ポーランドの小説を原作とする「ウィッチャー」シリーズの開発元として知られるCD PROJEKT RED。同スタジオが手がける11月19日(木)発売予定のPlayStation®4用(*)ソフトウェア『サイバーパンク2077』は、プレイヤーの”選択と結末”に重きを置いた、一人称視点のオープンワールドアクションRPGだ。
*PlayStation®5版の発売・対応も予定。
「東京ゲームショウ 2020 オンライン」の公式番組で、『サイバーパンク2077』Night City Wire 日本特別放送が配信されたので、その模様をお届けしよう。
この特別生放送では、ゲストに人気YouTuber「TEAM-2BRO.」のおついち氏を迎えて、初公開となる日本語版のゲームプレイ映像を交えながら開発スタッフが本作の魅力を紹介。また、特別企画としてポーランドにあるCD PROJEKT RED本社とネット回線をつなぎ、日本人開発者である榊原寛氏との生中継対談も行なわれた。
なお、本日配信された特別生放送は「東京ゲームショウ」公式YouTubeチャンネルのアーカイブで視聴できるので、まだ見ていない人はぜひチェックしてほしい。
『サイバーパンク2077』 Night City Wire 日本特別放送はこちら
※本映像には過激な表現が含まれます。視聴にはご注意ください。
ゲストに「TEAM-2BRO.」のおついち氏を迎えて、日本語版プレイ映像を交えながら本作の魅力をあらためて紹介!
特別生放送は、CD PROJEKT RED ジャパン・カントリーマネージャーの本間覚氏による、『サイバーパンク2077』の紹介からスタート。”サイバーパンク”が企業による過剰な監視網の外で生きるアウトローであることや、主人公であるV(ヴィー)の外見をプレイヤーがカスタマイズできることなどが、あらためて説明された。
▲左から、「東京ゲームショウ 2020 オンライン」公式MCの平岩康佑氏。CD PROJEKT RED ジャパン・カントリーマネージャーの本間覚氏。ゲーム実況者「TEAM-2BRO.」のおついち氏。
「ウィッチャー」シリーズのファンであるおついち氏も、「CD PROJEKT REDが近未来モノをどう描くのか、今から期待しています!」と語った。
何周もプレイしたくなる!? 物語を異なる地位や視点から体験できる「ライフパス」
続いて本間氏は本作の大きな魅力として、主人公の出自を選択できる「ライフパス」を紹介。本作の舞台であるナイトシティの住民として育った「ストリートキッド」、一匹狼としてナイトシティの郊外にやってきた「ノーマッド」、超一流企業のエージェントとして生活を送る「コーポ」の3種類があり、選んだ「ライフパス」によって冒頭のストーリーやゲーム中に登場する選択肢などが変化する。
サイバーパンク2077 — [日本語吹替版] ライフパス はこちら
※本映像には過激な表現が含まれます。視聴にはご注意ください。
デモ版を「ノーマッド」でプレイしたことがあるというおついち氏は、本作が発売されたらそれ以外の「ライフパス」でも遊んでみたいとコメント。「主人公のVは性別も選べるので、ぜひ6周のプレイをお願いします(笑)」と、本間氏も笑いを誘った。
Vの頭に住み着いたジョニー・シルヴァーハンドの演技を、ハリウッド俳優のキアヌ・リーブスが担当!
本作には、もうひとりの主人公とも言うべき、ジョニー・シルヴァーハンドというキャラクターが登場。演技を担当するのは「マトリックス」や「ジョン・ウィック」シリーズでもおなじみのハリウッド俳優、キアヌ・リーブスだ。
ジョニー・シルヴァーハンドが登場する日本語吹替版シネマティックトレーラーはこちら
※本映像には過激な表現が含まれます。視聴にはご注意ください。
画像の右側のキャラクターがジョニー。彼は本作の世界で50年以上も前に死んだはずの伝説のロッカーボーイで、あることをきっかけにデジタルデータとしてVの頭の中に住み着いてしまう。ジョニーとどのように付き合っていくかが本作のメインストーリーとなっているので、ぜひ楽しみにしてほしい。
ひとつのクエストにもさまざまな展開が存在! 自分だけの物語を楽しめる
CD PROJEKT REDのウリは「ウィッチャー」シリーズでもおなじみの、”プレイヤーの選択によって変化する物語”だと語った本間氏。その一例として、以前のプレイレビューで紹介したクエスト「回収」の模様が、日本語版のゲームプレイ映像で公開された。
ギャングとの緊張感漂う交渉の末に、代金を支払って穏便に取引しようとしたV。しかし、代金が入ったチップにはウイルスが仕込まれており、ギャングと敵対することになってしまう。このウイルスをあらかじめ除去しておいたり、そもそも交渉などせずにギャングを始末して品物を回収したりすることも可能で、ひとつのクエストにもさまざまな展開が用意されているという。「TEAM-2BRO.」のメンバー3人もこのクエストをプレイしたが、それぞれがまったく違う展開になって驚いたそうだ。
人間の記憶を感情や感覚まで含めて記録&編集できる「ブレインダンス」
本作のさらなる魅力として紹介されたのは、2077年の世界でスタンダードなエンタテインメントとなっている「ブレインダンス」。人間の記憶を感情や感覚まで含めて記録&編集し、シンプルなヘッドセットで再生することを可能にする高度なテクノロジーだ。
こちらについても日本語版のゲームプレイ映像を交えながら紹介。コンビニを襲撃した強盗の視点で、店員に銃を突きつけるシーンや自分が射殺されるまでの展開を確認できた。他人の記憶をその人物となって体験できるという没入感の高さはもちろん、記憶を再生&編集し、その中を移動までできるというのが大きなポイントだ。
この「ブレインダンス」に大きく関わるジュディという女性キャラがカワイイうえに、「ブレインダンス」についてやさしく教えてくれると、おついち氏はコメント。ジュディは重要な役どころでゲーム全体を通して活躍すると、本間氏は語った。
ナイトシティへようこそ! 開発者が語るサイバーパンクな街作り
続いて、本作の舞台となるナイトシティを紹介する映像の日本語吹替版が公開された。この映像では、ナイトシティの近未来的な街並みや、活気と危険があふれる人々の暮らしを確認することができる。
サイバーパンク2077 — [日本語吹替版] ナイトシティへようこそ
そしてここからは、ナイトシティの街作りを担当した榊原寛氏が、CD PROJEKT RED本社のあるワルシャワから中継で番組に参加してのトークに。
榊原 寛
CD PROJEKT RED
エンバイロメント・シティ・コーディネーター
榊原氏が所属しているのは、ビジュアル面でのナイトシティそのものを作るエンバイロメント・アートチーム。映画でいうなら大道具や小道具、セットのように、キャラクターではなく空間を作るチームにあたる。かなりの大所帯のため、特定のクエストで使われるロケーションを作るチーム、椅子や机などの小物を作るチーム、オープンワールドの街全般を作るチームの3つに分かれているそうで、榊原氏は3つ目のシティチームを取りまとめる立場だ。
まさにナイトシティを知り尽くす人物である榊原氏が、おついち氏とユーザーからの質問に答えたので紹介しよう。
Q.仕事に疲れた開発者が癒されにいく隠れスポットは?
ひとつに絞るのは難しいですが、ジャパンタウンという地区があって、Vのアパートがあるリトルチャイナから運河を挟んだ対岸に位置しています。繁華街で高い建物があり、サイバーパンク的に増改築された巨大なビルもたくさんあります。いくつかのブロックは、狭い路地に巨大な高層ビルが迫り出して、渓谷のようになっています。
我々の街作りのポリシーとして、立体的に移動できる街を作ろうとしているので、巨大なビルをエレベーターで昇っていって、階段を歩いた途中のテラスにはちょっとした売店などもあり、こうした場所を動き回ることができます。そこから対岸の巨大なビルを見れば、洗濯物があったりバルコニーに誰かが立っていたり、はるか下には道があり、上には狭い空が見え、貨物を運ぶドローンが飛んでいる。そういうところに佇んでいると、ナイトシティの中にどっぷり浸って落ち着けるので、気に入っている場所です。
Q.未来の街を作る上で意識したのはどのような点ですか? 特に工夫した部分はありますか?
ゲームディレクターのアダム・バドウスキは、全部を未来的で見慣れないものにしてしまうと、それはSFのデザインになると言っていました。では、サイバーパンク的なデザインとは何か。
伝統的なものや古いもの、見慣れたもの……例えば昔の建物に木のドアがあって、そこに赤や緑の小さなLEDが付いていたとしたら、セキュリティシステムとつながっているのかもしれない。また、昔風のダイナー(食堂)のテーブルに、ちょっとしたデバイスが付いていると、注文のシステムを管理しているものなのかもしれません。
古いものにちょっと技術を感じさせるものが混ざっていると、それがサイバーパンクであり、みんなの想像を掻き立てるのだと思います。完全に見慣れないものにならずに、見知ったものと未来的なものを混ぜて、面白く未来的なデザインにするということは、チームで共有されているスタイルです。
Q.ナイトシティを作っていく際にインスパイアを受けた作品や実在する場所などがあれば教えてください
ナイトシティはカリフォルニアにあるという設定なので、実際のカリフォルニアの街、特に郊外の住宅街などは参考にしています。
作品でいうと、「ブレードランナー」はサイバーパンクのバイブルのような存在なので、もちろん。日本の「AKIRA」「攻殻機動隊」「イノセンス」の原作漫画、押井守監督のアニメも、ビジュアル面で影響を受けています。
あとマイナーなところでは、建築様式でブルータリズムというものがあります。1950年代から流行った、コンクリートを大胆な形で作る荒々しい建築様式です。我々のアートディレクターが気に入っていて、『サイバーパンク2077』の街はこのスタイルでいこうと言っていました。この建築スタイルを統一的に使っていることで、巨大企業に支配された抑圧的な雰囲気が出ていると思います。
榊原氏からユーザーへのメッセージ
『サイバーパンク2077』は非常に大きなプロジェクトで、たくさんの人が関わっています。アーティストひとりひとりが注いでいる情熱にはすごいものがあります。「ウィッチャー」でもクエストの手作り感が評判でしたが、我々もひとつの通りにも愛情を注ぎ、探索しがいのあるものにしようとして作っています。ナイトシティを『サイバーパンク2077』の主人公のひとつとして、ぜひ探索してほしいと思います。
日本未発売の公式グッズが当たるTwitterキャンペーンが開催!
特別生放送の最後には、Twitterキャンペーンの開催が告知された。このキャンペーンは、CD PROJEKT RED Japan公式Twitterをフォローし、ハッシュタグ「#ナイトシティ」をつけたうえで、「ナイトシティでやってみたいこと」をお題にツイートすることで参加可能。合計5名に日本未発売の公式グッズがプレゼントされるので、ぜひ参加しよう。
CD PROJEKT RED Japan公式Twitterはこちら
サイバーパンク2077
・発売元:スパイク・チュンソフト/CD PROJEKT RED
・フォーマット:PlayStation 4 / PlayStation 5
・ジャンル:オープンワールドRPG
・発売日:PS4 2020年11月19日(木)予定
PS5 未定
・価格:PS4 パッケージ版 通常版 希望小売価格 7,980円+税
PS4 パッケージ版 コレクターズエディション 希望小売価格 29,800円+税
PS4 ダウンロード版 販売価格 8,778円(税込)
PS5 未定
・プレイ人数:1人
・CERO:Z(18才以上のみ対象)
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