本日9月15日(木)、PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』(以下『ドラゴンクエストX オフライン』)が、ついに発売!
『ドラゴンクエストX オフライン』は、オンライン専用RPG『ドラゴンクエストX オンライン』から、ひとりでじっくり遊べるようグラフィックやゲームバランスを一新したタイトル。キャラクターボイスつきで、臨場感あふれるプレイを楽しむことができる。メインストーリーはオンライン版をベースにしつつも、ビジュアル、システムなどが一新され、オフラインで遊んだ時にもっとも面白くなるようイチから再構築されている。
ゲームの基本については、以下の記事でまとめているのでチェックしてほしい。
特集第3回では、これぞ「ドラゴンクエスト」ナンバリングタイトル! という遊びごたえ、注目ポイントについてレポートしていこう。
シリーズの伝統を継承した、オフラインならではの遊びごたえ
オフライン版をプレイして、まず驚かされるのがビジュアルだろう。ドット絵を思わせるグラフィック、頭身を下げてデフォルメ化されたキャラクターからは昔ながらの温かみが感じられ、「ドラゴンクエスト」の世界に来た!、という実感を強く抱かせてくれる。
5種族が暮らす大陸をめぐる、壮大なスケールの物語
ほのぼのしたビジュアルとは裏腹に、ストーリーは序盤からシリアスな展開を迎える。主人公が兄弟姉妹(いずれかひとりを選択可能)と暮らす「エテーネの村」は、平和で穏やかな集落。だがある時、村の巫女・アバが「大いなる災厄により、村はまもなく滅びる」という恐ろしいお告げを村民に伝え、その言葉どおりに村は冥王ネルゲルによって滅ぼされてしまう。
主人公も、滅びの運命に抗うことができなかった村民のひとり。だが、不思議なチカラに導かれ、異種族として転生することになる。……と、ここまでがプロローグにあたるシナリオ。主人公は、ここで新たな種族と職業を選び、冒険へと旅立つことになる。
この種族選びに、頭を悩ませる人も多いはず。この世界にはオーガ、プクリポ、エルフ、ウェディ、ドワーフの5種族が存在し、それぞれ見た目も大きく異なるうえ、選んだ種族によって序盤のストーリーも変化する。しかも、一度選んだ種族は変えられないため、どれにすればいいか迷ってしまうだろう。
直前でセーブしておき、全種族でひととおり遊んでから決めてもいいが、ステータスには差がないので思い切って好みで選んでも問題ない。ここで選んだ種族とはその後長い付き合いになる。自分の分身にふさわしいルックス、愛着が湧きそうな種族を選ぶのがおすすめだ。
序盤のストーリーをクリアすると、大陸間を鉄道で自由に移動できるようになる。ここからが冒険の本番! クエストを受けたり、転職したり、カジノで遊んだりとできることが一気に増え、自由度の高いワクワクするような旅を楽しめる。
しかも5種族が暮らす大陸は、どこもまったく雰囲気が異なる。おとぎ話のようにメルヘンチックな町並み、青い海が広がるリゾート地のような島々、荒涼とした岩場が広がる大地など、行く先々で違う景色を眺めるのも冒険の醍醐味だ。もちろん、そこで暮らす種族もそれぞれ気質や口調が違うため、何気ないおしゃべりに耳を傾けるだけで旅情がさらに湧いてくる。
主人公は、そんな各大陸でさまざまな問題を解決し、キーエンブレムを集めていく。その際に繰り広げられるストーリーも、コメディからちょっと切ない物語などバラエティに富んでいる。この濃密なストーリーこそ、「ドラゴンクエスト」らしさのひとつと言えるだろう。オフラインならシナリオをじっくり進められるうえ、ボイスもついたことで臨場感もさらに高まっている。すでにオンライン版をプレイした人でも、ストーリー重視派はオフライン版で新たな感動を得られるはずだ。
シンプルながらもアツい! ターン制コマンドバトルと育成システム
バトルシステムはオンライン版から一新され、「ドラゴンクエスト」シリーズ伝統のターン制コマンドバトルになっている。「こうげき」「じゅもん」「とくぎ」などの行動を起こせるほか、テンションが溜まれば必殺技も発動! シンプルでテンポよく進むバトルを楽しめる。
バトルで経験値を溜めてレベルアップすると、スキルポイントも加算される。ポイントを「スキルパネル」に割り振るとパネルが開放され、新たなスキル効果を得たり、呪文や特技などを覚えたりできる。このシステムも、シンプルながらなかなかアツい。
レベルアップするたびにコツコツとパネルを開放し、次のバトルでその効果を試す。これだけでも楽しいのだが、悩ましいのは武器種の数だけスキルパネルがあること。片手剣のパネル、オノのパネル、盾のパネルとそれぞれ別に用意されており、複数のパネルを少しずつ開放するか、ひとつのパネルをひたすら開放していくか、育成方針はプレイヤーに任されている。個人的にはひとつのパネルをすべて開放してから次に進みたいタイプなので、「早く全パネルを開放したい」という気持ちが原動力になり、バトルに没頭してしまった。作業的になりがちなバトルに楽しく臨める仕掛けとしても機能している。
次々に発注されるクエストに熱中!
武器や防具の強化、モンスターと戦う「魔法の迷宮」など、やり込み要素もボリューム満点。中でも、夢中になってしまうのがクエストだ。冒険を進めていくと、各地でクエストが発注される。クリアすると「冒険の酒場」などの施設が使えるようになるクエスト、職業別の装備がもらえるクエスト、レアなアイテムがもらえるクエストなどバリエーションも豊富。受けるも受けないも自分次第だが、やはり困っている人に相談を持ち掛けられれば受注せずにいられない。依頼者の願いを叶えるために、メインストーリーそっちのけで各大陸を駆け回っていると、行く先々でまたクエストが発生することも。となれば、またあちこち走り回ることになり、やめるタイミングが見つからない。
このように、プレイヤーひとりひとりが「早く先のストーリーを見たい」「スキルパネルをどんどん開放して、各武器種を極めたい」「クエストをひとつずつクリアしていきたい」など、それぞれ異なるモチベーションでプレイできるのも本作の魅力だ。しかも、それを自分のペースで進められるのがオフライン版の醍醐味と言えるだろう。
オンラインのテイストも取り入れた、遊び心あふれるシステムの数々
『ドラゴンクエストX オフライン』は、当然ながら最初から最後までオフラインで楽しめる。とはいえ、オンライン版が先行してリリースされているため、どことなくオンラインの雰囲気が漂っているのも面白い。前回の記事で白石琢磨プロデューサーが語っていたように、カジノの演出や「旅人バザー」はその好例。ゲーム開始時や種族選択時に細部までこだわってキャラメイクできるのも、オンラインゲームのアバターを作っているようで楽しい。人間ではなく、自分が選んだ種族に転生して冒険するというのも、これまでのシリーズにはない趣向で新鮮だ。
他にも、「冒険者の酒場」で自分のキャラクターを登録して、他のプレイヤーの世界に自分のキャラを登場させたり、フレンドのキャラクターを自分のゲーム内に登場させたりすることもできる。とはいえ、これはあくまでも疑似的なもの。実際にフレンドと冒険するわけではなく、NPCとして登場するにすぎない。それでも、他のプレイヤーとゆるやかにつながっているような感覚だけは味わえる。
オフライン版は、「ドラゴンクエスト」ナンバリングタイトルの流れを継承するスタンドアローン型RPGだが、こうした疑似オンライン要素が含まれていることで、今までにない新しさも感じられる。ほのかに感じられるオンラインの雰囲気が気に入ったら、実際にオンライン版をプレイすることもできる。しかも連動機能によって、レベル70から始められるのもありがたい。伝統的な「ドラゴンクエスト」シリーズの新作として、オンライン版の入り口として、幅広い楽しみ方ができるタイトルだと言えるだろう。
これまでオンライン版を敬遠していた人も、ぜひこの機会にオフライン版から『ドラゴンクエストX』の世界に足を踏み入れてほしい。
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ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン
・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:RPG
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 8,580円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 デラックス版 12,980円(税込)
ダウンロード版 販売価格 通常版 8,580円(税込)
ダウンロード版 販売価格 デラックス版 12,980円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』をPS Storeで購入する
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※画面はすべてPlayStation®5版のものです。
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