つくって、こわして、まきもどして。認知を歪ませるアドベンチャー『Viewfinder』が7月19日（水）発売決定！

◆2023年6月12日（月）更新　発売日に関する情報を修正し、日本向け体験版に関する情報を削除しました

こんにちは、旅人の皆さん。私はSOSの共同創設者兼ディレクターのGwenです。本日は、私たちはスタジオとしての初めてのゲームである『Viewfinder』をご紹介します。『Viewfinder』では、プレイヤーは写真、見つけたオブジェクト、カメラを使って現実を再構築することができます。

写真を配置するメカニックを開発し始めたころ、私たちがなにより重視したのはプレイの気持ちよさと楽しさです。カメラを持ち、写真を撮り、物をランダムに配置して現実に変化を加えるというアクションは非常にワクワクして楽しいものです。しかし、新しい場所で見つけたオブジェクトを配置することは、以前そこにあったものを破壊することを意味します。たとえばテレポーターのようなパズルの解決策を誤って削除してしまった場合は、事態が複雑になりすぎたり、混乱が生じることになります。これによって行き詰まりが生じ、興味深いコアメカニックであったとしても、私たちがやりたいことを制限してしまったり、誰にとっても不快な体験になってしまったりしています。

ゲームをプレイしていて作業のように感じてしまったり、進捗状況がリセットされてしまったりするとやる気がなくなりますよね。特に解決できる寸前の場合はなおさらです。そこで、「どのようにすればプレイヤーが行動の結果を恐れることなく、自由にゲームの世界を探索できるようになるだろうか？」と考えた末に、ある機能をカメラメカニックに組み合わせようと考えました。それによって、プレイヤーが不安を感じることなく、自由に試行錯誤してゲームを進行する方法を探すことができるのです。

その機能とは“巻き戻し”です。

私たちはプレイヤーに実験を促すとともに、失敗への恐怖を取り除きたかったのです。“巻き戻し”を実装した今は、ゲームを進行不可能にするような何かに偶然出くわしても、時間を巻き戻してやり直すことができます！重要なのは、プレイヤーが自分のペースでゲームをプレイし、自分自身のやり方で物事を発見できることです。重要なのはゲームをどのようにプレイするかではありません、楽しみながら進めていくことです。それ以降、ゲームはより充実し、固まったように思います。

チェシャ猫の言葉によれば、「想像は、現実との戦争における唯一の武器だ」。『Viewfinder』のゲームプレイは、ビデオゲームというメディアでしか存在しえないユニークな体験です。非常に不条理で奇妙で現実からかけ離れた体験だからこそ、私たちはそれを現実のものと結びつけたいと考えました。探索している空間は、生活感があり現実的に感じられるものになっています。完全にオリジナルなものを作りあげる代わりに、私たちは自分たちがどういう人間であるか、そして私たちが幸せを感じるのはどういう場合か、といった要素をゲームに取り入れるよう務めました。例を挙げると、座ることです。私たちは座ることが本当に好きです。

私たち自身と密接に関連する要素を追加することは時に複雑で恐ろしく感じることもあるかもしれません。プレイヤーに共感してもらえることを信じ、自分の思いをビデオゲームに詰め込むという作業は骨の折れる作業ですし、自分の弱みをさらけ出すことが必要でした。しかし、結果的にこれがゲームを作る上で最も素晴らしい部分だったとわかりました。

また、私たちは掃除機や私たちが愛する場所や絵を追加しました。そのほかにも、盆栽のマンゴーやヘッドセットをつけたスイカ、ギター、エレキギター、植物、ティーカップ、イビル・アイ、パン、コピー機などなど。ペンローズの三角形を3D空間に配置するとどうなる？無限に続く？「叫び」の絵に音があったらどんな音だろうか？子供が描いたような家の絵のなかには何があるのか？ブロックの写真を空に配置するとブロックは落ちる？それは階段、それとも壁に線が書いてあるだけ？など、いろいろな疑問が湧いてくることと思います。

そこで私たちはゲーム内に猫を登場させました。CAITは私たちが作り上げた世界を知る中であなたのよき仲間となってくれるはずです。そして、もしゲームをプレイしていて心が折れそうになった時は、猫をなでることをおすすめします。猫をなでてやると、喜んでうなります。それを“喉を鳴らす”と呼ぶ人もいれば、“うなる”と呼ぶ人もいますが。とにかく、そういう時は猫をなでてください。

時間を巻き戻して猫をなでることもできますよ。