発売日が2022年3月18日(金)に決定したPlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN(ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン)』。スクウェア・エニックスと｢仁王｣シリーズを手掛けるTeam NINJA(コーエーテクモゲームス)の共同開発による、｢FINAL FANTASY｣シリーズの新たな方向性を示す本格アクションRPGだ。

その世界観やゲームシステムの一部が楽しめる、PS5版の無料体験版第2弾が本日10月1日(金)より配信開始された。本記事では、新ステージやオンラインマルチプレイを体験したレビューをお届けしよう。

体験版第2弾では新ステージ｢光歪の水郷｣を追加し、最大3人のオンラインマルチプレイも可能に！

体験版第2弾では、6月に配信された第1弾のステージ｢カオス神殿｣に加えて、新たに｢光歪(こうわい)の水郷｣がプレイ可能に。また、最大3人で協力するオンラインマルチプレイができるようになった。

基本のバトルシステムは第1弾と同じだが、いくつかの調整が行なわれたほか、選択できるジョブが大幅に増加。新しい装備アイテムも追加され、ハクスラ要素やキャラクター育成がさらに楽しめるようになった。なお、ゲームシステムについては以前の記事で紹介しているので参考にしてほしい。

今回はPS Blogスタッフ3人で｢光歪の水郷｣のマルチプレイに挑戦。このうちふたりはアクションにそれなりの自信を持ち、ひとりはとても苦手という編成だが、｢サポートすれば問題なし！｣と難易度は下げず、難易度設定は｢ACTION｣で挑むことにした。

選べるジョブは14種類に！ 女性キャラクターのネオンも登場！

オンラインマルチプレイでは、ルームを作成したホストのプレイヤーが主人公のジャックを操作。残る2枠にはアッシュ、ジェド、そして新たに登場した女性キャラクターのネオンのいずれかを設定しておき、ほかのプレイヤーが参加したときに操作キャラクターが割り当てられる。

今回はキャラクターが強化された状態のセーブデータでプレイしたため、本体験版で選択できるジョブがすべて解放済み。剣士、大剣士、格闘士、魔術士、短剣士、槍士、戦士、ナイト、シーフ、モンク、白魔道士、黒魔道士、赤魔道士、竜騎士という14種類ものジョブを確認できた。セットしたふたつのジョブをリアルタイムで切り替えながら戦う戦略性のバリエーションはもちろん、各ジョブを強化する育成要素においても遊べるボリュームはかなり多そうだ。

天候を操るギミックで森のステージを攻略。ソウルバーストの効果もアイテムもマルチプレイでは全員共有可能！

新ステージ｢光歪の水郷｣は森が舞台。陰鬱とした｢カオス神殿｣に比べると、全体の印象はかなり明るい。マップの途中には行き止まりの場所があるが、ここでは天候を変えるギミックを操作する。雨を降らせれば巨木が成長して橋になったり、晴れにすれば滝の水量が減って奥に進めるようになったりと、天候の変化が進むべき道を作ってくれる。

高難度アクションゲームである本作は、道中の敵も決して甘くはないが、マルチプレイで協力すれば倒しやすい。シングルプレイでもアッシュやジェドがNPCで同行してターゲットの分散は起こるものの、プレイヤーが操作するマルチプレイはやはり強く、やや強引とも思える力押しでも敵を撃破できる。

本作のバトルシステムの中でも特徴的なのがソウルバースト。敵のブレイクゲージを削り切ると○ボタンでソウルバーストを繰り出せるようになり、HPが残っていてもとどめを刺すことができる。ソウルバーストで倒したキャラクターは、アビリティの発動に消費するMPが回復し、MP最大値もアップ。マルチプレイではこの効果を求めてソウルバーストの取り合いになるかと思いきや、メンバー全員に効果が共有されるため、取り合いや譲り合いは必要ない。

また、ハクスラ要素となるドロップアイテムや宝箱はメンバーそれぞれが入手できるため、こちらも我先にと回収しなくても大丈夫。体験版第1弾ではドロップアイテムの取得にタッチパッド入力が必要だったが、第2弾では接触するだけで自動入手できるように改善もされている。

マルチプレイでパーティメンバーのHPが尽きてダウンした場合、ほかのメンバーが手持ちのポーションを消費して救援することができる。あるいは、ダウンしたメンバー自身がフェニックスの尾を使って復活することも可能。ただし、生き残っているメンバーがポーションを使い切っていれば救援できず、｢フェニックスの尾｣はパーティ全員で3つを共有しているため限りがある。力押しでも勝てるとは言ったが得策ではなく、被ダメージを減らして安定した戦いができるかがポイントだ。また、マップ内のキューブ(チェックポイント)に触れるとポーションとフェニックスの尾が補充され、ダウンしていた仲間も復帰・合流する。いざというときはキューブに駆け戻って立て直すことも必要だろう。

強力なボスバトルではパーティの役割分担と連携で勝機をつかむ！

｢光歪の水郷｣の最深部に到達すると、ボスのコアエレメントが登場する。コアエレメントは火属性のラフムと水属性のラハムを入れ替わり立ち替わり出現させるので、まずはこの2体にダメージを与えていく。ラフムとラハムを処理すると、宙に浮いていたコアエレメントが落下して攻撃チャンスが到来。これを繰り返してHPが半分ほどになると、コアエレメントがより強力なメルティエレメントへと変化して後半戦に突入……というのが一連の流れだ。

このバトルでは何度も全滅してしまった。アクションが苦手なメンバーがダウンするのは仕方ないにしても、ほかのふたりも攻撃したい気持ちが先走って被弾を繰り返し、回復と救援、復活のためにアイテムをどんどん消費する。後半戦に入るころにはアイテムが枯渇し、激しさを増したボスに屈する負けパターンが連続した。

転機となったのは、｢サポートに徹します！｣というアクションが苦手なメンバーの提案だった。攻撃のコツがつかめないまま攻めると被ダメージが増えるばかりなので、距離を取って防御に集中、ポーションは仲間がダウンしたときの救援用に使う構えだ。また、バトルセッティングを見直し、全体回復魔法で攻撃役のふたりをサポートしていく。

すると、自分がダメージを取らなければと意気込んでいたメンバーが冷静さを取り戻す。ボスのパターンにもようやく慣れてきて、ガードすべき場面と回避すべき場面を見極め、攻撃も深追いしない堅実な立ち回りに。ソウルシールドで敵の属性攻撃を吸収し、自分のインスタントアビリティとしてお返しする余裕も出てきた。最終的には、それまでの苦戦がウソのように安定した戦いを続け、フェニックスの尾をひとつも使うことなく撃破！

強敵に少しずつ対応できるようになり、ついに倒せたときの達成感は高難度アクションゲームの醍醐味だ。また、マルチプレイではアクションが苦手でも勝利に貢献でき、今回のプレイのように思考と工夫で主役になることだってある。シングルプレイでじっくり攻略するのはもちろん面白いが、マルチプレイで共闘する楽しさもぜひ体験してほしい。

無料体験版第2弾のプレイ期間は10月11日(月)まで！ ユーザーアンケートも募集中！

PS5版の無料体験版第2弾は、PlayStation®Storeにて配信中！　プレイ可能期間は10月11日(月)までとなっている。

プレイヤーの意見を開発にフィードバックするためのアンケートも実施中。体験版第2弾をプレイしてアンケートに参加しよう。