PS5™『DEATHLOOP』のメインキャラクターはどのようにデザインされたのか、その秘密に迫ります!

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PS5™『DEATHLOOP』のメインキャラクターはどのようにデザインされたのか、その秘密に迫ります!

※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。

プロジェクトの開始段階からさまざまな要素を熟考し、都度よりよくするための変更が加えられてきた『DEATHLOOP』。しかし、メインキャラクターである「コルト」と「ジュリアナ」は、このプロセス全体を通して、一貫したコンセプトをもったキャラクターです。開発当初から固まっていた、ふたりの人物像や言動、物事への反応は、キャラクターの個性、癖、欠点を生み出す土台となっています。そして本作では、最高に”イカした”デザインをふたりに用意しています。

初心を忘れずに

新たなプロジェクトを始動させる際にまず考えるのは、過去のタイトルから何を継承し、何を新たに創り出すのかということです。多くの皆さんは、私たちArkane Lyonのことを「Dishonored」シリーズとその独創的で個性あふれるなアートスタイルでご存知のことかと思います。私たちは、アートスタイルを常に進化させ、成熟させながらも、独創的な”Arkane Lyonらしさ”を維持していくことに努めています。

『DEATHLOOP』の場合、スタイライズ(様式化)された布や身体構造を維持しつつ、よりリアルな身体比率を表現することで、身体構造の生々しさを追求したいと考えました。私たちは、キャラクターを世界の一部のように感じさせたかったのです。キャラクターたちにも、過去があり、重い物語を背負っています。私たちのスタイルは、特定の進退比率を理想化しつつ、キャラクターの個性を際立たせることを目的としています。明確な形と読みやすい体型を維持し、視覚的なノイズや不必要なディテールを避けています。私たちは通常、プロジェクトの初期段階で数ヶ月をかけて、大きさ、テクスチャー、素材に関してのスタイライズとリアルの適切なバランスを見つけ出します。本作では、遠くからでも読めるキャラクターでありながら、近づいたときには細部まで描き込まれ豊かに表現されたデザインを意識して取り組みました。

Arkane Lyonから見た1960年代

アートディレクターのSebastien Mittonが『DEATHLOOP』を1960年代風にデザインするという提案をしたとき、そのアイデアはすぐにチームの心に響きました。「Dishonored」シリーズで10年間ヴィクトリア朝時代を描き続けてきたスタジオにとって、これは新しい変化です。私たちは1960年代を、新しいビジュアルアイデアを表現するための素晴らしい遊び場だと捉えました。しかしチームメンバーのなかでも、それぞれが独自にイメージする文化や1960年代に対する解釈がありました。そこで、1960年代をArkane Lyonらしくデザインするべく、時間をかけてじっくりと話し合う必要がありました。

私たちは何百もの参考資料を集め、1960年代のファッション界の重要人物を調べました。クレージュの服、ピエール・カルダンの鮮やかな色使い、ヴィダル・サスーンの個性的なヘアースタイリングなどなど。それからゲーム内で1960年代を代表する素材をいくつか開発し、特定の武器やキャラクターに見られる素材や、島にあるいくつかの彫刻に見られる半透明のプラスチックなどに使用しました。

コルトとジュリアナの誕生

コルトとジュリアナは、スタイリッシュに戦闘するキャラクターとして構想されました。私たちは最初から、ふたりにたくさんの対話やかけあいを用意することを考えていたので、ふたりが同じくらい優雅で魅力的に見えることを目標にしていました。

コルトのメイン衣装は、すぐにコルトの過去が理解できるようにわかりやすくデザインしました。当初からコルトを軍隊出身のベテランパイロットにしたいと、思っていたため、コルトが大切にしている(記憶があるときに大切にしていた)古いパイロット用のレザージャケットと、厚手のレザーグローブを着用しています。過去の経歴のおかげで、銃器の扱い方や戦場での振る舞い方を熟知しているコルト。記憶喪失であっても、軍人として鍛えられた反射神経で何度も命を救われることになるでしょう。

以下の写真は、初期のコンセプトにあったボンバージャケットの例ですが、最終的にはチーム内で満場一致で気に入った革製のものにしました。

ジュリアナのジャケットは、わざとルーズでオーバーサイズにしました。エラスタン素材のタイトなパンツは、自由な動きを可能にし、ジュリアナの機敏さを暗示しています。身につけている手袋は、アーチェリー用の手袋から着想を得ており、ジュリアナがハンターであることを連想させます。ヘッドバンドとイヤリングは、全体的なイメージに60年代のポップな要素を印象付けます。ジュリアナの衣装は、印象的な武器であるセプクラ・ブレテイラ」に複雑なディテールを詰め込むために、視覚的なノイズを最小限に抑えてデザインされています。

全てのものに意図がある

私たちは、デザインに加える小さなディテールのひとつひとつが、状況、意図、行動を伝えるものでなければならないと考えています。コルトのジャケットについているパッチ、バッジ、ピンはすべて、ナレーションチーム、コンセプトチーム、キャラクターアートチームとの共同作業で作られています。コルトとジュリアナを目を凝らして見ていくと、ふたりの動機や背景が浮かび上がってきます。プレイヤーの皆さんには、ぜひご自身でこういった発見を楽しみ、味わっていただきたいと思っています。ここでは、いくつか例を挙げてみましょう。

Jean-Luc Monnet(アソシエイトアートディレクター/リードコンセプトアーティスト)とコンセプトアートチームは、最終版の衣装を決定するまでにたくさんの別パターンを制作しました。それぞれの衣装には、キャラクターを表すストーリーが込められていて、そのなかでも特に気に入ったものは、別衣装として採用することにしました。

例えば、ジュリアナのキャットスーツは、ジュリアナが機敏で運動能力が高く、軽快であることを反映しており、少し「チャーリーズ・エンジェル」のような雰囲気を持っています。ブルーのドレスは、お行儀がよく礼儀正しいように見えて、実はブラックリーフ島で最も獰猛な敵というコンセプトを持っています。この二面性は、ジュリアナの挨拶の仕方にもよく現れており、ジュリアナはいつも機転に富んでいて、コルトのことをバカにします。最終的にはどちらもメインの容姿にはしませんでしたが、両方の要素は取り入れられています。

コルトのスキンは、さまざまな雰囲気に合わせてデザインしました。イタリア仕立ての黄金スーツから、記憶喪失をテーマにしたスリラー映画「メメント」から発想した、自分でタトゥーを入れたヒーローの衣装まで。ジュリアナと同様に、それぞれの衣装がコルトの特徴を強調しています。


DEATHLOOP

・発売元:ベセスダ・ソフトワークス
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:ファーストパーソンシューター
・発売日:2021年9月14日(火)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 8,778円(税込)
    パッケージ版 希望小売価格 Deluxe Edition 10,978円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 通常版 8,778円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 10,978円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:最大2人)
・CERO:Z(18才以上のみ対象)

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