たとえその旅がどうなろうとも、トルバーブルックは訪れる価値がある場所だ──ドイツ旅行の出発日は本日10月24日(木)!
ドイツのデベロッパーbtfによるインディータイトル『Trüberbrook(トルバーブルック)』が、PlayStation®4用ソフトウェアとして本日10月24日(木)発売!
本作は、1960年代後半のドイツの辺境の村を舞台にした、スリルに満ちたミステリーアドベンチャーゲーム。プレイヤーは、偶然トルバーブルックの村を訪れた若きアメリカ人物理学者タンハウザーとなる。
そこは西ドイツのどこかの山奥にある、少しさびれた美しい保養地。しかしどこか奇妙なこの場所で、謎がさらなる謎に発展し、本格的なSFミステリーが展開される。タンハウザーはさまざまな興味深いキャラクターと手を組み、共に村の謎を解き明かしていく。
本作の大きな魅力となっているのが、独特の映像表現。風景はすべて手作りのミニチュアモデルから生まれており、他の作品にはない風合いを実現している。まずは現在公開中のトレーラーで、その世界観と美しいビジュアルを確認してほしい。
ここからは、本作のパブリッシャーであるBeep Japanによる解説を紹介する。奇妙なストーリーや世界観の構築に影響を与えたもの、独自のビジュアルスタイルの制作技法などが語られているのでチェックしておこう。
謎に満ちた物語と独特な映像表現がプレイヤーを奇妙な冒険に誘う。『Trüberbrook』の魅力を制作スタッフが解説!
Beep Japanは、成功を収めたKickstarterプロジェクト、そして数々の賞を受賞したポイント・アンド・クリックアドベンチャーゲーム『Trüberbrook』を、10月24日(木)に日本の店頭およびダウンロードショップで発売できることを光栄に思います。
1960年後期にヨーロッパでバカンスを過ごす自分を想像してみてください。あなたは若いアメリカ人科学者、ハンス・タンハウザー。名前にはすぐ慣れます。そしてトルバーブルックを想像してください。冷戦中のドイツ、都会から離れ木々が密集した森の中にある村を。でも気にすることはありません。結局その旅行も福引で当たったようなものなんですから! どうであれ、そんな感じです。でも怖がることはありません。休息どころか、あなたが世界を救うことになるんですから……。
このゲームは、従来のポイント・アンド・クリック方式のアドベンチャーゲームに、近代的なアプローチを加えたものです。過去のさまざまなSFミステリー・テレビシリーズからインスピレーションを受けており、ハッと気がつくような面白いユーモアが散りばめられています。扱うテーマは幅広く、多くの人の心に訴えかけるもので、愛、友情、忠誠、自分探し、自己発見……そして恐竜です!
このゲームの最大の特徴は、独特なビジュアルスタイル。景色や背景などはすべてスケールモデルで実際に製作したミニチュアを3Dスキャナーで取り込んだものです。これらにデジタル処理を施し、アニメーションによるキャラクターや、視覚効果、セットの追加物などと織り交ぜています。
SFミステリー・テレビシリーズからインスピレーションを受けた世界観とストーリー
西ドイツの田舎町トルバーブルックは創立998年を祝い、若いアメリカ人物理学者のタンハウザーはトルバーブルックの旅行チケットに当選しました。博士論文を執筆中の彼は、行き詰まった気分を晴らすためにトルバーブルックを訪れますが、この町には何か奇妙な雰囲気が漂います。そして、休息どころかおかしな出来事や少し変わった人々に遭遇し、タンハウザーの奇妙な冒険が始まるのでした。
世界情勢は、冷戦やベトナム戦争、第三次中東戦争、ソ連とアメリカの宇宙開発競争などで混沌としており、ドイツにあるこの小さな町で起きた出来事、そしてそこに隠された秘密に誰も気づきません……。
タンハウザーが素敵なペンション「Waldeslust」に到着すると、奇妙なことが起こり始め、彼の論文が紛失してしまいます。どうやら誰かが彼の部屋に忍び込んだようです。さらにその誰かは、タンハウザーに接触しようとしています。でも一体誰が……? それに量子物理学の論文など、一体誰が盗むのでしょうか?
タンハウザーは、愉快な宿屋の女主人トルードやSFが大好きな彼女の娘レニ、オットー・フォン・シュルツ男爵と彼の好奇心旺盛な猫クロウス、ボート貸し屋のペネロペ・ヘイズなど、村の住人や町を訪れた人たちといった多くの人々と出会いますが、皆どこか個性的です。
研究のためにトルバーブルックを訪れていた若い科学者のグレッチェンだけは、タンハウザーにとって普通の人に見えました。そうしているうちに、タンハウザーはグレッチェンと町の山腹の奥深くにある、異次元につながる秘密のポータルを見つけるのでした……。
しかし、物語のさらに奥へと進むには、トルベ・ランケ湖やサナトリウム・パラダイス、鉱山の奥深くにあるハイテクコンピューター室、有名なシュナップスの醸造所など、手がかりが多く隠されている名所を訪れる必要があります。冒険を進めていくうちに、タンハウザーはトルバーブルックに来たのが偶然ではないことに気づきます。そして、彼はすべての鍵を握る秘密を明らかにして……世界を救うことになるのです!
このSFミステリー、ポイント・アンド・クリックアドベンチャーゲームは、『The Secret of Monkey Island』や『Day of the Tentacle』『Grim Fandango』といったレトロゲームのオマージュであると共に、現代的なアプローチも取り入れています。ゲームや物語の全体的な雰囲気は、鋭いユーモアや愛、友情、忠誠心、放浪主義、自分探しなどの普遍的テーマが特徴的な「ツイン・ピークス」や「X-ファイル」「ストレンジャー・シングス」といったTVシリーズ、さらに……異世界につながる古代ポータルからインスパイアを受けています。
手作りのミニチュアモデルを撮影・編集するビジュアル技法
もうひとつの特徴は、その独特なビジュアルスタイルです。ゲームに登場する風景は、btfの舞台デザイナーたちによって手間隙をかけ、すべて手作業で制作されました。
照明を実際に使用することで、1日のさまざまな時間帯や気象条件を再現。デザイナーは模型の装飾を変え、あらゆる季節を再現することもできます。例えば、粉雪を町に降らし、冬を再現します。
縮尺モデルを組み立て、さまざまな照明を用いて異なるシナリオを撮影した後、開発者たちがそれらをデジタル化します。風景は写真測量法と呼ばれる方法でデジタル化され、キャラクターやビジュアル効果と調和します。こうすることで、デザイナーは制作された実在する模型を『Trüberbrook』の仮想世界に移すことができます。
撮影されたミニチュアモデルのバリエーションはすべて、デジタルモデルに再投影されます。これには4つのステップが含まれます。写真測量法を使ってミニチュアモデルをスキャン、リアルタイムエンジンの準備、照明を当てた写真をメッシュに再投影(マットペイント業務としてよく行なわれます)、そして最後にそれらをUnityに取り込みます。これは、元の画像にキャラクターが可能な限り、合うよう再作成するための照明であり、キャラクターが照明の変化に動的に対応しながら自由に移動できるようにします。
『Trüberbrook』メイキング映像
ディレクター兼ゲームデザイナーのFlorian KöhneとテクニカルアーティストのHans Böhmeは、学生時代にプロジェクト制作を行なって以来、小さな世界を構築することに傾倒しており、ミニチュアスケールモデルやストップモーションアニメーションが彼らの作品の大きな特徴となっています。彼らが最初に手掛けた短編映画「Armadingen」(2011年)は一部が鉄道模型から撮影されており、Florian Köhneの卒業制作映画である「Concerning Dinosaurs」(2012年)は、先史時代の模型がストップモーション技法でアニメーション化されています。
アドベンチャーゲームを愛するファンとして、ゲームを作り出すためにこうした技法を用いることはふさわしい選択であると言えます。ミニチュアスケールモデルを使うからこそ、独特で魔法のような『Trüberbrook』の世界を作り出すことができると彼らは信じています。
模型制作に初めて取り組んでいた時、彼らは模型をデジタル化するために3Dスキャンや写真測量法などを利用して、さまざまな異なるアプローチを試していました。こうして試されたアプローチのいくつかは、独自の小さなプロジェクトとしても成功を収めており、ドイツのバンドSizarrによる「Baggage Man」(2015年)のミュージックビデオなどでも使われています。
ゲーム制作の全プロセスにおいて、写真測量法を用いることは、従来のゲーム制作方法と比べると時間やコストもかかりマイナスな面も存在します。しかし、この方法を用いることで、『Trüberbrook』にほかにはない特別な風景やスタイルが確立されているとクリエイターたちは信じています。
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Trüberbrook (トルバーブルック)(新しいウィンドウで開く)
オンライン配信版 ¥3,500
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Trüberbrook (トルバーブルック)
・発売元:Beep Japan
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:ポイント・アンド・クリック・アドベンチャー
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 3,636円+税
ダウンロード版 販売価格 3,500円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
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Trüberbrook is developed by btf and Headup GmbH, and published by Beep Japan Inc. Copyright © 2017 – 2019 btf GmbH
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