世界大会「CWLアナハイム」の出場権をめぐる国内トーナメント戦
「CWL日本代表決定戦」は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が主催する、PlayStation®4用ソフトウェア『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』(以下『CoD:BO4』)の国内トーナメントです。本大会に優勝したチームには世界大会「Call of Duty World League(CWL) Global Open」の出場権が贈られます。
5月18日(土)には、第3回「CWL日本代表決定戦」を行ない、国内の精鋭8チームが6月15日(土)から17日(月)(日本時間)にかけて米国・アナハイムで開催される「CWLアナハイム」への出場権を賭けて激突しました。本記事では、その模様をレポートします。
また、トーナメント戦開催時にライブ配信した映像のアーカイブ視聴も可能です。国内トップレベルのチームによる対戦を、ぜひご覧ください。
注目はLibalent Vertexだけじゃない! 好ゲームが続出するハイレベルな大会に!
第3回「CWL日本代表決定戦」には、第2回大会の上位2チームとオンライン予選で選抜された上位6チームの計8チームが出場。前回から連続出場となる5つのチームと、このオフライン大会へと駒を進めてきた3つのアマチュアチームという内訳です。
ダブルイリミネーション方式のトーナメントに臨み、各チームがWinners Bracket(勝者側トーナメント)からスタート。一度負けるとLosers Bracket(敗者側トーナメント)へと移行し、そこで負ければ敗退となるルールです。各試合は「HARDPOINT」「SEARCH & DESTROY」「CONTROL」のゲームモードを使った5ゲームのうち、3ゲーム先取したチームが勝ち上がります。
大会会場では、ライブ配信のメインとなるステージのほかに、3つの試合が同時に進行。オフライン大会独特の雰囲気に飲まれることなく実力を発揮することができるか、メンタルや経験値が試される舞台でもあります。
【Winners 1回戦】
Libalent VertexがPNG esportsを撃破! 他3カードは強豪チームが貫録の勝利!
Winners Bracket 1回戦のメインステージは、Libalent Vertex対PNG esportsの対戦。Libalent Vertexは2連覇中、しかも前回大会は1ゲームも落とさない完全優勝を飾っており、もちろん今回も優勝の大本命です。
しかし、この開幕戦のゲーム1「HARDPOINT」を取ったのはPNG esports。さらにゲーム2「SEARCH & DESTROY」の1ラウンド目をデスなしで勝利し、Libalent Vertexに強烈な先制をお見舞いします。この展開に気を引き締め直したか、Libalent Vertexは6ラウンド連取してゲーム2を6-1で勝利。ゲーム3「CONTROL」を3-1でリーチをかけると、ゲーム4「HARDPOINT」は250-170で先ほどの雪辱を晴らします。立ちあがりに躓きを見せたものの、3対1で初戦突破を決めました。
なお、その他の1回戦はUnsold Stuff Gaming、CYCLOPS athlete gaming、Rush Gamingが勝利。いずれも連続出場している強豪チーム対アマチュアチームという構図にあって、すべて3対0のストレート勝ちで勝利チームは貫録を見せつける結果となりました。
<Winners 1回戦結果>
カード:Libalent Vertex VS PNG esports
ゲーム:3対1
勝 利:Libalent Vertex
カード:Unsold Stuff Gaming VS Team has never won
ゲーム:3対0
勝 利:Unsold Stuff Gaming
カード:CYCLOPS athlete gaming VS Edelstein
ゲーム:3対0
勝 利:CYCLOPS athlete gaming
カード:Rush Gaming VS Etcetera Gaming
ゲーム:3対0
勝 利:Rush Gaming
【Winners 2回戦 / Losers 1回戦】
大会屈指の注目カードは期待どおりの激戦に! Rush GamingがCYCLOPS athlete gamingに競り勝つ!
Winners Bracket 2回戦は、CYCLOPS athlete gamingとRush Gamingの対戦です。かたや2大会連続でGrand Finalに進出するも、あと一歩が届かずにいるCYCLOPS athlete gaming。一方、この日本代表決定戦で不本意な敗戦が続いているRush Gamingは、MLGが主催するオンライン予選「Japan National Qualifier」を通じて「CWL Global Open」に連続出場し、経験を積みながら再起を狙っています。この歴史あるプロチーム同士が激突するというだけでも注目ですが、今回のCYCLOPS athlete gamingは新戦力としてNami選手が加入。Ngt選手との最高峰AR(アサルトライフル)コンビ復活が話題となるとともに、彼らの古巣であるRush Gamingと戦う、因縁めいた試合でもあります。
この大会屈指の注目カードは、最終5ゲームまでもつれ込む期待どおりの激戦に。両チーム一歩も譲らない展開から、大一番での勝負強さを発揮したRush Gamingが競り勝ち、Winners Finalへと進出しました。
もう一方のWinners 2回戦は、Libalent VertexがUnsold Stuff Gamingを3対0で下してWinners Finalへ。同時に行なわれていたLosers 1回戦では、PNG esportsとEtcetera Gamingが勝利しています。
<Winners 2回戦結果>
カード:Libalent Vertex VS Unsold Stuff Gaming
ゲーム:3対0
勝 利:Libalent Vertex
カード:CYCLOPS athlete gaming VS Rush Gaming
ゲーム:2対3
勝 利:Rush Gaming
<Losers 1回戦結果>
カード:PNG esports VS Team has never won
ゲーム:3対0
勝 利:PNG esports
カード:Edelstein VS Etcetera Gaming
ゲーム:0対3
勝 利:Etcetera Gaming
【Losers 2回戦 / Losers 準決勝】
まだ終われないCYCLOPS athlete gamingがLosers Finalへ! PNG esportsは次回への期待を残して大会を去る
Rush Gamingとの死闘に敗れたCYCLOPS athlete gamingですが、このまま終わるわけにはいきません。今度こそ打倒Libalent Vertex、今度こそ優勝して世界大会へ進むため、Losers Bracketで生き残りを賭けた戦いに臨みます。
Losers 2回戦はPNG esportsとの対戦です。ゲーム1「HARDPOINT」を一進一退の攻防の末に250-206で勝利したものの、ゲーム2「SEARCH & DESTROY」は1-6で完敗。続くゲーム3「CONTROL」の1ラウンド目、相手のチケットを残り1枚として4 v 1の圧倒的有利な状況を作りながらも、ここからPNG esportsのkiminosuke選手にひっくり返されるというまさかの展開に。最終的にはゲーム3を3-2と逆転し、ゲーム4の「HARDPOINT」も制して勝利しましたが、冷や汗をかきながらのLosers 準決勝進出となりました。
敗れたPNG esportsは、ここで大会を去ることに。しかし、Libalent VertexとCYCLOPS athlete gamingという強豪を相手に1本ずつ取り(いずれもマップ「Hacienda」での勝利)、kiminosuke選手のビッグプレイもありと、大会に爪跡をくっきりと残しました。上位常連のチームを脅かす、今後の活躍が期待されます。
Losers 準決勝に進んだCYCLOPS athlete gamingは、Unsold Stuff Gamingとの対戦に。この難敵を3対0で下してLosers Final進出を決め、優勝への希望をつなぐことに成功しました。
<Losers 2回戦結果>
カード:CYCLOPS athlete gaming VS PNG esports
ゲーム:1対3
勝 利:CYCLOPS athlete gaming
カード:Unsold Stuff Gaming VS Etcetera Gaming
ゲーム:0対3
勝 利:Unsold Stuff Gaming
<Losers 準決勝結果>
カード:CYCLOPS athlete gaming VS Unsold Stuff Gaming
ゲーム:3対0
勝 利:CYCLOPS athlete gaming
【Winners Final】
王者の風格! Grand Finalで先に待つのはLibalent Vertex!
Winners Finalは、Libalent Vertex対Rush Gaming。世界大会「CWLロンドン」の舞台で起こった、日本勢対決と同じ顔合わせです。
世界での経験を積み上げてきた両チームの戦いは、まずLibalent Vertexがゲーム1「HARDPOINT」を先勝。序盤からリードを作り、終盤の追い上げをしのぐという安定した試合運びを見せます。続くゲーム2「SEARCH & DESTROY」では、王者の風格とも言うべき勝負強さを発揮し、5-5からの最終11ラウンドをきっちりと勝ち切りました。ゲーム3はRush Gamingが「CONTROL」で1本取り返したものの、ゲーム4「HARDPOINT」はLibalent Vertexが終始リードを保ったままフィニッシュ。Libalent Vertexは今大会もLosersに落ちることなく、指定席のGrand Final行きを決めました。
<Winners Final結果>
カード:Libalent Vertex VS Rush Gaming
ゲーム:3対1
勝 利:Libalent Vertex
【Losers Final】
再びの名勝負! 歴史的大逆転で勢いづいたRush GamingがGrand Finalへ!
Grand Finalの椅子を賭けたLosers Final。Rush GamingとCYCLOPS athlete gamingが争うそのゲーム1は、とてつもない結果となりました。マップ「FREQUENCY」での「HARDPOINT」は、CYCLOPS athlete gamingのリードで最終盤戦へ。あと2ポイント入れば勝負が決するという場面でRush Gamingが怒涛の攻勢に転じ、まさかまさかの大逆転劇! 250-248というスコアで先制しました。
勢いに乗るRush Gamingは、マップカウント2対1とリーチをかけたゲーム4「HARDPOINT」でもシビレるような試合展開を披露。終盤になってもスコアが目まぐるしく動くなか、250-243の僅差を制して決着をつけました。
Winners 2回戦での死闘に続き、再びの名勝負となった両チームの対決。Rush GamingがGrand Finalに進出し、Libalent Vertexとの最終決戦に臨みます。
<Losers Final結果>
カード:Rush Gaming VS CYCLOPS athlete gaming
ゲーム:3対1
勝 利:Rush Gaming
【Grand Final】
世界を見据えるLibalent Vertexが日本代表決定戦3連覇!
熱戦が目白押しとなった第3回「CWL日本代表決定戦」も、いよいよGrand Finalです。ゲーム1「HARDPOINT」はRush Gamingがリードを奪う形で進みましたが、終盤戦でLibalent Vertexが追い上げを開始して逆転。250-223の接戦をものにしたLibalent Vertexが先手を奪いました。
ゲーム2「SEARCH & DESTROY」はRush Gamingが6-3で勝利してマップカウントをタイに戻しますが、ゲーム3「CONTROL」を着実に制したLibalent Vertexが優勝へリーチをかけます。
そして迎えたゲーム4の「HARDPOINT」。手堅く相手を封じる試合運びでリードを広げると、詰めの甘さなど微塵も見せないまま250ポイントに到達。大会3連覇、そして「CWLアナハイム」出場権獲得を決めました。
世界大会での成績を着実に上げているLibalent Vertex。海外の強豪を相手にどんな戦いを見せくれるのか、成長を続けるメンバーの活躍に期待はふくらむばかりです。
大会終了後、Libalent Vertexに優勝インタビューを行ないました。リーダーのsitimentyo選手がコメントしてくれたので紹介します。
──試合中に表情が変わらず、落ち着いている様子が印象的でした。この大会で戦うにあたって、緊張などは感じなかったでしょうか。
海外大会を経験して、それ以上のプレッシャーの中でやっているので、試合慣れしてきたのかなと思います。もっと大きな目標もありますし、この大会ではそこまで緊張を感じませんでした。
──大会全体を通して、好ゲームがとても多かったように感じました。優勝したLibalent Vertexから見て、国内のレベルはどのように変化してきたと思いますか?
僕らが世界大会に出て、その技術や経験を活かした戦いを日本ですることによって、周りの日本チームも僕らに勝つために鍛えてきます。結果として、日本のレベルが上がっているのではないかと思います。今日の試合でも、自分たちが得意とする「SEARCH & DESTROY」で研究されていると感じる部分もありましたが、全員の対応力で勝つことができました。
──アナハイムでの目標と、戦ってみたい海外チームがあれば教えてください。
目標は優勝です。まずは前回よりも上の成績を残したいですね。個人的に対戦したいと思っているのは、エキシビションマッチで戦ったMindfreakさんです。
<Grand Final結果>
カード:Libalent Vertex VS Rush Gaming
ゲーム:3対1
勝 利:Libalent Vertex
Winners Bracket最終結果
Losers Bracket最終結果
次回の第4回「CWL日本代表決定戦」は、6月8日(土)から9日(日)の日程でオンライン予選を行ない、6月29日(土)にオフライン大会を開催する予定です。また、オンライン予選の出場登録を5月27日(月)まで受付中。詳細は、こちらの記事や公式サイト内のエントリーページをご確認ください
公式Twitterはこちら
公式ハッシュタグ:#CWL日本代表
——————————————
コール オブ デューティ ブラックオプス 4
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:ファーストパーソンシューティング
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 7,900円+税
ダウンロード版 忍び寄る幻影版 販売価格 8,532円(税込)
ダウンロード版 デジタルデラックス 販売価格 12,900円(税込)
ダウンロード版 デジタルデラックス改 販売価格 16,900円(税込)
・CERO:Z(18才以上のみ対象)
※ダウンロード版ご購入の際のご注意
このコンテンツをPS Storeでご購入いただくには、クレジットカードによる決済が必要です。
——————————————
『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』公式サイトはこちら
『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』プレイヤーズインフォメーションはこちら
© 2018 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, CALL OF DUTY BLACK OPS, and the shield logo are trademarks of Activision Publishing, Inc. All other trademarks and trade names are property of their respective owners.
※本大会で使用されているゲームモードには、「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に該当する表現は含まれません。
コメントの受付は終了しました。