『Dead by Daylight』に新チャプター「貞子ライジング」が登場。貞子(『Dead by Daylight』では「怨霊」)と浅川陽一が霧の森へとやってきました。鈴木光司の小説『リング』、そしてその映画化作品をテーマにしたこのチャプターを実現するにあたって、貞子の制作を担当したデザインチームは、数多くのワクワクする課題に挑戦しました。
貞子に超能力が備わっていても、殺人鬼としては積極的なタイプではありません。ところが『Dead by Daylight』で殺人鬼の目的と言えば、生存者をダウンさせて担ぎ上げ、フックまで運ぶこと…。そこで、貞子というキャラクターの世界観を守りながらこういった動作をどのように実装するかというのは、避けては通れない課題でした。
貞子というキャラクターの制作にあたって、移動から行動パターンまであらゆる面に影響する超能力というのは欠かせない要素でしたが、それと同じくらい重要だったのは、精巧な呪いのビデオテープを再現することでした。差し迫る死につきまとう広がる不安感を抱かせるために、デザイナーたちは死に至るまでの7日間というカウントダウンの再現を試みました。唯一問題だったのは、7日間という期間が『Dead by Daylight』の儀式より長かったことです。
「制作当初から貞子の能力にテレビは含まれていましたが、ビデオテープに関して言うと、当初は生存者がアクションを介して受け取るのではなく、マップ上に出現するという仕様でした」と『Dead by Daylight』のゲームデザイナー陣が語ります。「どの生存者もテレビの電源を消すことができますが、その代わりに“呪い”が付与され、大抵はマップの反対側にあるビデオテープを取りに行かなければなりません。この仕組みはうまく機能していましたし、呪いのビデオテープというアイデアも気に入っていました。しかし、プレイ要素としてはイマイチでした。ビデオテープを取りに行かなければならないがためにマッチの流れが突如乱れ、その頻度も多すぎました。それに、象徴的な“7”という数字も反映できていませんでした」
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