◆2020年1月15日(水)更新 発売日の変更に伴い、発売日に関する記載内容を変更しました。
ヒーロー全員をその手で操るスリルと興奮! アベンジャーズが新たな敵「AIM」に立ち向かう!!
2020年9月4日(金)発売予定のPlayStation®4用ソフトウェア『Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)』は、アイアンマン、キャプテン・アメリカなどスーパーヒーローたちが織りなすアクションアドベンチャー。スクウェア・エニックス・グループのスタジオ「Crystal Dynamics」を中心に、「Eidos-Montréal」「Crystal Northwest」「Nixxes Software」が開発を手掛けている。
千葉・幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2019」2日目の9月13日(金)、本作のメディア向けセッションが行なわれた。約30分にわたってゲームの序盤をプレイできたほか、開発を手掛けるCrystal Dynamicsのエディトリアルディレクター Casey Lynch(ケイシー・リンチ)氏によるプレゼンテーションも。その模様をお届けしよう。
Crystal Dynamicsエディトリアルディレクター
Casey Lynch氏
アベンジャーズの再集結(リアッセンブル)を描く完全オリジナルストーリー
『Marvel’s Avengers』のストーリーは、サンフランシスコで開催されたイベント「A-Day」から始まる。キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ハルク、ブラック・ウィドウ、ソーの5人は、アベンジャーズ支部新設と最新技術を搭載したヘリキャリアを初公開。街は大いににぎわいを見せた。そんな中、突如起こった事故により、街は壊滅状態に陥る。この責任を問われたアベンジャーズは解散を命じられることとなる。
それから5年後、プレイヤーはバラバラになったアベンジャーズをリアッセンブル(再集結)させ、敵との戦いに挑むことになる。
Marvel’s Avengers: A-Dayゲームプレイトレーラーはこちら
Casey氏によると、このゲームのキーポイントは以下の4点とのこと。
・アベンジャーズの完全オリジナルストーリー
・シングルプレイ・オンラインプレイ対応
・アベンジャーズをカスタマイズして、自由にプレイできる
・プレイヤーの手に力は委ねられた
スーパーヒーローになったような気分でプレイできるのが、最大の魅力だ。
マーベルとタッグを組んで制作している本作は、マーベルにとっても次のステップになる作品だ。2013年、Crystal Dynamicsは『トゥームレイダー』を新たに蘇らせ、大成功を収めた。本作でも同じように、おなじみのキャラクターを新しい形で提供することを目指しているそうだ。
マーベルのキャラクターを扱ううえで、重視するのは”信憑性”と”オリジナリティ”。自社のキャラクターを熟知したマーベルと組むことで”信憑性”を担保し、映画やコミックとは違う新しいストーリーを提案することで”オリジナリティ”を出しているとのこと。
ヒーローに関しても、本作オリジナルの設定を採用している。アイアンマンことトニー・スタークは「A-Day」後に財産も技術も失い、引きこもり生活に。ハルクことブルース・バナーも、「A-Day」を機にスーパーヒーローとは何か、アベンジャーズは単なる自警団なのかと自問自答し、社会から遠ざかってしまう。一方、キャプテン・アメリカ(キャップ)は冒頭でヘリキャリアとともに墜落してしまう。
キャップが行方不明になるというストーリーを提案した際、マーベルからは「本当に大丈夫なの?」と心配されたというエピソードも明かしてくれた。ブラック・ウィドウことナターシャは、キャップを救えなかった罪悪感を抱き、一匹狼としてスパイ活動を行なうことに。ソーも、自分にはムジョルニア(ハンマー)を持つ資格がないと思い、ミッドガルドに戻って静かな生活を送っている。このようにバラバラになったヒーローたちを再集結させ、世界を、そしてアベンジャーズそのものを救うのがプレイヤーの役割だ。
そんなアベンジャーズに相対する敵が、「AIM(Advanced Idea Mechanics)」という組織。彼らは、スーパーヒーローではなく科学の力で世界を救うことを目指している。だが、科学を過信するあまり、テクノロジーによるユートピアを作ろうとしており、それが世界の脅威になりつつある。アベンジャーズは、そんな「AIM」の野望を打ち砕くために戦いを繰り広げることになる。
ヒーローミッションとウォーゾーン・ミッション、2種類のミッションにチャレンジ
続いて、ゲームの進め方について説明が行なわれた。本作にはヒーローミッションとウォーゾーン・ミッションという2種類のミッションがあり、「ウォーテーブル」と呼ばれるマップ画面から任意のミッションを選んで遂行する。
ヒーローミッションは、いわゆるキャンペーンモード。特定のヒーローを操作する、シングルプレイのミッションだ。クリアするとさらなるミッションをアンロックでき、その繰り返しでストーリーが進行していく。ウォーゾーン・ミッションは、シングルプレイのほかに最大4人のオンライン協力プレイも可能。好きなヒーローを選んでプレイでき、クリアするとギアという装備品を取得できる。普段ゲームをあまりプレイしない人からコアゲーマーまで幅広く楽しめるようになっているそうだ。
2種類のミッションのうち大半を占めるのがヒーローミッション。ウォーゾーン・ミッションは、ゲーム発売後も数年にわたって追加していくとのこと。Casey氏は「新鮮味を損なうことなく、飽きずにプレイできます」とアピールした。
ヒーローたちを思いのままにカスタマイズ
アベンジャーズのカスタマイズも、本作の醍醐味となっている。各ヒーローには、さまざまなコスチュームを用意。80年以上の歴史を誇るマーベルの膨大な資料から採用したコスチュームもあれば、そこからインスパイアを受けた独自の衣装もあるとのことだ。今回のセッションでは、マフィアのようなピンストライプのスーツを着たハルクなど、ユニークなコスチュームも確認できた。なお、コスチュームはキャラクターの性能には影響せず、見た目が変化するのみ。ゲームプレイで獲得するものもあれば、購入できるものもあるそうだ。
一方、プレイスタイルに影響を及ぼすカスタマイズ要素がギアとスキル。ギアは、ゲームをプレイすることで入手できる。レア、アンコモン、レジェンダリーなどさまざまな階級があり、レアリティが高いほどより大きなボーナス効果を得られる。レアなギアを得るには難しいミッション、チャレンジをクリアする必要があるため、やり込み要素にも期待できそうだ。ギアのスロットは4つあり、どれを組み合わせるかはプレイヤーの自由。ヒーローごとに特殊なギアも用意され、例えばアイアンマンならトニーが経営するスターク・インダクトリーズのギアを4つそろえるとボーナス効果が得られるといったお楽しみもあるようだ。
ゲーム中に得たスキルポイントを割り振ると、スキルツリーから新たなスキルをアンロックできる。映画などで見覚えのあるスキルはもちろん、オリジナルの技も用意されている。どのスキルをアンロックするかは、プレイヤー次第。プレイスタイルに合わせ、自分だけのヒーローを作り上げることができる。例えばアイアンマンなら、リパルサー、レーザー、ロケットなどのスキルツリーがあり、どれを強化するかプレイヤーに委ねられている。複数のスキルツリーをアンロックすると、コントローラーの方向キーでリパルサーからレーザーなど、その場で攻撃を切り替えることも可能。それに加えて、アイアンマンならユニビーム、ハルクならサンダークラップなど、各ヒーローには特殊攻撃も用意されているとのことだ。
5人のヒーローたちの個性を活かした戦闘スタイル
以上の要素を組み合わせたのが、本作の戦闘システム。スーパーヒーローゲームはひとりのヒーローを操作するのが一般的だが、本作では5人を操作でき、ゲームを進めるとさらなるヒーローも追加される。しかも、それぞれのヒーローに個性があり、異なるプレイフィールを味わえるのが大きな特徴だ。接近戦、遠隔攻撃、空中戦、地上戦などいろいろなスタイルが楽しめるうえ、ヒーローの個性に応じた武器、道具、能力も用意されている。
さらに、ギアやスキルのカスタマイズによって、より個性的な技、コンボを使うこともできる。Casey氏の場合、ソーを使い、空中から広範囲攻撃を行なうのがお気に入りとのこと。スキルポイントも広範囲のヒロイック(ヒーロー固有の特殊攻撃)に割り振っているそうだ。だが、同じソーでも地上戦のスキルを極めれば、全く違う戦い方ができる。これこそが、本作のコンセプトのひとつである「その手に、力は委ねられた」の意味するところ。どのようなヒーローを形作るかは、プレイヤーの選択次第となっている。「アベンジャーズはあらゆる年代から愛されているため、ストーリーを楽しみたい人、カスタマイズを楽しみたい人などいろいろな方がいるでしょう。幅広い層にプレイしていただけるよう、開発を進めています」とプレゼンテーションを締めくくった。
なお、本作はPlayStationとグローバルパートナーシップを結び、PS4ユーザーを対象としたβテストも行なう予定とのこと。ほかにもさまざまなサプライズを用意しているそうだ。ゲーム発売後にもストーリー、キャラクターを無料配信するそうなので、こちらもお楽しみに!
アイアンマンが空を飛び、ソーがムジョルニアを投げる! 5人のヒーローの個性あふれるアクションを体験【プレイインプレッション】
今回の試遊では、「A-Day」で襲撃を受けたアベンジャーズの戦いを体験することができた。チュートリアルにあたるこのパートでは、ゲームが進むにつれて操作するキャラクターがどんどん入れ替わっていく。5人のヒーローそれぞれの個性あふれる戦いぶりを堪能できる、豪華な内容となっていた。
サンフランシスコで開催されたイベント「A-Day」のさなか、テロリストによりゴールデンゲートブリッジが爆撃を受けた。ただちに現場に向かったアベンジャーズは、次々に襲い来る敵と戦うことになる。□ボタンで攻撃、×ボタンでジャンプ、L2ボタンでエイム、R2ボタンで発射など、基本的な操作は全キャラ共通。とはいえ、同じ遠隔攻撃でもソーはムジョルニア、キャプテン・アメリカはシールドを投げ、ブラック・ウィドウは銃を撃つといったように、ヒーローの個性が表われている。ムジョルニアを地面に叩きつけて周囲の敵を一掃するソー、敵の視界に入らぬよう透明化して戦うブラック・ウィドウなど、ヒーローごとに異なる攻撃も用意されていた。
プレイフィールも、ヒーローによって全く違う。アイアンマンを操作するパートは、空を飛びながら敵を狙い撃つ3Dシューティングのよう。ホバリングしながら、手のひらからリパルサーレイを放つ戦い方もアイアンマン独自のものだ。きびきびと小気味よく動くブラック・ウィドウ、一撃に重さを感じるキャプテン・アメリカ、暴走機関車のようにゴリゴリ突き進むハルクなど、動きの速度、重量感もキャラクターによって異なる。他にも、QTEあり、ジャンプアクションありとバラエティに富んだ構成。1本のゲームでここまで違うプレイフィールを味わえるのは、実に贅沢だ。
中でも興奮したのが、ハルクを操作するパート。ブルース・バナーがヘリから飛び降りると、たちまちハルクに変身。そこから怒涛の快進撃がスタートする。桁外れのパワーを誇るハルクは、一撃一撃がとにかく豪快。丸太のような腕で敵をなぎ倒し、拳を地面に叩きつけて敵を一掃。素手で戦車を壊滅させるなど、やりたい放題だ。片手でつかんだ敵をまた別の敵に叩きつけたり、両手に敵をつかんでバチーンとぶつけたり、やりすぎ感あふれる攻撃には思わず笑いがこぼれたほど。崩れかけた足場をジャンプで移動し、壁につかまってウォールジャンプをしながら先へ進むというアクションもスリリングだ。
まだ序盤でこれだけの爽快なアクションが楽しめるのだから、ギアやスキルをカスタマイズしたらどうなってしまうのか。製品版に期待せずにいられない!
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Marvel’s Avengers (アベンジャーズ)
・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:アクションアドベンチャー
・発売日:2020年9月4日(金)予定
・価格:未定
・プレイ人数:1人(オンライン時:最大4人)
・CERO:審査予定
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