戦場と化した町で身を守りつつ、物語の核心に迫っていくサバイバルアクション『LEFT ALIVE』。第1回の記事では、人気シリーズ「フロントミッション」と世界観を同じくした魅力的な世界設定や、登場人物たちの詳細などに触れました。第2回では、本作のゲームの流れや用意された攻略法の幅広さなど、ゲーム内容を中心に紹介していきます。過酷な環境のなか、プレイヤーは何を選び、何をあきらめるのか――。本作ならではの特徴と、その魅力を解説していきます。
強力な敵、限られた物資……生存するために知恵を絞れ!
本作はエピソード形式で物語が進み、それぞれ限られたマップの中を目標地点まで生きてたどり着くことが目的となっています。”生きてたどり着く”というのが重要で、本作では必ずしも敵は倒すものではありません。むしろ、敵はそのあたりをパトロールする一般兵でもかなり強く、最低限の装備しか持たない主人公はまともな戦闘は不可能。こちらは単身であるのに対し、敵は歩兵のみならず、ドローンや戦車、人型機動兵器の”ヴァンツァー”まで配備しているなど、戦力も圧倒的な差があります。
敵は強化外骨格装備(筋力や防御力を強化する装甲服)を身にまとっており、たとえ銃弾を頭部に命中させたとしても、一撃では倒せません。銃声に気付いた敵も集結してくるため、本作において銃撃戦は可能な限り避けるもの。敵の警戒をかいくぐって進むのが基本となります。
問題は、いかにして敵の警備の目をすり抜けるかということ。本作には多種多様なアイテムが存在しており、クラフトで新たなアイテムを作りだすことも可能です。ごく基本的なものでは、空き缶や空き瓶を投げて敵の注意を遠くへ向け、そのスキに通り抜ける、といった使い方ができます。
クラフトで火炎瓶を作り出せば、敵集団を燃やして攻撃することもできますし、地雷や電撃ワイヤーといったトラップを設置し、敵を足止めすることも可能です。音でおびき寄せて一気に爆破するなど、複数のアイテムを組み合わせることで、より高い効果を引き起こすことも。
鉄パイプのような近接武器を使うことで、音を立てずに敵を倒すことも可能です。また、運よく敵のヴァンツァーを奪うことができれば、圧倒的な火力で敵兵を蹴散らすことができます。ただし、ヴァンツァーは敵軍にも配備されています。敵ヴァンツァーとの戦闘は人物視点とはまた違う、迫力の戦闘シーンを楽しめます。
こう書くと戦う手段も多そうに感じますが、それが難しい理由がもうひとつあります。敗残兵的な立場である主人公たちは、そもそも万全な状態ではなく、戦場と化した町ではろくな装備品も手に入りません。銃弾の弾ですら1発1発が貴重で、考えなしにアイテムを使っていては、どこかで行き詰まってしまうような状況です。つまり、いつどこで、どのアイテムを使うかという選択が、ゲームのカギとなってくるのです。
目的地までのルートはさまざまで、敵の配置や持っているアイテムを踏まえて、プレイヤーが自分で考えなければなりません。もちろん、アイテム目当てに目的地とは別の場所を探索することもできます。しかし、その道中にも敵はいますし、探索のために使ったアイテムに見合う報酬が、探索先で手に入るとは限りません。「もしかしたらいいアイテムがあるかもしれない」という希望を抱いて探索をするのか、手持ちの物資の浪費を抑えるべく進むのか、そういった立ち回りのバランスもプレイヤーに委ねられています。
敵の警戒度はマップで確認できるので、それを目安に進行ルートを考えることができますが、敵に発見されたり、敵が異常を感知したりすると警戒度が変化するのも特徴です。警戒度が上昇したエリアの隣の区域は、逆に警戒度が下がるため、あえて敵を一部のエリアに引きつけるのも攻略法のひとつです。
会話や生存者の救出など、プレイヤーの選択によって展開が変化する
物語中では、登場人物との会話で物語の内容が変化することも。大きい変化だと、キャラクターの生死が変わることもあるため、選択肢は慎重に選びましょう。本作はマルチエンディング形式のため、エピソードをどのように進めていったかによって、物語の結末が変化していきます。
また、各エピソードでは、戦場から逃げ遅れた生存者たちが隠れていることも。彼らを救出し、避難シェルターまで誘導することもできます。もちろん、彼らを助けたからと言って報酬がもらえるとは限りません。むしろ、彼らとの会話しだいでは怒ってついてこなかったり、嫌味を言われたりすることも……。危険を冒して生存者を助けにいくかどうかもプレイヤーしだいです。
なお、生存者たちは戦闘はできません。敵兵に見つかると撃ち殺されてしまうため、注意が必要です。彼らをシェルターに避難させるためには、脱出ルート上の敵を排除したり、なんらかの方法で敵の注意を別のものに引きつけ、そのスキに逃がしたりといった手段を取らねばなりません。
火力による力押しの難しさや物資の乏しさなどが基盤となり、限られたアイテムをどう使うかや、どういったルートを使うか、生存者を助けるかどうかなど、とにかくプレイヤーに選択を求めるゲーム性が、本作の特徴。まさに”サバイバル”という表現がピッタリな過酷さを、ぜひ本作で味わってみてください。次回は、実際に本作をプレイしたうえでのインプレッションを掲載予定。より詳しい感想が気になる方は、そちらもご期待ください!
▼PS4『LEFT ALIVE』のPS Storeでの予約購入はこちらから
オンライン配信版 ¥9,130
—————————————-
LEFT ALIVE (レフト アライヴ)
・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:サバイバルアクション
・発売日:2019年2月28日(木)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 8,300円+税
パッケージ版 ULTIMATE EDITION 希望小売価格 25,000円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 8,964円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)
——————————————
© 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: YOJI SHINKAWA (KOJIMA PRODUCTIONS Co., Ltd.)
コメントの受付は終了しました。