『ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN』12年振りのナンバリング最新作の物語の背景に迫る【特集第1回/電撃PS】

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『ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN』12年振りのナンバリング最新作の物語の背景に迫る【特集第1回/電撃PS】

1月17日(木)に発売を迎えるPlayStation®4用ソフトウェア『ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN』(以下『ACE7』)。本作は、戦闘機パイロットとしてドッグファイトや地上施設の破壊など、さまざまな任務を行なうフライトシューティングです。シリーズとしては20年以上の歴史があるタイトルですが、ここ数年間で発売された作品はスピンオフ的なものが中心だったこともあり、ナンバリングとしての続編はなんと12年振り! 『エースコンバット04 シャッタードスカイ』『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』から『エースコンバット6 解放への戦火』までの舞台となった架空世界”ストレンジリアル”が再び戦場として描かれるということで、期待に胸を膨らませずにはいられません。

とはいえ、過去作をプレイしたことがなかったり、プレイ済みでも物語や舞台背景をよく覚えていなかったりという人も多いはず。そこで、この特集では『AC7』の魅力に加え、シリーズが積み上げてきた、ストレンジリアルという世界について解説していきます。

ダイナミックな演出や操作感が生み出す、ドッグファイトの臨場感を体験せよ

亜超音速で飛行する戦闘機同士によるドッグファイトは、フライトシューティングの花形ともいえる要素。その魅力のなかでも大きいのが”戦闘機をみずからの手で飛ばす楽しさ””敵機を追い詰め、撃墜する快感”です。フライトシューティングは、初代PlayStation®が発売された1990年代半ば、それまでパソコン向けを中心に発売されていたシミュレーター寄りのタイトルに対し、よりカジュアルな操作性で敵を撃墜する楽しさを追求できる作品として生まれました。「エースコンバット」シリーズは、当時アーケードで稼働中だった『エアーコンバット』の流れをくむ作品として、初代PSで登場したのが始まりです。航空機の操縦に深い理解がなくても比較的簡単に機体を操作でき、大空を自由に飛び回れる初代『エースコンバット』は、当時、多くのプレイヤーを魅了しました。

そして、なによりも大事なのが”敵機を撃墜する快感”です。複数の機体が入り乱れるなかでターゲットを見定め、背後を取って攻撃する。言葉にすると単純ですが、敵も高速で飛行するため、照準を合わせるのも一筋縄ではいきません。加えてフィールドが立体的なので、左右だけでなく上下にも揺さぶりをかけ、こちらの狙いから逃れようとします。敵を撃墜するには、敵の挙動を先読みし、自機をうまく操ることによって敵の背後につくこと。そしてミサイルのロックオンが完了するまで照準に捉え続けるという、いくつものハードルを超える必要があります。そういった難関を乗り越えて敵機を撃墜できたときの感動と興奮は病みつきになるほど! 命中させることが難しい機銃で撃墜できたときなどは、自分の腕前に惚れ惚れしてしまうかもしれません。

本作では、3人称視点だけでなく、臨場感溢れる1人称視点でのプレイも可能です。コックピット視点では視界が制限されるため、やや操作は難しくなるものの、本物の戦闘機を動かしているようなリアリティを味わえるのが特徴。空を流れる雲や、過ぎ去る地面、建物などのオブジェクトなどを間近に感じるため、さらなるスピード感や激突ギリギリのスリルなどを感じることができます。

これまでにない”立体的なフィールド”としての空を実現

本作で描かれるのは”ストレンジリアル”における2019年。ユージア大陸に存在する「エルジア王国」と、海を隔てた西側にある大陸の大国「オーシア連邦」という2つの国家による「第二次大陸戦争」という名の大戦です。

プレイヤーはオーシア国防軍の戦闘機のパイロットとして、さまざまな任務を遂行していくことになります。搭乗機体はミッションを進めることで入手していくことができ、戦闘機や攻撃機、マルチロール機など多種多様な機体から自分好みの機体で出撃することが可能です。登場する実在機は、すべてライセンサーの許諾を得てコクピット内部まで再現されており、細かく作り込まれたディティールも見どころ。架空の機体や兵器も登場し、実在機と架空の兵器が入り乱れる独特の戦場が展開されます。

圧倒的なグラフィックで描かれる大空の存在感も、『ACE7』ならではの特徴です。「空の革新」をテーマとして掲げる本作では、空を立体的に埋め尽くす雲や、緻密に描かれた景観により、三次元的な立体感を感じられる空を構築。広々としていながらも、横を流れる雲の動きにより、スピード感も同時に得られる新しいフィールドを作り出しています。

雲はただの背景として存在するだけでなく、中に入って敵の視界から逃れるというように戦術にも組み込むことが可能。一方で雲の近くでは乱気流が発生していたり、雷を伴う雷雲があったりと、必ずしも安全なばかりではありません。メリットとデメリットが同居する雲というオブジェクトをどのように生かすかという点も、本作ならではの特徴です。

また、着氷により視界が制限されたり、落雷によってFCS(Fire Control System)や機体制御に悪影響が出たりといった、天候による影響も再現。ビジュアルとしての表現だけに留まらない演出が取り入れられています。

アクション面では「ポストストールマニューバ」と呼ばれる、上級者向けの新たな機動も追加! 失速した状態で機体を操縦する「失速後機動」の挙動が再現されています。初心者は手軽に迫力ある空戦を楽しめ、上級者はより複雑で鮮やかな立体機動が可能というように、さまざまな腕前のプレイヤーが楽しめるのが本作の魅力です。

徹底的に考証された世界”ストレンジリアル”と、そこで紡がれる物語

『エースコンバット04』から続くナンバリングタイトルで共通の舞台となっている架空世界”ストレンジリアル”。この世界は複数の大陸から成っており、作品によって舞台となる地域や年代が異なります。我々が住む実在の世界にも存在する戦闘機が登場するなど似ている部分も多いですが、軌道エレベータをはじめとした架空の建造物や兵器が多いのも特徴。そのためスムーズに入りこみつつも、どこか異世界感も感じられる独特な世界となっています。

“ストレンジリアル”の歴史は各シリーズ作品で描かれた物語によって紡がれています。『ACE7』の物語は単体でも楽しめますが、過去作によって起こった事件や歴史を知ることで、本作の物語の背景や登場国家の思惑などが理解しやすくなるはず。そこで”ストレンジリアル”における主要な事件と、本作への関係性を簡単に説明していきます。

エルジア衰退の要因となった戦争を描く『エースコンバット04 シャッタードスカイ』

“ストレンジリアル”で発生した事件のなかで、もっとも大きいのが1999年に起きた、小惑星ユリシーズの落下です。この小惑星の落下は世界中に深刻な被害を与えました。エルジア共和国はその被害をもっとも受けた地域で、自国の被害だけでなく大量の難民も抱え込まされ、財政を圧迫。それまではユージア大陸で最大の軍事大国でしたが、ユリシーズの落下と、それに付随する問題の数々で国力が著しく低下してしまいます。難民受け入れ拒否をするも、大国がゆえにこの行為は世界的な非難を浴びることとなり、世界情勢から孤立。その結果、自国のみでの事態解決を不可能とみたエルジア政府は、軍部と協力し周辺諸国へ武力侵攻をすることで事態の収拾を試みます。

ユリシーズ破壊のために建造された固定砲「ストーンヘンジ」を接収するなど、序盤こそ破竹の勢いで進撃したエルジア軍でしたが、エルジア軍に対抗するために組織された「独立国家連合(ISAF)」の空軍に所属するエース「メビウス1」の活躍によりエルジア軍は敗北。「大陸戦争」と呼ばれたこの戦争は、エルジアの国力をさらに低下させる結果になりました。

陰謀により大国同士の衝突が引き起こされた『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』

有数の大国であるオーシア連邦も、大国ならではの軋轢を多数抱えており、幾度も戦争を体験しています。2010年には友好国だったユークトバニア連邦共和国から突然の襲撃・宣戦布告を受け「環太平洋戦争」に発展。宣戦布告からの奇襲の連続により、オーシア軍は大きな被害を被ってしまいます。

大国同士の泥沼の戦争が続くなか、独立行動を続ける空母ケストレルを旗艦とした「ラーズグリーズ」隊の活躍により、大国の陰で暗躍していた組織「灰色の男たち」の存在を突き止めます。これを受けてオーシア・ユークトバニア両国は戦闘行為を中止し、ラーズグリーズ隊の支援を決定します。両国家からの協力を得たラーズグリーズ隊は戦闘衛星「SOLG」のコントロール施設と、落下してきた同衛星を破壊。これに伴い「環太平洋戦争」は終結しました。

オーシア連邦が抱える問題の原点となった『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』

この戦争を裏で操っていた「灰色の男たち」もオーシア連邦との因縁があります。1990年代、オーシア連邦の隣国である「ベルカ連邦」は、かつてオーシアと領土拡大を競った大国でしたが、財政が追いつかず、やがて連邦に所属する諸国の分離独立の機運が生まれてしまいました。加えて、財政を立て直すためにオーシア連邦に領土割譲などを行なったものの、もともとがオーシア連邦の領土分割を目的とした策謀だったという疑惑が生まれます。

こういったオーシア連邦や近隣諸国への疑いから極右政党へ支持が集まった結果、盟主であった「ベルカ公国」は独裁制に近い政権へと変容していきます。そして1995年にはベルカ公国が周辺諸国へ宣戦を布告。「ベルカ戦争」と名付けられたこの事件では、侵攻を受けた周辺国が連合軍を組織し反撃することで、事態を集結させました。

しかし、終戦後に連合軍の将兵を含む大規模多国籍クーデター組織「国境なき世界」が蜂起するなど、事態はますます混迷を極めることに。最終的に「国境なき世界」は鎮圧され、敗戦国となったベルカ公国は領土の半分以上をオーシア連邦に割譲されました。この旧ベルカ軍の残党がのちに「灰色の男たち」として「環太平洋戦争」の火種を作ることになります。

『ACE7』では、オーシア連邦による干渉からの独立を望むエルジア王国との戦争が描かれる

そして時は流れ2019年。「環太平洋戦争」を経て国際秩序の主導権を握ることとなったオーシア連邦と、王政復古したエルジア王国が、新たな物語の当事者となります。オーシア連邦は治安維持活動やユリシーズ被災に起因する復興支援の名目で、世界各地に軍事派遣や駐留軍の設置を行なっています。主要な被災地であるエルジア王国のあるユージア大陸には、恒久的かつ公平なエネルギー資源の供給を図るため、軌道エレベータを建設するプロジェクトを牽引。しかし、当のエルジア王国では、大陸内で行なわれる威圧的な軍事演習や、軌道エレベータの建設といった別の大陸からの干渉に不満が蓄積していくことに……。

その結果、「オーシアからの脱却」を掲げてエルジア王国が宣戦布告。無人攻撃機による軍事施設の攻撃を実行に移します。民間人には一切被害をださない無人機による攻撃や、誤爆を繰り返すオーシア軍の非道に対するエルジア王女の訴えなどもあり、エルジア王国に大きく傾いていく世論。奇襲攻撃によって海を渡る手段を絶ったことで、オーシア本土からの増援の足止めにも成功し、軌道エレベータの占拠も成し遂げるなど、大陸内に駐留するオーシア軍を追い詰めていきます。

巨大な軍事力を持つオーシア連邦に対し、無数の無人機で対抗するエルジア王国。つねに勝者の側にいた大国と、敗北した過去を持つ国。そして有人機と無人機というさまざまな対比が本作のストーリーの見どころと言えるでしょう。

ちなみに『エースコンバット6 解放への戦火』は同じ世界ではあるものの、場所が大きく離れており、本作との関連は比較的薄い作品となっています。そして、『エースコンバット3 エレクトロスフィア』は本作の20年先を描いており、本作では何かしらの繋がりがあるようです。

早期購入特典として『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』が付いてくる!

本作の初回生産分パッケージ、もしくは2月18日(月)までにダウンロード版(デラックスエディション含む)をPlayStation™Storeにて購入すると、『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』のオリジナル移植版をプレイできるダウンロードコードが付属! シリーズでも高い人気を誇る作品を、PS4で遊ぶことができます。

より深く「エースコンバット」の世界に浸りたいなら、さまざまな特典が同梱された「コレクターズエディション」や「デラックスエディション」がオススメ! 「コレクターズエディション」には、コレクターBOXや限定デザインのスチールブック、『ACE7』の主人公が使用しているエンブレムを模した刺繍ワッペン、歴代作品のエースエンブレムのステッカーなど、豪華アイテムが盛りだくさん。なかでも注目なのは、148ページもの厚みがあるフルカラーのブックレット! ”ストレンジリアル”の設定資料をはじめ、コンセプトアーティストの幸田和麿氏による描き下ろしイラストや、特別ゲストとの対談記事、片渕須直監督書き下ろしの短編小説など、ここでしか見られない内容が詰まった一品です。

「デラックスエディション」では、歴代シリーズの人気エンブレム8種が使用可能! 加えて、後日公開・配信される追加コンテンツをまとめた「シーズンパス」も付属しています。DLCを含めて『ACE7』を遊びつくす予定の人にオススメです。

迫力の空中戦や濃密な世界設定など、数多くの魅力を持つ『ACE7』。今回紹介した基本的な要素や舞台背景などだけでも、本作の作り込みの細かさは伝わったかと思います。次回は本作のストーリーや登場人物などをフォーカスしつつ、実際にプレイしたうえで特徴やおもしろさを解説していく予定ですので、そちらもお楽しみに!

▼PS4『ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN』のPS Storeでの予約購入はこちらから

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ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN (エースコンバット7 スカイズ・アンノウン)

・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:フライトシューティング
・発売日:2019年1月17日(木)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 7,600円+税
    パッケージ版 コレクターズエディション 希望小売価格 12,400円+税
    ダウンロード版 通常版 販売価格 8,208円(税込)
    ダウンロード版 デラックスエディション 販売価格 10,908円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:2~8人)
・CERO:A(全年齢対象)

※PlayStation® VR(別売)対応の「VRモード」ではVR専用の新規ミッションがプレイできます。その他のモードはPlayStation® VRに対応しておりません。

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『ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN』公式サイトはこちら

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