ゲームを作る、夢のようなゲーム体験!
PlayStation®4用ソフトウェアとして開発が進められている『Dreams』は、「リトルビッグプラネット」や「Tearaway」など独特の世界観とゲーム性を持つタイトルを送り出してきたスタジオ、Media Molecule(メディア・モレキュール)の最新作だ。
本作は、アクション、アドベンチャー、RPG、レースなど、あらゆるジャンルのゲームを作ることができるという、まさに夢のようなタイトル。世界中のユーザーがクリエイトしたゲームが共有され、自分のゲームを披露したり、誰かが作ったゲームで遊んだりと、ゲームを作る楽しさと遊ぶ楽しさが拡張し続けることになる。
https://www.youtube.com/watch?v=odfYSiTpXpo
米国・ロサンゼルスで開催された「E3 2018」では、メディア向けに本作の試遊台が設置、Media Moleculeのスタッフによる説明を受けながら体験することができた。
※「E3 2018」での発表内容です、日本での発売など詳細は未定のものが含まれます。
【クロスレビュー①】
作ってよし、遊ぶだけでもよし! 無限の可能性を秘めた驚異のゲーム!
“ゲームを作る”という少し複雑なゲームということもあり、開発スタッフとの協力プレイでガッツリと行なう形となっていた今回の試遊。英語は苦手だが、実演を交えながらの説明がとてもわかりやすい。クリエイト系のゲームは慣れるまで難しい印象があるものの、友達と一緒にプレイしたり、ある程度プレイしている人と遊んだりできるのなら、最初のハードルは越えやすそうで好印象!
とはいえ、今回の内容は「創造」するというよりも「改変」に近く、用意されたゲームのオブジェや音楽、エフェクトなどが変わった程度。「元からあるゲームを調整できるくらいの内容なのかな?」などと思ったが、そんな印象は「それじゃ最後に、このゲームで作ったいろいろなゲームを遊んでみよう!」という開発スタッフの言葉と笑顔でひっくり返る!
宇宙船を操作する3Dシューティングゲームがあった。ホラーテイストなアクションアドベンチャーゲームがあった。画面の奥から手前へと進む3Dアクションゲームがあった。テキストタイプのレトロなアドベンチャーゲームがあった。画面の右へと進むクラシカルな2Dアクションかと思いきや、途中で3Dアクションに変化するゲームもあった……。
ゲームが切り替わるたびにジャンルが変わり、それを全部この『Dreams』で作ったというのだから驚くしかない。しかも、作ったゲームはネットワーク上でシェアできるため、無限に遊ぶことができてしまう。
むしろ作れないゲームはあるのかとスタッフに尋ねたところ、「大抵のものは作れるよ!」とサムズアップ。かなり長い試遊時間を取ってもらったが、今回体験できたのはほんの一部であることは間違いない。発売されたら、きっと時間を忘れてプレイしてしまうはずだ。(PS.Blogスタッフ・岩下)
【クロスレビュー②】
ゲームでありツール! 想像しながら創造する楽しさを知る
そのタイトルのように、夢のようなゲームと言えるかもしれない。2回に分けて約50分という、今回の「E3 2018」で一番長いプレゼンテーションを受けたが、それでもこのゲームを知るための時間としては短いと感じた。
最初は、さまざまな世界観で構築されたステージをクリアするアクションゲームかと思っていたのだが、それは本作のほんの一部でしかなかった。たぶんこのゲームの本質は、”ゲームをクリエイトする”ところにある。ステージ構築はもちろん、音、ビジュアル、エフェクト、ギミック、カメラアングルに至るまで、さまざまな要素を自分の思い通りに設定できる。言ってしまえば、ゲームというよりツールなのだ。だが、ツールであったとしても”プレイして楽しい”という感覚は、まさにゲーム。さらに誰かが作ったステージという”夢”をプレイできるとなれば、ゲームであることは間違いない。ゲームでありツール、ツールでありゲーム。それが『Dreams』だ。
今回はアテンドをしてくれたスタッフと一緒にステージを作ったのだが、完成したのはステージというより簡単なギミックひとつ。それでも創る楽しさを感じられたし、ゲーム1本を作るのは本当に大変なことなんだ、とあらためて実感した。だが、それと同時に、まだゲームをあまり知らない子どもたちがプレイしたら、とても面白いものができるのではないか? とも思った。
じつは今回の試遊で作ったものは、これまでどこかで見たようなもの。だが子どもたちならば、ゲームという既成概念にとらわれず、のびのびとした自由な発想で、予想もつかない世界観を生み出すことができるのではないか? それこそ、まさに”夢”のような想像もつかない世界が誕生のでは、と。もしかしたら『Dreams』は、将来のゲームクリエイターがここから誕生することを夢見て作られたのかもしれない。(PS.Blogスタッフ・豊田)
【クロスレビュー③】
なんでも作れてしまうのに、操作のすべてが直感的!
ほかの2人が口をそろえているように、初の試遊となった今回は長い時間を費やして体験できたにも関わらず、基本の一部を見たにすぎないという意見に同感。クリエイトツールは多岐にわたり、ひとつのツールを選択すると、その下層にはさらに大量のパレットが用意されている。簡単なアレンジで説明してもらったが、本気でイチから作り込もうとすれば、世界中で自分にしかできないゲームを、膨大な時間をかけて完成させられるのだろう。
そんな思いから、説明してくれているスタッフに、ひとつの要素をアレンジではなく最初からクリエイトするよう頼んでみた。そのスタッフはサウンドが担当ということで、サウンドのクリエイトツールをオープン。たくさんの種類がある中からギターの音源を選び、軽快に奏でてくれたのだが、その方法はワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)の各ボタンに音階を割り当てて弾くというものだった。コントローラーを左右に傾けることでオクターブが変わり、タッチパッドに指を滑らせるとチョーキングのように音が揺れる。サウンドをクリエイトしていながら、これはまるでギターゲームのようだ。
そういえば、フィールドやキャラクターモーションなどサウンド以外のクリエイトでも、コントローラーをクイクイと動かしながら手作業感覚で作っていた。数値を入力するような方法でも作れるのだろうが、直感的な操作でゲームができ上がっていくのはワクワクする。クリエイト部分でさえもゲームで遊ぶように楽しめるなんて、どこまで奥深い作品なんだろう。(PS.Blogスタッフ・松田)
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※「E3 2018」での発表内容です、日本での発売など詳細は未定のものが含まれます。
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