※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。

世界中のPlayStation®.Blog読者の投票によって、今年最も優れたタイトルを決める投票イベント｢PlayStation®.Blog ゲーム・オブ・ザ・イヤー 2022｣。いよいよ、全16部門の受賞タイトルを発表します。

今年発売された有力タイトルの数々のなかから選ぶのは、さぞかし難しかったのではないでしょうか。投票に参加してくださった皆さんに感謝するとともに、ノミネート作品を制作し、今年もゲーム業界の発展に貢献してくださったソフトウェアメーカー各社の皆さんにもお礼を申し上げます。

それでは、受賞タイトルの発表です！

ベストニューキャラクター賞

トール：『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

2022年は、記憶に刻まれるパフォーマンスや印象深いキャラクターに事欠かない年でした。『ELDEN RING』では、あの恐るべき「マレニア」のファンアートがたくさん描かれましたが、それと同じくらい多くのプレイヤーが『Stray』の主人公である迷子の猫に自分の飼い猫を重ねて見ているようでした。両キャラクターとも素晴らしいパフォーマンスを見せましたが、ハンマーの重さと圧倒的な存在感には敵いませんでした。父である「オーディン」をも抜き去り、「トール」はミョルニルを下ろし、今年のベストニューキャラクター賞のプラチナトロフィーを掲げます。

ベストストーリー賞

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

「クレイトス」と「アトレウス」が歩む物語の続編は、多くのプレイヤーに共感と感動をもたらしました。まだ九界を探索中の皆さんへのネタバレにならないよう、ここで具体的な説明はしませんが、運命が交錯し、キャラクターへの理解が深まり、息を呑む展開が繰り広げられた『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』。サンタモニカスタジオは、高い評価を受けた前作のストーリーの続編を描き、それに見劣りしない壮大さと感動を生み出すという困難な課題に挑みました。

ベストグラフィック賞

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

この部門の上位タイトルはすべて、PlayStation®5とPlayStation®4の両方で素晴らしい映像を楽しませてくれました。『Call of Duty®: Modern Warfare® II』は、アムステルダムを写真と見紛うほど精細に表現したことが高く評価され、フロム・ソフトウェアのリムグレイブは、危険でありながら美しいオープンワールドでした。ゲリラゲームズの描く広大な風景は、青々とした木々、壮大なマシンバトル、フォトモードにピッタリの夕焼けで埋め尽くされました。そして、プラチナトロフィーを受賞した『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』は、PS5とPS4の両方で九界を豪華なビジュアルで描き、迫力あるゲームプレイを実現しました。私たちにあっと驚く体験をさせてくれたサンタモニカスタジオ、ならびに受賞タイトルの開発者の皆さん、おめでとうございます！

ベストアートディレクション賞

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

2022年のトップタイトルを支えたアーティストたちは、創造力を全力で発揮しました。赤く染まる空と腐りゆくドラゴンが登場する『ELDEN RING』のケイリッド、『Horizon Forbidden West』の砂にまみれたラスベガスの神秘的な廃墟など、さまざまな光景に目を奪われました。とりわけ、サンタモニカスタジオのフォトリアリズムと神話を元にしたファンタジーの融合は、プレイヤーの想像力を大いにかきたてました。同タイトルの開発チームは、フィンブルの冬が迫る九界を、それぞれユニークなビジュアルで表現しており、「アングルボザ」が繰り出す色鮮やかな支援攻撃は、戦場を芸術作品に昇華しました。芸術表現を確立した才能あふれるチームに脱帽です。

ベストオーディオデザイン賞

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

斧を掌で受け止める衝撃。遠くから、しかしはっきりと聞こえる巨悪のうなり声。近くの集落から聞こえてくる話し声に入り混じる、機械化された群れが発する不規則な音。そして、音の発生源が見えなくても、聴いた瞬間にイメージが湧く音。そんな音に、ときには旅の途中で立ち止まって周囲の音に耳を傾けたくなることも……。どのタイトルも、優れたサウンドデザインによって戦闘のスリルが高まり、耳や音の合図だけで危険を察知できるほど、目だけでなく耳でも楽しめる素晴らしいオーディオデザインを楽しませてくれました。

ベストサウンドトラック賞

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

「クレイトス」と「アトレウス」がさらに強い父子の絆を深める『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』では、ベアー・マクリアリー氏の壮大な音楽があらゆる場面で迫力や繊細な雰囲気を演出しています。激しいアクションシーンから、キャラクターの心情を表現するシーンまで、楽曲はゲームの心臓のように鼓動していました。ファンは『ELDEN RING』、『The Last of Us Part I』、『Horizon Forbidden West』のサウンドにも耳を傾け、心から応援しています。

ベストアクセシビリティ賞

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

サンタモニカスタジオは、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』という傑作を生み出しただけでなく、70以上のアクセシビリティ機能によるカスタマイズによって、秀でたアクセシビリティとインクルーシブデザインを実現しています。チームがアクセシビリティに力を入れたことで、九界は誰もが探検できる場所になりました！

ベストDualSense™ ワイヤレスコントローラー賞

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

PS5のDualSense™ ワイヤレスコントローラーは、2022年も引き続きゲーム体験にさらなる没入感を与えてきました。アダプティブトリガーは、『Horizon Forbidden West』の弓の張りや、『Call of Duty®: Modern Warfare® II』の武器ごとに異なる感触を手に伝えてくれます。『Stray』では、ハプティックフィードバックとコントローラーのスピーカーにより、爪とぎの細かい感触や鳴き声をリアルに感じられました。これらを抑えて、この部門の頂点に立ったのが『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』です。ストーリーのあらゆる面でコントローラーの機能が見事に活用されていました。斧や拳の一振りによる感覚が戦闘の臨場感をさらに高め、荒れた地面をソリで滑るときの細かい揺れによって、ゲームの世界を今まさに探索している感覚を表現していました。

ベストマルチプレイヤー賞

『Call of Duty®: Modern Warfare® II』

2022年は、ボールで競い合うのが好きなプレイヤー、他の車を追い越すのが好きなプレイヤー、ヘッドショットを狙うのが好きなプレイヤーなど、皆さんにはフレンドや見知らぬ人とオンラインで競ったりチームを組んだりする機会がたくさんありました。Infinity Wardは、2019年の『Call of Duty®: Modern Warfare® 』で魅せた最高峰アクションに引き続き、『Call of Duty®: Modern Warfare® II』で再びFPSファンを驚愕させました。『Call of Duty®: Modern Warfare® II』では、水中戦やレッジハンギングなどにより、戦術の幅が広がっています。その結果、「Call of Duty®」シリーズの最高傑作に磨きがかかり、魅力的な武器アップグレードの数々や、カラフルな「クラウンレースウェイ」をはじめとした独創的な新マップが生まれました。マルチプレイヤーのデザインは、Infinity Wardは独自の目線で緻密に生み出されています。

ベストライブサービスゲーム賞

『Call of Duty®: Warzone™ 2.0』

新たな島「アル・マズラ」で繰り広げられるノンストップアクションで注目の的となった『Call of Duty®: Warzone™ 2.0』が、圧倒的な得票数でプラチナトロフィーを獲得。新たなバトルロイヤルでは、採石場、港、墓地、その他のユニークなフィールドで戦利品を奪い、銃撃で敵を仕留めることができます。また、『Call of Duty®: Warzone™ 2.0』では、三人称視点モードのプレイリストが新たに追加され、アーマーを装備した兵士たちが新たな視点で戦いが楽しめるようになっており、殻を破って成功を収めました。Activisionと才能豊かな「Call of Duty®」シリーズ開発チームが、戦争は変化を続けるものであることを体現したことに賛辞を贈りたいと思います。

ベストスポーツゲーム賞

今年のベストスポーツゲーム賞は、陸上競技が覇権を争い、四輪が上位でフィニッシュする結果となりました。『グランツーリスモ7』がプラチナ、『EA SPORTS™ F1® 22』がブロンズを獲得。ピッチ上での見事な足さばきがコートサイドでの派手な動きを上回り『FIFA 23』がゴールド、『NBA2K23』がシルバーを獲得する結果となりました。最終的な順位はともかく、2022年はスポーツファンの活躍が目立つ一年となりました。

『グランツーリスモ７』

ベストインディーズゲーム・オブ・ザ・イヤー

『Stray』

2022年はインディーズゲームにとって素晴らしい年になりました。武術の達人になったり、かわいらしい愉快な崇拝者の群れを指揮したり、不吉なカードをめくったり……。しかしこれらも今年に登場したユニークな体験の一部に過ぎません。そのなかでも、建物が密集する崩壊した大都市を四足歩行の動物になって巡る体験は、多くの人の心を揺さぶりました。猫の冒険（とイタズラ）、謎解き、そして引き込まれるSFストーリーと世界観が完璧に調和した『Stray』が、この部門の最優秀賞に選ばれました。

ベストリメイク・リマスター賞

『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』

「ネイサン・ドレイク」主演の壮大な冒険と、「クロエ・フレイザー」主演の手に汗握る脱出劇の2本立てに、異論を挟む余地はないでしょう。シリーズを初めてプレイしたプレイヤーも、世界を駆け巡る危険に満ちた冒険をすでに経験したことのあるプレイヤーも、もう一度遊びたくなるゲームとして『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』が最優秀賞を獲得しました。

PlayStation®4ゲーム・オブ・ザ・イヤー

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

この一年のPS4で多くのユーザーの心に残った体験は、壮大な冒険でした。好評を博したゲームの続編であり、新たなファンも獲得した、危険、探索、個性的なキャラクター、そして奥深いストーリーに満ちた魅力的な場所が登場するゲームがプレイヤーの投票により最優秀賞に選ばれました。九界、リムグレイブ、禁じられし西部、そしてウォールシティ99。どの場所もたまらなく魅力的で、ついつい時間を忘れてしまいます。

PlayStation®5ゲーム・オブ・ザ・イヤー

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』

カリスマ性のあるキャストによる魅力的な世界観と、奥深いゲーム性を備えた三人称視点のアクションRPGは、2022年のPS5ユーザーのツボにはまったに違いありません。この部門の上位3位はすべて、引き込まれるストーリーや秘密に満ちた世界を舞台にした三人称視点アドベンチャーです。『Stray』のSFファンタジーは、コンパクトなパッケージでありながら、一度プレイしたら心に残り続けることでしょう。

2023年以降注目ゲーム賞

『ホグワーツ・レガシー』

どのタイトルに投票するか悩んだのは、あなただけではありません。投票期間中、上位3タイトルの順位が激しく入れ替わる緊迫した戦いとなりました。最終的には、魔法の杖がチェーンソーと爪を下しました――『ホグワーツ・レガシー』が『バイオハザード RE:4』を抑えて1位となり、『Marvel’s Wolverine（仮）』が数千票差で後塵を拝すという結果に。2023年は、熱いゲームの年になりそうです。来年のゲーム・オブ・ザ・イヤーの投票では、『ホグワーツ・レガシー』と『バイオハザード RE:4』の順位がどうなるか楽しみですね。