PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『Asterigos: Curse of the Stars』は、台湾のAcme GameStudioが開発したアクションRPG。呪われた都市国家アフェスを舞台に、若き女性戦士ヒルダの戦いが描かれる。複数の武器種を使い分け、自分だけの戦闘スタイルを構築できるアクションシステムが特徴だ。
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CHECK POINT ①
古代ローマと古代ギリシャがテーマの荘厳な世界観
本作の舞台は、魔法と驚異に満ちた都市国家アフェス。この国はある出来事をきっかけに呪いが降りかかり、人々は獣の姿になり、魔力を秘めた鉱石を摂取しないと激痛に苦しむ体に変異してしまっている。主人公のヒルダはアフェスの外の国からやってきた戦士。先行して調査に訪れたまま消息を絶った、父と仲間たちの「北風部隊」の行方を追う中で、アフェスの呪いの謎に迫っていくこととなる。
アフェスの世界観は古代ローマと古代ギリシャのデザインからインスピレーションを得たとされ、神話の世界を思わせる荘厳なロケーションが数多くある。巨大な石像が建ち並び、豪華な装飾が施された神殿。高い技術力を感じさせる兵器工場。あるいは荒くれ者や貧民が身を寄せる寂れた街から、迷宮のような地下水路まで……。美しくも危険なファンタジー世界を冒険することができる。
敵の群れと危険なギミックを抜けショートカットを解放する、探索しがいのあるマップ
ヒルダは「庇護の砦」を拠点として、メインクエストの目的地となる各エリアを攻略していく。エリアのボスがいる最深部までの道中には、敵の群れが待ち受けているのはもちろん、撃退手段のない巨大ハーピーが鋭い羽根を飛ばしてきたり、魔力バリスタが狙撃してきたりと、危険なマップギミックも多数。ヒルダが力尽きた場合は、直前に休息したチェックポイントに戻され、所持している「星屑」(アフェスにおける通貨)の1割を失うため、探索はつねにスリリングだ。
マップは立体的で分岐も多い構造。閉ざされていた扉が反対側から開けられ、遠回りしなければならなかったルートのショートカットを解放できるようになるなど、探索しがいのあるマップだ。各エリアに点在するチェックポイントに瞬間移動するファストトラベル機能があるが、利用できるようになるのは物語中盤以降。それまでは、サブクエストやアイテム収集のために徒歩で移動しなければならないため、効率的な探索にはショートカットの解放が重要だ。また、最初は複雑に見えた道のりが、やがて自分の庭のように歩き回れるようになる感覚も楽しく、探索そのものがとても面白い。
CHECK POINT ②
6種の武器から自分の好きな組み合わせで戦うバトルシステム
武器は「剣と盾」「短剣」「大槌」「槍」「杖」「腕輪」の6種類があり、それぞれ特徴的なモーションと固有の技を持っている。ヒルダはこのうち好きな2種類を選んで装備し、戦いに臨むことができる。
剣と盾は、ふたつでワンセットの武器。扱いやすい長剣の攻撃に加え、技として盾を掲げてほとんどの直接ダメージを防ぐことができる。ヒルダが敵からダメージを受けないようにするための基本はドッジ(ローリング回避)だが、盾のガードもできるこの武器種は、アクションが苦手なプレイヤーでも戦いやすいはずだ。
短剣は、2本持ちで素早く手数の多い攻撃が特徴。技のスライディングドッジは通常のドッジよりも無敵時間が長く、また遠くまで移動できる。スピードで敵を翻弄するような、軽快な戦闘スタイルだ。
大槌はモーションが大きく隙ができるが、威力の高い一撃を放つことができる。技のチャージ攻撃なら敵のガードに弾かれることなく、ガードを崩すパワフルな攻撃が可能だ。
槍はリーチの長さを活かした攻撃に加え、技のパリィで一時的な防御効果も得られる。パリィで防いだ直後の反撃は威力が高く、攻防一体のスタイルで戦える武器だ。
杖は魔法の弾を放つ遠距離攻撃武器。敵の間合いの外から一方的に攻撃できることが強みだ。技のチャージレイは、さらに射程が長くなり、精密かつ高威力の魔弾で狙撃できる。
腕輪は、ややトリッキーな魔法武器。魔力を宿した拳で近接戦闘を繰り広げるほか、技の魔法の地雷を設置して、敵が踏むと爆発してダメージを与えられる。
こうした中でプレイ時に愛用していたのは、槍と杖の組み合わせだ。遠距離攻撃ができる杖はまず装備するとして、その相棒にどれを使うか考えた。当初はガードができて安定感のある剣と盾を選んでいたが、「パリィで防御できて反撃につなげられる槍のほうが強いのでは?」と変更。パリィのタイミングを間違えるとダメージを受けるリスクはあるものの、「これ以上の組み合わせはない!」と思えるほど使いやすく感じた。
しかし、ほかの組み合わせを試してみると、新たな発見があって面白い。あえて杖を外して近接戦闘に特化させたり、短剣のスライディングドッジで素早く回避してから大槌のチャージ攻撃を叩き込んでみたり、腕輪の地雷で次々と爆発させたり。どの組み合わせも使い込むほどに強みが見えてくるから、自分なりの戦闘スタイルを研究・構築することがどんどん楽しくなっていった。
スリルたっぷりのボス戦にアツくなる!
本作の戦闘は、死にゲーというほどシビアではないが、難易度は高めだ。攻撃一辺倒の力押しでは被ダメージがかさみ、所持できる回復アイテムの数に限りがあるから、やがてジリ貧になる。そのため敵の動きを観察し、反撃を受けないタイミングで攻撃を差し込む立ち回りが必要になる。そして、この立ち回りがとくに重要なのがボスとの戦闘だ。
ボスは体力と攻撃力が高く、特殊攻撃は一発でヒルダの体力のほとんどを削ってしまう。特殊攻撃を繰り出す予兆は? 回避するタイミングと方向は? 回避したあとで何発攻撃できるか? などなど、集中力を研ぎ澄ませてアクションに没頭できる時間が最高に心地良い!
CHECK POINT ③
自分のスタイルをさらに強調できる育成システム
ヒルダの戦闘力を強化する方法はいくつかある。敵を倒して経験値が一定まで貯まるとレベルアップし、ステータスが微増。同時に「属性ポイント」と「タレントポイント」を取得し、任意の能力を強化することができる。また、武器をアップグレードすることも強化の一環だ。
属性ポイントとタレントポイントの使い方は、プレイヤーの育成方針しだい。属性ポイントは、攻撃力を伸ばして敵を倒しやすくする、体力を伸ばして生存率を上げる、スキルの威力やAP(スキル発動のためのリソース)回復量を上げる、というステータスに任意で割り振る。どれかひとつを重点的に振るもよし、弱点がないようにバランスよく振るもよし。プレイヤーの性格が表れるところだ。
タレントポイントは強化ツリーで使用し、スキルやパークを習得できる。ツリーは6種類の武器に対応しており、武器のアクションが強化されたり、強力なスキルが使えるようになったりする。限りあるポイントをどう使っていくかはとても悩ましく、プレイヤーごとに全く違うスタイルのヒルダが生まれているはずだ。
今回のプレイでは、槍の使い手として強化していき、パリィや強力なスキルを駆使した戦闘スタイルを堪能できた。そのぶん、ほかの武器に関する強化は遅れてしまったが、それはメインクエストクリア後のお楽しみにしたい。
どれかひとつに特化したスタイルも、バランス型に育成したスタイルも、冒険の中で作り上げられた自分だけの戦闘スタイル。本作のアクションと育成システムは、自分が冒険に入り込むRPGとしての醍醐味を楽しめるものになっている。
『Asterigos: Curse of the Stars』プレイ動画
Asterigos: Curse of the Stars
・発売元:TINYBUILD LLC
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:アクション、アドベンチャー、RPG
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 通常版 5,280円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 6,820円(税込)
・プレイ人数:1人
・レーティング:IARC 7+(7才以上対象)
※IARC(the International Age Rating Coalition)は、世界のゲーム評価機関により管理される国際年齢評価連合です。
※ダウンロード専用タイトル
『Asterigos: Curse of the Stars』公式サイトはこちら(海外サイト)
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Asterigos © 2021 Acme Gamestudio, Ltd.
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