9月23日(月)、ニューヨークで開催された国連気候行動サミット2019(UN Climate Action Summit 2019)の”Playing for the Planet Alliance“に参加し、ゲーム業界を率いるリーダーたちとともに、国連環境委員会の取り組みに貢献していくことについてのコミットメントを発信しました。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、天然資源管理への責務について大変重要視しており、それは国連のミッションと目的にも沿っていると認識しています。年頭に国連はSDGs(持続可能な開発目標)を達成するためにはゲーム業界との連携は重要であると考え、新しく”Youth and Environment Alliance“を立ち上げました。
SIEでは、消費電力の低減を目的に、これまで実質的なコミットメントを示し、継続的な努力を重ねてきました。そして、エネルギーの効率化を通して、PlayStation®4(PS4)ではハイパフォーマンスなグラフィックプロセッサーを採用しているSystem-on-a-Chip(SoC)設計、半導体チップのシュリンク、パワー・スケーリングなどの効率化を促す技術の採用や、Suspend-to-RAMに代表されるさまざまな省エネルギーモードを搭載することで消費電力を低減しました。また、現時点でCO2総排出量はすでに1,600万トン近く削減しており、今後10年で2017におけるデンマークのCO2総排出量と同量の2,900万トン相当の削減を達成できると考えています。
そして、次世代機においては、スタンバイモード時の電力消費を、PS4よりも更に低く抑えられる可能性があることをお知らせします(約0.5Wの達成見込み)。これが実現すれば、例えば100万人がスタンバイモードを利用した場合、米国の約1,000世帯に相当する電力使用量を削減できると見込んでいます。
一方、オペレーションの観点では、私たちが提供するゲーム関連サービスにおける二酸化炭素排出量(カーボンフットプリント)とデータセンターで採用しているエネルギー効率化施策について国連に報告してまいります。さらに、消費者の皆様に対してもコンソールのエネルギー効率を高める設定・使用方法について理解促進を図っていきます。
私たちがコミットするのは、ハードウェアやオペレーションに関連することだけではなく、サステナビリティに関心を持つ人々への啓蒙活動を強化していきたいと考えています。その一例として、サステナブルなテーマに関するゲーム開発・制作において、デベロッパーを含めた業界関係者や気候変動の専門家との連携及び支援に注力していくことが挙げられます。また、気候変動問題への意識・関心が高まるようなPlayStation®VR向けアプリケーションの制作の可能性についても検討します。
ゲーム業界は多様であり、早いペースで成長しています。次の世代への天然資源の保全について意見を交わし、国連の環境計画チームを支援し、支持することは、ゲーム業界のリーダーたちにとって重要であると考えています。私たちSIEは、ゲームが人々を啓蒙し、感情を呼び起こさせ、希望を与え、社会の変化を促す力があると信じています。”Playing for the Planet Alliance”に参加することは大変光栄なことであり、今回我々のコミットメントを発信できたことを誇りに思っております。今後ゲーム業界の皆様と手を取り合うことで、どのようなことを実現していけるのかを期待しています。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント 社長 兼 CEO
ジム・ライアン
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