※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
昨年のクリスマス休暇中、私はスコットランドで意気消沈していました。。2020年は誰にとっても厳しい年だったでしょう。私もここ数年取り組んできたゲームの開発中止を聞かされて、この異常に厳しい1年の締めくくりに相応しいとさえ思ってしまいました。開発中止自体が堪えたわけではありません。この業界では開発中止はよくあることですが、私にとってその作品は例外でした。というのも、それが面白いゲームだったからです。IllFonicの経営陣と私は、このゲームだけでなくチームも救おうと心に決めました。
まず私たちが合意したのは、ゲームの根幹の要素は生かしつつ、さらに自分たちの手で販売するということでした。それから私は年末の2週間、『Arcadegeddon』のコンセプトを次々と生み出していきました。このゲームは、ある苛立たしい問いへの私なりの答えです。その問いとは「この世界で居場所を勝ち取るにはどうすればいいか?」ということです。これは同時に現在の隔離生活への答えでもありました。私たちが過ごした辛い1年の逃避行。このコンセプトができあがると、アートディレクターのIzaak Moodyと協力して実際に形にしました。
目指したのは、MuppetsやGorillazなどの90年代パンクロックに影響を受けた世界観、そしてノスタルジックな逃避行。こうして『Arcadegeddon and Gilly’s Arcade』が生まれたのです。
『Arcadegeddon』とは何か
地元のゲームセンターのオーナーであるGillyは、正体不明の巨大企業から店を守るため、すべての名作アーケードゲームを接続してひとつのスーパーゲームを作ります。しかし、巨大企業のFun Fun Co.にハッキングされてウイルスが侵入してしまいます。プレイヤーとフレンドの目的は、このゲームと故郷の最後のゲームセンターをウイルスから守ることです。
このマルチプレイシューティングゲームでは、ソロまたは最大3人のフレンドと一緒にプレイすることができます。さまざまなステージを探索したり、ミニゲームを遊んだり、隠れた宝箱を探したりしながら数多くの敵やボスを倒していきます。『Arcadegeddon』は協力マルチプレイでありながら、PVE(プレイヤー対環境)とPVP(プレイヤー対プレイヤー)を同時に体験できる作品です。ゲームを進めると、Gillyのゲームセンターにたむろしている地元の“ギャング”からチャレンジを受けて、ストリートクレジットを稼げるようにもなります。ストリートクレジットを集めて、グローバルのリーダーボードにランク入りしてみてはいかがでしょうか。
私の気に入っている『Arcadegeddon』の要素のひとつは、Gillyのゲームセンターにたむろしているギャングたちです。プレイヤーは9つのギャングと関わることができます。癖のあるリーダーたちからチャレンジを受けて無事に達成すると、“サージガントレット”というアビリティがアンロックされ、敵を倒す助けとなります。チャレンジを完了すれば、カッコいいスキンが手に入ることも。見た目を変えれば、ストリートクレジットを獲得したという証拠になるはずです。グローバルのリーダーボードに名前を載せたいなら、ぜひギャングのリーダーのチャレンジを受けてみてください。
『Arcadegeddon』のプレイ感覚は?
プレイ感覚をつかんでいただくために、今回『Arcadegeddon』のアーリーアクセスを配信することにしました。私たちはアーリーアクセスを行なうことによって多くのアイデアが得られると思っています。これまでプレイしてきたゲームの経験から「楽しい」要素を詰め込めたと自負していますが、アーリーアクセスは、マップやレベルを設計していない人たちがどのように遊ぶのかを見る最良のチャンスです。集めたデータやコミュニティからのフィードバックを精査して、適宜調整するつもりです。このゲームのいいところは、好みのスタイルやプレイ時間によってプレイ感覚が全く異なるところです。アーリーアクセスは、ゲームを唯一無二のものに仕上げる手助けとなることでしょう。アーリーアクセスの期間は7ヵ月を予定しています。この間、シーズンアップデートや、必要に応じて毎月パッチも提供するつもりです。
『Arcadegeddon』の特徴のひとつに、プレイヤーが探索するバイオーム(ステージ)があります。それぞれのバイオームには独自のスタイルや雰囲気があります。アーリーアクセスでは以下の3つのバイオームを実装予定です。2022年の発売までに最低5つを配信する予定です。
まず、“Nerve Center”というバイオームについて紹介します。“Nerve Center”はネオンパルス風の送電システム。Gillyのスーパーゲームの基盤であり、Fun Fun Co.による妨害工作の標的でもあります。また、南国パラダイス風のバイオームは“Mystic Isles”。古代魔法が生まれた場所で、謎の存在が作り上げた寺院があります。アーリーアクセスで実装される最後のバイオームは近未来風の都市“Aftermath”。戦争でほぼ破壊され、今は自然に支配されています。それぞれが特徴的で、どのプレイも異なるものとなります。
攻略のカギは、武器、アイテム、スーパーガントレットのアビリティの選び方です。アーリーアクセス開始時には、武器は7種類、合計28個のさまざまなタイプを用意しました。武器には、火、電気、冷気、ナノテクなど属性もいろいろ。しかし、一番重要なのはこの武器をいつ、どのように使うかです。使い方次第でリーダーボードをあっという間に駆け上がれるでしょう。25種類以上のアイテムやサージガントレットの8つのアビリティも忘れてはいけません。ボスを倒したり、難易度が上昇するバイオームをクリアしたりするにはすべて不可欠な要素です。詳細を知りたい方は、実際にゲームをプレイして試してみてください。
日替わりのリーダーボードチャレンジにひとりで挑むときでも、最大4人のチームで挑むときでも、『Arcadegeddon』が今年の他のゲームと一線を画す要素がもうひとつあります。それは音楽です。まず、Aaron Rutherford、Jimmy Blythe(AFK)、Mark Rutherford、Ray Volpeがオリジナルの楽曲を制作してくれました。さらに、Getter、UZ、Thook、Halogenix、Milano、South、Swrlyも楽曲を提供してくれました。グラミー賞の受賞経験のある当社のCEO、Charles Brungardtも音楽の世界に立ち返り、いくつかの曲を作曲しています。
皆さんがこのアーケードへの逃避行を楽しんでくれることをIllFonicの全員が願っています。それでは、Gillyのゲームセンターでお目にかかりましょう!
※本情報はState of Playで発表された内容となります。販売するタイトルは国・地域によって異なる場合があります。
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