私はときどき、私たちが行なうストーリーミーティングのシュールさを再確認して喜びをかみしめることがあります。「ポリジュースを飲むと、このキャラクターの声はどう変わるべきだろうか?」「屋敷しもべ妖精の寿命はどれくらいあるのか?」「グラップホーンは雑食なのか?」……このような問いは、設定の説得力を追求するためであると同時に、「ハリー・ポッター」シリーズの伝承に染まらなければ、まず出てこない質問でもあります。
『Hogwarts Legacy』の開発は、私たちAvalanche全員の努力の賜物です。没入感のあるストーリーを最大限に引き出すには、それをプロジェクトのDNA隅々にまで組み込むことが効果的であることを、すべての部署が理解しています。またそれ以上に、愛され続ける「ハリー・ポッター」シリーズの新しいコンテンツに貢献する責任を、私たちは真剣に受け止め、取り組んでいます。
Portkey Gamesは、「ハリー・ポッター」とは違う時代のホグワーツを想像させてくれるユニークな機会を私たちに与えてくれました。私たちはつねにこのキャラクター、生き物、そしてテーマが豊富なシリーズの中から、何をどう引き出すかを考えています――それらがハリー・ポッターが入学する、百年以上も前のホグワーツにどう影響するのか、少し考えてみてください。誰が校長だったのか? 生徒たちはどのような試練に直面していたのか? トム・リドルや、ニュート・スキャマンダー以前に社会を影響していたものは何なのか? 私たちがファンの皆さんに体験していただきたいのは、けっして見たことのない身近なものなのです。
私たちはすでに知っている知識を受け入れ、それを拡げることに挑んでいます。“ほとんど首無しニック”は誠実で陽気に浮かんでいます。禁じられた森は禁じられたままで、人間と馴れ合わないケンタウルスたちの住処がありました。ゴブリンたちはいますが、間違いなくグリンゴッツ魔法銀行で働いてはいません。そしてホグズミードの村ではオリバンダーが紀元前382年から杖を作っているのです。私たちがたびたび直面した難しい課題は、むしろ“どの物語をゲームに取り入れないか”です。
今このタイミングは、没入体験を開発するのに素晴らしい時期です――PlayStation®5によって与えられた新しい機会は、文字通りゲームのあり方を変えます。革新的な高画質のグラフィックでプレイヤーは、迫りくる亡者の恐怖を実際に感じることも、激怒したケンタウルスの群れに囲まれながら地面の揺れを感じることもできます。危険な闇の魔女との決闘でも、新しいコントローラーが持つ、音と感触を沁み込ませる機能によって、つねに新しいレベルのリアリティを体感することができます。
初めて「ハリー・ポッター」の本が発売されてからすぐに、私はファンになりました。このシリーズのさまざまな世代に訴えかける魅力を感じない日はありません。私はこの素晴らしい旅の一員になれたことに誇りを持っています。そして、このニュースを世界中の皆さんについにお届けできたことに感激しています。これは愛情を持って行なってきた仕事であり、リアルで説得力のある“魔法の世界”を作ることだけを目標にしてきたチームの熱心さと想像力こそが、本当の魔法なのです。
※本情報はPS5に関する映像イベントで発表された内容となります。販売するタイトルは国・地域によって異なる場合があります。
※本記事で紹介しているトレーラーは英語版となります。
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