49分もの長尺ゲームプレイ映像が初公開! 小島監督の生解説によりゲームシステムの詳細が明らかに!
11月8日(金)発売予定のPlayStation®4用ソフトウェア『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』。千葉・幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2019」の会期1日目となった9月12日(木)、プレイステーション®ブースにて本作のステージイベントが行なわれた。
ステージイベントは会期1日目と3日目および4日目の計3回にわたって行なわれる。この日は「KOJIMA PRODUCTIONS DEATH STRANDING Day-1 GAMEPLAY SESSION Vol.1」と題したプログラムに。これまで謎に包まれていたゲームプレイシステムが明らかにされるということで、イベント開始前のかなり早い時間からステージエリア周辺は多くの人で埋め尽くされていた。そしていよいよイベントが始まり、大きな歓声が起こるなか本作を手掛ける小島秀夫監督が登場!
コジマプロダクション
小島秀夫監督
今回のステージでは世界初公開となるゲームプレイ映像を披露し、この49分間にもおよぶ映像に小島監督自身が解説を加え、ゲームプレイシステムの基本が明らかにされた。
小島監督は「非常に新しいゲームで伝え方が難しくて、いまだに何のゲームかわからないという声が多いので。本当は、自分で買って遊んで驚いてほしかったのですが、そうも言ってられないので、今日は基本的なところをお見せします。「ソーシャル・ストランド・システム」「ストランド・ゲーム」と呼んでいる部分がちょっとだけわかると思います」と説明。また、あるミッションの一連の内容を見せつつ、ネタバレにならないような編集も加えられているそうだ。
なお、この日公開されたブリーフィングトレーラーでは、主人公サム・ポーター・ブリッジズが任務に赴く背景が描かれており、こちらを見ておくとゲームシステムをより理解できるようになるという。
『DEATH STRANDING』日本語音声・日本語字幕 / ブリーフィング 4K
ここからは、ついに明らかになったゲームシステムをトピックとして取り上げて紹介。実際のゲームプレイと小島監督の生解説は、配信されたステージイベントのアーカイブ映像をチェックしてほしい。
「KOJIMA PRODUCTIONS DEATH STRANDING Day-1 GAMEPLAY SESSION Vol.1」アーカイブ映像
ここまでやるか! 大量の荷物を背負ったサムの移動はバランスキープも重要に
主人公サムの目的は、分断された北米大陸を再び繋ぎ直すこと。「Qpid(キューピッド)」と呼ばれるアイテムを使い、孤立している各地と「カイラル通信」を接続することで、人々の繋がりを広げていく。居住地と「カイラル通信」を接続するには信頼を築くことが必要になり、相手が欲しがっている物資を運び届けるミッションに臨む。
サムが運ぶのは物資だけでなく、旅を遂行するための装備を含め、大量の荷物を背負う。物資や装備にはそれぞれ重量があり、背中にはどの順番で積み、両肩・両腕に何を持つかなどを考えなければならない(最適化した一括積載も可能)。うまく積んでいても相当な重量になっているため、移動中にふらつくこともあり、転倒して物資が壊れようものなら、せっかく届けても評価が下がってしまう。そのため移動中はL2ボタンとR2ボタンでバランスを保つことが求められるという、細かいアクションが用意されている。
目的地までのルートは自分で計画。寄り道すれば思わぬ出会いも!
サムの基本的な移動手段は徒歩。マップを開き、どんなルートで目的地に向かうかはプレイヤー自身が決める。険しい山岳地帯を最短距離で進むのか、迂回しながら平坦な道を選ぶのかは自由だが、難所を突破するには相応の装備が必要だ。
計画したルートはフィールド上でも視覚化されるが、必ずしもそれをなぞらなくてもかまわない。道中で気になる場所を見つけたら、寄り道するのも自由だ。今回のゲームプレイ映像では、あるミュージシャンの落とし物を拾い、計画したルートから外れて落とし主に届けにいく場面が見られた。
届けた先ではミュージシャンがホログラムで出迎えてくれたのだが、その姿に会場がざわめく。なんと、小島監督と親交のあるアーティスト・三浦大知さんのカメオ出演が判明!
1人だけど1人じゃない。世界中のプレイヤーと繋がる「ソーシャル・ストランド・システム」
三浦さん扮するミュージシャンは、大切な荷物を届けてくれたことに感謝して「Qpid」の使用を了承。周辺の「カイラル通信」が接続されたことで、フィールド上に変化が起こる。
これまでサムはBB(ブリッジベイビー)を連れているだけで、誰の助けもないまま単独で歩き続けてきた。高所から降りるためのロープも、崖を渡るためのハシゴも、すべて自分で用意した装備だ。しかし、「カイラル通信」が接続されたエリアでは、ほかのプレイヤーの旅の痕跡が現れて利用できるようになっていた。
回収しないで残しておいたハシゴやロープはほかの誰かが使うことが可能だ。もっとぜいたくに、大量の装備が入ったシェルターまで残すことができる。ゲームプレイ映像では、ここで手に入れた高性能な装備によって、運搬や移動が快適になる様子が見られた。利用したプレイヤーは痕跡に対して「いいね」を残すことができ、どれだけ役立ったかの評価がわかるようにもなっている。
また、敵との戦闘中にも「ソーシャル・ストランド・システム」の恩恵が。サムの武器が底をついてピンチに陥ってしまうが、ここで助けを呼ぶとほかのプレイヤーのアバターが現れ、武器を与えてくれたり応援してくれたりする。
1人だけど1人じゃない。世界を繋ぐための旅では、世界と繋がることを体験できる。それが「ソーシャル・ストランド・システム」の意味するところだった。
その後もさまざまな繋がりの要素に加え、小島監督作品らしい遊び心に満ちた仕掛けも満載。49分という長尺の映像にもかかわらず、見どころたっぷりのまま、あっという間に終了を迎えた。
カメオ出演した三浦大知さんも登場! 人と人との繋がりが活きた『DEATH STRANDING』制作
ゲームプレイ映像の解説を終えた小島監督は、発売が迫る『DEATH STRANDING』の開発を振り返り、「繋ぐゲームですが、制作も繋がっている人とやってきた。ひとことで言うとそれだけです」と語り、独立から3年半、多くの人に支えられてここまでたどり着いたことを強調した。
カメオ出演していた三浦大知さんもその1人であり、この日のスペシャルゲストとしてステージに登場! 小島監督と固い握手を交わし、出演の経緯や本作への期待を語るトークが行なわれた。
三浦さんは、Folderでグループ活動をしていた小学生時代からの小島監督作品ファン。『メタルギアソリッド』がどうしても欲しくて、「レコーディングでがんばって歌うから買って!」とスタッフにおねだりしたそうだ。今回の出演は、雑誌の企画で小島監督と対談したことがきっかけで実現。当初は「作品の世界を壊すんじゃないか。僕なんかが出ていいのか、と。作品ファーストじゃなければいけないので」との思いから躊躇したというが、繋がりを大事にする小島監督の熱心な誘いを受けることに。
顔のスキャンによる出演で、ボイスもモーションも三浦さん本人ではないものの、完成したシーンを見て「夢のような瞬間」と満足気。さらに、ゲーム内のキャラクターであるミュージシャンがサムにハーモニカをプレゼントすることもあり、「これを機にハーモニカを練習しようと思います。これまで吹いたことはないのですが、小島さんが僕とハーモニカを繋げてくれたので」とノリノリだ。
最後に三浦さんは「誰もが体験したことのない、まったく新しいゲームになると思います。さきほどの映像で目的地にたどり着いたのを見て鳥肌が立ちましたし、僕もあそこを歩いて自分に会いに行きたいです!」とコメント。小島監督作品への愛と、『DEATH STRANDING』への期待を存分に伝えてステージを後にした。
なお、イベントのエンディングでは、ゲーム内で行なわれるさまざまなコラボレーションが発表された。これらはコジマプロダクション公式Twitterで紹介されているのでチェックしてみよう。
次回のステージイベントは、9月14日(土)の「KOJIMA PRODUCTIONS DEATH STRANDING Day-2 GAMEPLAY SESSION Vol.2」。目的地にたどり着いたサムがプライベートルームでできることを、小島監督の解説とともに世界初の実機プレイで披露する。こちらもお見逃しなく!
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DEATH STRANDING (デス・ストランディング)
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:アクション
・発売日:2019年11月8日(金)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 6,900円+税
パッケージ版 スペシャルエディション 希望小売価格 7,900円+税
パッケージ版 コレクターズエディション 希望小売価格 20,900円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 7,452円(税込)(*)
ダウンロード版 デジタルデラックスエディション 販売価格 9,612円(税込)(*)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)
*消費税率8%で計算された価格です。2019年10月1日(火)以降は消費税率10%で計算された価格に変更されます。
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