※本記事は英語版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。
4月30日(金)に発売を予定しているPlayStation®5専用タイトル『Returnal』。本作は、『 STAR STRIKE HD』、『Nex Machina』、PlayStation®4のローンチタイトル『Resogun』など、反射神経が試されるスリリングなゲームで知られるフィンランドのスタジオ、Housemarqueが4年間こだわり抜いて開発したタイトルです。かつてのアーケードゲームのような精確な操作性とトライ&エラーのゲーム性に、魅力的な人間ドラマと未知の深宇宙で展開するホラーミステリーをすべて融合させた結果、Housemarqueにとって最大規模かつ野心的な、三人称視点のSFアクションとなりました。
去年の初公開以来、本作の情報を発表する中で『Returnal』がどういったゲームなのかはある程度の予想はついていると思います。これまで触れてきたのは戦闘とストーリー (過去の記事は下記のリンクからチェックできます)。今回は、ほぼ完成版のゲームを数時間プレイしてわかったことに加えて、その他の要素についてもお話しします。
また、本作で新世代機にデビューするHousemarqueが、PS5の機能をどのように活用しているかについても紹介しましょう。
アストラ所属のスカウトであるセレーネは、未知の信号に引き寄せられて、人類未踏の地「惑星アトロポス」へと向かいます。しかし、着陸を前に探査船「ヘリオス」が爆発事故を起こしてアトロポスに不時着。これは、DualSense™ ワイヤレスコントローラーのハプティックフィードバックの機能が顕著に体験できる最初のシーンです。墜落時の金属がつぶれるような衝撃がコントローラーで再現されています。燃え盛るヘリオスがごう音を立てながら画面を通り抜けるとき、その絶体絶命の着陸を手のなかで感じることができるでしょう。
墜落後、船は使い物にならなくなりますが、スーツのシステムは無事でした。一丁のサイドアームと科学者らしい粘り強さだけを頼りにして、セレーネは奇妙な信号を追います。信号の発信源までの途上には複数のステージがあり、それぞれ小さなエリアが連結した迷路のようになっています。各エリアに待ち受けるのは、古代文明の残骸や攻撃的な生物。セレーネは異星の遺物である「アーティファクト」を駆使して“今”を生き延びなければなりません。そして、セレーネが命を落としたとき、奇妙なことが起こります。墜落地点で息を吹き返し、世界はまったく別の姿に再構築されていたのです。
ここでは、DualSense ワイヤレスコントローラーのアダプティブトリガーが活用されています。L2ボタンを押すと真ん中でロックされて「フォーカスエイム」に(敵の弱点も赤く表示されます)。完全に押し込むと武器の「セカンダリファイア」が起動。セカンダリファイアのクールダウンは画面上で確認することができますし、リチャージが完了したときには音で知らせてくれます。セカンダリファイアの使用後にL2ボタンを押し続けると弱い振動が感じられるのですが、その振動はリチャージ具合に合わせて徐々に大きくなっていくという、DualSense ワイヤレスコントローラーならではのディテールも用意されています。
本作のプロシージャル生成(自動生成)とローグライクな性質は、ゲームプレイとストーリーのキーポイントとなっています。ループごとにすべてのエリアとその内容が再編成されるシステムは、不気味で荒々しい音楽と相まって、一瞬たりとも油断できない雰囲気を醸し出します。
もう少しセレーネについてもお話ししましょう……。
アストラのスカウトは戦闘狂のスーパーソルジャーではありません。セレーネは無鉄砲とは正反対で、科学者らしい思考と探検家のような粘り強さを持ち合わせています。しかし、彼女の揺るぎない人格も落ち着きのあるナレーションも、物語を進めるごとに不安定になっていきます。最初は分析的だったモノローグも少しずつ狂気を増し、(過去か未来か不明の)自分が残した音声ログは来たる出来事についての予言めいたものに。次第に壊れていくセレーネの言葉はプレイヤーの不安を煽るはずです。
一方、フィールドでのセレーネの動きは軽快。ダッシュで谷を飛び越えたり、敵の弾を避けたり、すり抜けたりすることも可能です。キャラクターの周りにはHUDが放射状に表示され、攻撃の方向や距離を示してくれます。ブレードとフックショットを入手することで、近接攻撃と高速移動の選択肢も広がります。特定のポイントで利用できるフックショットは、長いリーチによって遠距離を素早く移動できます。
また、攻撃を受けずに敵にダメージを与えると「アドレナリン」が生成されます。アドレナリンは5段階まで重ねることができ、各段階で武器のダメージ増加やビジョン(赤い円で示される敵)の解放、近接攻撃の強化など、さまざまな機能がアンロックされます。しかし一度でも攻撃を受ければすべてリセット。このシステムにより油断禁物のハイレベルなプレイが促されるようになっています。
『Returnal』では武器の弾はリロードではなくリチャージによって補充されます。リチャージ中うまくトリガーを引けば瞬時に完了し、ダメージボーナス(オーバーロード)を得ることができますが、失敗すると弾が詰まってしまうことも。すべての武器には通常攻撃よりも強力なセカンダリファイアと、敵を一定数倒すと得られる固有能力があります。これらはすべてランダムで決定されるため、多種多様な組み合わせを楽しめることでしょう。
HUDの左下に表示されているのは、スーツの耐久度(体力)と武器の熟練度を示すゲージ。スーツの耐久度はアイテムを使用することで修復、または増加させることができます。武器の熟練度は高ければ高いほど、敵のドロップやチェストなどから手に入る武器のパワーレベルが上がります(アイテムを使って熟練度を上げることも可能)。武器の種類は多岐にわたり、ピストルやライフルといったおなじみのものから、腐食性の液体で敵の体力を削る「スピットモウ・ブラスター」のようなミステリアスなものまで。またパンチの効いた武器のサウンドエフェクトは、谷底に爆音を響かせ、狭い場所では反響を生むこともあります。こうしたサウンドは3Dオーディオとレイキャスティングを組み合わせてリアルタイムに再現されており、プレイヤーの位置に応じてダイナミックに変化しています。
ループごとにスリリングな体験が生まれる多種のアイテムも魅力のひとつです。例えば、さまざまな効果を与えるアーティファクト(体力の低い敵に10%のダメージアップ、セカンダリファイア使用中にスローモーションになるなど)。1回しか使用できない消費アイテム(回復やシールドなど)。そして、ギャンブル性のあるゲームプレイを最もよく表している「パラサイト」。パラサイトを拾うとスーツに取り付き、次に見つけた武器のステータスが上がる代わりに近接攻撃のダメージが半減するなど、メリットとデメリットふたつの側面を持った効果を発揮します。アトロポスで見つかる装置のなかにはすべてのパラサイトを除去することができるものもありますが、敵のドロップやエリアから入手できる「オボライト」という、いわゆる通貨が必要となります。
セレーネは常に多数の敵を相手に戦うことになりますが、ループによって得られた知識とスピーディな動きによって戦闘は気持ちよく楽しめます。
アストロポスの生物たちには鮮やかな多様性があります。複数の触角を持つ四肢動物、跳躍する二足歩行の巨大生物、イカのような飛行体、鎧をまとった潜伏生物など、どれも危険な敵ではありますが、素早く反応して知恵を絞れば、攻撃パターンが読めて生き延びることができるように調整されています。たとえば、地獄のような弾丸の嵐も、色鮮やかで目立つことに気付けば不意打ちを食らうことはなくなるでしょう。このゲームの3Dオーディオデザインは、対応するヘッドセットがあれば周囲の敵の位置をより正確に把握することができます。PS5用のPULSE 3D™ ワイヤレスヘッドセットを装着してプレイしていると、後方から敵が近づいてくる音を認識することも可能。振り向きざまに狙いを定めて、敵が飛びかかる前に仕留めましょう。
このように往年のアーケードゲームが垣間見えるゲームスタイルとなっています。操作性は精確かつ良好。敵が密集している中で体勢を立て直したりエリアを探索したりする際に、不便を感じることはありません。
『Returnal』にはデイリーチャレンジが用意されていて、オンラインのリーダーボードも実装。チャレンジは墜落した船「ヘリオス」内から参加可能。クリア条件を確認して指定の武器を携え、世界ランキングに名を刻みましょう。PlayStation®Plusに未加入でもプレイできます。
本作はシューティングゲームであると同時に、探索型プラットフォームゲームでもあります。つまり、決められた数の小さな “ステージ”を連続して攻略する必要はなく、非常に多彩なレベルデザインで、自由に探索する余裕があるということ。画面の3分の2はアトロポスの環境が映し出されるようにしていますが、これはプレイヤーに敵の位置を把握してもらうためでだけでなく、異星の文明の巨大さを表現するためでもあります。さらに雰囲気を盛り上げるのが戦闘時以外の小さな工夫。たとえば、遠くで鳴き声が聞こえる動物の気配、蠢く植物、徐々に蓄積されていくスーツの汚れ、DualSense ワイヤレスコントローラーのハプティックフィードバックによって感じられる雨などが挙げられます。
各エリアのゲートの先は、閉塞感のある路地、多層階の構造物、小さな洞窟、部分的に破壊された橋などに繋がります。その他には隠された地下墓地やシークレットエリアも。または、トラップや異星人の装置(アイテムを生成する「ファブリケーター」や、死亡時にアイテムをキープしたまま一度だけ復活できる「リコンストラクター」など)。それらにアクセスするために必要なアイテムもあちこちに配置されています。最初は到達できない場所もありますが、異星人の新たなテクノロジーを見つければアクセスできるようになります。メインの目的への大まかな方向はコンパスで示されているものの、その道を進むか脇に逸れるかはプレイヤー次第。あえて探索を進めることで、装備をアップグレードしたり、閉ざされていたゲートを解除できたり、失われた文明の過去を掘り起こしたりできるかもしれません。あるいは、自ら敵に攻撃して、どんどん不利な状況をつくってみるのもいいでしょう。何をするのもプレイヤーの皆さんの自由なのです。
ミニマップは、メインの目的のエリアやそれ以外のエリア、ミニボスが潜むエリアなどさまざまな場所を示しています。また、収集物を示すアイコンもありますが、簡単に回収できるとは限りません。HUDはそれぞれ表示・非表示をカスタマイズできて、アイテムの色を変えることができるカラーブラインドオプションも用意してあります。
それぞれのステージは様相や雰囲気が大きく異なり、チャレンジや敵も独自のものとなっています。各ステージにはメインとなる”ボス”がいますが、一度倒してしまえば次のループで立ち向かう必要はありません。特定のポータルを通れば、そのまま別のステージにワープすることができます。ここではPS5の高速SSDが活躍します。ポータルを通過するのはまるでドアを通るのと同じくらいの速さに感じるはず。また、たとえ敵にやられてしまっても、数秒のフラッシュバック後、あっという間に墜落地点で目覚めていることでしょう。
探索型プラットフォームゲーム、アクションシューティング、ローグライク、サイコロジカルホラー。『Returnal』はこれらの異なる要素をエレガントにつなぎ合わせています。まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、結局のところ皆さんが実際に体験するのが一番でしょう。アトロポスに墜落して自らの手でループを断ち切るまで、あと29日!
Returnal(リターナル)
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 5
・ジャンル:ローグライクTPS
・発売日:2021年4月30日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 8,690円(税込)
ダウンロード版 通常版 販売価格 8,690円(税込)
ダウンロード版 デジタルデラックス版 販売価格 9,790円(税込)
・CERO:審査予定
©2021 Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Housemarque Oy.
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