PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『Stray』は、家族からはぐれた猫になって、荒廃したサイバーシティからの脱出を目指すアクションアドベンチャー。元の世界に帰るため、相棒のドローンとともにこの地をめぐる謎を解き明かそう。
『Stray』は、「PlayStation®Plus エクストラ」「PlayStation Plus プレミアム」加入者向けサービス「ゲームカタログ」の対象作品。そのため両プランの加入期間中は、本作を追加料金なしで好きなだけプレイできる。PlayStation Plusの詳細はこちらをチェックしよう。
高所や狭い隙間を自由に駆け巡り、謎を解く! 猫の特性を活かしたアクションアドベンチャー
物語の舞台は、廃墟と化したサイバーシティ。プレイヤーは迷える猫となり、三人称視点でネオン街や寂れた裏路地をさまよい歩くことになる。小柄で機敏な猫ならではのアクションを駆使し、敵から逃れたり、仕掛けを作動させたりしながら世界の謎に迫っていこう。相棒となるドローンとの出会い、ロボット住民たちとの交流も待っている。
開発スタジオは、フランス南部を拠点とする少数精鋭のクリエイター集団「BlueTwelve Studio」。クリエイターよりも猫の数が多いチームが手掛けたとあって、まさに猫好きによる猫好きのためのゲームになっている。
CHECK POINT ①
家族とはぐれた迷い猫になり、サイバーシティからの脱出を目指そう!
ある日、いつものように家族と戯れていた1匹の猫。だが、ちょっとしたアクシデントにより、廃墟のような都市に迷い込んでしまう。プレイヤーは迷い猫になり、この世界から脱出するすべを探すことに。その過程で、相棒のドローンやサイバーシティのロボット住民たちを手助けし、世界をめぐる謎に迫っていく……というのがおおまかなストーリーだ。
このゲームの魅力は、何と言っても猫になれること! 金網の切れ目のような細い隙間をすり抜けたり、鉄骨やパイプの上をジャンプで飛び移ったりと、猫ならではのアクションを繰り広げることができる。操作はシンプルで、移動、ジャンプ、物を動かすの3つがメイン。ジャンプできる場所はガイドが表示されるため、×ボタンを押すだけでスムーズに移動できる。落下することはないので、アクションが苦手な人でも安心だ。×ボタンを押しっぱなしにすると連続でジャンプできるため、猫になったような感覚で次々に足場を跳び渡るしなやかなアクションを楽しめる。
とはいえ、冒険には危険がつきもの。猫が敵にやられてゲームオーバーになったり、ちょっとだけ痛々しい場面に遭遇したりすることも。「猫が少しでもつらい思いをするのは耐えられない……」という方は、注意してほしい。
フィールド上の仕掛けを使って先へ進もう
どんな狭い場所も通れる猫だが、時には足場が見当たらず、先に進めなくなることも。そんな時は、フィールド上のギミックを使って活路を見出そう。前足でレバーを押して機械の電源を入れる、缶を高所から落として下にあるガラスを割るなんて朝飯前。ドラム缶の中に入ってコロコロ転がし、目当ての場所まで運んで足場として活用するといった高度なアクションも披露できる。時には、床に積まれた本の山を崩したり、壁にかかった絵を落としたりという何気ない猫のいたずらが、謎解きにつながることもある。
とはいえ、難易度はそれほど高くない。使える仕掛けやアイテムは近くに配置されているため、「これをこう使えばいいのでは?」と容易にひらめくはずだ。PS5の機能「ゲームヘルプ」にも対応しているので、行き詰まったらヒントに頼るのもいいだろう。
冒険の途中では、サイバーシティに暮らすロボット住民たちとの出会いも待っている。この世界から脱出するには、彼らがなぜ外界から隔絶されているのか探る必要がある。住民たちの話を聞き、「ノートを探してほしい」「人間には入れない狭い隙間に入り込み、探索してきてほしい」といった要望に応えながら、ストーリーを進めていこう。
CHECK POINT ②
相棒は小型ドローン! 力を合わせて冒険を進めよう
物語の序盤で、猫は小型ドローン「B-12」と出会う。「B-12」は単体で飛行できる時間が限られているため、猫が背負って運ぶことに。その代わりというわけではないが、「B-12」がロボット住民の言葉を通訳したり、看板に書かれた文字を翻訳したり、拾ったアイテムを保管してくれたりと冒険をサポートしてくれる。暗い場所ではライトで照らしてくれるなど、小さいながらも頼れる相棒だ。
相棒「B-12」とともに敵を撃退!
猫が迷い込んだ世界には、敵も出現する。ダニのような姿をした敵「Zurks」がなかなか厄介。群れになって猫に襲い掛かってくるうえ、猫には攻撃手段がない。しかも、ひとたび体に張り付くと、〇ボタンを連打して振り払うまでひっついたままだ。一定時間内に振り払うことができなければ、ゲームオーバー。たくさんのZurksにたかられている猫を見るのは、やるせないやら申し訳ないやら……。
だが、中盤に差し掛かると「B-12」に攻撃機能が加わり、レーザーを照射して敵を倒せるようになる。もちろんこの武器も万能ではなく、使用中はゲージが溜まり、満タンになるとオーバーヒートしてしまう。それでも対抗手段があるだけで心強く、「B-12」のありがたさを強く感じる場面だ。
こうして一緒に冒険を進めていくと、いつしか猫と「B-12」の間に友情が芽生えたかのように感じられるのも不思議なところ。物言わぬ猫とドローンの奇妙な関係性も、見どころのひとつだ。
メモリーを集めて「B-12」の記憶を取り戻そう
「B-12」は科学者の元で働いていたようだが、記憶領域が壊れている。そのため、消えたメモリーの断片を拾い集めることも冒険の目的になっている。フィールド上にある「思い出す」と表示された箇所を調べると、「B-12」の記憶が少しずつ蘇る。メモリーはストーリー進行に応じて自動的に収集できるものもあれば、都市を隅々まで歩き回らないと見つからないものも。メモリーを100%にするには、じっくり遊び込む必要がある。
ほかにも、やり込み要素は用意されている。スラム街に落ちている楽譜をすべて集めるなど、何らかのミッションを達成するとバッジがもらえ、猫のバックパックに飾ることができる。アクセサリーのように可愛らしく見えるので、全部集めようと夢中になってプレイしてしまうはずだ。
CHECK POINT ③
リアルを極めた猫の描写! 愛くるしいしぐさに心癒される
……と、ここまでゲームシステムについて紹介してきたが、『Stray』最大の見どころは何と言ってもリアリティあふれる猫の描写! 路地を走る時のしなやかな体躯、居心地の良い場所を見つけて丸くなって眠るしぐさなど、本物の猫さながら。PS5でプレイしたところ、高所から飛び降りた時のボスッという猫の重みをDualSense™ ワイヤレスコントローラーから感じ取ることができ、感動すら覚えたほどだ。
ゲーム中には、こうしたリアルな挙動を存分に味わえるよう、さまざまな「猫しぐさ」が盛り込まれている。壁やソファで爪とぎをしたり、昼寝をしたり、前足でボールを転がしたり、ロボット住民の足にすりすりしたり。ゲームを進めるうえではまったく必要ない操作だが、あるとないとじゃ大違い! こうした猫の挙動を取り入れたことで、ゲームの満足度が大幅にアップしている。
〇ボタンを押せば、いつでも鳴き声を上げることも可能。敵を引き付けたり、ロボット住民を驚かしたりといったゲーム性に関わる使い方もできるが、ただ鳴きたい時に鳴いてOK。なぜなら猫だから!
「好奇心は猫を殺す」というが、好奇心にまかせていたずらもやりたい放題! テーブルなどに置かれたものをなぎ倒したり、パソコンのキーボードやピアノの上を歩いたり、麻雀卓に飛び乗って牌をめちゃくちゃにしたりと、いかにも猫らしい行動を取ることができる。紙袋を頭にかぶると、操作が反転してまともに歩けなくなる……なんてお遊びも。猫好きにとっては、こうした猫しぐさを満喫するためだけでも遊ぶ価値がある。
廃墟のような都市と猫の取り合わせも、実に絵になる。スクリーンショットや動画を撮るのが、これほど楽しいゲームもなかなかないだろう。ストーリーを追うだけなら6時間ほどでクリアできるコンパクトなゲームだが、「B-12」のメモリーやバッジを求めて歩いたり、絵になるスポットを探したりしながらあちこち散策していると、あっという間に時間が奪われていく。ストーリーも気になるところだが、猫になる楽しさ、猫の愛くるしさをのんびり味わうのがおすすめだ。
『Stray』プレイ動画
Stray
・発売元:Annapurna Interactive
・フォーマット:PlayStation 5 / PlayStation 4
・ジャンル:アドベンチャー
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 3,520円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
©2022 BlueTwelve Studio Ltd. Published by Annapurna Interactive under exclusive license. All rights reserved.
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