『Ghost of Tsushima』の“対馬”が生み出した比類なきオープンワールド!【EDITOR’S CHOICE】

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『Ghost of Tsushima』の“対馬”が生み出した比類なきオープンワールド!【EDITOR’S CHOICE】

息をのむ美しさのオープンワールドと激しいアクションで彩られた仁の物語は、今年有数の傑作だった。

※本記事はUS版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。

PlayStation®.Blogスタッフが、最新作や話題のタイトルの中から厳選した「今、注目すべきタイトル」を紹介する「EDITOR’S CHOICE」! 今回は、侍となって壮大な対馬を駆け巡るオープンワールドアクションアドベンチャー『Ghost of Tsushima』を紹介します。

『Ghost of Tsushima』時代劇映画風トレーラー

『Ghost of Tsushima』の“対馬”が生み出した比類なきオープンワールド!【EDITOR’S CHOICE】

他の武士は強大な元軍に破れた。育ての親である伯父の志村も捕らえられ、いつ処刑されてもおかしくない。侵略によって対馬は炎に包まれている。緒戦を生き延びた一人の侍、境井仁となった私は、元軍を打ち破り我が故郷を取り戻すため、全てを捨てて敵に立ち向かう。

――私は愛馬にまたがり、重い溜息を吐いて、彼方に見える炎に顔をしかめながら、目的地へと駆ける。と、道行く民を襲うモンゴル兵が目に留まった。やつらの血で汚れた刃をにらみつける。私と敵の刀が交わり、敵が崩れ落ちる。またひとつ、命が救われた。よし、それでは、いざモンゴル兵であふれる砦に乗り込――「あっ、キツネだ~!」 なーんと、黄金の葉を散らす銀杏の下で、可愛らしいキツネが誘っているではありませんか。これは放っておけんな! 待てー!

気がつくと私は数時間にわたって、キツネをモフり、きれいな花を集め、『Ghost of Tsushima』のあちこちにこれでもかというくらい存在する絶景を飽きもせずに眺めていた。すべてを忘れて “対馬”の中に溶け込み、そのすべてを満喫して――え、伯父上? 救出?? ……も、もちろん覚えているとも!

そう。この作品には不思議な魅力がある。自らの信条を曲げて対馬を救おうとする仁の物語をちょっと脇に置きたくなってしまうのだ。いや、オープニングでは、冒頭で書いたようなド迫力の戦闘があるし、本当に惨たらしい死もあって、その後には鬼のような形相で、元軍を対馬から追い払うのだと誓ったのだが――広大な“対馬”のさまざまな魅力がしょっちゅう私を手招きするのだ。しかも、おつかい感や、気が散ったような気分を味わったことは一度もない。

だって、海沿いの断崖とか、いろんなことを想ってしまう温泉とか、めっちゃ魅力的な稲荷の祠とか、そんなの全部行ってみたくなるに決まってるじゃないですか! とにかく“対馬”にあるすべての要素が私を驚かせ、喜ばせ、誘ってくる……クレジットを見た後も……そして気づいたらプラチナトロフィーまで。え、もう?!

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“対馬”の魅力はさんざん語られてきたと思う。こだわりが詰め込まれたフォトモードや、舞い散る鮮やかな落ち葉など、本作のさまざまな魅力についてはみんな語っているし、PSブログでも取り上げてきた。だがそれでも、本作の“対馬”がどれほど魅力的なのか、“対馬”でのさまざまな体験がどれだけ楽しいのかは、何度伝えても足りないほどなのだ。そびえたつ崖を登っても、得られるのは絶景のみかもしれない。でも、その絶景(と、もちろん、映えるフォトを1枚)だけでも十二分に楽しい。それが『Ghost of Tsushima』だ。

滝を眺めたり、和歌詠んだりして思索にふけった穏やかな時と同じくらい、賊や牢人、モンゴル兵とのヒリつく戦いもあった。仁はもともと刀の達人であるため、序盤から複数の敵を相手どって戦うことができる。そして、新たな型を学び、身を隠す術や暗具も使いこなせるようになれば、仁は5、6に……いや10人でも簡単に倒すことができる。物語が終わるころになると、私は、敵の拠点にのんびりと乗り込み、いきなり「腑抜けばかりか!」と怒鳴りつけては、一人残らず敵を葬り去ることができるだけの力を身につけていた。

このような正々堂々たる戦いは、誉ある戦い方であり、侍として育てられた仁らしい戦いだと言えるだろう。だが、冥人の技をも身につければ、影をぬい、闇にまぎれて、卑怯な手を使って哀れで愚かな敵の命を一人ずつ奪ってゆく楽しさも味わえるのだ。正面から相手に挑もうが、冥府からの使者“冥人”として屋根から屋根へと飛び移ろうが、戦闘は流れるように滑らかで、激しい。どちらのやり方でも十二分に楽しめるのだ。

そして、仁の物語が、武士であり冥人でもあるという二面性と深く結びついているのが巧みなところ。対馬の武士団が敗れたあと、仁がまず使った兵法は、教えられた通りの武士らしい戦い方で、まさに破滅への道であった。だが、仁の命を救った野盗の「ゆな」が仁の戦い方を変える。武士の剣技と野盗の技を組み合わせ、冥人として戦うようになるのだ。仁とゆなは、モンゴルを打ち破るために協力し、絆を育む。だが、他ならぬ冥人としての戦いが、悲劇と喪失を生み、二人を苦しめることになる。

物語が進むにつれ、仁は古くからの知り合いと再会し、新たな仲間も得る。そのすべての出会いを通して、仁は変わってゆく。そうやって出会う脇役はすべて――そして彼らのサイドクエストも――本当に魅力的で、“対馬”にさらなる彩りと情緒と感傷をたっぷりと与えてくれる。最初のころ「え、こんなにサイドクエストあるの? 多すぎない?」と言っていた舌の根もかわかぬうちに「あー、これ、もう終わっちゃうよー。もっとやりたいのにー」と言い出すようになるだろう。

心に残る登場人物たち、緊張感ある激しい戦闘、新鮮な驚きと感動を与えてくれる“対馬”の景色に、琴線に触れまくりの音楽が組み合わさって生まれたのは、途方もなく心躍る体験。自信をもっておすすめしたい、今年最高の作品のひとつだ。

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Ghost of Tsushima (ゴースト・オブ・ツシマ)

・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,900円+税
    ダウンロード版 通常版 販売価格 7,590円(税込)
    ダウンロード版 デジタルデラックスエディション 販売価格 8,690円(税込)
    ダウンロード版 デジタルデラックスアップグレード(*) 販売価格 1,100円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:Z(18才以上のみ対象)

*通常版をデジタルデラックスエディションにアップグレードします。

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