PlayStation®4用ソフトウェア『R-TYPE FINAL 2』は、1980年代にアーケード向けに誕生し、数多くのファンを魅了した横スクロールシューティングの名作「R-TYPE」シリーズの最新作だ。前作にあたるPlayStation®2用ソフトウェア『R-TYPE FINAL』が2003年に発売されてから、約18年ぶりの復活となった本作。「フォース」や「波動砲」などシリーズの基本システムはそのままに、ビジュアルが大幅な進化を遂げ、数十機もの新機体の開発や機体カスタマイズといったやりこみ要素も豊富に用意されている。
波動砲とフォースを活用して難ステージを攻略!
未知の生命体「バイド」と呼ばれる敵に、プレイヤーが1機の戦闘機を駆って立ち向かう「R-TYPE」シリーズ。本作は人類とバイドの戦史を記すため、プレイヤーがこれまでのシリーズで描かれなかった戦いを追体験するという設定になっている。
シリーズの基本として、初代『R-TYPE』の自機だった「R-9A」をはじめとした使用機体は、通常ショット、波動砲、フォース、ミサイル、ビット、特殊攻撃であるスペシャルウェポンの6種類の攻撃方法を持っている。このうちフォース、ミサイル、ビットは特定の敵が運んでいるパワーアップアイテムを取ることで使用可能になる。機体のスピードはスピード変更ボタンで4段階からいつでも自由に選択できる。
波動砲はショットボタンを押しっぱなしにすることで出せる強力なため攻撃。フォースは敵に触れるとダメージを与え、敵の弾も防げる無敵のオプションで、パワーアップすると自機の前後にくっつけることで特殊なレーザー攻撃が行なえるほか、切り離して多方向にショットを放つこともできる。また、フォース装備時はフォースで敵を破壊したり、弾を防いだりするとDOSEゲージがたまり、それを消費して画面中に大ダメージを与えるスペシャルウェポンが使える。さまざまな障害物が配置され、無数の敵が出現するステージの攻略には、これらの攻撃方法の活用が不可欠だ。
機体のコレクションやカスタマイズの楽しみも
最初に使用できる機体は「R-9A」「R-9D」「R-9F」の3機だけだが、決められた条件を満たすと機体格納庫の「R’s Museum」に開発可能な機体が随時追加されていく。ほとんどの機体は、開発の際にプレイ中に得られるソルモナジウム、エーテリウム、バイドルゲンの3種類の資源が必要なので、繰り返しゲームをプレイして十分に資源を集めておこう。
入手できる機体で個性に大きな差が出るのは、フォースと波動砲の性能。例えば「R-9F」のフォースは、切り離してショットを撃つとフォースが敵を自動的に追尾して攻撃を行ない、攻撃しづらい位置に弱点があるボス戦などと楽に戦える。同様に波動砲も、2段階目までためることで広範囲に弾が広がる拡散波動砲や、ヒット後、周囲にダメージを与える衝撃波動砲など、多彩なタイプがある。本作ではステージクリア時に機体を乗り換えられるので、ステージごとに使いやすい機体を選ぶのが攻略の近道になるだろう。逆に各機体を使い込み、その個性に応じた攻略法を探るのも楽しい。
機体の中には本作の公式Twitterなどで公開されるパスワードを入力して手に入れることができるものもある。「R-9A3 LADYLOVE」もパスワード入手型の機体で、使いやすい「R-9A」の改良型だ。ソフトを購入済みの人は公式Twitterをチェックしてパスワードを入手しておくといいだろう。機体は今後もさまざまな方法で追加が行なわれていく予定だ。
また、それぞれの機体はハンガーでカスタマイズが可能。カスタマイズできるのは、機体のボディ&キャノピーの色と、さまざまなデカール、ミサイル、ビットの2つの搭載武装だ。ミサイルとビットは機体ごとに搭載できるものが決まっており、その中から選ぶ形式だ。お気に入りの機体をカスタマイズして遊べば、より没入感もアップする。
経験を重ねて上手くなる、シューティングの楽しさを堪能しよう!
前作『R-TYPE FINAL』から18年ぶりの新作だけに、ステージや機体、エフェクトなどのビジュアルは現代的なものに大幅に進化。ステージ間での機体の乗り換えなど、遊びやすさにも今風の配慮を感じさせる。だが、根幹となるゲーム部分は80年代生まれのシューティングシリーズ作品らしく、「やられて覚え、攻略法を自分で見つけ出す」達成感重視の内容に仕上げられている。
もともと「R-TYPE」シリーズは、自機がフォースと波動砲という強力な武器を持っている代わりに、ステージの地形は複雑、敵もやや硬めで上下左右から出現してしつこく追いかけてきたりする、ややシビアなゲームバランスが特長にもなっている。最新作でもそのバランスは健在で、画面に出た直後に極太のレーザーを放つ敵や、トリッキーな動きをするザコ敵など、いわゆる「初見殺し」系のギミックが後半ステージを中心にいろいろ配置されている。
ただし、そうした「罠」も配置を覚えて先手を取って対応していけば確実に先に進めるし、ステージ途中でやられた場合もリスタート地点からの復活パターンをきちんと組み立てておけば十分に立て直せる。最初はちょっと意地悪にも感じるかもしれないが、やられることで危険なポイントを知り、経験を重ねて自分なりの攻略パターンを考える楽しみはこの種のシューティングをプレイする醍醐味のひとつ。本作もその楽しみを存分に味わえる仕上がりになっている。
さらに、難易度がPRACTICE、KIDS、NORMAL、BYDO、R-TYPERと5段階も用意されているのもポイント。最低難易度のPRACTICEは敵の数や攻撃の激しさが抑えられ、シリーズに触れたことがない初心者でも十分にクリアを目指せるレベルになっている。基本的な敵の出現位置はどの難易度もおおむね共通しているので、PRACTICEでクリアできたらそこで覚えたことを生かしてKIDSに挑戦するなど、少しずつステップアップしていける。逆に、最高難易度のR-TYPERはわずかに気を抜いただけでやられる緊張感に満ちていて、シリーズを遊びこんできた人にぜひ挑戦してほしい難しさだ。
無数の敵が潜む起伏に富んだステージをただ1機で切り抜けていく、緊張感に満ちた本格シューティングゲームであり、多彩な機体コレクションなど長く遊べるやりこみ要素も備えた『R-TYPE FINAL 2』。自分なりに攻略法を考えながら、繰り返し遊ぶことでうまくなっていく、ゲームの本質的な楽しさを味わえる作品としてシリーズファンだけでなく、幅広い人に遊んでみてほしい作品だ。
無料体験版や、DLCの利用権をセットにしたお得なパスも配信中!
PlayStation®Storeでは無料体験版『R-TYPE FINAL 2 DEMO SET』を配信中。また、歴代シリーズから選ばれた7ステージを本作向けにアレンジした追加ステージのDLCも3回に分けて配信される。すでに配信中の第1弾『R-TYPE FINAL 2 – オマージュステージ Set 1』(1,100円(税込))では、『R-TYPE III』と『R-TYPE REO』から選ばれた2つのオマージュステージがプレイできる。この第1弾DLCと今後配信される第2弾、第3弾の3つのDLCの利用権をセットにしたお得なパス『R-TYPE FINAL 2 – Stage Pass』(2,200円(税込))も配信中なので、本作を購入した人はぜひチェックしておこう。
『R-TYPE FINAL 2』プレイ動画
※記事内のプレイ動画をまとめたものです。
R-TYPE FINAL 2
・発売元:グランゼーラ
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:サイドビューシューティング
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 通常版 6,380円(税込)
パッケージ版 希望小売価格 限定版 8,580円(税込)
ダウンロード版 販売価格 6,380円(税込)
ダウンロード版 販売価格 Stage Pass 2,200円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
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