運び屋から建設業に転職!? 多彩な楽しみ方がある『DEATH STRANDING』の魅力をレポート【特集第3回/電撃PS】

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運び屋から建設業に転職!? 多彩な楽しみ方がある『DEATH STRANDING』の魅力をレポート【特集第3回/電撃PS】

本記事にはストーリー上のネタバレが含まれています。未プレイの方はご注意ください。

“デス・ストランディング”の発生で崩壊した北米大陸を舞台に、主人公のサムが孤立した人々を繋げる任務に赴く『DEATH STRANDING』。世界中に多くのファンがいる小島秀夫監督が手がける最新作として注目を集めている本作が、満を持して発売を迎えました。

オープンワールドで自由度が非常に高い本作は、人によってプレイの様子は大きく異なってくるのがひとつの特徴! 特集3回目となる今回は、電撃PlayStation編集部のスタッフが『DEATH STRANDING』の見どころ、そして本作をどのように楽しんだのかなどをレポートしていきたいと思います。

前回までの特集記事はこちら

謎が謎を呼ぶストーリーに、しだいに引き込まれていく日々

本作の魅力を考えたときに最初に浮かんだのは、しっかりと作られた世界観で展開される、重厚な人間ドラマでしょうか。本作ではエピソードが章仕立てで進んでいくのですが、各章ごとに登場人物たちや組織の名前がタイトルになっており、それら人物などがクローズアップされていきます。ブリッジズ、デッドマン、フラジャイル……、登場当初はあまり触れられなかった人となりについて語られていく展開は、ていねいな作りで好印象!

最初のうちは彼らが話していることの意味を理解するので精一杯だったのですが、少しずつ謎や意味がわかってくると、先の展開が気になって仕方がなくなります。誰が味方で誰が敵なのか怪しくなったりと、SFミステリー映画を見ているかのような展開……。ブリッジズの長官であるダイハードマンですら怪しいと思いたくなる過去が出てきたり、先がまったく読めません。主人公サムとの絡みが多いデッドマンなんて、ある意味怪しさこのうえないキャラなんですが、彼のエピソードを進めていくと……やっぱり憎めないキャラなんですよね。いろんなキャラとの繋がりを感じずにはいられなくなってしまいます。

序盤はフィールドに落ちている落とし物を拾ったり、ストーリーの進行に影響しない”指名なし任務”も全部こなしながら進めていたのですが、途中からはもうガマンができなく……。ストーリーの続きが気になって”この任務が終わったら休憩しよう”と思っていても、先が気になってやめられません!

特に主人公の行く手を阻むヒッグスや、フラッシュバックの際に姿を見せる謎の男クリフがストーリーに深くからみ始めてからの展開には、息をつく暇もありません。依頼を受けて配達をするだけではなく、突如クリフと彼が率いる謎の部隊との銃撃戦が始まったりも……。プライベート・ルームから出るときにクリフが登場するフラッシュバックがしばしば発生しますが「彼は何者なのか? サムを助けるBB(ブリッジ・ベイビー)との関係は? ストーリーにどんな絡み方をしてくるのだろう?」なんて考えていたら、突然クリフの率いる部隊が登場。銃撃戦になり、「え? あ? あれ……?」と考えながらもクリフたちを排除して、再びもとの世界へ! ますますクリフという存在が何者なのか気になってきます。

執拗にサムをけしかけてくるヒッグスですが、彼との最終決戦には熱くなるものがあります。何度かの戦いを繰り広げたのち、男同士のタイマン勝負! ここまでくるとヒッグスにもちょっと愛着が……。彼との決着が着いたあと、1通のメールが届き、ちょっとしたエピソードが明らかになるのですが……ヒッグスいいキャラですよね!! まだメールをチェックしていない人は、ぜひ彼の足取りを追ってみてください。

ちなみに寄り道をいっさいしないでプレイすると、エンディングまで到達するまでにおよそ30時間ほどのボリュームでしたが、普通にプレイしているともっと長時間遊んでいたかのような感覚を覚えます。それほど濃密なドラマに魅了されていたということですね。

クリフは何者なのか? BBとは? サムの到着を待つアメリはどうなる? 最後まで油断できない展開が待っている『DEATH STRANDING』。ストーリーは自分の目で確かめてみてもらえればと思いますが、多くの人がBBを含め、登場するキャラクターたちに何かしらの愛着を感じているのではないでしょうか? 小島監督からのメッセージを感じずにはいられませんでした。

歩きづらいということが、伝説の運び屋を伝説の建設屋へと転職させた!

ストーリー展開が気になるいっぽう、荷物を運ぶというゲーム性にも徐々にハマっていきました。最初は配達手段や自分ができることも少なく、戸惑うこともしばしば。しかし徐々にできることが増えてくると、配達するというゲーム性に奥深さを感じてきている自分を実感。この任務をこなしてアレをやろうなど、自分なりの目標を少しずつ持つようになっていきました。

とはいえ業務的にもクリアが優先事項だということで、サム指名依頼のみをこなしていく日々。そんなとき、「今は物語が気になって最短で進めているんだけど、きっとクリア後に”指名なし依頼”を自由に受けられるようになるんじゃないか? だとしたら、こんなにも歩いて荷物を運ぶのが大変なので、今のうちに国道などの移動手段を整備したほうが、のちのちラクになるかもしれない?」と思ったんです。

そこで目をつけたのがジップライン! ジップラインとは、ジップライン同士をラインで繋ぎ、滑車のようなものでぶら下がって高速移動できるというもの。しかも移動中はミュールやBTに見つかったとしても振りきることができるので、安全に早く運べるという夢のような移動手段なのです。

これを各地に設置してジップライン網を完成させれば、高速で荷物を運べるようになるのです。そして、建設装置[Lv2]を大量に作り、リバース・トライクに乗って、ジップラインを設置する旅が始まりました。ジップラインは初期状態では300mまでしかつなげられないうえ、間に障害物があるとつなげることができません。そこで、L1ボタンで表示されるコンパスが大活躍。目的地を中央のカーソルで合わせることで距離が測れるのです。

ジップラインを少しずつ建設していったのですが、ひとつ問題が発生しました! 建設装置で建造物を作るときには、カイラル通信量を消費するのですが、ジップラインを作りすぎて足りなくなってしまったのです。カイラル通信量は、カイラル通信を繋いだ施設の数を増やしたり、各施設との親密度を上げたりすることで増やすことができます。”サム指名依頼”ばかり受けていたこともあり、親密度が低めで、カイラル通信量が少なかったわけです……。急ぎ、移動がものすごく大変な最低限の場所を優先して設置してまわりました。

ストーリーをクリアした現在では、かなり広大なジップライン網が完成しつつあります。K4南配送センターからジャンク屋を経由してサウス・ノットシティまでつなげて、そこから気象観測所を経由して雪山を越え、マウンテンノットシティまで繋がっています。もちろん、周囲のプレッパーズにも繋げているので、大量の荷物を短時間で配達できるようになり、今は非常に快適な配達ライフを過ごしています。

ちなみに、このジップライン網はもちろん自分で建設したものだけではなく、ほかのプレイヤーが建設したものもうまく利用して繋げています。きっとこのジップラインは、あそことつなげるために建てたんだろうなという、ほかのサムの意思を引き継がせてもらいました。こうした部分でも、ほかのプレイヤーとの繋がりを感じることができるのは、本作の魅力のひとつだと思います。

国道の整備なども少しずつ進めていきました。国道を作るには大量に素材が必要なので、各施設で素材をもらってまかなっていますが、ときどきミュールから奪ったりも。トラックでミュールの拠点に乗り付けて、全員倒して荷物を奪っていく……”どっちがミュールなのか?”という状況ですが、それもまたひとつの楽しみ方ということで!

現在はどんなプレイをメインにしているかというと、ジップライン網の整備・改修に追われる毎日です。建築装置で作れるものは、素材を投入してレベルを上げることで強化できるのですが、ジップラインのレベルを上げると、つなげられる距離が350mに延長されます。そこでコツコツと素材を運んでレベルを上げて、いらなくなったジップラインを撤去。より便利なジップライン網の完成に力を入れています。建造物は時間が経過することで、少しずつ耐久度が減っていって使えなくなってしまいます。そのため、定期的にカイラル結晶を投入して補修しなければいけません。おかげでカイラル結晶が不足気味で、ときどきBTを倒しているしだいです。

ストランドの一撃にかける! 人によって異なるバトルスタイル

BTといえば、編集部内でBTの対処法が違っていたのが印象的でした。BTを倒すことで大量のカイラル結晶を落としますが、無理に倒す必要はありません。そもそも、出現場所を回避したり、時雨(ときう)シェルターで雨が止むのを待ったほうがいい場合が多いです。しかし、必ず出現するエリアを通る必要もあるのですが、その場合自分は、しゃがんで気づかれないように通過するほか、クリア後の今は荷物をトラックなどに載せてから、わざとハンターに見つかってキャッチャーを倒して進むようにしています。しかし、ほかの編集部の面々に聞いたところ、先にゲイザーをすべて倒して、安全なルートを確保してから通過するとのこと。

ミュールの倒し方も人それぞれで、ボーラガンで拘束してから蹴って気絶させるスタイルだったり、自分はタックルでよろめかせてからストランドで気絶させたり。アサルトライフルのように、遠距離からでも倒せる武器もあるのですが、自分は少しでも多く建設装置を持ち歩くために武器はいっさい持っておらず、素手で戦うクセがついてしまっていました。

同じゲームをプレイしていても、人によってプレイ内容がまったく異なってくる……本作の最大の魅力はココなのではないでしょうか? 今回記載させてもらった自分のやり方も、たくさんあるプレイスタイルのひとつ。絶景を探して旅をするのもよし、配達の道を極めるのもよし! みなさんもぜひ、自分なりの『DEATH STRANDING』の楽しみ方を見つけてみてください。

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DEATH STRANDING (デス・ストランディング)

・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:アクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 6,900円+税
    パッケージ版 スペシャルエディション 希望小売価格 7,900円+税
    パッケージ版 コレクターズエディション 希望小売価格 20,900円+税
    ダウンロード版 通常版 販売価格 7,590円(税込)
    ダウンロード版 デジタルデラックスエディション 販売価格 9,790円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)

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