PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『Tchia（ティチア）』は、ニューカレドニアをモチーフにした島々を冒険するオープンワールドアドベンチャーゲーム。動物やモノに憑依できる少女チアとなり、冷酷な支配者メアヴォラから父親を救うため、美しい世界を探索しよう。
本作は、「PlayStation®Plus エクストラ」「PlayStation Plus プレミアム」加入者向けサービス「ゲームカタログ」の対象作品。両プランの加入期間中は、追加料金なしで好きなだけプレイできる。
『Tchia』ローンチトレーラー
CHECK POINT①
ニューカレドニアの文化に触れながら、美しい島々を冒険
『Tchia』は、南太平洋の島国ニューカレドニアの風景や文化などからインスピレーションを受けて作られたアドベンチャーゲーム。ニワトリの形をした岩「チキンロック」など有名なランドマークが登場するほか、伝統的な風習、現地の音楽や衣服も描かれている。さらに、キャラクターのセリフはニューカレドニアの主要言語であるフランス語とドレフ語を採用し、現地のタレントが声を担当。全編にわたってニューカレドニアへの愛とリスペクトが感じられる作品になっている。
主人公のチアは、伝統が息づく小さな島で父親と暮らす少女。だが、ある日突然、父親が支配者メアヴォラの一味に連れ去られたため、父を取り戻すべく旅に出る。手がかりを得るために、貴重な品々を集めて貢ぎ物をしたり、工場を偵察したりと、さまざまなミッションをクリアすることでストーリーが進行。最初は「真珠を3つ集める」といったおつかいが多いが、徐々に探索やバトルが増えていく。それにつれて物語も緊迫感を増すが、戦闘はそこまで多くないうえ、南国ののどかなムードや随所に織り交ぜられたユーモアのためか、どこか大らかな空気が漂っている。
さらに、旅の途中で出会った人たちとの交流も大きな見どころ。詳細は伏せるが、ある村で出会う少女ルイーザとのピュアなやりとりにグッと来た。青春ストーリーが好きな人も、ぜひプレイしてみてほしい。
こうした物語を彩るのが、南の島々の美しい景色だ。ニューカレドニアと言えば、「天国に一番近い島」と称されるビーチリゾートが有名だが、チアが冒険するのはそれだけではない。見晴らしのいい岩山、マングローブ林が広がる湿地帯、ビルが立ち並ぶ都市部や工場地帯も冒険の舞台となっている。時には、精霊たちが暮らす不思議な世界を旅することも。時間経過や天候に応じて刻々と色彩を変えていく絶景は、眺めているだけで心が癒される。
ココナッツの葉を編んだグライダーで山頂から舞い降りたり、坂道を猛スピードで滑り降りたり、ジャンプしながらトリックをキメたり、木を揺らしてジャンプで飛び移ったりとアクションのバリエーションも豊富。オープンワールドゲームでは移動を負担に感じることもあるが、こうしたアクションのおかげで苦にならない。ただし、スタミナが切れると滑空状態から落下したり、水中で溺れてしまったりするので注意が必要だ。
移動の際、少々変わっていると感じたのは、チアの現在位置を正確に把握できないシステム。マップはいつでも見られるが、チアの現在地は「大体この辺り？」というざっくりした範囲しかわからない。方向標識を見つけてピンを立てる、もしくは周辺の地形やアクティビティから何となく現在地を推測するほかない。最初は戸惑ったが、だんだんこの適度な不便さも旅の醍醐味に思えてくる。スマホの地図アプリではなく、紙の地図を広げて旅するような懐かしい感覚が味わえた。
CHECK POINT②
特殊能力「ソウルジャンプ」で動物やモノに憑依！
チアは特殊能力を持っており、視界に入るあらゆる動物やオブジェクトに乗り移ることができる。それが、独自のシステム「ソウルジャンプ」。なんと30種以上もの動物に憑依でき、鳥になって空を飛んだり、イルカになって泳いだり、鹿になって山道をダッシュしたりと、その動物ならではのアクションを楽しめる。犬や豚は地面を掘ることができ、猫になると夜でも楽に移動できるというように、特別なアビリティが備わった動物も。憑依できるのは「ソウルメーター」が尽きるまでの限られた時間だが、いろいろな動物に次々と乗り移りながら島を探索するのは実に楽しい。
さらに面白いのは、オブジェクトにも憑依できること。ココナッツの実、岩などの無機物に乗り移り、ひょこひょこ飛び跳ねて移動するのは、なんとも言えずシュールでおかしい。数百種類ものオブジェクトに乗り移れるので、新しいモノを見かけるたびに「ソウルジャンプ」したくなる。
オブジェクトに乗り移った状態で「ソウルスロー」を発動すれば、その場で憑依を解除し、ターゲットに向けてモノを放り投げることができる。このシステムを応用したのが、敵とのバトル。各地には「マーノ」と呼ばれる兵士がいて、チアを見つけると攻撃を仕掛けてくる。ただし、この兵士は布製。火に弱いため、火のついた丸太に乗り移って体当たりしたり、オイルランプなどに憑依して「ソウルスロー」で兵士にぶつけたりすれば倒すことができる。直接的な攻撃手段はなく、あくまでも「ソウルジャンプ」で憑依して戦うスタイルがユニークだ。
CHECK POINT③
石積み、ウクレレ、真珠集め…… 南の島にはアクティビティがいっぱい
チアが旅する島々には、たくさんのアクティビティが用意されている。スリングショットを使った射撃、コース上のリングをくぐるレース、宝探し、トーテムポール神殿の試練など、さまざまなチャレンジで腕試しができる。
中でも『Tchia』らしさを感じるのが、ニューカレドニアならではのアクティビティだ。海中に潜って真珠を採取したり、伝統的なアイテム「編み込みトリンケット」を集めたりすると、貴重なアイテムが手に入ることも。トーテムポールの彫刻、不安定な石を高く積み上げる「石積み」なども楽しい。
チアの衣服や島々を移動するボートも、プレイヤー好みにカスタマイズできる。ストーリーを進めるとカメラが手に入るので、絶景をバックにお気に入りの衣装やポーズで写真撮影するのも旅の楽しみのひとつだ。
音楽へのこだわりが深いのも、『Tchia』の大きな特徴だ。各チャプターには音楽を奏でるシーンが用意され、シダの葉を楽器代わりにして鳴らしたり、バンジョーを奏でたり、手足を打ち鳴らしたりと、その時々で異なるリズムアクションゲームを楽しめる。これがなかなか難しいのだが、いつでもオート演奏に切り替えられるので、アクションが苦手な人でも音楽に没頭できる。現地の言葉で歌われる独特のメロディ、みんなで歌い踊る祭りの音楽、歌声が重なるポリフォニックなサウンドなどさまざまな音楽が奏でられ、じっくり聴き入ってしまうはずだ。
チアはウクレレを持っており、キャンプファイヤーの近くでは自由に演奏できる。たとえコードがわからなくても、焚き火の前でポロポロとウクレレを奏でるだけで気分が和むはず。また、石積みをクリアすると「ソウルメロディー」がアンロックされ、決められたコードを弾くことで時間を進めたり天候を変えたりできる。さまざまな局面で豊かなサウンドが鳴り響き、『Tchia』制作陣の音楽愛が感じられた。
悪の支配者を倒し、父親を救い出すというストーリーも面白いが、やはりもっとも心に残るのは、動物に乗り移ってニューカレドニアの島々を駆け回る開放感。鳥になって雄大な景色を空から眺めたり、イルカになって他の魚とラグーンを泳いだりするのは、現実世界では味わえない気持ちよさだ。寄り道しながら、全身で南国の空気を満喫してほしい。
『Tchia』 プレイ動画
Tchia（ティチア）
・発売元：Kepler Interactive Limited
・フォーマット：PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル：アドベンチャー
・配信日：好評配信中
・価格：ダウンロード版 販売価格 4,070円（税込）
ダウンロード版 販売価格 Oléti Edition 4,840円（税込）
・プレイ人数：1人
・レーティング：IARC 12+（12才以上対象）
※IARC（the International Age Rating Coalition）は、世界のゲーム評価機関により管理される国際年齢評価連合です。
※「PlayStation Plus エクストラ」「PlayStation Plus プレミアム」加入者向けサービス「ゲームカタログ」対象作品。両プランの加入期間中は、追加料金なしで好きなだけプレイできます。
※ダウンロード専用タイトル
Tchia ©2023 Awaceb. “Tchia”, “Awaceb” and the Awaceb logo are all trademarks of Awaceb. Developed and published by Awaceb, a member of the Kepler Interactive group. All rights reserved.
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