『FOAMSTARS』試遊レビュー！個性的なキャラで挑む白熱＆爽快なアワパーティシューターは超絶盛りアガる！

PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『FOAMSTARS（フォームスターズ）』は、アワを撃ってアワで戦う新感覚のアワパーティシューターゲームだ。その国内最速となるメディア向け試遊会が行なわれたので、プレイレビューをお届けしよう。

アワを撃ってアワで戦う4人vs4人のチーム対戦型TPSオンラインシューティング！

試遊に先立ち、まずはゲームの概要が説明された。本作は、4人vs4人のチームで対戦するTPSオンラインシューティングゲーム。ほかのシューティングゲームと大きく違うのは、銃弾を撃つのではなく「アワ」を撃つという点だ。また、アワは相手を撃つだけでなく、フィールドに着弾すると盛りアガって地形を変化させるため、変化し続けるフィールドで立体的な戦いが展開される。

アワで相手を攻撃してアワまみれに！

試合中は、アワを撃って相手を攻撃する。耐久ゲージがなくなるまでアワを当てると、相手はアワまみれのフォームドアップ状態になり、無力化できる。耐久ゲージは被弾を避けていると自然回復するため、自分がピンチのときは距離を取って回復に専念するのも手だ。

アワの上を滑って移動！

キャラクターはスライドボードを使った移動が可能。このとき、味方チームのアワの上は高速で移動できるが、相手チームのアワの上では移動速度が落ちてしまう。試合が進むにつれてフィールド上は互いのチームのアワで盛られていくため、相手チームのアワを消しつつ、味方チームのアワを広げることで、移動も攻撃も有利になっていく。

アワで相手の攻撃や移動を阻む！

アワを盛りアゲることで、相手の攻撃をガードしたり、相手の動きを阻み攻撃しやすい位置に誘導したりすることもできる。本作におけるアワは、攻防一体の戦略の要だ。

アワを盛りアゲて攻撃拠点に！

アワを高く盛りアゲることで、有利な攻撃拠点にもなる。いかに味方チームに有利な地形を作り、それを活用できるかが勝利のカギだ。高所を取ることはシューターの基本戦術だが、本作では高所を自ら作り出すことができ、あるいは相手が作った高い地形をアワで打ち消すこともできる。

相手プレイヤーを「チル」せよ！

一般的なシューターでは相手を倒すことを「キル」と呼ぶが、アゲアゲのパーティスタイルで競い合う本作ではそれを「チル」と呼ぶ。相手をチルするには、まずアワを当てて相手をアワまみれのフォームドアップ状態にして、そこへスライドボードで突撃するスライドキックを行なうことで相手を倒せる。反対に、フォームドアップされた味方にスライドキックをすると、フォームドアップ状態を解除して助けることができる。

特徴の異なる個性豊かなキャラクターが登場！

本作に登場するキャラクターは総称してFOAMSTARと呼ばれる。FOAMSTARたちが戦うから『FOAMSTARS』というタイトルになっているわけだが、なぜFOAMSTARと呼ばれているかは今後の情報で明らかにされていくという。そんなFOAMSTARたちには、それぞれ異なるフォームガン、スキル、スーパースタースキルがある。

フォームガンは、連射が利くツインガンタイプや近距離で威力を発揮するショットガンタイプ、大量のアワを放射するホースタイプもあれば、ちょっとクセのあるバーストライフルタイプやランチャータイプもある。

また、スキルもそれぞれ固有のものだ。2種類の通常スキルは発動後、クールタイムを経て再発動が可能となる。射撃系のスキルはもちろん、アワに潜っての高速移動やアワの防御壁を作るなど、キャラクターの個性に合った多彩なスキルが乱れ飛ぶ。さらに、ゲージをためることで発動できるスーパースタースキルをひとつずつ持っており、こちらは超強力な必殺技だ。

これら個性豊かなFOAMSTARたちによって、プレイヤーそれぞれが自分に合った戦い方を見つけ、それを磨いていく体験を楽しめる。また、バトル中にはそれら個性のぶつかり合いと助け合い、FOAMSTARによる戦い方の「掛け合わせ」が生まれることで、プレイヤー同士の無限の駆け引きと熱いバトルを生み出される。

「SMASH THE STAR」モードの白熱＆ハイテンションバトルを試遊体験！

今回の試遊では、このゲームの最もスタンダードなルールである「SMASH THE STAR」モードを体験できた。4人vs4人のチーム戦で、相手チームプレイヤーを計7回チルすると、相手チームで最も活躍していたプレイヤーが「スタープレイヤー」になり、その「スタープレイヤー」をチルしたチームが勝利となるルールだ。PS Blogスタッフ2名は『FOAMSTARS』開発メンバー2名と同じチームに入り、相手チームには『FOAMSTARS』宣伝チームのメンバー4名に入っていただいた。

それでは、いよいよLet’s Party！白熱のチームバトルを、PS Blogスタッフそれぞれのクロスビューで紹介していこう。なお、使用データでは8人のFOAMSTARが使えるようになっていたが、時間の都合上すべては試せなかったので、とくに印象的だったFOAMSTARでのプレイ感を中心にお届けする。

クロスレビュー①前衛タイプ──最前線で敵にアワを撃ちまくるスリルと爽快感！

キュートな女性キャラクターやシブめのおじさんキャラクターがいたり、使用する武器やスキルにそれぞれ特徴があったりと、本作に登場するFOAMSTARは個性的なキャラクターばかり。前線に立って敵をガンガン撃ちまくる爽快感と、敵のヘイトを集めるスリルが好きなので、今回の試遊では主に前衛タイプの立ち回りができそうなFOAMSTARを選択してみた。

スタイリッシュにシャボン玉をばらまくアイドル「ソア」

まずはアナウンストレーラーでも大きくピックアップされている、ピンクの髪とスタイリッシュな衣装が目を引く女性アイドル「ソア」でプレイ！彼女の武器であるフォームガンは両手に持った2丁のハンドガンとなっており、シャボン玉を撃ち出すことができる。かなりの連射が可能で、「スポポポポポ」という軽快な音とともにシャボン玉をばらまけるのが気持ちいい。

スキル-Aは、宙返りをしながらシャボン玉を広範囲に撃ち出す技となっていた。攻撃手段としてはもちろん、攻撃範囲の広さを活かして敵の移動を阻害したり、宙返りの動作を緊急回避に役立てたりと、幅広い使い方ができる印象だ。宙返りのアクションが華麗かつスタイリッシュなのもアイドルらしくて華がある。

スキル-Bは、地面や壁に当たると爆発してアワをまき散らすシャボン玉を投げる技。いわゆる手榴弾やボムといったものを想像してもらえると、わかりやすいかもしれない。爆発するまで少し時間があるので、投げたところに自ら突っ込んで爆発を盾にするという立ち回りが面白いかも？

そしてスーパースタースキルは、巨大なシャボンに入って転がり、当たった敵を吹っ飛ばす技だ。発動中は無敵のようで、敵の攻撃を気にせずガンガン突っ込んでいける。アワを盛り上げた高所に敵が陣取っていても、縦横無尽に蹴散らすことができて楽しい！

攻防に長けたヒーロー「グレート・ジェッター」

次に使用したFOAMSTARは、街の平和を守る”市民ヒーロー”の「グレート・ジェッター」だ。彼のフォームガンはショットガンタイプで、アワの散弾を発射できる。自動で連射はできないものの攻撃範囲は広く、面制圧が可能なキャラクターとなっていた。また、射撃のR2トリガーを引き続けてチャージすると、大きなアワ弾を放つことが可能。そのアワ弾をスライドボードで追いかけながら突っ込むという戦法も楽しそう。

スキル-Aは発動すると飛び上がり、地面に向けてダイブ！その衝撃で敵を攻撃すると同時に、周囲にアワをまき散らす技となっていた。うまく敵に直撃すると「ドン！」という効果音も相まって気分爽快、ピンチの際の回避手段としても使えそうだ。ただし、敵陣に飛び込んだのはいいものの、狙いを外し、その隙に集中砲火を浴びてやられてしまったことも……。

スキル-Bは周囲のアワを吸引して広範囲にまき散らす技だ。敵のアワが密集している場所に向かって使用すれば、そのアワを消したうえで自チームのアワに変えることができるので心強い。スーパースタースキルは街を守るヒーローらしく、敵の攻撃を防ぐシールドを広範囲に展開する技。シールドの外側からの攻撃を防ぎつつ、内側からはシールドを貫通して敵を攻撃できるので、かなり便利だ。スタープレイヤーとなった仲間を守る際には頼りになる。

周囲のアワと仲間の場所の把握……その忙しさもまた楽しい！

ソアとグレート・ジェッターは使用武器の特徴から、前線で戦うのが適切なキャラクターとなるだろう。グレート・ジェッターと同じくショットガンタイプの「ΔGITO（アギト）」と、バーストライフルタイプの「トニック」も、前衛タイプとして立ち回ることができそうだ。

前に出る必要があるため敵の集中砲火を受けるリスクはあるが、仲間を信じて背中を任せることができれば、その連射力や面制圧力で活躍できそうなキャラクターだ。敵のスタープレイヤーに対しても攻撃に専念することで、うまくいけば早期決着を望めるし、ほかの敵の注意を引きつけることもできる。

ただし、敵への攻撃に夢中になっていて仲間の位置が把握できておらず、孤立してしまったこともしばしば。フォームドアップ状態にされても仲間の救助が間に合わない距離だったため、そのまま放置されるという屈辱的な場面もあった。

敵を直接狙う役割のため、アワを盛り上げて拠点を構築するといった立ち回りは難しいものの、自分の周囲にあるアワの状況の把握は必要不可欠だ。前線に立つということは敵のアワが近くにある場合が多いので、いざというときに素早く移動できないこともある。状況によっては敵への攻撃よりも、周囲を自チームのアワで盛ることのほうが大切だろう。考えることは意外に多いのだが、うまく立ち回って敵をチルできたときのうれしさは格別だ。

また、味方と敵のアワ攻撃は比較的ゆっくりのため、よく見ていれば弾幕シューティングゲームのような感覚で避けることができるのも本作のポイント。最前線で敵の攻撃をかいくぐりながらアワを撃ち込む、爽快かつスリリングなプレイをぜひ味わってほしい。（PS Blogスタッフ I）

クロスレビュー②後衛＆サポートタイプ──仲間を活かすチーム戦ならではの連携で盛りアガる！

ふだんチームシューターで遊ぶときは、相手と距離をとって戦えるキャラクターや武器を選びがち。近距離での差し合いが苦手ということもあるのだが、広い視野で戦況を見極めて仲間をサポートし、チームを有利な状況に導くようなスタイルが好みだ。そのため今回の試遊で使ったFOAMSTARの中でも、長距離系のフォームガンや少しトリッキーなスキルを持つキャラクターでのプレイが、特に楽しかった。

ワイドホースでフィールドを制圧する「ケイオス・エンダー」

「ケイオス・エンダー」は、パーティで盛り上がる人々を滅したい”殺菌人”とされ、この陽気なパーティには似つかわしくない肩書を持っている。しかし、ワイドホースタイプのフォームガンによるアワ放射はかなり広範囲で、攻撃はもちろん、フィールドを自チーム色に盛りまくる制圧力に長けている。後衛から味方のために足場を整える役割にはぴったりで、カラフルなアワをドバドバばらまく姿は、むしろパーティを一番盛り上げているかのようだ。

スキル-Aは、発動するとフィールド上のアワに潜って移動でき、飛び出した場所にアワをばらまく。後衛的な立ち回りではないかもしれないが、相手チームのアワが広がっているところまで密かに潜行し、フィールドの色を一気にひっくり返しつつワイドホースでアワをばらまけば、味方が移動しやすいようにサポートすることができる。

スキル-Bは、アワの中に隠せるシャボン爆弾を設置し、相手が近づくと爆発してアワをばらまく。スキル-Aのアワ潜行と同じように、相手の虚を突くプレイが成功すると痛快だ。スーパースタースキルを発動すると、広範囲のアワと相手を吸引し続け、相手が優勢のフィールドを切り崩すことができる。相手チームを混乱に陥れるスキルの数々は、まさにカオス。プレイを重ねて使い込むほどに味が出る、面白いFOAMSTARだ。また、ワイドホースでフィールドを自チーム色に盛る仕事は、それほど高いプレイヤースキルを求められないわりに効果的なので、初心者でもチームに貢献しやすいだろう。

メカを駆使するトリッキースタイルの天才発明家「トニック」

天才発明家である「トニック」が持つのは、バーストライフルタイプのフォームガン。一度に5発のアワ弾を連射できるほか、トリガーを長押しすればチャージしたアワ爆弾を放つ。武器の特徴からすれば、後衛よりも近距離から中距離戦に向いているのかもしれないが、トニックの面白さはむしろトリッキーなスキル群にあると思う。

スキル-Aを発動すると、自動で攻撃をし続けるタレットを配置し、近づいた相手をロックオンして狙ってくれる。さらに、スーパースタースキルでは、相手を上空からアワ爆撃する巨大ロボを設置！混戦地帯に設置すれば味方の攻撃の手数を増やせるし、タレットやロボの弾が命中しなくてもフィールドにアワを盛ってくれるためサポート力が高い。あるいは自分が孤立してしまった場合も、メカを設置することで防衛と離脱をしやすくなる。

スキル-Bは、狙った敵を跳ねながら追いかけるアワ爆弾。どのスキルもトニック自身が正面から撃ち合うのではなく、手を離れたメカが自動で戦ってくれるという天才発明家らしいスタイルだ。初心者なら自分の身を守る手段として使ってもいいし、腕に自信があるならメカとの挟撃を狙ってもいい。工夫しだいでさまざまなスタイルに化けられそうで、こうしたキャラクターを極めてみるのも面白そうだ。

和やかな雰囲気で、誰でも気軽に楽しめる！

FOAMSTARたちの特徴的な個性や、アワを盛ることで刻々と変化するフィールドでのバトルは本作の魅力だが、今回の試遊で強く感じたのはチーム戦ならではの連帯感や盛り上がりだ。「SMASH THE STAR」は規定のチル数だけでは決着がつかず、最後のスタープレイヤーをチルして勝利となる。そのため、試合序盤は各プレイヤーの意識が個人戦のようであっても、スタープレイヤーが出現すると一気に連携が強くなる。相手のスタープレイヤーを倒せ！味方のスタープレイヤーを守れ！と、自然と声掛けも多くなり、試遊会場は（仕事とは思えないほど）大いに盛り上がっていた。

また、自分がスタープレイヤーに選ばれなければ、どれだけチルされても直接的な負けにはならない。強引に攻めてチルされても重い雰囲気にはならず、シューターが得意でなくても遠慮して縮こまる必要はない。ガチンコのチームシューターのような殺伐とした雰囲気はなく、本当に誰でも気軽に楽しめるゲームだ。今回は試遊会場にプレイヤー全員が同席する環境だったので、より盛り上がれたのかもしれないが、オンライン環境でもきっと和やかに遊べるはずだ。（PS Blogスタッフ M）