由緒正しい女子高で起こる怪異事件……5人の少女たちを待つ運命とは

PlayStation®4で7月30日(木)発売予定の『夜、灯す』は、歴史ある女子高を舞台にしたホラーアドベンチャーゲーム。

死ねばずっと一緒にいられる……そんな心を通い合わせた女子生徒同士の心中話が怪談として伝わる学園で巻き起こる、奇妙な事件。箏曲(そうきょく)部に所属する少女・鈴と、鈴の夢に現れる｢お姉さま｣とよく似た転校生を中心に、本作の物語は紡がれていく。

プロローグで描かれる、大正時代のとある｢心中事件｣の噂

時は大正。町の外れにひっそりとたたずむ全寮制のお嬢様学校で、ふたりの女性が命を落とす。

生徒たちは休日の外出も禁止された、まさに”籠の鳥”とも呼べる存在。寂しさも楽しさも、そして、思春期の鬱屈も、ともに過ごす彼女たちは、やがて｢疑似姉妹｣なる制度を作り出した。お互いの一番大事なものを交換して姉妹の契約をする、卒業までの特別な関係を。

そんな中、あるとき｢疑似姉妹｣の契約を交わしたふたりが心中を果たす。彼女らは互いの絆の象徴とも言える｢大事なもの｣を抱きしめて絶命していたが、教師たちはその”象徴”を元の所有者へと戻して｢事故死｣とした。

死ねばずっと一緒にいられる。

そんな想いで心中をしたふたりの絆は、こうした形で踏みにじられたのだった……。

▲全寮制のお嬢様学校でひそやかに行なわれていた｢疑似姉妹｣の関係。その当事者ふたりが心中するといったこのお話が、現代に生きる鈴たちの物語にどんな形で関わってくるのだろう。

夢で見た｢お姉さま｣そっくりの転校生!? 思わぬ出会いと事件の始まり

そして現代。鈴は休み明けのコンクールに向け、箏曲部の友人たち……真弥、累、麗子とともに、夏休みの自主練習にいそしむ日々を過ごしていた。

休みに入ってまだ間もない頃、鈴は自分の夢に見ず知らずの｢お姉さま｣を何度も見るようになる。

夢は夢だと特に気にもしていなかった鈴だが、ある日、｢お姉さま｣そっくりの姿をした少女・皇有華(すめらぎゆうか)が学園に転校してくる。彼女は一冊の古びた手帳を大切にしており、そこには学園にまつわる古い日記が記されていた。

実家が筝曲界きっての名家ということもあり、自身も休み明けのコンクールに参加するという有華。しかし、有華は鈴たちの演奏を聞くなり｢音楽への侮辱だ｣と足並みを揃える気も見せない。入部早々に孤立する有華に、部長とともに頭を悩ます鈴だが、あるとき部長の下駄箱に｢旧校舎で話がしたい　皇｣とのメモ書きが入っていた。

｢話し合いをするチャンス！｣と意気込む部長の麻理乃を鈴は見送るが、しばらくして見つかったのは旧校舎の2階から転落した、血まみれの麻理乃だった……。