『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』試遊レビュー! ド迫力のメカアクションとアセンブルの構築にハマる!

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『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』試遊レビュー! ド迫力のメカアクションとアセンブルの構築にハマる!

8月25日(金)に発売が予定されている、PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア シックス ファイアーズ オブ ルビコン)』(以下『ARMORED CORE VI』)。本作は、パーツを組み替えてアセンブルしたオリジナルメカを操り、さまざまなミッションに挑むアクションゲーム「ARMORED CORE」シリーズの最新作だ。メディア向けの試遊会が行なわれたので、PS5版を使用してのプレイレビューをお届けしよう。

火を点けろ、燃え残った全てに──待望の「ARMORED CORE」シリーズ完全新作

試遊に先駆けて、プロデューサーを務める小倉康敬氏より本作の概要が紹介された。「ARMORED CORE」はフロム・ソフトウェアが創業当初から手掛けているアクションゲームシリーズ。カスタマイズした自分だけのオリジナルメカ「アーマード・コア(AC)」で戦えるのがポイントだ。パーツを組み替えることで、メカの見た目だけではなくゲーム内での動きも変化し、プレイスタイルに自由度と多様性がもたらされる。

こういった面白さの根幹となる部分と、アクションの手触り感、マップや施設の設計、工夫の余地がある手応えのあるバトルといった、近年のフロム・ソフトウェアのアクションゲームにおける設計思想を融合させることで、新たなメカアクションゲームを目指しているという。また、本作を構成する”3つの柱”について語られた。

スケール感のある立体的レベルデザイン

ひとつめは「スケール感のある立体的レベルデザイン」だ。本作にはメカならではのダイナミックな移動アクションを活かす、巨大かつ立体的に作り込まれたゲームマップが用意される。屋内や屋外はもちろん、人工的な建物だけではなく、自然の地形も織り交ぜた、飽きのこないシチュエーションとなっているそうだ。

アセンブルとバトルデザイン

ふたつめは「アセンブルとバトルデザイン」。攻防にメリハリを与えるバトルをベースに、アセンブルならでは、そしてメカならではの自由度とダイナミズムが組み合わされる。パーツを組み替えることで、パラメータの数字だけでなくアクションそのものや手触り感が変化することに、本作では最も注力しているという。

難局を乗り越えた先にある高い達成感

そして3つめは「難局を乗り越えた先にある高い達成感」だ。フロム・ソフトウェアが手掛ける近年のタイトルでは共通している大きなテーマとなるが、観察と学習を繰り返すことで打破できる数々のシチュエーションがプレイヤーを待ち受ける。自分のプレイスタイルに合った機体で攻略できる自由度の高さに加えて、ときにはアセンブル自体が攻略の糸口になるという部分が本作の大きなポイントだと語られた。

【試遊レビュー】ド迫力のメカアクションと頭を悩ませるアセンブルを体験

今回の試遊では、ゲーム開始直後からの展開を体験できた。ミッションの内容には一部触れざるを得ないものの、ストーリーに関するネタバレはない。

操作はやや複雑だが、ACの機敏なアクションに大興奮

10年ぶりのシリーズ最新作ということで、まずは気になる人が多いと思われるACの操作方法を紹介しよう。基本操作は、左アナログスティックで移動、右アナログスティックでカメラ操作、×ボタンでジャンプや上昇、○ボタンでブーストのON、□ボタンで回避のクイックブースト、△ボタンで扉を開けたり何かを調べたりするイベントアクション、L3ボタンで本作の新要素となる「アサルトブースト」、R3ボタンでターゲットアシストのON/OFFの切り替え、方向キーの上でACの耐久力であるAPを回復するリペアキットの使用、方向キーの下でスキャンだ。

武器は両手と両肩に装着でき、L1ボタンが左肩武器、R1ボタンが右肩武器、L2トリガーが左手武器、そしてR2トリガーが右手武器の使用となっていた。

※開発中のゲームデータから撮影したものです。

たくさんのボタンを使うため難しく思われるかもしれないが、最初のミッションとなる「密航」はチュートリアルも兼ねており、操作は必要に応じて覚えていくことができる。もちろん、ACを華麗に操るためにはさまざまな操作を駆使する必要があるものの、慣れてくるとその忙しさからもACというメカを自在に乗りこなしている感覚が味わえて、戦闘や移動が格段に楽しくなっていくはずだ。

最初のミッションで使用するACは武器やパーツが決まっているのだが、ジャンプやブーストといった移動アクションがとにかく軽快なうえにカッコいいので、動かしていて気持ちいい。また、右手のアサルトライフルを撃ちながら右肩のミサイルを撃つということもでき、攻撃をガンガン叩き込める。のちにアセンブルが可能になった際に両手両肩のすべてに武器を装備してみたところ、4つの武器を同時に使用することも可能になった。人間にはできない動きがもたらすダイナミックなアクションと爽快感は、操作するのがメカである本作の大きな魅力だろう。

“難局”にいきなり遭遇!? 新要素の「スタッガー」と「アサルトブースト」が勝負の鍵に

最初のミッション「密航」を進めていくと、ボスとおぼしき巨大なメカが登場。これまではチュートリアル的な内容だったし、まあ普通に勝てるだろうと高をくくっていたら簡単に敗北してしまって驚いた。少し操作が雑だったかな? と思いながら再チャレンジしたのだが、回避のクイックブーストを駆使したり、物陰に隠れて敵の攻撃を避けたりと、丁寧に戦っているつもりでも敵の弾幕が厳しく、ジワジワとAPを削られ、やられてしまう……。本作を構成する3つの柱のひとつとして「難局を乗り越えた先にある高い達成感」が重視されていることは先に紹介したとおりだが、まさか最初のミッションでそれを実感することになるとは思わなかった。

姿勢を正し、真剣に攻略法を考えてみる。最初のミッションの時点ではまだアセンブルができないため、武器やパーツは変更できない。ということは操作テクニックでなんとかするしかない。しかし、ボスの攻撃を完璧に避けることは難しく、ダラダラと戦っているとこちらが先にやられてしまうのは経験済み。ならば”やられる前にやる”という短期決戦が最適のようだが、果たしてどうすればいいのか……。そんな悩みを解決してくれたのが、本作の新要素となるスタッガーとアサルトブーストだ。

スタッガーとは、攻撃を当てると衝撃力が蓄積し、限界を超えるとACS(姿勢制御システム)がダウンして隙が生じる要素。これはもちろん自分が操作するACにも起こりうるため注意が必要だが、スタッガー状態ではすべての攻撃が「直撃」扱いになり、与えられるダメージが上昇する。ただし、蓄積させた衝撃力は攻撃を当てないと時間経過とともに減少していくため、敵をダウンさせたければ短時間のうちに攻撃を集中して当てる必要がある。

そして攻撃を当てる手段と、スタッガー状態を発生させるために活躍したのが、一気に間合いを詰めることができる新たな移動手段のアサルトブーストだ。中~遠距離ではボスをミサイルで攻撃して確実に衝撃力を蓄積させ、ボスの攻撃の合間を縫ってアサルトブーストで急接近し、左手のブレードでボスを斬りつける。ブレードは攻撃力が高く大ダメージを与えられることもあるが、近接攻撃は与えられる衝撃力が大きいため、スタッガー状態を発生させやすい。

※開発中のゲームデータから撮影したものです。

この戦い方がうまくいき、ボスをなんとか撃破することができた。最初のミッションのボスなので実際はそれほど強いわけではないのだろうが、新要素を駆使する戦い方を体験できたことと、苦戦した強敵を撃破できた達成感はかなりのもので、思わず拳を握ってしまった。この感覚はクセになりそうだ。

アセンブルでACの性能や操作感が大きく変化

最初のミッションをクリアするとガレージへ行けるようになり、ACのアセンブルが解禁される。ミッションをクリアして得た報酬で購入したパーツなどを組み合わせ、自分好みのACや次のミッション攻略に最適なACをつくりあげることができる、本作の大きな魅力となる要素だ。ただし、ミッションクリアで入手できる報酬のお金は、そのミッションで損傷したACの修理費や弾薬費を差し引かれるので、操作に慣れるまでは、お金を貯めるのが大変そうではある。

交換できるパーツは4箇所の武器をはじめ、頭部やコア、胴体、腕部、脚部のフレームパーツ、ブースター、FCS(火器管制)、ジェネレーターのインナーパーツなど、多岐に渡る。各武器やパーツには、攻撃力はもちろん、機体の耐久力となるAPや姿勢安定性能、エネルギー(EN)負荷といったパラメータが細かく設定されており、その組み合わせによってACの性能や操作感が大きく変わる。たくさんのパーツを見比べながら「ジェネレーターのEN容量がこれくらいだからEN負荷はこれくらいの武器やパーツを……」と考えているだけでも楽しい。

パーツの交換だけでなく、パーツごとのカラーリングやデカールの貼り付け、作成など、外見にも細部までこだわれるのは、メカ好きにはたまらないだろう。今回の試遊ではあまり時間をかけられなかったが、発売後はぜひじっくりといじくりまわしたい。

ゲームの進行によって内容が増えていく「トレーニング」をこなすと、ACの操作を覚えられるだけでなく新たなパーツを入手することができる。物語が進行するミッションだけでなく、トレーニングもサボらずに挑戦した方がよさそうだ。

※開発中のゲームデータから撮影したものです。

他の傭兵との共同作戦や巨大兵器の出現など、多彩なミッションに心が躍る

その後も、さまざまな内容のミッションにチャレンジしてみた。「多重ダム襲撃」はふたりの傭兵との共同作戦で、自機を含めた3機のACで敵の治水拠点を強襲し、変電施設を破壊するという内容だ。

これまではひとりで敵に挑むミッションが続いたため、仲間がいるというシチュエーションは新鮮。敵の狙いが自分だけではなくなるので攻撃が分散して戦いやすく、仲間と連携を取って敵機や施設を次々と破壊していくのが気持ちいい。敵のAC1機をこちらの3機でうまく包囲して倒せた際の”してやったり感”は、かなりのものだった。

※開発中のゲームデータから撮影したものです。

また、「武装採掘艦破壊」というミッションでは、超大型の武装採掘艦が登場する。砂塵の奥に見えるその威容に、ミサイルによる弾幕や大出力のレーザー砲をかわしながら近づいて乗り込むというシチュエーションはとてもスリリングで、鳥肌が立ってしまう。乗り込む際は脚部を破壊して採掘艦の一部を破壊するのだが、その残骸すらもかなり巨大で迫力があり、崩れてきたときは潰されないかとヒヤヒヤしてしまった。

うまく乗り込めたら、次は弱点であるジェネレーターの破壊だ。しかし、サブジェネレーターによってシールドが展開されているため、まずはそちらを破壊しなければならない。3つのサブジェネレーターは採掘艦の側面や下部にあるので、せっかく乗り込んだ採掘艦から落ちないように立ち回る必要があるのも、大変だが熱い要素だ。

※開発中のゲームデータから撮影したものです。

再び大苦戦! テクニックでねじ伏せるか、アセンブルを見直すか……?

最初のミッションのボス以降はACの操作に慣れてきたこともあり、さほど苦戦する場面はなかったのだが、「壁越え」というミッションでまさに”壁”にぶち当たってしまった。そのミッションのボス「ジャガーノート」が本当に手強く、何度挑戦しても勝てないのだ。

「ジャガーノート」は、巨大な外見にも関わらず素早い移動速度を誇る重装機動砲台。前面の装甲がとても厚く、正面からの攻撃は効果がない。弱点は背後にあるのでうまく回り込みたいところだが、なかなかその隙がないのだ。上空からのクイックブーストやアサルトブーストで回り込み、ブレードで弱点を攻撃することでスタッガー状態にさせることができるものの、「ジャガーノート」は旋回速度も速く、回り込んでブレードで攻撃する前に正面を向かれてしまう。アタックを繰り返し、あと一歩というところまで追い詰めても、攻撃が激しく、倒す前にやられてしまうのだ。

※開発中のゲームデータから撮影したものです。

試遊時間は残りわずかだが、なんとかこのボスだけは倒したい。ここで迫られたのは、このままがんばって倒しきることに賭けるか、有効な武装を探すためにアセンブルを見直すかの選択だ。時間があればアセンブルの見直しがよさそうではあるものの、今の構成でもあと少しで倒せるというところまで「ジャガーノート」の攻撃パターンは把握している。下手にアセンブルをいじって今よりも苦戦してしまったら元も子もないのでは……と思い、現状のままで挑むことを選択。しかし、結果的には倒せず時間切れとなり、今回の試遊は終了となってしまった。

あまりにもくやしかったため、試遊後に小倉プロデューサーに「ジャガーノート」戦のコツをうかがってみたところ、「見ていましたよ、あと何回か挑戦すれば倒せたと思います」という返答が。しかし、「壁越え」というミッションの時点では真上から降ってくる軌道のミサイルを入手できたので、それを使えば背後に回り込まなくでも「ジャガーノート」を攻撃できたという。その手があったか……と頭を抱えてしまったが、あとの祭りだった。

あらゆる状況に有効な無敵のACをつくることは不可能だが、挑むミッションに最適なACをつくり出すことはできる。武器やパーツの選択によって、立ち回りが大きく変わるのが本作のポイントだ。苦戦した場合は闇雲に再戦せず、アセンブルを見直したほうがいいだろう。本作を構成する3つの柱のひとつである「アセンブルとバトルデザイン」について、改めて考えさせられた。

新要素のアサルトブーストやスタッガーがもたらすド迫力かつスピーディーなアクションと、自分好みの機体を構築できるアセンブルなど、メカ好きにはたまらないゲーム性となっている『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』。ぜひ発売日に購入してACの操縦とアセンブルを満喫してほしい。

パッケージ版の数量限定特典とダウンロード版の予約特典は、特別仕様「TENDERFOOT」の機体データ

本作のパッケージ版には数量限定特典として、MELANDER C3 G13 特別仕様「TENDERFOOT」の機体データが付属。ダウンロード版にも予約特典として同様の機体データが付属する。オリジナルのペイントとデカールが施された機体データとなり、本特典でのみ入手可能となっている。ただし、この機体で使用しているパーツは、ゲームを進行することでも入手可能だ。

パッケージ版数量限定特典 / ダウンロード版予約特典

<内容>
■MELANDER C3 G13 特別仕様「TENDERFOOT」の機体データ

デジタルアートブック&サウンドトラックが付属するダウンロード版限定『デジタルデラックスエディション』

PlayStation®Storeではダウンロード版の通常版および、ダウンロード版限定の『デジタルデラックスエディション』も販売される。ゲーム本編に加えて、デジタルアートブック&サウンドトラックが付属する。

ダウンロード版限定
『デジタルデラックスエディション』

<価格>
9,680円(税込)

<内容>
■『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』ゲーム本編
■デジタルアートブック&サウンドトラック

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』をPS Storeで予約購入する


ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
(アーマード・コア シックス ファイアーズ オブ ルビコン)

・発売元:フロム・ソフトウェア
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:アクション
・発売日:2023年8月25日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 8,690円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 コレクターズエディション 29,700円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 8,690円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックスエディション 9,680円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン対応予定)
・CERO:C(15才以上対象)

※ダウンロード版は、PS5版とPS4版の両方をダウンロードすることができます。
※PS4パッケージ版を購入した方は、追加費用なくPS5ダウンロード版を入手できます。
※PS4パッケージ版を購入した方は、PS5ダウンロード版をダウンロードしたりプレイしたりするには、その都度ディスクをPS5に挿入する必要があります。PS4パッケージ版をお持ちの方でも、ディスクドライブを搭載していないPS5デジタル・エディションの場合は、PS5ダウンロード版を追加費用なしで入手することはできません。


PS Blogの『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』記事はこちら


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