情け無用の世界を生き延びるクラフト&サバイバルゲーム『Rust Console Edition』プレイレビュー!

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情け無用の世界を生き延びるクラフト&サバイバルゲーム『Rust Console Edition』プレイレビュー!

PlayStation®4用ソフトウェア『Rust Console Edition』は、文明が崩壊した広大な島に最大100人のプレイヤーが集い、生き延びるための戦いを繰り広げる過酷なサバイバルゲームだ。プレイヤーに課せられた目標は、食料、水、木材など限られた資源を集め、クラフトで武器や道具、拠点などを作り上げながらひたすら生存を目指すこと。貴重な資源を巡って、プレイヤー同士の戦いが当たり前のように勃発する過酷な島でどう生き延びるのか、すべてはプレイヤー自身の判断にゆだねられる。

チュートリアル要素がほぼなく、ナビゲーション的なメッセージも必要最低限となっている本作。PS4で初めて触れる人は、戸惑いを覚える人も多いだろう。そこで今回のプレイレビューでは、ゲームスタートからサバイバルの基盤を築く序盤の流れを紹介しよう。

プレイ前のサーバー選びのポイントをチェック

最大100人までのプレイヤーが、ひとつのマップ内を自由に歩き回ってサバイバル生活を送る本作。ゲーム開始時は、まず参加するサーバーを選択することになる。

サーバーを選ぶ際に注目したいのが、参加しているプレイヤーの人数と、サーバー選択リストの右端に「位置共有」と表示される通信状況だ。参加人数が多ければ多いほど資源の奪い合いも激しくなるため、人数の多いサーバーは非常に危険だ。まずゲームに慣れたいという人は、練習がてらプレイヤーが少ないサーバーでプレイするといいだろう。ちなみに、『Rust Console Edition』の多くのサーバーは1回のゲームのプレイ期間は1か月と決められている。次のゲームが始まるときはマップや参加者の状態が初期状態に戻され、新たな気分でゲームに参加できる。

通信状況については、「位置共有」の数値が少ない方が、通信時のタイムラグが少なく快適にプレイできる。ラグが気になる人はサーバー選択時のフィルター機能でリージョンを限定して、環境のよさそうなところを探してみよう。逆に初心者は「位置共有」の数値はあまり気にせず、なるべく人の少ないサーバーを選んで、じっくりと操作や採集、クラフトの基礎を学んでいこう。

最初の持ち物は岩とトーチだけ! 少しずつ道具を揃えよう

新規プレイでは、プレイヤーはどこかの海岸線に漂着したような状況で目を覚ますところから始まる。スタート直後のプレイヤーは、パンツ1枚で持ち物は岩とトーチ(たいまつ)だけという、思わず笑ってしまう姿だ。ここから、草原、雪山、砂漠といった多彩な気候がある島内を巡り、資源を採集してさまざまな道具をクラフトし、自分だけの拠点を築いていくことになる。

最初に集めるべきは、序盤のクラフトの基本素材ともいえる木材、石材、布だ。木材は島に生えている木、石材は固まりの岩をから入手でき、布は草原などで見つかる麻を採集したり、動物を倒すことで手に入る。必要な数が集まったら、クラフトで木材と石材を組み合わせて石斧と石つるはしを作ると、採集スピードが上がって効率よく採集できる。

インベントリ(アイテム欄)に入った木材、石材、鉱石などの素材は1000個がひとつの固まりとして扱われるため、かなり大量の素材を持ち歩ける。しかし、戦闘などで死んでしまうとそのとき所持するものは自分の死体とともにその場に置き去りになり、ほかのプレイヤーに発見されれば略奪され放題。大損を防ぐには、身を守るための武器の作成と、安全な復活ポイントとなる拠点づくりが非常に重要になる。

最初の武器としてオススメしたいのは弓矢。石斧なども武器として使えるが、プレイヤーキャラは動物相手でも数発攻撃を受けるだけですぐ死んでしまうため、接近する危険を冒さずに敵を倒せる武器を使うのがベター。ゲーム中には各種の銃器も存在しているが、序盤ではよほど運がよくなければ手には入らない。最初の弓であるハンティングボウは木材と布、木の矢は木材と石材からクラフトで簡単に作れるので、必要な素材が集まり次第作っておこう。

プレイしてみると最初は石斧、石つるはしや弓矢を手にするだけでも苦労することが多い。目覚めた場所によって、岩はあっても木がない、木はあっても麻が見つからないなど、お目当ての素材がスムーズに集まるとは限らないし、スタート地点にほかのプレイヤーがいた場合、目覚めた1分後に撃ち殺される、なんてことも当たり前に起きる。基本の素材集めといえども、緊張感を持って臨もう。

プレイヤーの体力を奪う要素はいろいろ! 食料補給も重要

プレイヤーキャラクターは、画面右下の緑のゲージで表示される体力がなくなると死んでしまう。その下にある青いゲージが生きるために必要な水分、赤いゲージがキャラクターの空腹度合を示していて、水分不足や空腹による飢餓状態になると少しずつ体力が減っていく。体力の回復方法はいくつかあるが、最初のうちから使えるのは布から作れる包帯を使うことと、食べ物を食べることのふたつが基本だ。

食料は、川の近くなどに生えやすいカボチャやトウモロコシ、キノコなどの食べられる植物、野生の動物を倒すことで手に入る肉などが中心。野菜や麻は食べたときに種が手に入るので、それを地面にまくことで栽培が可能だ。また、動物の肉は焚火で焼いて食べる必要がある。水分は野菜を食べた際に得られるほか、川や池で立ち止まって下を向くと飲むことができる。海水は直接飲めないが、クラフトで作れる浄水器があればろ過して飲めるようになる。

実際のところ、食料の入手は、ほかのプレイヤーの拠点の近くでよく栽培されているカボチャなどを盗むのがいちばん手っ取り早かったりもする。野菜のなかでもカボチャは体力や水分の回復量が多く、さらにいちど種をまけば何度も収穫できて成長もそれなりに早い。自分の拠点が作れたら、ぜひ近くに種をまいておこう。

プレイヤーが死ぬ主な要因は、熊、猪や野犬などの危険な動物や、ほかのプレイヤーに襲われること。動物たちは気づかれる距離まで近づいたり、こちらから攻撃したりしなければやり過ごせるが、敵対的なプレイヤーの襲撃は「とにかく油断しない」以外に対抗する手段がない。ときには拠点から出るところを待ち伏せされたりもするので、乗っ取りの危険を避けたければ、鍵つきドアを複数作ることなども考えておこう。

食料不足や敵の攻撃以外にも、プレイヤーがダメージを受ける要素はまだまだある。サボテンを踏んで出血する、放射性物質に近づいて放射能中毒の状態になる、砂漠の熱で体力を奪われる、寒冷地帯で徐々に凍える……など継続的にダメージを受けるシチュエーションは非常に多いので、体力回復の手段はつねに用意しておきたい。

資材をためて、誰も寄せつけない強固な拠点を作ろう!

各地を探索して木材や石材が十分に集まったら、いよいよ自分の拠点づくりをするタイミングだ。建物の建築は「建築計画書」をクラフトして装備すると、木材などの資材を消費して行なえる。土台や壁、床などのさまざまなパーツを自由に組み合わせて、自分好みの間取りに拠点を作り上げていこう。

拠点を作るときは、単純に家の形を作ればOKというわけでなく、鍵付きのドアとツール棚と呼ばれる家具を設置する必要がある。鍵がないドアではほかのプレイヤーが入り放題だし、ツール棚を配置して拠点の維持に必要な資材を入れておかないと、せっかく建てた拠点が時間経過で風化し、自然に壊れてしまうからだ。

拠点ができたら、室内にクラフトでさまざまな家具や設備を作って配置していく。復活ポイントになる寝袋、鉱石を金属などに精製できるかまど、資材やアイテムを補完するための保管箱など、拠点の中に置いておきたい設備はいろいろあるので、素材を補充しながら少しずつ揃えていくといいだろう。拠点内の寝袋は確実に安全な復活場所になるので、なにはともあれ最初に置いておきたい。

拠点作りで最初に使われるのは木材だが、クラフトで作るハンマーを使うことにより、壁や床など各パーツの材質をアップグレードできる。上位の材質にアップグレードした拠点は、ほかのプレイヤーからの襲撃にもより長く持ちこたえられる。木材のままだと火に弱く、火炎放射器などを使われると炎上してしまうので、できれば石材に変えておきたい。

アップグレードに浮かれて必要以上の場所を高品質の素材にすると、それを維持するだけでひと苦労になるので注意したい。特に金属性の壁は、維持用の金属を作るのに材料の金属鉱石の採集だけでなく、精製時の燃料として木材が必要で、収集の手間は2倍になる。手持ちの金属の量が十分あるのを確認してからアップグレードしよう。ここまでやれば、そう簡単に拠点を失ってしまうことはないだろう。

情け無用だけどプレイ感覚はカジュアル! 恐れずに飛び込もう!

プレイヤー同士が倒し合い、略奪しあうのが前提となる本作。その部分にやや過激な印象を受ける人もいるかもしれないが、実際に遊んでみたところでは、バトルロイヤル系シューターとクラフト系ゲームの要素をうまく融合させ、カジュアルに殺伐とした世界でのサバイバルを体験できるゲームという印象を受けた。

本作の舞台は、いつ誰に襲われてもおかしくない緊張感あふれる世界ではある。だが、ゲームの根底にあるのはやはりサバイバルとクラフトで、シューター系ゲームが苦手な人でもそれなりの拠点を作ることができれば、資材をまめに収納することでリスクを抑えてコツコツと素材収集やクラフト、探索が楽しめるバランスになっている。

一方で積極的に他のプレイヤーと戦いたい人も、キャラクターのスキルなど複雑な要素を排したシンプルな戦闘システムで、誰を襲っても咎められない無法者全開のプレイを思う存分楽しむことができる。お互いに襲い、襲われる危険がつねにあることは本作の醍醐味であり、どう楽しむかはそれぞれのプレイヤーの自由なのだ。

今回は基本的にソロでの活動を通じてゲームの基本を紹介したが、仲間と拠点を共有して一緒に遊ぶとまた違った面白さが味わえる点にも注目したい。多人数で協力すれば、拠点をより強固に大きく育て、不足する資材を補うためにほかのプレイヤーのチームが作った大規模な拠点に派手な攻勢をかけて乗っ取る、といった集団戦闘も楽しめるので、機会があればぜひ友達と一緒のサーバーで協力プレイにも挑戦してみてほしい。

『Rust Console Edition』プレイ動画
※記事内のプレイ動画に追加シーンを加えたものです。

情け無用の世界を生き延びるクラフト&サバイバルゲーム『Rust Console Edition』プレイレビュー!

Rust Console Edition

・発売元:Double Eleven Ltd
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:サバイバルFPS
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,028円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Standard Edition 6,050円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Deluxe Edition 7,040円(税込)
    ダウンロード版 販売価格 Ultimate Edition 9,020円(税込)
・プレイ人数:1~100人(オンラインプレイ専用)
・CERO:D(17才以上対象)


『Rust Console Edition』公式サイトはこちら

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