PS5®/PS4®『ライブアライブ』のプロデューサー時田貴司氏が、オリジナル版およびリメイク版制作時の思い出を語る!

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PS5®/PS4®『ライブアライブ』のプロデューサー時田貴司氏が、オリジナル版およびリメイク版制作時の思い出を語る!

PlayStation®ユーザーの皆さん、こんにちは! プロデューサーの時田です。

『ライブアライブ』のダウンロード版は、PlayStation®5およびPlayStation®4で発売中です! 本作は、美しいHD-2Dビジュアルで表現された、8つの異なる時代にまたがる物語を体験できる、とてもユニークなRPGです。また『ライブアライブ』は、29年前僕が初めてゼロから企画しディレクションした最愛のタイトルでもあります。

今回はPlayStationでの発売を記念して、オリジナル版とリメイク版での制作の思い出を紹介します。

『ライブアライブ』の歴史

『ファイナルファンタジーIV』と『クロノトリガー』の間の制作でしたが、『ライブアライブ』は、新しいスタイルのRPGを仲間たちと立ち上げた企画でした。長いRPGを遊びやすいオムニバス形式で構成し、各編でRPGのさまざまな要素をフィーチャーして多くの世界観を楽しんでもらいたいという思いで制作しました。

残念ながら当時は海外への展開が叶わず悔しい思いをしました。ですが、この作品の魅力を遊んでくださった方々が広めてくださいました。翻訳されなかった海外でも、有志のみなさんがローカライズをし、長くこの作品の面白さを語り継いでくださいました。

今回は、本当に多くの方々の応援で、最新のプラットフォームで、世界中の方々に遊んでいただけるという悲願が実現しました。

今回の『ライブアライブ』HD-2Dリメイクはオリジナルから30年近い年月をかけて、この作品を愛して下さったみなさんと制作した努力と情熱の賜物です! デジタルのエンターテインメントが氾濫する現代だからこそ、遊びやすいオムニバスのRPGと、その先に待つ皆さんが語り継いでくださったゲームならではの衝撃の体験をぜひ味わってください!

『ライブアライブ』のデザイン

『ライブアライブ』を際立たせている要素のひとつが、構成です。ひとつの壮大な旅を体験するほかの多くのRPGとは異なり、私たちの作品では、プレイヤーはさまざまな時代を舞台にした7つの物語から選び、好きな順番でプレイすることができます。

章仕立てのRPGは当時からありましたが、プレイヤーが自由にチャプターを選べるようにしたのは、並列なオムニバスとして、好きな世界観、好きなキャラクターから自由に遊んで欲しかったからです。各編それぞれ異なる漫画家の方々にキャラクターデザインをお願いしたのも、それぞれの違う魅力を最大限に描いて欲しかったからですね。ライブアライブではほかにも要所でプレイヤーに自由な選択を委ねています。自由な選択とその結果こそが、RPGに限らずゲームの醍醐味ですからね。

『ライブアライブ』の時代設定

チャプターは企画当初から、定番の世界観に決めていました。RPGのそれぞれの要素をフィーチャーしやすい世界観ということもあり、言葉がない原始、町を探索する西部、弟子に伝承する功夫、敵城に潜入する幕末、世界の格闘家と戦う現代、相手の心を読む近未来、宇宙船で展開するSF、そして最後に現れる王道の中世です。

もちろん、これらのチャプターのなかで展開する内容にはさまざまなアイデアがありましたが、やはりこの8つの世界だからこそ、それぞれインパクトある内容になったと思います。

各チャプターで何が起きるかには、たくさんのアイデアが出ました。例えば……。

幕末編

このチャプターでは、プレイヤーは忍となり、捕虜を救出するために敵の城に侵入します。この任務では、戦闘を避け衛兵から隠れて先に進むことも、衛兵を戦闘ですべて倒すことも、好きなアプローチで挑めます。

幕末編は、担当スタッフのこだわりもあり、想定以上の自由度とそれゆえの複雑なレベルデザインになりました。とはいえ、コンセプトは忍者として自由に密命をこなすということだったので、敵を全員倒す100人斬りと、必要な敵以外誰も殺さない0人斬りのどちらもできる調整は、当時も、リメイクの今回も時間をかけて取り組みましたね。

現代編

このチャプターは格闘にフォーカスしていて、プレイヤーは世界最高の戦士となるべく旅に出た格闘家となります。多くの敵と対戦するなかで、相手のスキルを学び、自分で使えるようになっていきます。

現代編において、格闘ゲームはインスピレーションになりました。開発当時、「ストリートファイター」シリーズや「バーチャファイター」シリーズなど格闘ゲームも定番となっていましたし、僕をはじめ開発スタッフにもプロレスファンがたくさんいました。RPGがメインの当時のスクウェアで格闘ゲームの開発は難しかったですが、オムニバスならばそのひとつを格闘ゲームとして成立させることが可能だと思いました。

楽曲担当の下村陽子さんが、スクウェアに移動してきて最初の作品だったことも、素晴らしい偶然だったかもしれません。

もちろん、幕末編も現代編もふたつの例でしかありません。8つの時代はどれも独特なインパクトがある、特徴的なものを選んでいます。

リメイクのビジュアルスタイル

リメイク版には、美麗なHD-2Dビジュアルのおかげで、さらなるインパクトが生まれました! これは2Dのスプライトを3Dのグラフィックと組み合わせたもので、美しさには納得していただけることでしょう。

HD-2Dビジュアルを採用した理由は、これはもう『OCTOPATH TRAVELER』の誕生によるものに間違いありません。『OCTOPATH TRAVELER』発表当時は別の部門にいましたが、ドットのキャラクターと最新のエフェクトを使った世界観の融合に「こんな手があったか!!」と僕も皆さんと同じように衝撃を受けました。

そこから暫くして『OCTOPATH TRAVELER』を制作していた浅野チームに合流し、次の作品をという流れでリメイク作品をいくつか検討しているなかで『ライブアライブ』が候補にあがりました。もちろん僕自身は復活のタイミングを待っていたのですが、オリジナルの評価や評判、周囲のみなさんの熱い支持もありHD-2Dというベストな形で、満を持して復活の機会を得たのです。


『ライブアライブ』の記事をお楽しみいただけましたでしょうか。本作は現在PS5とPS4で発売中です。

デジタルエンターテインメントが氾濫している時代ですが、皆さんに小さめのオムニバスRPGを楽しんでいただいて、オリジナル版が発売された当初、なぜプレイヤーたちがこの作品を話題にしていたのか、ぜひご自身で確認してみてください。

『ライブアライブ』をPS Storeで購入する

『ライブアライブ』体験版をPS Storeでダウンロードする

※本作はクロスバイに対応しており、PS5版とPS4版の両方をダウンロードすることができます。
※PS4の製品版セーブデータをお持ちの場合、PS5の製品版ゲーム内においてタイトル画面のOPTIONから任意のタイミングで引き継ぐことができます。ただしPS5の製品版セーブデータを、PS4に引き継ぐことはできません。


ライブアライブ

・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:RPG
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 7,480円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)

※ダウンロード専用タイトル


PS Blogの『ライブアライブ』記事はこちら


『ライブアライブ』公式サイトはこちら

『ライブアライブ』公式Twitterはこちら

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Gosho Aoyama, Yoshihide Fujiwara, Osamu Ishiwata, Yoshinori Kobayashi, Ryouji Minagawa, Kazuhiko Shimamoto, Yumi Tamura

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