※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
サンタモニカスタジオでは、“ファンの皆さんのファンである”ことが、私たちの大事な合言葉のひとつです。トレーラーや物語の解説動画への反響や、コスプレなど……。私たちの作品を楽しんでくれる皆さんがいてくれることが、私たちの原動力となるのです。
コスプレイヤーの皆さんは、私たちのコミュニティーの重要な一部であり、2005年にシリーズ一作目を発売した頃からともに歩んでくれました。私たちは、コスプレイヤーの皆さんがひとりのキャラクターを作り上げるのに、どれだけの時間、愛、そして情熱をかけてくれているのかを知っています。「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズのキャラクターたちは、特に多くの素材、レイヤー、そして重要なディテールを備えています。私たちがコスプレイヤーの皆さんから学んだことのひとつは、どんなコスプレイヤーでも最初のスタートは、”コスプレしようとしているキャラクターの良い資料を探すことだ”、ということです!
そこで今回は、最新作『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』での「クレイトス」と「アトレウス」の公式コスプレガイド(英語)を皆さんにお届けしたいと思います!
また、サンタモニカスタジオのアートディレクターRaf Grassettiに『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』でのクレイトスとアトレウスの衣装デザインについてインタビューを行ないましたので、ぜひお読みください。
クレイトスとアトレウスの公式コスプレガイド
何年にもわたってクレイトスとアトレウスのコスプレに挑戦してきた「ゴッド・オブ・ウォー」コスプレイヤーの皆さんへの感謝を示して、『ゴッド・オブ・ウォー』でご紹介したものよりもさらに詳しい情報が詰まっている、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』向けガイドを用意しました。
サンタモニカスタジオの素晴らしいキャラクターアーティストやライターたち、さらには『B is for Boy』のアーティストRomina Tempest氏と協力して、コスプレに必要な詳細資料だけでなく、キャラクターの目を透してデザインを見ることで「ゴッド・オブ・ウォー」の世界をもっと楽しみたくなるようなガイドを作り上げました。
コミュニティーコスプレパートナー
写真クレジット:Carlos Adama Photography
視覚的な資料も重要なカギではありますが、今回はコミュニティーコスプレイヤーのふたりによる素晴らしいコスプレもご紹介し、自らコスプレを作る上での手法やヒントも提供したいと考えました!
写真クレジット:Laughing Orc Photography
Opal Ink Cosplay(アトレウス)とJonny Mathers – Baldsasquatch(クレイトス)とパートナーシップを組むことができて、とてもワクワクしています。おふたりとも2018年には素晴らしいクレイトスとアトレウスのコスプレを披露してくれました。
公式コスプレガイドと合わせて、彼らはコスプレイヤーの皆さんが参考にできるような豊富な資料をまとめあげてくれました。もちろん、制作プロセスでの重要なステップを記録した動画を、彼ら独自のチャンネルでも公開してくれます。
アートディレクターRaf Grassettiへのインタビュー
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』のトレーラーなどでご覧いただいたクレイトスとアトレウスの新らしいデザインは、サンタモニカスタジオの素晴らしいキャラクター・コンセプトアーティストが何ヶ月もの試行錯誤した末の賜物です。特にアトレウスは前作の発売から数年経ったこともあり、私たちにとってはチャレンジでもありチャンスでもありました。
今回は、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』でフィンブルの冬に備えたヒーローたちの衣装について、アートディレクターのRaf Grassettiに制作を通して下してきた重要な決断を踏まえてお話していただきました。
Grace Orlady:まずは、『ゴッド・オブ・ウォーラグナロク』開発初期から始めましょう。前作から今作の間でストーリー的に少し時間が経過すると知ったとき、クレイトスとアトレウスの見た目に関することで、何が最初に頭に浮かびましたか?
Raf Grassetti:クレイトスとアトレウス経験してきたことを想像しながら、衣装をデザインし直すのは、とても素晴らしい体験でした。「フルドラ兄弟」の助けを借りず、ふたりだけで訓練していたことは知っていたので、親子が自分達で鎧を作っていたことを考慮しながら、よりシンプルかつ象徴的な衣装に戻ることにしました。
このコンセプトアートからは、縫い方、素材の選択、そして極限の気候環境でのサバイバルを考慮している点が見て取れます。
Rafael Grassettiによるクレイトスのコンセプトアート
『ゴッド・オブ・ウォーラグナロク』では、フィンブルの冬が到来しています。クレイトスとアトレウスの住むミズガルズは、雪と氷に覆われているように見えます。これはデザインするうえでどのように影響しましたか?
『ゴッド・オブ・ウォー』から『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の始まりまでの過程をデザインするために、多くの要素を取り込みました。冷たい気候は間違いなく重要な要素で、例えば、アトレウスが寒さから身を守るために裏返しになった毛皮を着ていることや、クレイトスも熊の毛皮を使っていることがわかります。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』コスプレガイド – 5ページ
『ゴッド・オブ・ウォー』では、主人公がクレイトスだとすぐにわかるような特徴的な要素を残しつつも、新たな環境に合うように、チームはクレイトスの見た目を大幅に変更しました。プレイヤーの記憶のなかに、北欧神話時代のクレイトスのデザインがしっかりと刻まれた今、『ゴッド・オブ・ウォーラグナロク』でクレイトスの見た目を新しくするのに、どのような考えや困難がありましたか?
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』は続編なので、クレイトスを完全に変えることはしたくありませんでした。その代わりに行なった多くの決断は、新しい環境を見た目に反映するためのものでした。右の肩当てはそのままにすることで、続編でも象徴的なタトゥーが見えるようにしました。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』のクレイトスは『ゴッド・オブ・ウォー』のクレイトスに似ていますが、PlayStation®5向けに品質を向上するべく、3Dモデルは完全に刷新され、細部のマッピングや衣装はゼロから作られました。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』コスプレガイド – 4ページ
物語を視覚的に表現する点について、クレイトスというキャラクターのどの要素がデザイン面で一番重要でしたか?そしてどのようにその要素をデザインに取り込みましたか?
クレイトスは多くの経験を積んでいて、デザインはつねにそれを反映しています。クレイトスは見た目よりも機能を重要視するので、クレイトスのデザインで行なわれた決断の大部分が、実用目的のものでした。戦いでの便利さに基づいた部分もいくつかあります。例えば、金属片の入った肩当ては利き腕を守るためのもので、篭手は必要に応じて身を守るためにも使えます。
また、スパルタの赤いスカートの素材など、クレイトスの過去についても考慮しました。これは彼の出身を表すものです。すべてのデザイン要素は、クレイトスを真実味のあるキャラクターとするために、意図的に選択したものです。
『ゴッド・オブ・ウォーラグナロク』のクレイトスのデザインのなかで、プレイヤーの皆さんに気づいてもらいたい部分、または特に誇りに思う部分はありますか?
『ゴッド・オブ・ウォー』の終わりで、クレイトスは包帯をほどき、ヨトゥンヘイムの空へと流し、自分の傷跡をアトレウスに明かします。これは非常に印象深い瞬間だったと思います。その思い出として、クレイトスが家にとっておいた包帯の一部を新たな装備に追加しました。クレイトスの右の篭手には、鎧をまとめるために使われている包帯が見て取れます。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』コスプレガイド – 15ページ
クレイトスについては十分に語ったと思うので、次はアトレウスについてです! アトレウスは『ゴッド・オブ・ウォー』の時点から数年が経過し、急成長しました。成長したアトレウスについて、最初のデザインの描き起こしがどのようなものだったか、教えていただけますか?
アトレウスをデザインするのはいつだってとても楽しいことでした。ライターと協力してアトレウスの成長を表現するにあたり、アーティストとして試行錯誤し、その選択を見た目に反映できる余地がたくさんありました。
アトレウスは訓練により、クレイトス以上に変化しました。そのため、身を守るためにより良い装備が必要となりました。アトレウスには、クレイトス以上に視覚的な興味深さや見た目をクールにするだけのためにデザイン要素で遊ぶ余地がありました。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』コスプレガイド – 31ページ
アトレウスの新デザインを作り出すうえで、何か困難はありましたか?
クレイトスのデザインがとても象徴的なため、隣にアトレウスが並んで立ったとき、アトレウスの方も目立たせるために、ユニークな要素を盛り込む必要がありました。これはなかなかに大変な仕事でした。最終的に、『ゴッド・オブ・ウォー』のアトレウスのデザインで特別感があった要素を抽出し、それらをもとに新しいデザインを作り上げました。
アトレウスのコスプレガイドは最終的にどう決定したのですか?
両親を象徴する部分はそのままにしておく必要があることはわかっていました。特に、母「フェイ」を表す黄色いスカーフと、クレイトスのギリシャの服装から取った赤いスカートです。
また、子供時代の服装で一番記憶に残る要素であった胸のX字もそのままにしたいと考えました。これをベースに、たくさんのバリエーションを試しました。
リードキャラクターコンセプトアーティストのDela Longfishがアトレウスの素晴らしいデザインを考えてくれました。最終版は、完璧なバージョンを見つけるために試行錯誤するなかで進化したものです。
Dela Longfishによるアトレウスのコンセプトアート
物語を視覚的に表現する点について、アトレウスというキャラクターのどの要素がデザイン上で一番重要ですか?
アトレウスは十代であるため、服装は自己表現の手段にしたいと考えました。自分の服をたくさん作っていますしね。私たちにとって重要なのは、キャラクターデザインが生活している時代を反映していることです。そのため、使用している素材、縫い方、そして衣装の色には説得力が必要です。とはいえ、過剰なほどの制限というわけではありません。
リアリズムと、「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズのキャラクターを象徴的にする面白いデザインのバランスを見つけるのが大事なのです。
前作のアトレウスには、いくつか差し色がありました。『ゴッド・オブ・ウォーラグナロク』では、アトレウスはより明るい色、黄色、赤、そして特に青に傾倒しているように見えます。なぜこのように色付けしたのですか?
アトレウスは人生において自分自身を知ろうとしている時期にいます。色の選択はこのテーマに沿うものです。巨人を表す黄色は非常に強く、『ゴッド・オブ・ウォー』でもアトレウスの生い立ちをほのめかすために使っている色です。
父親の影響は、腰回りの布の赤、矢のアグレッシブな赤、そして弓の赤に示されています。『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』で、この色がアトレウスの今後にどう関わるのかがわかるかと思います。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』コスプレガイド – 36ページ
『ゴッド・オブ・ウォーラグナロク』のアトレウスのデザインのなかで、プレイヤーの皆さんに気づいてもらいたい部分、または特に誇りに思う部分はありますか?
アトレウスは、周囲の環境や人々による影響をふんだんに受けています。ほとんどの人が気づかないであろう非常に興味深いディテールとして、鎧のデザインに表れたクレイトスのタトゥーの要素があります。
左腕/肩に、衣服を通して見えるクレイトスのタトゥーの一部が見えます。親子ですね。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』コスプレガイド – 34ページ
「ゴッド・オブ・ウォー」コスプレイヤーコミュニティーにメッセージはありますか?
コスプレイヤーの皆さんがキャラクターの素晴らしい再現をしてくれるのを見たときが、アーティストとして最もやりがいを感じる瞬間のひとつです。真実味のあるキャラクターをファンの皆さんにお届けするために、全身全霊をかけてこの仕事をしています。皆さんがこのコスプレをしようと決断するほどに親しみを感じてくれているのは、とても嬉しいことです。
この複雑なキャラクターたちを作り上げるために、コスプレイヤーの皆さんが多くの時間を注ぐ必要があることは理解しています。なので、皆さんひとりひとりに感謝しています。
「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズのキャラクターのコスプレをしようと決意したら、ソーシャルメディアでサンタモニカスタジオのタグ付けをするか、ハッシュタグ #GodofWarRagnarok をぜひつけてください! 皆さんの作品を拝見できるのを楽しみにしています!
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ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®5 / PlayStation®4
・ジャンル:アクション
・発売日:2022年11月9日(水)予定
・価格:PS5/PS4 ダウンロード版 販売価格 デジタルデラックスエディション 9,790円(税込)
PS5 パッケージ版 希望小売価格 スタンダードエディション 8,690円 (税込)
ダウンロード版 販売価格 スタンダードエディション 8,690円 (税込)
PS4 パッケージ版 希望小売価格 スタンダードエディション 7,590円 (税込)
ダウンロード版 販売価格 スタンダードエディション 7,590円 (税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:Z(18才以上のみ対象)
©2022 Sony Interactive Entertainment LLC. God of War is a registered trademark of Sony Interactive Entertainment LLC and related companies in the U.S. and other countries.
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