※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
BungieのSFアクションMMO最新拡張コンテンツ「Destiny 2: 光の終焉」が先日リリースされました。プレイヤーの皆さんは、ストランドの新たな属性の力を調査し、海王星に隠された都市“ネオムナ”の秘密を探るなど、新たなアクティビティーに没頭しているかと思います。また、今回の拡張コンテンツには新たなレイドも登場しました。レイドは6人のファイアチーム用に設計されていて、プレイヤーのスキルやチームの連携能力を試すように作られています。世界中のガーディアンの皆さんは、おそらく今までで最も素晴らしいビジュアルを誇るレイド“ナイトメアの根源”を体験したことでしょう。
「光の終焉」の新レイドのリリースを記念し、今回は「Destiny」シリーズの開発チームの3人のメンバーに話を聞きました。アソシエイトデザイナーのKailani Marrero、スタッフデザイナーのJune Meyer、デザインリードのBrian Frankが、あらゆるゲームのなかでも非常に神秘的で魅力的、そして挑戦的なコンテンツ開発(そしてその命名について)の舞台裏をご紹介します。
“ナイトメアの根源”は物語をどのように進展させるのでしょうか?
June Meyer:“ナイトメアの根源”では、プレイヤーは「光の終焉」のキャンペーン終結後に“目撃者”のピラミッドを調査します。レイドでは、”トラベラー”の光によるテラフォーミングで既存の環境が破壊され、新たな生命が誕生する様子を目の当たりにすることになります。これまで、この過程についてプレイヤーが見たり影響を与えたりするチャンスはありませんでした。このレイドでは、自分の手でテラフォーミングを行なう機会があります。
Kailani Marrero:ネオムナでプレイヤー(とガーディアン)が学んだことを、レイドの旅に確実に反映させることが重要でした。ガーディアンは“流れに身を任せる”ことを学ぶのに時間を費やします。特に、キャンペーン中にオシリスと折り合いをつけ、ストランドの使い方を学ぶときです。そして、その精神をレイドのエンカウンターに持ち込みました。まだこのレイドを体験していない方のためにネタバレは避けますが、ガーディアンは脅威の正体とそれを排除しなければならない理由を知っています。圧倒的に不利な状況であっても、自分自身や味方に対する信頼を失ってはいけないのです。
『Destiny 2』のレイドの謎解き要素に物語のテーマを組み込んだ具体的な例を教えてください。
Brian Frank:「Destiny 2: 漆黒の女王」の“門弟の誓い”では、ゲーム世界の場所やキャラクターを記述するためにシンボルとその意味が設計されました。「漆黒の女王」のテーマである”欺瞞と幻想”の文脈のなかで、それらは真実や嘘、予言を連想させることが意図されていました。また、レイドを進めるためにはシンボルを解釈してファイアチームに伝える必要があり、プレイヤーの疑問を引き出すのにも役立ちます。
Kailani Marrero:物語のテーマはレイドをより印象的なものにしますが、設定するタイミングは最後になることが多いです。システムの多くはレイドの物語のコンセプトを大雑把に把握したうえで開発され、それからストーリー担当が文脈を付け加えていきます。完成した骨組みの上に物語を築くことでよりクールなものとなり、物足りない箇所にも文脈を付け加えられるのです。
June Meyer:“ナイトメアの根源”のテーマは、光と暗黒の両方を使いこなすことによってのみ、ガーディアンは“目撃者”との戦いに勝つことができる、というものでした。アクティビティー開始時は光のみを使用し、2戦目では光と暗黒の両方が必要になります。しかし、これらが組み合わさることはありません。最後の戦いまでに、プレイヤーは真に意味のある形で光と暗黒を組み合わせる方法を学ぶことになります。
過去の拡張コンテンツで気に入っているレイド名とその理由を教えてください。
Kailani Marrero:人によって違った答えが聞けそうな質問ですね! どうしても贔屓目に見てしまいますが、“ナイトメアの根源”が一番好きです。無意識に“○○の○○”という形式の名前になっているのは面白かったですね。今回は合意に至るまで少し時間がかかりましたが、“ナイトメアの根源”が良すぎて捨てられなかったのでこれに決定しました。
今回はミステリアスで邪悪な感じの名称を求めていて、これが断トツの1位でした。プレイヤーのなかには、ネオムナの隠しメッセージがボス戦の相手を示唆していることに気づいた方もいるかもしれませんし、レイド名でその伏線を回収したかったという思いがありました。「Destiny」シリーズの伝承をご存知の方なら、“ナイトメア”と言えばすぐに思い浮かぶ名前があるでしょう。
トップ3を選ぶなら、“ナイトメアの根源”、“門弟の誓い”、“最後の望み(「Destiny 2: 孤独と影」)”でしょうね。
June Meyer:私は「 Destiny 2: 光の超越」の“ディープストーン・クリプト”がシンプルでお気に入りです。このレイド名は、アクティビティーについてすべてを明らかにすると同時に何も明らかにしませんでした。プレイヤーが行き先を知ることは最も大事だと理解していましたが、どんな旅路になるかは隠しておくべきだと考えました。これは議論のなかで最初に提案された名称で、これがベストの選択だと思ったのでほかの選択肢を考える必要はありませんでした。
レイド名を考えるにあたって、チームはどんな目標を念頭に置いていますか?
Brian Frank:名称が謎めいた感じになること、キャラクターが旅立つのをイメージできる冒険、あるいはファイアチームと一緒に耐えて乗り越える試練を示唆するものにするのが目標です。
Kailani Marrero:レイドを命名するときは、アクティビティーの本質をとらえる言葉の組み合わせを見つけなければなりません。大抵の場合は、“何も教えないこと”と“すべてを教える”ことを同時に行なうという規則に従います。難しいですが、楽しい挑戦ですよ!
『Destiny 2』を初めてプレイする方、または復帰する方に、レイドがどのような体験になるかについてBungieチームとして伝えておきたいことはありますか?
Kailani Marrero:私にとって、「Destiny」シリーズのレイドは非常に独特な体験です。MMOやRPG、MMORPGなどでさまざまなレイドを目にしていますが、個人的にはFPSのレイド体験というのはとてもクールだと思います。レイドに意欲的なプレイヤーにとっては腕試しになりますし、報酬として素晴らしい装備が手に入り、その先のストーリーを知ることもできます。メリットしかありません。
Brian Frank:最高峰の協力アクティビティーとして、「Destiny」シリーズのレイドはプレイヤー個人の物語を育むよう設計されています。各レイドに必要とされる連携や熟練度は高いレベルで設定されています。当初は不可能に思えたとしても、ファイアチームを頼ることで勝利を手にするのは非常にやりがいがあります。
“ナイトメアの根源”に挑むプレイヤーは、何を準備すべきでしょうか?
Brian Frank:レイドに挑戦するつもりなら、“伝説”のストーリーで装備を入手し、レイドで推奨されるパワーレベルを目指すのがおすすめです。「光の終焉」やシーズンの“儀式”に挑むというのもあります。
June Meyer:グラップリングと可動性は、各レイドを生き延びるうえで重要ですので、ネオムナのアクティビティーでストランドのかけらをアンロックしましょう。また、迷宮では装備を整えることもできますし、チームメイトが少なくても複雑なエンドコンテンツを味わうことができます。
Kailani Marrero:『Destiny 2』のレイドを楽しむには、優れたファイアチームを見つけることが重要です。一緒にレイドを遊ぶフレンドがいなくても大丈夫! 『Destiny 2』のモバイルアプリで“ファイアチーム”の機能を使えば、既存のレイドグループに参加したり、ゼロから自分のグループを作ったりできます。
Destiny 2「光の終焉」
・発売元:BUNGIE INC.
・フォーマット:PlayStation®5 / PlayStation®4
・ジャンル:アクションシューティング
・発売日:好評発売中
・価格:ダウンロード版 販売価格 通常版 5,500円(税込)
・プレイ人数:16人(オンライン専用)
・CERO:D(17才以上対象)
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