『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』プレイレビュー! 絶望の世界を旅するダークファンタジー2DアクションRPG

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『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』プレイレビュー! 絶望の世界を旅するダークファンタジー2DアクションRPG

PlayStation®4用ソフトウェア『ENDER LILIES: Quietus of the Knights(エンダーリリーズ: クワイタス オブ ザ ナイツ)』(以下『ENDER LILIES』)は少女「リリィ」を操作して、「死の雨」により滅びた王国の謎を解き明かす、ダークでファンタジックな世界観の2DアクションRPGだ。

絶望の世界で呪いの運命にあらがう少女と騎士の物語

悲哀に満ちた旅の先々では、一瞬の気の緩みが命取りになるような恐るべき強敵が待ち受けている。しかし、戦いに勝利して不死の呪縛から解放することで、彼らはリリィの助けとなってくれるのだ。苦難を乗り越え、騎士たちとともに物語の真相へ辿り着こう。

『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』ローンチトレーラー

【STORY】

昔々、彼方の「果ての国」にて。
突如降り始めた「死の雨」は、生きとし生けるものを
狂暴な生きる屍「穢者(けもの)」へと変貌させた。
人智を超えた悲劇に成す術もなく、王国は滅びた。
呪いであるかのように、止まない雨。
滅び果てた世界の、ある教会の奥深くでリリィは目覚める──。

CHECK POINT①
プレイヤーの目と耳、そして心を奪う、儚くも美しい幻想的な世界

『ENDER LILIES』をプレイしてまず驚くのが、そのあまりにも美しいグラフィック。舞台となる「果ての国」には、荘厳な王城や水没した深森、地下墓地や汚染領域など、悲劇的ながらも美しい世界が広がっている。

細部にまでこだわって描かれた美麗なロケーションからは静かな迫力が感じられ、初めて訪れた場所では思わずプレイする手が止まってしまうほど。「死の雨」により、生きとし生けるものが「穢者」となってしまった絶望の世界が、幻想的な2Dアートで描写されている。

そんな悲哀に満ちた世界への没入感をさらに高めているのが、音楽グループ「Mili(ミリー)」が手掛けた楽曲だ。透き通るような儚い旋律がとてもマッチしており、グイグイと本作の世界へひきこまれていく。また、同じ楽曲でも建物の中や水中にいる際などは聞こえ方が異なるといったこだわりも。屋外のロケーションでは「死の雨」が降り注いでおり、絶えず雨音がするのだが、屋根のある場所では雨音が消えるといった演出も細かい。

アクションの習得によって世界が広がる楽しみも

本作の世界はいくつもの魅力的なエリアが、つなぎ合わさる形で構成されている。プレイヤーはリリィを操作して、これらを探索していくわけだ。メニューからマップを見ると、そのつながりはもちろん、入手していないアイテムが残っているエリアや未開のルートがあるエリアなどが一目瞭然。探索の大きな手助けとなってくれる。

しかし、序盤に訪れるエリアであっても、最初からすべてのアイテムを手に入れたり、ルートを開拓できたりするわけではない。そのカギとなるのが、各所にいるボスを倒すと習得できる、さまざまなアクションだ。習得した二段ジャンプや空中ダッシュ、水中移動といったアクションを駆使すれば、それまで入手できなかったアイテムを獲得できたり、たどり着けなかった場所へ行けるようになる。

見えているのに取れなくて頭を悩ませていたアイテムをゲットしたり、意外なところで未開のルートを発見できたりしたときは感動もの。新たに行けるようになった道の先には、どんなロケーションが待っているのかとワクワクする。また、一度訪れたことのあるエリアでも、新アクションによって初見の際とは異なる攻略が楽しめるのもうれしい。

CHECK POINT②
倒したボスの力を自分のものに。26種類のスキルを使い分けて道を切り開け

本作の大きな特徴のひとつが、プレイヤーの攻撃方法だ。主人公のリリィは「穢者」を浄化させる能力を持つ「白巫女」ではあるものの、敵を直接攻撃することはできない。では、リリィの代わりに敵を攻撃するのは誰なのか? それは、彼女が目覚めたときに側にいた「黒騎士」をはじめとする、不死の騎士たちである。

強力なボスを倒して浄化すると、先に紹介したアクションだけでなく、リリィはその「穢者」の力をスキルとして獲得。スキルをスキルセットに装備して対応したボタンを押すことで、スキルが発動する。その際にスキルの保持者である「穢者」が姿を現わすのもユニークだ。

普通のゲームではいわゆる通常攻撃に相当する黒騎士の連続攻撃をはじめ、魔法の弾による遠隔攻撃、触れた敵にダメージを与え続ける猛毒の霧、敵を吹き飛ばす暴風など、26種類の個性的なスキルがそろっている。中には、使用回数に制限があるスキルや、クールタイムが長めのスキルも。また、ゲームを進めると強力な「奥義」が使用できるようになるスキルも存在する。

スキルの装備や強化は、マップの各所にある「レストポイント」と呼ばれる拠点でしかできない。スキルセットはふたつ用意されており、それぞれに3つのスキルを装備可能。スキルセットはボタンで切り替えることができるため、プレイヤーは探索中に6つのスキルを使い分けることができるというわけだ。

自分のプレイスタイルはもちろん、エリアの構造や敵、ボスの特徴などに合わせたスキル選択は本作の醍醐味だ。スキルの組み合わせを熟考して難所を突破し、ボスを撃破できた際のうれしさと達成感はひとしお。スキルの使用回数はレストポイントで回復できるため、新しいスキルを入手したら使用感を試してみるといいだろう。

個性的なスキルのなかでも特に便利だと感じたのが、リリィの側に鳥を召喚する「西の商人」のスキル。召喚した鳥は追尾弾を自動で放ってくれるため、回避に専念しながらでも敵を攻撃できるのがとてもありがたい。使用回数に制限はあるものの、敵が近くにいないときは無駄な弾を撃たないのもうれしいところ。探索の最中はもちろん、ボス戦でも大活躍だったので、真っ先に強化した。

CHECK POINT③
一瞬の油断が命取りになるスリル満点の戦闘と、突破できたときの達成感

最後に紹介する特徴は、その難易度の高さだ。本作はいわゆる「死にゲー」といっていいゲームで、敵の攻撃がとても強烈! ザコが相手でも多数に囲まれると連続で攻撃を受けてやられてしまったり、ボスの攻撃をまともにくらうと半分近い体力を持っていかれたりすることもある。

ただし、多くの「死にゲー」では死亡時にお金や経験値などを失ってしまうものなのだが、本作はレストポイントに戻るだけなのがうれしい。「死にゲー」にトラウマのある身としては「ペナルティが何もないはずがない!」と、序盤は死ぬたびにステータス画面をチェックしていたのだが、特に失ったものはなかった(笑)。

とはいえ、戦闘自体が苛烈なことに変わりはない。特に、初見のボス戦では攻撃の回避方法がわからず、やられることもしばしば。繰り返し挑戦してダメージを与えられるようになっても、ボスは残り体力によって攻撃方法が変化するため、初めて見る攻撃で瞬殺されてしまったことも数知れず……。

それでも幾多のバトルを経てボスの攻撃パターンを覚え、有効なスキルを見いだして攻撃を叩き込んでいけるようになるのも、これまた楽しくてたまらない。繰り返し挑戦すれば活路が見えてくるバランスは、とても秀逸。プレイヤー自身の成長を実感できることと、死闘の末に強敵を撃破できた際に得られる極上の達成感は、やはり「死にゲー」である本作の大きな魅力だ。

『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』プレイ動画

世界観だけでなく、戦闘からも悲哀と絶望が感じられる『ENDER LILIES』。しかし、そんな世界が美しくもあるうえに、多彩なスキルを駆使した戦闘が楽しい。あなたもリリィを守るひとりの騎士として、この世界にぜひ飛び込んでみてほしい。


ENDER LILIES: Quietus of the Knights
(エンダーリリーズ: クワイタス オブ ザ ナイツ)

・発売元:Binary Haze Interactive
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:2DアクションRPG
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 2,728円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:C(15才以上対象)

※ダウンロード専用タイトル


『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』公式サイトはこちら

『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』公式Twitterはこちら

『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』をPS Storeで購入する

©Binary Haze Interactive Inc.

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1 コメント

  • 真エンディングまで一気に駆け抜けてしまった。本当に素晴らしい時間体験でした。買った定価よりももっとお金を出しても良いと思える素敵な作品でした!次の作品も楽しみです!

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