到来、新しい視点、レインボーロード──『Destiny 2』の新たな迷宮「予言」をBungieの開発者が語る

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到来、新しい視点、レインボーロード──『Destiny 2』の新たな迷宮「予言」をBungieの開発者が語る

※本記事はUS版PlayStation®.Blogの日本語翻訳記事です。

マウリッツ・エッシャーのアートにはもっとレインボーロードの要素を組み込むべきだと思ったことはありませんか? 『Destiny 2』の新しい迷宮「予言」の制作チームはそう考えました。

一部のクリエイターにとって、ビデオゲームにはその空間作りに関わりたいと思わせる何かがあります。このインタラクティブな媒体には、ほかでは得られないユニークな体験があります。「Destiny」世界の中で言うと、「過去の惨劇」や「リヴァイアサン」が当てはまるでしょう。これらのプロジェクトの背後には、斬新な何かを生み出すべく取り組んでいる何百という人が存在しています。

ブレンダン・ソーンとアンドリュー・ホップスも、上記レイドの制作に携わっていました。この7年間、彼らは10以上のレイドや迷宮の制作に共に取り組み、『Destiny 2』のようなアクションMMOの限界を押し広げてきました。彼らの最新プロジェクトは6月10日(水)の「到来のシーズン」開始と共にリリースされ、ナインの名で知られる謎多き存在によって作られた領域へとプレイヤーを誘います。それが「予言」です。

到来のシーズン – 迷宮「予言」 – ゲームプレイのトレーラー

到来、新しい視点、レインボーロード──『Destiny 2』の新たな迷宮「予言」をBungieの開発者が語る

この領域を支配するルールのおかげで、Bungieチームは、プレイヤーがこれまで見たこともないようなエキサイティングな仕掛けやアイデアをたくさん試すことができました。この迷宮を表現するには「ユニーク」という言葉では足りないでしょう。

新しい迷宮について、またそれが『Destiny 2』の進化し続ける物語の最新章である「到来のシーズン」にどう組み込まれているのかについて、ブレンダンとアンドリューに話を聞くことができました。


Q. お会いできて嬉しいです。まずは自己紹介と、Bungieでどのようなお仕事をしてきたか教えていただけますか?

アンドリュー・ホップス(以下「アンドリュー」):私はレイドチームのリーダーを務めています。Bungieで働き始めて8年半近くになります。最初はコスモドロームの制作に携わりました。その後ドレッドノートの制作に関わった流れでレイド「邪神、滅びる」に携わることになり、それからずっとレイドチームにいます。

ブレンダン・ソーン(以下「ブレンダン」):私はレイドチームのシニアデザイナーです。『Destiny』発売の1年前から、つまりもう7年ほどBungieに在籍しています。アンドリューと私が一緒に制作した最初のレイドは「クロタの最期」だったと思います。間違えました、「ガラスの間」です。いや、やっぱり「邪神、滅びる」が最初でした。失礼しました。隔離生活も3,000日目のような感覚ですね。記憶がごちゃごちゃになってきています。

Q. 隔離と言えば、在宅ワークはどうですか?

アンドリュー:効率はとても良いと思います。一番大変なのはプレイテストでしょうか。

ブレンダン:チーム全員がすでにお互いをよく知っていて、互いの個性を理解しているのも大きいですね。

Q. 上手くいっているようで良かったです。「予言」がどのようにして始まったのか教えてください。これまでの「Destiny」の迷宮とは趣向が異なりますよね。

アンドリュー:クリエイティブ・リーダーシップ・チームと連携して、この迷宮の構想を考えることから始まりました。ナインに話を聞きに行くというアイデアにはとてもワクワクしました。ナインの領域は本当にクールな場所なのですが、これまであまり詳しく描かれてきませんでした。天誅とPvPマップがいくつかありますが、それくらいです。
試作品からナインのテーマにぴったりな面白い要素もいくつか生まれました。その後、ロビー・スティーブンス(クリエイティブリーダー)とトム・ファーンズワース(デザインリーダー)も交えて、彼らが立てたシーズンの計画にどう組み込むかという話を始めました。

Q. 話はスムーズに進みましたか? この迷宮は「到来のシーズン」や「光の超越」という大きな物語にどのように組み込まれているのでしょうか?

ブレンダン:暗黒が戻ってくるのはすでにわかっています。そこでついに、「暗黒とは何なのか?」という疑問を掘り下げるときがやって来ました。この疑問の答えは未だ謎に包まれています。なので、答えを知るためにナインのもとへと向かうようエリスと放浪者に指示されたら、ガーディアンはどんなに奇妙に感じても、今回はその指示に従うべきです。

アンドリュー:謎を台無しにしたくなかったので、わざと曖昧にしています。プレイヤーは間違いなく意味を推理して理論を立てるでしょう。迷宮には、そのヒントが散りばめられています。後になってから、すべてがつながるときが来るでしょう。

ブレンダン:プレイヤーがこの迷宮を目にしたとき、Bungieはずっと前からこの筋書きを立てていたのだということに気づいてもらえるといいですね。宇宙全体に反響してすべてを変える、天変地異の現象のようなものです。最初は驚くかもしれませんが、後から振り返って考えてみるとこれまでにも兆候はあったはずです。

Q. ナインをテーマにすることは、やりたいことを何でもできるチャンスになったのでしょうか? それとも、ナインが謎に包まれた存在であるがゆえの制約があったのでしょうか?

ブレンダン:チャンスだったと思います。私たちは、これまでの2つの迷宮「砕かれた玉座」と「異端の奈落」とは全く違うものを作りたいと考えていました。これらの迷宮には、禁断の場所へと降りていくことで、古い学校の地下に入り込むような雰囲気があります。通常、プロジェクトを立ち上げるときには、テーマは何かという話をします。今回は「新しい視点」でしたよね?

アンドリュー:そうですね。このテーマは試作を始めてから決まったものです。いろいろと試験的に試しているうちに、抽象的な外観を究極まで追求したいと考えるようになりました。ナインとはそもそも抽象的な存在ですからね。

ブレンダン:私たちは、わかりやすい言葉でテーマに沿った体験と仕組みを表すようにしています。例えば、前作の迷宮は「剣をさまざまな方法で駆使して敵を倒す」でした。今回の迷宮「予言」では、「暗黒と光を道具として使う」です。

アンドリュー:それは「新しい視点」というテーマにもとてもよく合っていました。暗黒がどのように登場するのかという話になったときに、方向性が完全に固まりました。

ブレンダン:暗いトンネルに入ったときにゴーストが明かりを灯す以外には、これまでに照明をゲームの仕組みとして使ったことはなかったんじゃないかと思います。照明の明るさという点で。

アンドリュー:そうですね。なかったと思います。

ブレンダン:マディソン・パーカー(シニア照明アーティスト)の功績をぜひとも見てもらいたいです。この迷宮は、まるでマウリッツ・エッシャーがデザインした素晴らしい現代アートギャラリーを舞台としているかのような仕上がりです。

Q. 思わぬ問題が生じたり、興味深い課題に直面するようなことはありましたか?

ブレンダン:在宅で仕事をするとなると、プレイテストの問題が出てきます。

アンドリュー:プレイテストについては、スタジオにいるエキスパートにも協力してもらいました。私たちは彼らを「クラフトシングルズ」と呼んでいます。各自が“チーズ”(ゲームの裏技)を探す社内エキスパートチーム・ヴェルヴェータのメンバーとして活躍しているからです。彼らはスタジオでもトップクラスのプレイヤーで、私たちが難易度を適正なレベルに調整できるように迷宮のテストを手伝ってくれました。

ブレンダン:プレイヤーが裏技を見つけることもあります。中には時々すごくクールなものがあったりもするんですよ。この迷宮を遊び場のように使ってもらえたらと思っています。YouTube動画やGIFがたくさん登場するのを期待しています。

アンドリュー:誰かが剣を振りかざしてこの空間を横切っていく……そんなのがあったら最高ですね。

Q. とても奇抜で、だからこそ何度も何度もプレイしたくなる、そんな迷宮ということですね。

アンドリュー:週1回に限らず、もっとプレイしたくなるような理由がたくさん詰まっています。そんな迷宮を作ることができてとても嬉しいです。

ブレンダン:私もです。在宅ワークの残念なところは、プレイヤーが初めて迷宮をプレイする様子をBungie社内の劇場で見ることができないことです。この迷宮の素晴らしいところは仕掛けの面だけではないんです。視覚的にも息を呑むようなビジュアルで、方向感覚を狂わせます。皆さんに早く見てもらいたくて仕方ありません。初日にTwitchのストリームを10本ほどアップしようと思っています。


迷宮「予言」は2020年6月10日(水)(日本時間)に公開されました。プレイヤーは誰でも無料でプレイすることができます。さっそくプレイして、迷宮限定のダイト製アーマーを手に入れましょう。


Destiny 2

・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:アクションシューティング
・配信日:好評配信中
・価格:基本プレイ無料(一部アイテムなど課金あり)
・プレイ人数:1人~(オンライン専用)
・CERO:D(17才以上対象)

※ダウンロード専用タイトル


PS.Blogの『Destiny 2』記事はこちら


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