【TGS2018プレイレビュー】3体のキャラをつかんで移動！『DARK ECLIPSE』はVRの直感操作が楽しい戦略SLG

PS VR×”MOBA”！キャラクターをつかんで動かし、敵のベースを破壊せよ！

2018年秋発売予定のPlayStation®VR専用タイトル『DARK ECLIPSE (ダークエクリプス)』は、PS VR初の”MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)”。VRの特性を活かし、3体のキャラクターを直接見て、つかんで、移動させて対戦相手と戦うオンライン対戦型の戦略シミュレーションゲームだ。

プレイヤーは秩序が崩壊した世界｢ダークエクリプス｣の住人であるキャラクターやモンスターの中から3体を選び、対戦相手と勝負。モンスターを倒したり、資材を集めて領土を守るタワーを建設したりしながら、相手の拠点を破壊できれば勝利となる。

MOBAは敷居が高く感じられるかもしれないが、VRに対応したことで直感的な操作を実現。初心者でも、スムーズに操作に慣れることができる。チェスや将棋のコマを動かすようにキャラクターを自在に操り、相手の拠点に攻め入ろう。

緻密な戦略と一瞬の判断が問われる、本格的なリアルタイムストラテジー

今回の試遊では、PlayStation®Move モーションコントローラーを2本使用して、CPUとの対戦を楽しむことができた。

マップを見渡し、キャラクターをつかんで置く！初心者にうれしい直感的な操作

まずは、約20体のキャラクターから好みの3体をセレクト。リーダーである3体を動かすことで、配下のソルジャーを思いのままに指揮することができる。

3体を操作するのも実に簡単。PS Move モーションコントローラー背面のT(トリガー)ボタンを押してキャラクターを直接つかみ、配置したい場所にポイッと置くだけでOKだ。両手を使って、サクサク操作できるのもうれしい。しかもマップ全体を把握するためにカーソルを動かしたり、ミニマップを表示させたりするシミュレーションゲームも多い中、このゲームはVR空間を見渡すだけで今どこで何が起きているかを瞬時に確認できる。この手軽さは、VRならではと言えるだろう。

リーダーやソルジャーのキャラクターモデルも緻密に作り込まれ、まるでフィギュアのよう。木を切り倒して運ぶ動作、武器を振って敵に挑みかかるアクションもリアルで、思わず顔を近づけて見入ってしまう。精巧なフィギュアを動かすアナログの手触りを残しつつ、デジタルならではのモーションが加わっているという、まさに両者の”おいしいとこ取り”。フィギュアを使ったアナログボードゲームが好きな人にもオススメだ。

3体同時操作にあたふた……。だが、その慌ただしさがクセになる！

とはいえ、実際にゲームをプレイしているとのんびりキャラクターを眺めている暇はない。3体のリーダーに指示を出し、資材を集めてタワーを建てたり、マップ上をうろついているモンスターを倒したり、敵の侵入を退けたりするのはなかなか忙しい。リアルタイムストラテジーに慣れていないため、ついひとりのキャラに集中してしまうこともあったが、｢敵がタワーを攻撃しています｣といったアナウンスが注意を喚起してくれるのでありがたい。すぐさま目を配り、手薄なエリアをフォローできる。□ボタンでステータス画面を開けば、自軍・敵軍の状況もひと目で把握可能だ。

タワーを建てると、そのエリアに侵入した敵を自動的に攻撃してくれるため、まずはせっせとタワーを建築。拠点を増やすと、自分の陣地が増えたようで気が大きくなってくる。そこで、タワーを3つ建てたところでいざ敵のタワーを襲撃！　しかし、タワー建設に注力しすぎてソルジャーをレベルアップさせていなかったため、返り討ちに遭ってしまう。倒されたリーダーは一定時間が経過するとリスポーンするが、復活までにほかのリーダーもボコボコに！

結局、次々にリーダーが倒されたあげく、自軍の拠点への侵入を許してしまうのであった……。

試遊では攻略失敗となったが、｢あの時ソルジャーをレベルアップさせていたら｣｢あそこにもうひとつタワーを建てていたら｣と敗因を分析し、すぐさま再挑戦したくなる。緻密な戦略と一瞬の判断、どちらも問われるゲームバランスが絶妙だ。いやー、あの時、侵攻を急がなければ絶対勝ててたんですよ……！　CPU戦でこうなのだから、製品版で楽しめる対人戦はもっともっとアツいはず！