『The Lord of the Rings: Gollum™(ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム)』6月22日発売! 「指輪物語」原作者の描く世界はどのように再現されたのか?

1 0
『The Lord of the Rings: Gollum™(ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム)』6月22日発売! 「指輪物語」原作者の描く世界はどのように再現されたのか?

※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。

「どうして大鷲にひとつの指輪を持たせて、滅びの山に落とさないのか?」――「ロード・オブ・ザ・リング」のゲームの開発者として、その理由をご説明しましょう。それは、ずばり、豊かで複雑な世界を探索し、その世界に没入する機会となるからです!

『The Lord of the Rings: Gollum™(ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム)』を開発する上での私たちのモットーは、「指輪物語」の原作者であるJ. R. R. トールキンが、彼が作り出した世界の豊かさをどのように見ていたかを尊重し、そのビジョンを道標としながら、彼の世界を視覚的に落とし込むことでした。

トールキンはいつも、ほかの芸術家たちが自身の作品に命を吹き込み、彼の偉大なる神話を創造し続けることを望んでいました。もちろん、当時はゲームという形など想像していなかったでしょう。ですが、トールキンが“中つ国”に息を吹き込むために描いたこだわりの細部、歴史、言語、そして数々の名称への情熱は、つねにゲーム業界にインスピレーションを与えてきました。意識しようとしまいと、すべてのゲームクリエイターは、トールキンの著作に多大なる影響を受けているのです。

ゴラムの旅を辿ることで、私たちは、これまで詳細には目にすることがなかった地を探索する機会に恵まれました。まず最初に手を付けたのは、物語のなかで見つかるすべてのもの。そのあとに、その隙間をこの地に住む人々やその文化についてのアイデアや知識で埋めていきました。

例えば、バラド=ドゥーアの壮大な要塞では、その巨大なスケールと、小さな主人公との鮮烈なコントラストを強調したいと考えました。私たちが想像した要塞は、つねに広がり、変化し続けるもの。建設者たちは、拡大し続ける壁、塔の速度や大きさについていけません。完璧に作られた主塔の周囲は、次第に混沌としていきました。

それを表すひとつの例が、塔の巨大な堀にかかる連絡橋です。建設者たちは本当ならまっすぐに建てるつもりだったのでしょう。

モルドールは、暗い火山性の岩と赤い光が特徴のアイコニックな場所ですが、闇の森にあるスランドゥイルの宮殿のデザインは、より難しいものでした。

この二ヵ所の対比は意図的なものです。トゲトゲとした印象のモルドールと比べて、スランドゥイルの広間は円形が多用されています。バラド=ドゥーアは、環境を支配し変貌させようとしていますが、エルフの建物は山の形を残し、尊重するデザインになっています。建築と自然が調和しているのです。脅かすのではなく歓迎する。ゴラムを寄せ付けず、スメアゴルを引き寄せる場所。彼の生まれつきの要素である水があらゆる場所にあり、さまざまな形状で命を吹き込まれています。

スランドゥイル王の部屋もまた、楽しく制作した魅力的な場所でした。王は夜になると馬で出かけ、星空のもとで狩りをするのを好みます。彼の部屋はどこか夢のなかの夜の森のように装飾が施され、機能的というよりは象徴的なものになっています。王のベッドは川の上を漂う儀式用のボートのようなイメージで、王がときおり夢や幻視を見る場所になっています。

本ゲームを制作することは、大きな名誉でもあり、同時に大きな責任でもありました。私たちがこの冒険を共に始めたとき、たくさんの興奮と緊張を感じました。その結果はどうか? 最終的にしっくり来るものになったか? 皆さんと共有するときが来た今も、同じような興奮と緊張を感じています。

このような細部を通して、中つ国の世界に対する私たちの限りない情熱が伝わり、皆さんが旅を始めたときに同じように感じていただけるとうれしく思います。

それでは、中つ国でお会いしましょう!

コメントの受付は終了しました。

1 コメント


    Loading More Comments

    お客様の生年月日を入力してください。

    Date of birth fields