![『SOULVARS』プレイレビュー! 手札を組み合わせ、戦術をめぐらすデッキビルドRPG](https://blog.ja.playstation.com/tachyon/sites/7/2023/07/43e9108a3ae580b4557013623f11366a07d4acd7.jpg?resize=1088%2C612&crop_strategy=smart)
PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『SOULVARS』は、手札を組み合わせて異形と戦う「魂のデッキビルドRPG」。爽快感あふれるバトル、奥深い戦術性が魅力のやり込み系RPGだ。2022年1月に配信されたスマートフォン版は、有料RPGランキング最高1位を記録するヒットとなり、「Google Play ベスト オブ2022 ゲーム」のインディーゲーム部門で大賞を受賞。PS5/PS4版では、横画面やコントローラーでの操作に最適化するよう、大幅に改修されている。
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CHECK POINT①
ドット絵のアニメーションで描かれるハードボイルドな世界
舞台は、魂がデータ化されるようになった世界。その代償として、突如現われた異形”ドミネーター”により、人々は命を脅かされていた。そんな彼らに立ち向かうのが、ドミネーター耐性を持つ”ソウルベアラー”だ。彼らは、自分の中にもうひとつの魂”オルトソウル”を宿す人間。民間組織DDO(ディード)に雇われている主人公ヤクモも、そのひとりとしてドミネーターと戦いを繰り広げることになる。
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キャラクターの背景や設定について事細かに語られることはないが、ゲームをプレイすればクールでハードボイルドな雰囲気が伝わってくる。ドット絵で描かれたグラフィックも緻密で、降りしきる雨の中をバイクで疾走し、ドミネーターと遭遇するオープニングから目を奪われてしまった。
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ストーリーは、DDOから与えられたミッションをクリアすることで進行する。マップ上から行きたいエリアを選び、ダンジョンを攻略しよう。ダンジョンのフロアには宝箱が置かれているほか、どこかでスイッチを作動させないと開かない扉もあり、探索のしがいがある。熱さにより一定時間経過すると強制的に外に出されてしまう、金属製の装備を身に付けていると感電させられるなど、ひとクセあるダンジョンも多く、頭を使いながらプレイすることになる。
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マップを探索していると、メインクエスト以外の依頼を持ちかけられることもある。こうした依頼をクリアするのも、やり込み要素のひとつ。このゲームには時間の概念があり、時には「夜明けのハイウェイランプOBでトラックを敵から守ってほしい」などと依頼されることも。ゲーム内で時間をやりくりしながらミッションに挑む楽しさも味わえる。
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CHECK POINT②
手札を組み合わせてアーツを発動! 戦術性の高いデッキビルド
ここまで世界観について説明してきたが、このゲームの醍醐味はやっぱりバトル。手札を組み合わせて戦うデッキビルドバトルが、最大の特徴になっている。戦闘はターン制で、バトルが始まるとカード(ソウルビット)が5枚配られる。これらを特定の組み合わせで選ぶと、強力な技「アーツ」が発動する。炎が描かれたソウルビットを2枚使う「ヒートチェイン」、炎と打撃を組み合わせる「フレイムブロウ」など、アーツは100種類以上!
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単発の攻撃ではひとケタのダメージしか与えられない敵も、アーツなら一発で倒せるほど威力が高く、エフェクトもダイナミックだ。このアーツを、いかにして発動するかがバトルのカギを握る。
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ただし、いきなりアーツをバシバシと決められるわけではない。最初のターンで選べるソウルビットは1枚だけ。画面中央下に光る黄色いマークがAP(アクティブポイント)を表わしており、この数によって使用できるソウルビットの数も変化する。最初のターンではAPは1だが、敵の弱点を突いた攻撃を行なうとAPがアップ。ほかにも、回避や防御を成功させたり、敵にとどめを刺したりするとAPが+1になる。こうしてAPを増やすと、1ターンに複数枚のソウルビットを使用できるという仕組みだ。
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アーツは発動回数によってレベルが上がり、威力も大幅にアップする。「このアーツを発動しやすいようにデッキを組んで、今はこのアーツを集中的にレベルアップさせよう」と、戦略を立てながらデッキビルドするのが楽しい。
アビリティ「オルタネイション」で一発逆転!
ヤクモたちソウルベアラーは、アビリティを習得できる。アビリティには常に効果を発動する「パッシブアビリティ」とSPを消費して発動する「アクティブアビリティ」が存在する。例えば、アクティブアビリティ「イルドヒート」は、SPを3消費することで炎のソウルビット「ヒート」をロードできる。こうしたアビリティを駆使することで、アーツを発動しやすくすることもできる。
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さらに、ソウルベアラーは「オルタネイション」というアビリティにより、一時的に能力を高めることもできる。このアビリティは、ピンチに陥った時に発動できる超大技。姿が変わり、HPが全回復するうえ、この状態でしか使えないキャラクター固有の「オルタネイトアーツ」を使用できる。発動できるのはHPが40%以下になった時のみ、一度発動するとしばらく使えないといった制限はあるが、ボス戦で窮地に陥った時は大いに役立つ。何よりも、異形のような謎めいた姿に変身し、起死回生の一撃を食らわすのが何とも言えず気持ちいい。
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CHECK POINT③
装備を変えるとアーツも変わる! 独自の育成要素がアツい!
最初のうちは、APを2以上にしてアーツを発動するだけでサクサクと敵を倒せるが、ストーリーが進むとその戦術では通用しなくなっていく。「炎属性の攻撃が得意なのに、炎に耐性のある敵ばかり出現するので弱点を突けない」「普通の敵には勝てるけれど、ボスには攻撃が通用しない」という事態に陥り、そこではじめてデッキビルドの重要性に気づく流れになっている。
ここで重要なのが、ヤクモたちの装備(ギア)だ。このゲームでは、レベルや経験値がキャラクターに付随しない。代わりに、ギアをカスタムしたり、「ソウルドライバー」というデバイスとのシンクロ率(シンクレート)を上げたりすることでキャラクターを強化していく。
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ギアは、メインウェポン、サブウェポン、アーマー、アクセサリの4種類。それぞれどのギアを選ぶかによって、ロードできるソウルビットが変わり、そこにデッキビルドの面白さがある。敵を倒すとレアなギアが手に入ることもあり、ハック&スラッシュのような楽しさも味わえる。システムを把握するまでに時間はかかるが、その楽しさに目覚めてからはズブズブとハマっていくはずだ。
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「ソウルドライバー」のシンクロ率を上げるとバトルが有利に!
中でも重要な役割を果たすのが、ソウルドライバーだ。このデバイスを装備した状態で戦うと、シンクロ率が上昇し、5%上がるごとに新たな能力がアンロックされる。体力や攻撃力などを上げられるほか、「カグツチ」というソウルドライバーなら炎、「ヴァジュラ」なら電気と、それぞれ属性の異なるアーツやアビリティを取得することが可能だ。
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ほかのドライバーに付け替えると、また0%からシンクロ率を上げなければならないが、一度取得したアーツやアビリティが失われることはない。つまり、「カグツチ」で炎属性のアーツを獲得したあとで「ヴァジュラ」に付け替えると、炎のアーツを使える状態のまま、さらに電気属性のアーツも取得できるというわけだ。
もちろん、取得したアーツをバトルで発動するには、あらかじめそのアーツに適したデッキを組む必要がある。いろいろなアーツを取得した状態で、「次のエリアは射撃に弱い敵が多いから、銃を装備して、射撃系のアーツが出やすいデッキにしよう」「氷属性の敵が多いから、氷耐性のあるアーマーを装着しつつ、電気属性の攻撃を出しやすい武器に替えよう」とデッキをビルドしては、またマップを探索し……を繰り返していると、時間を忘れてプレイしてしまう。
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コツをつかむまでに少々時間はかかるが、アーツと装備の関係性、ソウルドライバーの役割がわかると、どんどんのめり込んでいくはず。ソウルドライバーのシンクロ率を上げたり、アーツをレベルアップさせたりと、コツコツ遊ぶのが好きな人ならきっとハマる1本だ。
『SOULVARS』プレイ動画
![『SOULVARS』プレイレビュー! 手札を組み合わせ、戦術をめぐらすデッキビルドRPG](https://img.youtube.com/vi/PVvmcgSazms/maxresdefault.jpg)
SOULVARS
・発売元:集英社ゲームズ
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:魂のデッキビルドRPG
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 1,980円(税込)
・プレイ人数:1人
・レーティング:IARC 3+(3才以上対象)
※IARC(the International Age Rating Coalition)は、世界のゲーム評価機関により管理される国際年齢評価連合です。
※ダウンロード専用タイトル
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