手軽加入&領域解放セット」※選択制
・ジョブスキン「蒼を駆る新鋭」
■PS5/PS4『スタンダードエディション』
<価格>
6,600円(税込)
<内容>
・『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』ゲーム本編
・グラブルスペシャルアイテムセット・GBVSRパック(※期間限定での付属となります)
■PS5/PS4『デラックスエディション』
<価格>
9,680円(税込)
<内容>
・『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』ゲーム本編
・ゲーム内特典
初期28キャラクターのカラー4種
初期28キャラクターの武器スキン3種
「デラックスキャラクターパス Part.1」
発売後追加される6キャラクターとプレミアムアバター
発売後追加される6キャラクターのカラー4種
発売後追加される6キャラクターの武器スキン3種
コスチューム「十天の極みに至りし者」(グラン)
コスチューム「十天の極みに至りし者」(ジータ)
プレミアムアバター「ビカラ(陰)」
・グラブルスペシャルアイテムセット・GBVSRパック(※期間限定での付属となります)
・予約特典:アーリーアクセス権(先行プレイ開始は2023年11月27日(月)0時~予定)
■PS5/PS4『フリーエディション』
<価格>
無料
<内容>
・『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』ゲーム本編(※一部制限あり)
『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』をPS Storeで予約購入する
グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-
・発売元:Cygames
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:対戦アクション&パーティー
・配信日:2023年11月30日(木)予定
・価格:ダウンロード版 販売価格 スタンダードエディション 6,600円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デラックスエディション 9,680円(税込)
ダウンロード版 販売価格 フリーエディション 無料
・プレイ人数:1~30人(オンライン対応)
・レーティング:IARC 12+(12才以上対象)
※IARC(the International Age Rating Coalition)は、世界のゲーム評価機関により管理される国際年齢評価連合です。
※ダウンロード専用タイトル
『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』公式サイトはこちら
「グランブルーファンタジーヴァーサス」シリーズ公式Twitterはこちら
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