※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
プレイステーション®に圧倒的な没入体験をもたらす、PlayStation®VR2の発売が迫っています。そして、PS VR2と時期に発売されるタイトルのなかでも注目されているタイトルのひとつが、「Horizon」シリーズの世界を舞台にした、まったく新しい冒険へといざなう『Horizon Call of the Mountain』です。プレイヤーは贖罪を求める戦士“レイアス”となり、これまでにない形で「Horizon」シリーズの美しい景色と恐ろしい機械獣を目の当たりにしていきます。Guerrillaと共同開発のFirespriteは、PS VR2の機能を余すところなく活かし、本作を作り上げました。
今回は、GuerrillaとFirespriteの開発チームのメンバーに、『Horizon Call of the Mountain』の壮大なVR世界を作り出すプロセスと、その際に経験した挑戦について、また、この壮大なローンチタイトルでプレイヤーがどのような体験ができるのかについて、話を聞くことができました。
ハプティックフィードバックとヘッドセットフィードバックでさらに深まる没入感
Firespriteのアソシエイトゲームディレクター、Alex Barnes氏は、PS VR2の機能を大々的にこのゲームに取り込みたいとうずうずしていました。「PlayStation VR2 Sense™コントローラーのハプティックフィードバックとヘッドセットのフィードバックは、PS VR2が作り出すいきいきとした世界を構築する上で欠かせないものでした」とBarnes氏は語ります。「巨大なサンダージョーがプレイヤーの隣に倒れ込むときの重量感から、弓を引いて矢を放つまでに高まっていく緊張感まで、「Horizon」シリーズの世界に完全に没入するとはどういうことなのかを、最先端の触覚技術で表現することができました。つまり、PS VR2はプレイヤーに信じられないほど手応えのあるフィードバックを届けることができる全く新しいハードウェアなのです」
Barnes氏にとって、ゲーム内のあらゆるイベントに対するプレイヤーの反応を見るときが特にお気に入りの瞬間です。「例えば、ストームバードがそばを飛んで行くときの翼の動きから伝わる感覚に対する皆さんの反応は、いつ見ても特別なものです」とBarnes氏は言います。
新たな視野のために再設計した機械獣
VRでは、プレイヤーはレイアスの視点を通じてアクションを体験するため、開発者は「Horizon」シリーズに出てくる機械獣にいくつかの調整を加える必要がありました。Guerrillaのスタジオアニメーションディレクター、Richard Oud氏は、「チームは、シリーズを象徴する機械獣が『Horizon Call of the Mountain』にふさわしい、さらにハイレベルなものになるように尽力しました。機械獣が間近に迫ると、パワーアップしたスケール感のおかげでさらに堂々と、さらにリアルに感じられます。VR空間で体験できる高度な没入感によって、プレイヤーがこれまでに目の当たりにしたことのないような形で、それぞれの機械獣に生命が吹き込まれています」と語ります。
Oud氏によると、一人称視点で、プレイヤーの周り360度に環境が広がるため、一部の機械獣のモデルやアニメーションを調整する必要がありました。「VRヘッドセットは、もっと細かなディテールやインタラクティブな体験を可能にします。そして、プレイヤーは機械獣を新たな角度から見ることができるようになります。そのため、戦闘とアニメーションを再設計することに多くの労力を費やしました。VRでも機械獣の攻撃や行動がはっきり読み取れるように、戦闘中の見やすさには、さらに注意を払いました。プレイヤーは、自分の体の動きを利用して横方向に移動したり、狙いを定めて弓矢を放ったりすることができます。そのおかげでさらにリアリティが増し、戦闘のアクションの体験が向上させることができました」とOud氏は話します。
新しいサウンドを生み出す、新しい作曲家とのコラボレーション
Guerrillaのオーディオディレクター、Bastian Seelbach氏は、『Horizon Call of the Mountain』のために、「Horizon」シリーズの雰囲気に合致する新たなサウンドを生み出すことも大きな挑戦だったと語ります。「『Horizon Call of the Mountain』のサウンドトラックでは、過去作の『Horizon Zero Dawn』と『Horizon Forbidden West』で繰り広げられる主人公“アーロイ”の冒険で確立したスタイルと密接につながりを感じられるサウンドを制作したい考えました」
チームは、作曲家Alistair Kerley氏の力を借りることにしました。「私たちの目標は、このシリーズに親しんだプレイヤーが、すぐに「Horizon」の世界を感じられるようにすることでした。Kerleyは、テーマ曲のテイクですぐに私たちを納得させてくれました。その美しいサウンドは、アーロイの旅と私たちが『Horizon Call of the Mountain』でやろうとしていたことのバランスが見事に取れていたものだったからです。レイアスのテーマはそのまま「Horizon」シリーズの世界にフィットするものでありながら、独自性にあふれていてフレッシュな、しっかり聞き分けできる個性的なサウンドに仕上がっていました。もうこれ以上はあり得ないというほどの出来でした。プレイヤーの皆さんに、レイアスの音楽を通じて「Horizon」シリーズの世界を体験してもらえるのが待ち遠しいです」とSeelbach氏は話しています。
「Horizon」シリーズの世界をVRに持ち込む
「Horizon」シリーズといえばその美しい風景と迫力のあるゲームプレイが印象的ですが、平面のスクリーンで体験する三人称視点のゲームです。どうしてわざわざ評判のあるシリーズをVRで再構築する必要があるのでしょうか? Guerrillaのスタジオディレクター兼スタジオアートディレクター、Jan-Bart van Beek氏は、次のように話します。「『Horizon Call of the Mountain』は、プレイステーションの次世代VRハードウェアのために、チームがゼロから作り上げた全く新しい独自の「Horizon」体験です。VRはとても強烈なゲーム体験をもたらしてくれます。新しいPS VR2は、プレイヤーがまったく新しいレベルでゲームの世界に没入できる本格的な体験を可能にしてくれるので、その機能を活用できることは素晴らしい体験でした」
開発チームは、「Horizon」シリーズの精神に忠実でありながら、新しいタイプのゲームプレイ体験を生み出すことには大きな可能性を秘めていると考えました。「『Horizon Call of the Mountain』では、”とにかく素晴らしい体験ができるゲームを作る”という課題を自分たちに課しました。VRに親しみのあるプレイヤーだけでなく、初めてプレイする人たちにとっても、です」とVan Beek氏は指摘します。「私たちは、プレイヤーがいきいきとした没入感ある世界に足を踏み入れ、自らの手でこの世界と深く触れ合うことができるようになるのを心待ちにしています」
レイアスの弓のデザイン
「レイアスが最も使用する武器は、彼の愛用する弓です。プレイヤーは一人称の視点で何度もその武器を目にするため、その武器のデザインと機能を同時に成立させることが非常に重要でした」とFirespriteのアソシエイトアートディレクター、Rob Sutton氏は語ります。「レイアスはシャドウ・カージャと縁があるため、レイアスの弓のデザインは、『Horizon Zero Dawn』のシャドウの長弓から着想を得ました。レイアスはその弓を長く使う中で、独自の強化を施してきたのでしょう。それはもっと弓を強力にするためでもありますが、自身のシャドウ・カージャとしての過去から距離を置くためでもあります」
この弓はゲーム中最も目に入るもののひとつであることから、デザイナーはこの弓に個性を与えたいと考えました。「プレイヤーがレイアスの顔を見ることは一度もないため、私たちは、この弓こそがレイアスを象徴する存在となるようデザインしました。VRで最高にカッコよく、そしてリアルに感じられるようにしなければならないと思いました。プレイヤーはこの弓を間近で見ることができるので、その構造や機能はすべてきちんと動かさねばなりません」Sutton氏は、どんな細部も見逃しませんでした、と続けます。「例えば、弓を限界まで引き絞るときは、弓の上部にあるカーボンファイバーの小さな羽根が開きます。鳥が威嚇して羽を広げるのと同じなんですよ!」
『Horizon Call of the Mountain』は、「Horizon」シリーズのファンにとっても、初めてこの作品に触れるプレイヤーにとっても特別な体験になるように制作されています。そのために、開発者はたくさんの愛情と努力を注ぎました。この2月22日(水)に、皆さんもPS VR2の驚異的な技術を体験し、レイアスの運命をじかにその手に握って、これまで以上に「Horizon」のシリーズ世界に没入してみてはいかがでしょうか。
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Horizon Call of the Mountain
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:アクション、アドベンチャー
・発売日:2023年2月22日(水)予定
・価格: ダウンロード版 販売価格 7,980円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
PS Blogの「PlayStation VR2」の記事はこちら
PS Blogの『Horizon Call of the Mountain』記事はこちら
『Horizon Call of the Mountain』公式サイトはこちら
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